拠火園雑録

あの空に、この手が届くなら。

 

こばと。 (2) (角川コミックス・エース (KCA45-12))
CLAMP
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予想通り、物語そのものの進展はさほど見られないまま2冊目である。

こばとが「傷ついた心」を集め、それが貯まることで「行きたい場所」に辿り着くべく奮闘する、というオハナシである、今のところ。

よく言えばふんわりと穏やかにゆるやかに少しずつ、彼女の努力や尽力が実ることと彼女自身の成長が描かれた物語であり、はっきり言えばそれにかこつけてかったるい流れになっている物語でもある。

今回でようやく「ビン」に「傷ついた心」が貯まり始め、さあもっとどんどん頑張るゾー、というカンジ。こばとを取り巻く人々の過去や裏事情等が仄見え始めてもいる。

が、物語は特に進んでない。見事なまでに。

可愛らしいけれどもね。少しずつ段階を踏んでゆきたい物語なのだろうとも思うけれどもね。このテンポこそが「こばと。」なのだろうとも思うがね。

でも、まあ、ぶっちゃけトロいですな。それでいて、あのあざとい「謎」の振りまきっぷりだから、「あーハイハイ、後でまた脚本担当の方にとっての『きょうてんどうち』な事実が明らかにされたりしちゃうのね、と、ちょっとゲンナリしてしまう。手法に変化が無いからなあ。

既存作品に登場したキャラクタアが名前を変えてまたまた出現。もっとも、「アパートの管理人さん」が登場した時点で分かり切ってもいることではあるのだが。ふたごで出てきやがった。そうだろうともそうだろうとも。

こばとが常識が無い(このセカイにおけるあらま欲しき常識には疎い)なりに奮闘し、頑張ることで周囲は励まされ元気づけられる、ということこそが、本当は「傷ついた心」とやらを癒すチカラなんでしょーな。わかりますわかります。彼女の無垢な心が周囲の頑なさやこじれてしまった何かを解してゆく、と。そうでしょうそうでしょう。

でも、もうそろそろ天然ちゃんはいいなー、と。「勿論、一見そう見えて実はそうではなくってよ」がお得意なので、まあそうなるのかもしれないけれど。「純真無垢」も食傷気味です。乱発し過ぎで。

少しずつ加速してってくれるんだろうか。それともだらだらだらだらやってくんだろうか。加速を希望。ほどよい速さで。

オフィシャルアニメーションガイド銀魂あにめガヤガヤ箱 (ジャンプコミックス)
空知 英秋
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「ぱふ」で紹介された時は、「面白そう」、と思いつつスルーした(ちなみに、その時使用されたカットは1巻、新八がお妙を借金のカタに連れ去られたノーパンしゃぶしゃぶの店から奪還するために銀時と乗り込んで「姉上エエエエ! まだパンツははいてますか!」とか叫んでるところ・笑)。
あまぞんで売上1位に輝いていたのもこの目で見たけれど、「いやいやいや。下手に手を出すとジャンプまんがはアレだからね。巻数重ねて大変なことなるからね」と思ってスルー。

なのに今ではこんな本までちゃんと買うまでに駄目成長。

スルーし続けた自分にとっての「銀魂」の入口はアニメだった。初回から観て気に入ってしまったのであった。だって初回からいきなりおっさんまみれのアニメですよ。「ドキっ! おっさんだらけのヤクザもん大会」ですよ。そりゃ観るでしょ(そう……?)。その後も観られる時は観てきた。で、気づいたら16冊くらいコミックスイッキ大人買い。その後新刊出るたびにちゃんと購入して。

