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2005-04-02 Sat 23:05
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きっとまた会える―モンクロワ公国物語〈4〉
ジョアン ロス JoAnn Ross 伊坂 奈々 ![]() ……発行年見て吃驚。そうか、私この本を4年近く放置してたのか。ちょっとだけ感慨に耽ってしまった。積ん読もここまで来たか↓ しかも休憩時間に少しずつしか読めなかったから何日もかかってしまった。くそう! ハーレクイン(以下HQと略記)を何冊だろうが毎月欲しい分きっちり購入しているのは、ちょっと珍しい、のかもしれない。その月の新刊が数日後には某新古書店に行けば書架に並んでいたりするので、「落ち」るのを待って買う読者も多いのだ。しかし、田舎住まいにはそれはムズカシイ。ちょっと頑張って隣の市まで行けばそれも可能かもしれないが、自分が住んでいる市内ではまず無理な話で、「落ち」待ちなんてしてたらそのうちホントに手に入らなくなる(私のブログにはたまにHQネタが出るので既知の方もいらっしゃるかもしれないが、HQの在庫保有期間はたったの4ヶ月。それを過ぎたらどうやら廃棄処分されている、らしい。これを過ぎるとあとは流通在庫を当たるか古書店巡りをするか、オークションで探すか、をするか、気が長くて運を信じるタイプなら再販されるのを待つか――人気作家は比較的頻繁に再販されるが、そこそこ、ぐらいの作家だと難しい――、これしか読みたい作品を読めるチャンスというものはないのであった)。なので、真にロマンスを愛する読者であるが如く、毎月届く会報(ファン・クラブにも入会している。年会費¥2,000で毎月会報がもらえて更新時にはちょっとしたプレゼントがあって…というのはなかなかスゴイと思う。ただ、一読者としては、そういった気遣い・心配りが出来る割に読者のココロをホントに理解しているのか甚だ不安な点が多々あるのだが、それはまたいずれ別の機会にでも)をチェックしては購入計画を立て、律儀に購入して、……溜め込んでいる。お前は冬を目前にした栗鼠か?(涙)未読の本が7割を占めると思う。それ以外にも本を買っていて…そりゃ部屋中本だらけになるのも頷けるってものでして。 閑話休題。 これは手っ取り早く言うとタイム・スリップモノで、パラ・ノーマルと呼ばれる部類のお話。少々超常的な世界観を持つ作品(たとえばヒーローが封印されたギルガメシュ王である〈冗談ではなく、本当にそういう作品があった。ある作家さんのデビュウ作で。実は結構面白かったのでお気に入り♪〉、とかヒロインが落第天使で試練を架され地上に降ろされ任務遂行、とか、超能力を持っている、とかそんなカンジ)は好き嫌いが割とはっきりわかれるので、タイム・スリップものだ、という時点で読まない読者もむろん居る。私は再販されそれまでシリィズ名を冠されていなかった作品が「モンクロワ公国物語」と題されて再販された時に購入(なので、実際この画像通り、簡素な装訂のもの、でした。元々のは多分ちょっとヒくと思う。慣れてないひとは)。シリィズとしてはロイヤルもの、などと言われるもので、王家の人々とその関係者(従姉妹だ甥だのは言うに及ばず、侍女だの秘書、ボディ・ガードとかもヒーロー・ヒロインになる)の恋愛模様が描かれている。身分違いも国の違いも乗り越えて最後は必ずハッピィ・エンド。しかも、兄弟が多く、その兄弟姉妹がほぼ同時期に出逢ってくっつき、怒濤の結婚ラッシュを迎えるのであった。そんな一気にバタバタ結婚するかい、とか突っ込んではイケナイ。 この4話目(本当は何作目として発表されたか憶えていない↓ 通常発行されていた時には時系列や発行年を無視して翻訳・出版されることもHQでは多い。むろん、作者サイドの都合の場合もアリ)は次女・ノエルの物語。長女は華やかタイプなんだけど彼女は控えめで一見堅実そうな地味なタイプ。でもって、ジプシー(この単語、原著にまま出てくるので流用)の祖母の超能力を受け継いでいるそうで、ある絵に心を激しく突き動かされ、その絵の舞台となったアメリカはアリゾナまで出向く。何度も奇妙な夢を見て、そこである男と「出逢う」。そこでタイム・スリップし、本の中と夢の中で見知った男と恋に堕ちる、わけですな。 男はウルフという名のネイティヴ・アメリカン。手首に狼の頭の形をしたアザがあるためにその名をつけられたとか。