今月のHQCM。28−4
2008-06-30 Mon 22:15
ハーレクイン 2008年 08月号 [雑誌]
B001ANOG7O

そしてラスト。今回はこれがいちばん読み応えがあったかな。

君の声が聞きたい (シルエット・ディザイア (D883))
ジャスティン・デイビス
4596007462


コミカライズ担当:香住真由(カラー有り/描き下ろし)

ある日ヒーローは魅力的かつセクシィな女性から電話がかかってくる。慈善事業のためのチャリティ・オークションに「出品対象」として出てくれないかと言うのだ。オークションの「商品」となるのは御免だけれど、その声の持ち主のユウモアや屈託の無さには大いに惹かれた。

その声故に、会ったこともない男性からの誘いが断たないヒロイン。しかし彼女は「またか」と呆れ、冷めた思いで会ったこともない男たちに失望する。
彼女は身長が高く大柄な体型で、誰もがその声から勝手に想像する女性像とは異なっており(おそらく、男性たちは皆メリハリのあるぼでーを持つセクシィな女性、あるいは華奢で女性らしい体型の女性、を思い描いている)、実際に彼女に会うと、それまでどんなにしつこく口説いてきた男であってもそそくさと去ってしまうのだ。かつてはその理由「だけ」で恋人から捨てられたことすらあり、真実の愛などというものは自分とは無縁のものだと思っている。

そのふたりがオークション当日に会う。ほんの一瞬、自分の姿を見て驚きを隠せなかった男に、ヒロインはやはり傷つく。だが彼はそれまでの誰とも異なり、温かく誠実そうな人柄を感じさせた。
そのオークションで司会を務める男性は最近人気のコメディアンなのだが台詞や言い回しがどうも失礼で好ましくない。彼女は困惑しどうにかしたいと思うものの、会場の雰囲気や進行を断つことも出来ずそのまましたいようにさせていた。ところが、その司会者によって、突然彼女とのデート権が開始価格5ドルという屈辱的な価格から出品されてしまい、あまりのショックに呆然とする。それに腹を立てたヒーローは迷わず入札し、しかも高額で落札。ヒロインは気を取り直し、ユウモアで会場を元の雰囲気に戻した。それにまた関心するヒーロー。

それ以来、ことあるごとに自分を食事等に誘い出すヒーローに戸惑うヒロイン。確かに彼はいいひとだと思う。それどころか、とても惹かれる。でも、それ故に、自分のために彼に厭な思いは味わわせたくない……。

フツウではない、それだけで傷つけられてきたヒロイン(といっても、身長177センチ、モデル並。身長に比して体重も平均。でも、それだと大柄、ということらしい)。それを押し殺して健気に生きている。誰か特定のひとに虐げられているのではなく、「世間」という不特定多数に遠巻きに、あるいは直接的に貶められ続けてきたのだ。
HQでは、珍しい設定だと思う。高身長はそれなりにあるのだが、まあそれを上回るヒーローがぽーんと登場する訳だし。でも、この珍しい設定でも、やはり「全ての、どんな女性にも夢とロマンスを」がおそらく信条のHQ、らしいと言えばらしいではないか。

ヒーローがとにかく彼女の人柄に惹かれてしまい、外見は二の次(しかし、彼にとっては十分に美しい女性であると思っている)で、積極的にアタック、戸惑いつつも嬉しく思い時間を共有するふたりにぐっときた読者も多いのではないかと推察。

正直、コミカライズを担当なさった香住さんはBLがメインの方なので、それ程好意を寄せてはいなかった。いや、「仕事」として彼女なりに誠実でいらしたとは思うのだけれど、男女カップルではなく、野郎同士がお好きだからこそBL作品で頑張ってこられたのだろうし、何も「無理に」HQ描いて頂かなくても、と思っていたのだ。今回のこの作品は、「作品に対する誠実さ」が滲み出ていて、読んでいてとても嬉しくなった。と同時にこれまでの私の考え方が失礼であったと反省。

また、アルツハイマー病という重い問題も扱っているのだが、これに関しても重くなり過ぎず、かといって軽んじるでもなく、きちんと描かれてあってそこも良かった(その点は勿論、原作も良かったのだと思うけれど)。