で。そのアニメのオフィシャル・ガイド本な訳です。

サイズはコミックスと同サイズ。でも中身の濃さがマジパねえんです。
1話1話紹介する、という意味においては、多少物足りなさがあることはあるのだけれど、その時々の隠れ裏話や面白いポイント等が書かれていて、ぼんやり思い出しつつ「ああそうそうそんなんあった」と頷く。
ちなみに、延々1話ずつ紹介されつつ、本文最下段に小さくスペエスを取って、ここで延々キャラたちが勝手に語り倒してやがる、という形式。本当ならその時その時の話を振り返ってツッコミ入れる、という趣向を取りつつ「そんなのカンケーねえ」とばかりに無視してどうでもいい話をし続ける「だけ」、になってる。これを読むのもいいし、トバすのもいい(笑)。あとでじっくり読むのもいいぞ。読み返してもなおよろし。つーかいきなり通して読むのはだりーので時々何となく開いたペエジを黙々と読むのが私には向いていた。楽しいぞ。

何より、そのだらだらだらだらだらだらだらだら続く会話を、ひとりのおっさんが描き下ろした、というトコロが素敵(わははははは)。

「銀魂」という作品は、ホントのホントにシアワセだなあ、と思う。いつもスタッフ・脚本家危ない橋渡りまくり。つーか叩き過ぎて壊すイキオイ。「銀魂」という作品に載っかって好き放題やってるだけと言えばだけかもしれないけれど、……アホウなことを真剣にやってくれてることが伝わってくるのがいいのだ。

このほか、ジャンフェス等イヴェントのレポート(これも面白かった)、「銀魂」グッズ紹介(色々あるんだね、ホントに……。どんだけカネ絞り取る気なんだおっさんどもめ)、各話OPとEDに付されたスタッフたちのコメントあれこれも全部収録(といっても100話全部ではないが)。

描き下ろしポスタア、空知んたま直筆コメント、台無シールにマダオ集英社出禁証カアド等おまけも満載で¥880。お買い得。充実しまくりの一冊である。

……これが後日あまぞんのマーケット・プレイスでエライ値段で売られていて驚愕。初版少なかったのか? それともあえてアニメのならいっか、とスルーしたひとが後から続出したのか?

アニメが嫌いではないなら、これは買いの一冊。原作至上主義の私でも満足出来た本だった。

銀魂 第23巻 (23) (ジャンプコミックス)
銀魂 第23巻 (23) (ジャンプコミックス)
いやコレ表紙でヒいたら敗けだからね。ただの金丸くんだから。サイコガンくらいはフツウじゃね?(誰なんだよと思ったら読まないとね)

と言う訳で23巻である。早いなー。嬉しいけど、空知んたまが「30巻くらいで終わりたい」なんて言ってるからちょっと戸惑っちゃう。

今回は霊……いやスタンド温泉こと「仙望郷篇」(?)がメインを為す1冊。その他のエピも全部相変わらずで面白かった。シリアス度合いがちょっとだけ減ったのがサビシイ。ギャグ好きだけど、シリアスもかましてこその「銀魂」なので(私には)。

最初は前巻からの続き、ヅラじゃない桂収監譚その後。「ぷりずんぶれいく」的ネタが素敵ですた。

そして、新八・神楽の知らない「万事屋」の過去がちらり(というかべろんと)。ひとりでやってたと言いつつも、実はちっとばっかメンバアが居たことを告白する銀時。
これもラストが良かったのう。「銀ちゃんたら♪」と思わず頬が緩むぜ(何だかキモイぜ)。ずっと3人で居てくれ。とりあえずでいいから。あ、白くてデカイの忘れたネ(くぎゅ声で読めや)。

中盤から終盤にかけては「仙望郷」篇。お登勢に勧められて山深い温泉を尋ねた万事屋一行引くことの定春+ことのお妙。そこはただの温泉郷ではなかった……!

空知んたま、なんだかんだゆうても「ジャンプ」ネタ好きだな。今回は「スタンド」ときたよ。オラオラオラオラオラオラオラオラアアァァ! な勢いで。あと、どういう訳か閣下(と言ったらデーモン小暮閣下に決まっているだろう! フワハハハハハ!)が登場するよ。……もうどんなまんがなんだ。知りたかったらやっぱり読んで♪

あまりくどくどしく描かないことで逆に浮かび上がる、お登勢の優しさが滲み出ている一編でもあって、そこんとこもまたいいのだな。仙望郷の主・お岩とは古くからの友人でありながらひとりの男を巡って一方が幸せを勝ち取り、一方がそれを見つめるしかなかったという関係(その「勝者」とはお登勢であり、「ひとりの男」は後のお登勢の亡夫)。そのお岩にそうとは明示されぬカタチで救いの手を差し伸べる辺りがやはりイキな女でババアだ。大好き。
んで、対峙しようが関わってしまった人間を見捨てられないしそんな気もない銀時も大好きだ。その銀時を助ける「仲間」のみんなも。

さりげなく200回目も迎えてんのにアッサリ流すし(笑)。サブタイトルと見開き扉が本編と一切リンクしねえし(大笑)。

でも、そこが「銀魂」ッス。我輩このまんがが大好きである。あれ? 今我輩って言った? 言ったよね?

ラスト締めくくったのは愛しの土方ですた(お前誰も彼も愛しいんだろうが)。彼が一本の煙草を吸うまでの涙ぐましい努力と奮闘振りが見られます。愛いヤツめ。でも報われないの(笑)。

次の巻もどんとこ〜〜いVv もう何回も何回も繰り返し読んでる。何回読んでも笑うポイント変わんねえ。もうどんだけ好きなんだ私。

ストローブ卿夢幻館へようこそ (バーズコミックス ガールズコレクション)
市東 亮子
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久々の洋モノ・ドレスひらひらモノにしてファンタシィ作品。以前連載していた「BUD BOY」(※)は純和風テイストだったのに対して、こちらはバリバリの洋モノで、19世紀くらいのイギリス近辺が舞台の模様。

※コチラ。
Bud Boy (1) (Princess comics)
市東 亮子
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この1巻、最初の物語の時の蕾(主人公)はまだちょっと細面で美しさと繊細さがあって好きだった。その後あっさりどんどん丸くなってしまってちょっとカナシかったり。


奇妙な人々の集う叔父・ストローブ卿の元で、父が不在の間世話になることになった少しばかり幼い兄妹。兄・ユールは夢見がちで子供っぽいところがあり、翻って妹ティナはしっかり者で快活な少女。
そんな彼等が大好きな叔父の元で奇妙なあれこれに遭遇する。叔父・ストローブ子爵は何やら謎めいたところがあって、……。

マルカン兄妹(ユール&ティナ)がまだロウ・ティーンですらなさそうなカンジなのが、物語にはぴったりなのだけれど、ちょっとだけ残念。

だって市東さんの描かれる魅力的なティーンエイジャー・ヒロインを期待してたんだものー!!

ここしばらく大人の女と少女のあわいを彷徨うくらいの年齢の主人公作品を見てないだけに、期待しまくっていたのだ(「やじきた」は、……うーん、絵的にも以前ほど艶やかに見えない時もあったりでちょっとサミシかったりもしている)。
物語としては、この、まだ現実に在りながらも夢ある世界を受け容れられるであろう年齢の彼等でちょうどいい、のだけれど。

まだまだ導入部、というカンジなのだけれど、ネームによる説明はほとんど無く、物語の展開で見せてゆくのがいい。この先、この物語の世界観が徐々に明かされてゆくんだろうなあと期待させる。
「封じ屋」と呼ばれるストローブ子爵(まだ若い)、既に他界したものの彼以上の「能力」があることを仄めかされている姉・アデライダ(=マルカン兄妹の母)、ストローブの親友・ジョアンや兄妹の家庭教師・フィー(大人っぽい女性)らに加えて、その時々で顔を出す謎の人物たち……となかなか登場人物たちも魅力的。

現段階では、妹・ティナが母からの「能力」を受け継いでいるらしきことが描かれており、兄のユールはいつもダメヒロイン的役割を担っている状態(笑)。ただ、どちらも「不思議な存在」との接点は得やすい模様。