元々はホットな作風の「ディザイア」レエベルから出た原作をここまでハート・ウォーミングに仕上げたのも良かったと思う。久々に「残る」作品だったなあ(悪くはなくても、心に「残る」か、というと別問題なので。もうタイトルとコミカライズ担当者だけではどんな作品だったか思い出せないものも多いので)。良かった。

来月は夏よしみさん(だ、大丈夫か!?)、知原えすさん、宮本果林さん(ひー)、田辺真由美さん(初登場。うわー、「ボニータ」時代よく読んでたー! 「風花の賦」大好きだったよー。←日本の、ちょっとマイナアな時代と場所を舞台にした歴史モノで、ものすごく好きだった。コミックスまで買った)というラインナップ。……何かが不安だ(笑)。田辺さんがHQ、というのには期待してみよう。……夏さん、今回は大丈夫かねえ。またオトさないといいんだけど。
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今月のHQCM。28−3
2008-06-29 Sun 22:11
ハーレクイン 2008年 08月号 [雑誌]
B001ANOG7O

3作目は別府ちづ子さんによるコミカライズ。本誌描き下ろしはちょっと久々かも。

オレンジが実るとき (ハーレクイン・ロマンス)
Susan Stephens 原 淳子
4596119341


コミカライズ担当:別府ちづ子(カラー有り/描き下ろし)

スペインのある島を訪れたヒロイン。生前一度も会ったことのない父親が自分に遺産を残してくれたというのだ。父には正妻がおり、自分の母はそうではなく、これまでに顧みられたこともなかったために心中は複雑。だが、土地の様子や父を慕ってくれていた人々と触れ合うことで彼女は決心する。
オレンジ農園をかつてと同様に再建する。そのためには少しばかり対決しなくてはならない人物が居た。それは彼女が海で波に攫われそうになった時に助けてくれた、勇敢で美しい富豪の男。水利権について彼の元を訪れ、計画について話すと、突き放すでもなく話を聞いてくれた。しかも、その後彼が雇った人間たちが荒れ果てた彼女の父の家や農園の手入れをしてくれるではないか。
怖ろしい土地の実力者だと聞いていたのとは裏腹な態度に困惑するヒロイン。どんどん惹かれてゆくのがわかる。けれど、彼には美しい妻と可愛い子供が居るのだ……。

どういう訳か「地中海方面に残された遺産を相続すべく故郷のイギリスを離れるヒロイン」のお話である。今月号の1作目もそんなんやんけ↓ 1作目の舞台はイタリア、こちらはスペインだけど。いずれにしてもラテン野郎がヒーローで。何でこう、カブるような話を選ぶのであろうか。テイストが近くなるからやめて欲しいんだが。シークものが一冊に2篇、とか、とにかくカブるのは避けて欲しい。

もっとも、物語そのものは楽しかったけれど。かつて父親に捨てられて、母子で厳しい生活を送ってきた割に、ヒネた所のない前向きなヒロインは魅力的。おまけに別府さんのテイストが盛り込まれるからただの美女にならないところがいい(コミカルな描写をされちゃって、折角の美人がダイナシであった・笑)。
少女まんがのセオリィとしては正しい「美しさ」を持つヒーローも、何となく「ああ、うん、ラテン系ってカンジ?」と思わせてくれるし(どんなんだソレ)。

おそらく色々細やかなエピソオドもあったとは思うけれど、必要な所のみをキレイにまとめ上げてそつなくまとめてあるのは流石。ひねりは無いけれど、純粋にロマンスを楽しめる。
ただ、最初から比較的穏やかで優しいヒーローであったために、ありがちな衝突が無く、そういう意味では情熱的というよりもドラマティック、くらいのノリになっているので、ラテン系ヒーローとの行き違いに苦悩し涙するヒロイン、を期待される向きには少々物足りないかもしれない。
ほどよいサスペンスも加わって、ホントにキレーなまとまりっぷり。ベテランは違うわ。

ちなみに、私のまとめた粗筋では、HQにあってはならぬ「不倫モノ」!? と心配される方が居るかもしれませんが、その辺りは読んでのお楽しみです。

まあ、ベタ展開だけどな。

別府さんが描かれると、シリアスでも何処か必ずコミカルな描写や展開があって、最終的にはほのぼのした気分になれる作品に仕上がるような気がする。
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今月のHQCM。28−2
2008-06-28 Sat 22:09
ハーレクイン 2008年 08月号 [雑誌]
B001ANOG7O