封じ屋とは何なのか、ストローブ邸に出入りするアヤシゲな人々は一体何なのか等々、色々オイシイ要素はぶち込んである。今後にさらなる期待。
相変わらずドレスのドレエプとかの描写が素晴らしく美しくてたまらんです。あと、久々に表紙で手描きカラーの美しさを堪能した! やっぱり手塗りのが綺麗だなー。ちょっと絵的にはコワイけど(一歩間違ったらホラー系少女まんが的目の描き方……)。市東さんは繊細な絵を描かれる方だし、カラーもやはり繊細だったので、「PCです、CGです!」なタッチが抜けるまでは封印解除なさらない方が良かったなあ、なんて勝手に思ったり(「CGでっせ!」が全面に出ている方が魅力的な絵に見えるならそれはそれで気にならないんだけど)。

でもでもやぱり、魅力的な15〜18歳くらいのヒロインの登場する物語も読みたかったよう(涙)。思えば直球で女の子ヒロインの作品て、あんまり無いなあ。市東さん○ョタだから?(おーい)

続きが素直に気になります。

ツバサ―RESERVoir CHRoNiCLE (23) (SHONEN MAGAZINE COMICS)
CLAMP
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正直もうほとんどついていけない状態になっている(ははは)。通読してないからなあ。新刊が手に入るたびに読みはするけれど、その頃にはもう前の巻までの物語の粗筋すら忘れちゃってて、「……何でこんな展開になってんだっけ?」のまま読み続けている。

で、まんがすら読めてないので空気も読まずばんばんネタバレすることと思いますのでそのつもりで。

無駄に長かったファイの過去篇(いや、ちゃんと描く意味とか意図はあるのは解ってる。ただ、とにかく長い割に解りづらいんだよなあ)を経て、その「過去」が彼等が旅立つことになった発端と深い繋がりがあると判明し、更に彼がかなり重要なキィであったことが解ってからの、その後、なのだが。

さくらまで写身(ウツシミ)だと来ましたよ。あーあ。

でも、まあ、そうこないとね、という展開にはなりましたが。私は私であって私じゃなかったのじゃあね、と言われたって、一緒に過ごしてきた側にしてみれば、キミはキミ、彼女は彼女、それぞれに失っていいなんて思わない、のだ。

「さくら」が消えた。

小狼と黒鋼、ファイとモコナの4人は、「さくら」を追って再び旅立つことを決意する。皆、一緒に。皆、揃って。同じ願いとそれぞれの願いを抱きながら。

そして、「次元の魔女」侑子に依頼すると、対価は既に支払われていると言われ一同は驚く。

支払ったのは、四月一日。それ故に彼は記憶も両親の名すらも忘れ、何故忘れることになったかすら忘れてしまっている。何故彼は小狼のために「対価」を支払ったのか。

そして、叶えるためにヒトの魂を集め、ヒトのいのちを危険に晒すことも厭わぬ男・飛王の胸に宿る「願い」とは何なのか――彼はダレの蘇生・復活を願っているのか。

そして、四月一日のお陰で、飛王の居場所が小狼たち一行に告げられる。最初に一同に介し、旅を始める時の装束を身に纏い、再度決意を固める3人(と1モコナ)。

……と相変わらず無駄に謎めきまくりつつもループしまくった挙げ句綺麗に物語のはじまりの部分に戻って以下次号。

ようやくちったあ終わりに近づいたんだろうか、と思いたいし思い始めているものの、如何せん今までに出てきたサブ・キャラどもの物語だの設定(伏線と言うべきか?)も残っているのでまだまだ続くのか、とまた肩を落とすハメになった。ううう。

色々詰め込んであって、面白くなるよう工夫も凝らされているんだろうけれど、何かこう遅々として進まぬカンジに慣れないな。はよ終われー↓

ダーリンは外国人 with BABY
小栗左多里&トニー・ラズロ
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あのさおりさんとトニー氏に赤ちゃんが誕生! ってな訳で、妊娠から出産、子育てまでを「外国人」であるオットと共に頑張る彼女たちの奮闘ぶりと楽しい(そして時にツライ)毎日を綴る第3弾。