さて2作目行ってみよう。……でもこの2作目がねえ。別冊だった「マリエ」やらとクロスライン企画で、この「本誌」で3部作全部が発表された訳ではなく、他誌と連動しての発表なものだから、その他誌を読んでないと全作は読めないという状態。買わせるための戦略としては悪くはないけれど、読者にはちょっと不親切というか……うーむ。

プリンセスへの旅―カラメールの夢物語〈1〉 (シルエット・ロマンス)
Valerie Parv 沢 梢枝
459641064X


コミカライズ担当:高山繭(カラー有り/描き下ろし)

架空の王国・カラメールを舞台にした物語の続編3部作の1作目(この3部作に先立つ3部作、つーのがまた別個にあるのだよ)。
懸賞に当選し、カラメールまで子連れで旅行に来たヒロイン。どういう訳か到着した空港には軍隊と、彼等を従えるゴオジャスな男性が。子連れ優先だから別室へ、と案内され安心したのも束の間、先ほど見たばかりの男性が其処に居るではないか。自己紹介されて彼女は驚く。その名は王族の者であることを示しているではないか!
そこでヒロインは驚愕の事実を突きつけられる。懸賞に当選したのではなく、当選すべく仕組まれていたこと。彼女が実は現大公の孫娘でありプリンセスであること――
身柄を拘束されるようにして王室へと連れてゆかれるヒロイン。そこで彼女は突然プリンセスとして生きることと、息子もまた王子としてカラメールで生きることを強いられる。当然反抗するヒロイン。けれど、国を愛するヒーローに君の息子が受け継ぐことになるのは単純に「王位」といった地位や名誉ではなく、面々と受け継がれてきた歴史や想いなのだと言われ戸惑いつつも受け容れようと努力する。
王子として育てるために引き離されそうになることを拒絶し、母親としての責任と自覚を明示して見せるもののなかなか認めて貰えない。だが、自分を王宮へといざなった男はその心情を汲んでくれるようになった。
互いに惹かれ合い、婚約することに。だが、そこには自分だけが知らない秘密があった。

面白かった♪ 高山さんもお上手だなーVv 架空の国カラメールを丁寧に描写しているのもいいし、ヒーローとヒロイン、それぞれの感情や思惑を丁寧に描写してあって、いい。
所謂ロイヤル・ロマンスものだけれど、キラキラしいだけではないのがいいなあ(そもそもキラキラしいだけが王室ではないけどさ)。かといって、政治問題やらが極端に複雑に絡むでもなく、その辺りもうまく処理してらしてとても良かった。

正直に言えば、高山さんの絵は、わかりやすい、正統派美女・美男ではない。けれど、個性があって魅力的。ヒーローが王族で気品を持ちつつもどこかワイルドな印象があるのもいいなー。

ロイヤル・ロマンスって結局は継承問題云々に着地するんだけど、これもやはりそうだった。ううむ。まあね。立場と歴史があったら、そりゃ単純にホレたハレた言ってる場合じゃないけどね。おまけにヒロイン、シングル・マザーだし(もっともちょっと前にそういう女性と結婚した王族の方が海外に実際にいらしたけど)。子供の父親なんてもう影も形もない存在で、でもそれをあーだこーだ言われない(とりあえずは少なくともヒロインがプリンセスで、彼女が産んだのは事実だから)で済むのも日本だとあり得ないよねーと。日本もそこまでユルければ良かったのにねえとか、物語に関係ないことまで思ってしまったではないか。

何はともあれこれは面白く読めた。ちなみに、3部作の内、コレともう一話は読めたけれど残り一話は読まないまま(ちなみにそれは第2作目)。
全部違う作家さんたちによる競演で、面白い試みであるとは思うけれど(今回はどの方も絵的にも構成としても読ませるのがお上手な方だったからそう思える。これでちょっと絵が雑なひとだとかが入っちゃうとがっかりしてしまう)、同じひとでの三部作のがいいなあ、基本的には。
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今月のHQCM。28−1
2008-06-27 Fri 22:06
ハーレクイン 2008年 08月号 [雑誌]
B001ANOG7O

表紙は巻頭も飾った浜口さん。すっかり常連になられた感があるなあ。ヒーロー像によってはあまりに華奢でちょっと抵抗があったりもするものの、基本的には美麗な絵を描かれる方だしまとめ方もお上手なので読むのは楽しい。

誘われた花嫁―魅惑の兄弟〈1〉 (ハーレクイン・イマージュ)
Lucy Gordon 片山 真紀
4596217475


コミカライズ担当:浜口奈津子(巻頭カラー/描き下ろし)

イギリス人の父を幼くして亡くし、イタリア人の母もまた数年前他界。借金をして凌ぐしか無かったヒロインに、突如イタリアの大叔父が亡くなり、彼が所有していた農園の債権を残してくれたという連絡をもらう。一路イタリアはフィレンツェへ。
そこで何者かに突き飛ばされ車道に倒れ込み、あわや惹かれそうになる。車から怒りも露わに出てきた男は彼女を詰った。もうひとりの男は親切に彼女を心配する。
そのふたりこそが彼女によって差し押さえられている農園の主である兄弟だったのだ。これから偲ぶ会に出席するという彼女に兄の方は牽制してくるものの、実際出席してみれば確かに針の筵。おまけに彼女の権利を欲しがっているらしき怪しげな男まで近づいてくる。それを助けてくれたのもまたその兄弟だった。
兄はいつも彼女にきつく当たり、弟は優しく接する。だが、兄である男は彼女を牽制しつつも、ただ冷たく意地の悪い訳ではない面を見せ始める。動揺しつつも惹かれつつあることを自覚するヒロイン。
農園と彼を救いたいと思った彼女は自らプロポオズするものの、過去を持つ男は遠ざけようとする。その矢先、弟からプロポオズされてしまい――

2部作「魅惑の兄弟」(なんつー直球な↓)の第1話。兄がヒーローとなる物語ではあるけれど、優しくも情熱的な彼の弟もまた物語に深く関わる。

ホントに、まとめるのはお上手だなあ、と。男性キャラふたりの個性の違いもよく出てるし、それぞれの葛藤もイイカンジ。ヒロインはまっすぐで気だてよし(気は強めだが)。

するするっと読めてしまった。ヒロインを一途に愛している弟が勿論次作のヒーローな訳なので、どんな女性と恋に落ちるのかが楽しみ。

クセなくそつなくキレイにまとまった一作。イタリアが舞台ではあるけれど、何しろヒーローは農園主なので、煌びやか〜というよりも地に足の付いた男性、ちうカンジだと思うがそこは浜口ヒーロー、何処のモデルさんですかな美麗イケメンで、農園とは何だか縁遠そうなというか都市部の方がお似合いよというか(笑)。でも、美しい農園をバックに、も悪くはなかったわよん。
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今月のHQCM。27−4
2008-05-27 Tue 23:04
ハーレクイン 2008年 07月号 [雑誌]
B0018OA6HO

さてラスト。イイカンジに読み進んできたけれど最後の作品はどうかなあと思ったら。

ウエディングに憧れて (ハーレクイン・イマージュ)
Ally Blake 古川 倫子
4596217114


コミカライズ担当:稜敦水(カラー有り/描き下ろし)

今まで仕事一筋に生きてきたヒロインは、ある日突然道端で男性にぶつかられ、何と結婚を決意する。仕事で会うにしろ街角でぶつかるにしろロクな男は居ない、だから大親友の夫にマイホーム・パパタイプの男性を紹介してもらい、結婚しよう、そう思ったのだ。
そして紹介され会うことになってみると、何とその「道端でぶつかった男」が居るではないか! 失礼極まりない態度で去ったことを忘れていなかったヒロインは反感しか抱けない。おまけに、彼は結婚には何らの夢も抱いておらず、彼女の理想とは正反対!
だが、たまたま彼の会社とは知らずにイヴェント・プランナアとしての仕事をし、あわや、というところを機転を働かせて乗り切った所を、気づかぬ内に彼に見られてしまう。仕事の出来る有能な女性は、キライではない。彼は妹が婚約するため、そのパーティを開く予定があり、彼女に任せたいと申し出る。が、近づくのは得策ではないと思ったヒロインは一度は断る。断られて逆に闘争心がかき立てられたか、そのパーティがうまくいけば自社のイヴェント全てを任せてもいいと言い出した。
仕事を口実に会う機会が増えてゆくにつれて、イヤな面ではなく、互いのいい面がより見え始め、ふたりは惹かれ合ってゆく。けれど、互いの望む関係が違い過ぎて、距離を置かずにはいられなくなり……。