ものっそい笑った。面白いなー。何でもないことだのツライことまで「笑い」に昇華出来る素晴らしい才能。

子供を切望するようになったさおりさんと、「授かったらいいねえ」くらいの温度差があるトニー氏に待望の赤ん坊が。妊娠中のゴーカイな過ごしっぷり(甘いモノ中毒になり食いまくる。そして何故か妊婦でもないトニー氏まで一緒になって食う・笑)、お子さんが生まれてくるまでの苦しいんだか楽しいんだかいやそのどっちもか、な道のり、出産という大イヴェントですら何処か何かがズレてゆく辺り、もうひたすら笑いを堪えることになる。

元気な男の子誕生。初めて対面したトニー氏の態度が何とも微笑ましいのと同時に、それにすらツッコミを入れる出産仕立ての新米ハハにして妻であるさおりさんがオイシ過ぎる(大笑)。

ジュニアはまんまトニー氏の名前を受け継ぎ(何と彼で4代目トニーになるのだそうな。いいなあ)、呼び名はトニーニョと決定(カワイイ♪)。

疲弊し、時には夫婦で険悪ムウドに包まれつつも、それでも和やかで楽しそうな日々。いいなあ。羨ましいなあ。楽しそうなんだもん。

そして、その「誕生」に纏わる物語を、私は叔母が他界したその日に読み、……大いに笑っていたのであった。笑った後に、ふ、と叔母のことを思いだしてはまた読み笑う。

デエタや色んな説を調べ取り入れつつ、慎重なトニー氏と、心配性でありつつもおおらかかつタフに頑張るさおりさん、何だか不敵なトニーニョ(笑)。何てオイシイ……いやその、素敵な家族であることか。

小さな肩を見て、しみじみするさおりさんと、トニーニョを挟んでやはり我が子を見つめるトニー氏のコマは、ちょっとじんわりしみる。

まいにちだれかがうまれてだれかがしぬ。
でも、まずは新しいいのちを祝福しよう。
特別な日すら、いつもと同じように楽しく過ごせてしまうふたり+αはとてもとても魅力的だった。

おめでとうございます。元気に育ちますように。

エア・ギア 20 限定版 (20) (プレミアムKC)
大暮 維人
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「エア・ギア」もよーやくどーにか20巻目。長かったなあ。休載あーんど加筆のためか他の作品より新刊出るのが遅いでよ(涙)。
そして、久々の限定版・特典付。以前二度やった「エムブレム型ピンバッヂ」三種が今回も付属。シムカ、スピットファイア、アギト、と個人のエムブレムで、ちょこっとだけ新鮮(今まではあくまでも「チームの」ものだったので。つーか「王」クラスの人間なら個人でもエムブレムを持つのか? それとも任意で、というか勝手につくって所有してるのか??)。出来は相変わらずよ。でもやっぱりメタル製のリアルなのが欲しいなー(……そんなんしたらアレか、一冊に一個しか付けられないか)。

さてナカミ。

今回は枢(くるる。オレ的呼称はくるくる。基本どーでもいい。林檎らぶだから!)の父の会社「シリウス商会」によるチーム「白狼会」対「小烏丸」の対戦「のみ」。あ、くるくると「仲間」たちのあれこれもおまけで(どんだけくるくるはぞんざいなんだ)。

正直物語そのものは遅々として進んではいない。まずは「契(つむぎ)の王」としての枢の自覚(あるいは覚醒)と、イッキ乃至「小烏丸」メンバアたちの自覚――成長の一部をある意味あぐれっしう゛に、ある意味淡々と描いている一冊になっている。

これまであれやこれやで勝利を手にしてきた「小烏丸」の面々にとって、本当に必要なものを自覚し、それをどう乗り越えてゆくかをそれぞれに考えるために必要な「敗北」を経験するイッキたち。久々に極端に殺伐とした空気の無い、「少年たちの成長物語」的側面からのあぷろーち。