稜さんは一作毎にこなれてきているというか、面白いなあ、絵が綺麗になったなあ、と思わせてくれる。このコミカライズも良かった! ヒーローの不器用さとヒロインの真っ直ぐさが時に衝突時にほどよく絡んで、オトナの恋、が楽しめた。

ヒロインはちょっとセツナイ生い立ちのせいで、幸せな温かい家庭を築きたいと願っていて、親友の家庭に憧れている。でもその割に僻みっぽさやいじけた所が無いのがいい。拗ねたりいじけるんじゃなくて、「私もこうなりたい、こんな家庭をつくりたいの!」と前向きな所がとてもいい。
ヒーローも過去がやはり幸せとは言い難い境遇で、苦労人ではあったんだけれど、彼女とは違って背を向けたり無視することでどうにか乗り越えてきた、というカンジ。ヒロインや妹のお陰でそれが間違っていたんだと気づいてやっとヒロインに心からのプロポオズをしたシーンは良かった。

今号は3作「おおう、これはこれはVv」とほくほくしながら読むことの出来た作品ばかりで楽しかった♪ 振り返ってみるとハートウォーミング系ばかりだったな、そう言えば。私好みだったという訳か。

来月のラインナップは浜口奈津子さん(おお、サイクル早いな! 綺麗な絵を持続してらっしゃるからスゴイ)、高山繭さん(好きーVv)、別府ちづ子さん(コミカルとシリアスのバランスが好み)、香住真由さん(お、おお……そ、そうなの……。←やや戸惑い)の4人。高山さんに期待しちゃうなー。
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今月のHQCM。27−3
2008-05-26 Mon 23:27
ハーレクイン 2008年 07月号 [雑誌]
B0018OA6HO


登場頻度が上がったなー。人気がおありになるのかしら。確かに初登場時に比べれば描き慣れてこられた印象は強い。

ニューヨークへ愛をこめて (ハーレクイン・イマージュ (I1241))
スーザン・フォックス
4833542412

愛に気づかずに (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
(原作の書影が無いため、くればやしさんの既刊コミックス表紙を参考までに)

コミカライズ担当:くればやし月子(カラー有り/描き下ろし)

実の母親を始め、祖母・妹と家族全員から疎まれて育ったヒロイン。大都会N.Y.からはるばるテキサスまでやってきたのは祖母の命令。妹がテキサスのカウボーイと結婚すると言い出したのを阻止させるためだった。空港まで出迎えがあったまではいいけれど、来たのは無愛想かつ不躾な物言いの堂々としたカウボーイ。彼こそが妹が婚約したという男性の兄なのだという。彼は最初から彼女に対して敵対心めいたものを剥き出しにして応対するものの、親切で気遣いの出来る所も同時に見せるため、彼女は戸惑ってしまう。
我が儘いっぱいの妹、上から命令するだけの祖母という「家族」とは対照的に、皆で助け合い愛情と心遣いに溢れるカウボーイ一家。
そこにようやく妹が戻ってきたかと思うと、腹立ち紛れに突然こう言い放った。
「姉さんは父さんが愛人に産ませた子供なのよ!」
突然のことにショックを受けるものの、妹の非礼を謝罪しようとする彼女に、カウボーイはただ優しく抱き締める。
互いに惹かれ合っているのを感じながらも何処か頑なにヒロインを寄せ付けまいとするヒーローと、健気なヒロイン。一度は離れ離れになるものの、さあ、どうなる!?

……まあ、どうなるもこうなるもラストは(略)。

とにかく理不尽なババアと妹に傷つけられまくりのヒロインが気の毒でならん↓ それなのに、「役に立てたら少しは私も振り向いてもらえるかも」なんて考えちゃったりして不憫。おしん系ヒロインの系譜ですな。

ヒーローはちょっとばかり女性に対してトラウマ持ちのために彼女に辛くあたるのだけれど、徐々に彼女のひととなりに触れるに連れて誤解も消えて惹かれてゆく……んだけど、そのトラウマのために今ひとつ積極的になれない。

もどかしいふたりの最後のくっつき方が良かった。ベタで。

えー、盛大にネタバレしますので以下注意。

遠く離れた大都会まで、堂々とカウボーイの正装で現れる(それもヒロインの婚約発表の場に!)のだよ。いややっぱこーじゃないと♪ そしてそのままその場でプロポオズ! いやー、いい! これぞハーレだよ♪ こんくらいぶちかましてくれるのがHQだよーVv

割と静かな、というか穏やかな雰囲気で物語が進むのだけれど、今回はそれが良かった気がする。もう少しぶちかましてもいいのにな、と思う部分も多分にありはしたけれど。

いやあ、これも楽しめた。満足♪
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今月のHQCM。27−2
2008-05-25 Sun 22:28
ハーレクイン 2008年 07月号 [雑誌]
B0018OA6HO


2作目は大好きなまんが家さんではっぴーVv

泣き虫プリンセス―ダディ・スクール〈1〉 (ハーレクイン・スーパーロマンス)
Judith Arnold 石川 園枝
483359367X

砂漠のナイチンゲール (エメラルドコミックス ハーレクインシリーズ)
(原作の書影がないため、参考までに橋本さんの既存コミックスより)

コミカライズ担当:橋本多佳子(カラー有り/描き下ろし)

こちらも3部作「ダディ・スクール」第1作目。今後も彼女によって3作ともコミカライズされるのは決定しているらしいので楽しみ楽しみVv

ヒロインは看護師で、これから赤ん坊を育ててゆくためには父親も知識が必要とスクールの講師を担当している。そこにやってきたのは慌てふためきパニくってはいるものの、ハンサムで魅力的な男性。でも、普通ならば生まれる前に受講するものなのに彼は既に赤ん坊を抱いている。何でも相手の女性に玄関のポーチに置き去りにされてしまったのだとか。
あまりの真剣さに気圧され、受講を許可する。そして、名前に聞き覚えがあることに気づく。何と彼はお気に入りの新聞コラムニストだったのだ。
30過ぎてやらかしたヘマに関してはどうしようもなく呆れはするものの、魅力的なのは事実。真面目に育児に取り組もうとし、事実している彼に惹かれてゆく。
彼もまた美しく聡明かつピンチに陥った彼に的確なアドヴァイスを与えてくれた彼女に惹かれてしまう。
様々なトラブルに見舞われ、また互いの立場やヒロインの過去が障壁となり、一時は離れようとするものの、やはり別れることは出来ない。
そこに、赤ん坊の実の母親、そしてその夫だと名乗るふたりが現れた。ヒロインは言う。
「やっぱり、本当の御両親がいちばんよ」と。
けれど、……。

「子供が絡むロマンスはちょっと」という方も多かろうけれど、私は面白ければ無問題。これもまた例外なく面白かった! 「スーパー・ロマンス」という既に無いけれど、長篇のシリィズをこうも上手くコンパクトにまとめ、面白く読ませる手腕は流石。

ヒーローがマヌケはマヌケなんだけど、ちゃんとセクシィでオトコマエに描かれているのも流石だし、ヒロインもキュートで仕事に関しても誠実で真面目。いい、いい♪ 好み好みVv
随所でゲロをまき散らす赤ん坊もナイス・アクセント(大笑。皆に天使だと言われてヒーローは思わず「一日のほとんどは悪魔憑き。泣き叫び白いモノを吐き散らす」とこぼしてしまう。確かにな・笑)。また可愛い顔してゲロゲロ吐くの(笑)。それが可愛くてしょーがねえ(はははははは)。

気持いいまでにストレエトなハッピィ・エンドで、読んでいて幸せな気分になれる。

インテリで美人だけれど男性に対して良くも悪くも思い込みと偏見を持つ、仲良し3人組の女性たちがそれぞれ繰り広げるロマンス。コメディ要素もあるのにちゃんとロマンティックで楽しめた。
やっぱり好きだなーVv 2作目、3作目も今からとても楽しみで期待しまくり。
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