……よーやくキミらが「中学生」だったと思い出せたよ。まったく。

空と「決別」を果たしたものの、本当の意味では吹っ切れていない(そして多分、まだまだムリ。でもいずれいい意味で昇華させられる、んだろう)なイッキ。メンタルに弱さを抱えるブッチャ。気持ばかりが先走りがちで相変わらず地味な(笑)カズ。フィジカル面に圧倒的課題と弱さを抱えるアギト。まだまだ頑張るだけで精一杯のエミリ。
これまで手にしてきた勝利も、何もイツワリだった訳ではない。ただ、……これから立ち向かわなくてはならない相手に対してはソレでは通用しない。そして、それをこそ自覚し実感するためにも必要だった「価値と意味のある敗北」。彼等は今回それを手に入れる。

くるくるもまたようやく「トゥール・トゥール・トゥ」リーダーとして立つと同時に、それをすることでイッキの調律者として存在し得ることを実感した、ハズ。

まあね。いつまでもうぢうぢうだうだ可愛コぶってる場合じゃねえやな。

つーかおめえはいいよな。「てへ♪」みたいに照れたり「頑張ります私!」みたいに張り切っちゃって、「好き」なオトコの側に居られるんだから。
林檎なんてオメエ、表立って味方することも叶わず、形式的にも、今現在は物理的にも袂を分かってしまったが故に、一緒に居ることすら出来ないってえのに、それでもイッキたち「小烏丸」を陰ながら応援し庇護し続けてんだぞ?(誰にふっかけてんだ私)

……私にはやはり林檎こそがヒロインだー!!(涙)

「私、まだまだ至らないけれど、でも、頑張りますっ!」なくるくると、既に培ったものと「王」の称号を持つに相応しい技量を持つものの、ひとりのオンナノコとしては好きなオトコノコの側に居ることすら出来ないのに、それでも声にならない声援を絶えず送っている林檎では、……林檎の方がずっとセツナイ。
いずれ対立するかもしれないと分かっていたのに、それでもイッキは翼を持っていて、自力で羽ばたいて翔べると信じて「空」を、「飛ぶことのヨロコビ」を教えた林檎。

アレかな。描かれないことによって際立つものが、ある、ってことなのかね。

くるくるに関しては、描くことで。林檎に関しては直接的にはあまり描かないことで。それぞれの想いを綴ってゆく、んだろうか。

最終的には、林檎にこそ、……惚れて欲しい、んだけどなあ。オンナとしてもライダーとしても。ただ側にいて支えるんじゃなく、一緒に並んで時には向かい合ってぶつかり合っていける対等なふたりとして。そんで、一緒に笑ってて欲しい、んだけどな。

ダメっすか、グレっち(馴れ馴れしい)。くるくるは後出し遅出しジャンケンッス。認めてねえっす(「王」としてはヘーキだけど、でも、アレだな、林檎は努力もあって身につけたスキルがあるけど、くるくるは天才的な才能、持って生まれた天賦の才ってヤツで「王」だしなあ。そこんとこも何かこう、何らスキルを持たぬ身としては「ちっ」という気分なんだが・笑)。

いかん。バトルやらで少年たちの成長が、とかヌカしながらレンアイもの的視点で愚痴ってた↓ いやでもホントに林檎どーにかしてくれ。くるくるばっかでイヤんなってきた(涙)。とりあえずイッキがイロコイ沙汰をそれ程は意識してないであろう点に期待しておくが。

終盤から「敗北」を経験した「小烏丸」たちの合宿開始。不穏な影もちらつき始めてやや焦臭さを感じさせつつ次巻へ続く。雑誌チラ読みしたけど、……あーはよ読みてえ。

21巻も限定版でピンズ付。いや、嬉しいっちゃ嬉しいがそれよりもっとこうサイクルさっくさくにしてくれる方が嬉しいなー……くすん。

From 紫堂水玻。

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  • Author:水玻
  • 著者近影(というよりイエイ…違う! 遺影…)。腹黒いです。ひとの不幸を蜜のよに舐めたあとのツラはこんなです。アタマと性格と顔が悪いです。おおう、いいとこ何もナシ。Not腐女子、Butヲタク。趣味は暗躍。

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