ただし、白人男性とナヴァホ族の女性との間に生まれたハーフで、現地では有名な作家。ある嫌疑をかけられて死刑にされそうになっている所に彼女がやってくる。むろん、彼が「インディアンだから」罪を被せられて殺されるのであり、実際は無実。彼女もまたある意味根拠もなくそれを堅く信じている。ちなみに、彼女は現代アメリカで彼について書かれた本を読み、彼が処刑されてしまったことを知っており、それを救うために時を越えたのだ、と思っている。……歴史、変えちゃうわけですよ。愛のために。おおう。 結論から言っちゃうと(ネタバレにもなりますが)彼を救うことが出来た時点で、ノエルは現代に戻ります。彼との間に「再び」時の隔たりが生じるわけ。彼について書かれた本を読むと、若くして死刑にされて死んだハズの彼が、80歳近くまで精力的に執筆活動を続け、生涯独身を貫いた事実を知って涙する。一瞬夢を見ていたのかと思いもしたけれど、彼と愛を交わした結果として妊娠しているのを知って、婚約を解消(実は婚約していたのだ。でも、お互いがお互いにとって一生添い遂げる相手ではなくいい友人であると意見が一致し、円満解消)し、アリゾナへ移住、彼と「過去」で出逢った場所を買い取ってそこに住むことに。 で。そこにヨーロッパの華やかなりし王族としての生活を捨ててアリゾナに移り住んだ彼女を取材したい、とやってくる男が居るのですが。ノエルはすでに確信めいたものを持って彼を迎える。その男の手首には狼の頭の形をしたアザが――。 ラストは彼を家に迎え入れるところで終わっていて、新たな恋の始まりというか、愛の再燃というかが始まりそうな予感を漂わせて終わっているのですが。 物語としては、面白かったの。自分のことを地味で堅実でちょっとタイクツな女よね、と思い込んでたオヒメサマが、いきなりアメリカの西部にタイム・スリップして、ワケあって娼婦みたいなカッコしてウルフを殺そうとつけねらう男に銃をぶっ放しちゃってり、彼を助けるのだとあれこれ活躍しまくっちゃって、それなりに爽快。元々のレエベルが「テンプテーション」とセクシィ路線の強いシリィズではあるんだけど、うんざりするようなHOTさもなく(最近は時折「ただのぽるのやんけ!」なものがあってゲンナリすることも…)。 ただねえ。「生まれ変わりの男」、ちうのにひっかかりを感じる、んですな。うーむ。「生まれ変わり」は「生まれ変わり」であって、「本人」そのもの、ではないではないか、と。魂は同じ、とかそういうことなんだろうけど、うーん……↓ 彼もぼんやりと「アナタには何となく会ったことがあるような気が」なんてことを思ってたりするんだけど、するんだけど、……。 かつて「ぼくの地球を守って」ってのがオオハヤリしましたが。 ぼくの地球を守って―愛蔵版 (7) 日渡 早紀 ![]() これもやれ前世がどうの、生まれ変わりがどうの、という話だったけれど、その前世の記憶や人間関係もありつつも、「今を生きる、ほかの誰かではない私たち」がそれぞれに選択してそれぞれの愛を育む、というのがよかったのでは、と思うわけですが、この物語だとあくまでも「生まれ変わりでもいいの、魂は同じだから!」とそれまでまったく別の人生を歩んできた男性にいきなり好意持てちゃうわけですよ。それが超能力の為せるワザであろうか。ううむ。ちょっとなー。全体的にはとても楽しめる話だったんだけど。悪くはないんだけど、うーんうーん。 なので、同じタイム・スリップものでも 過去から来た恋人 響 直美 サンディ・スティーン ![]() この作品の方がすんなり楽しめて好き(しかし、残念ながら原作は未入手につき未読なのであった。ちくしょー! コミカライズの出来がとてもよかったので読んでみたいんだけど)。こちらは中世の騎士が現代アメリカへ! というモノなんだけど、ラストが素敵でした。ヒーローのストイックさがまた何とも言えず♪ 惹かれ合いつつも時の隔たりと歴史を変えてはいけないという思い故に自分の想いを押さえようとする2人がよかった。実はちょっと泣いただよ↓ 作画担当した響さんがまた、結構テンプ作品のコミカライズをしてらっしゃるのだけれど、下品にならず綺麗に、かつ可愛らしく美しくまとめているので安心して読める。「きっとまた会える」もコミカライズされているので興味のある方は御一読を(「モンクロワ公国物語」として4作すべてコミカライズされているのだけれど、すべて作画を担当したひとが違うので、戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。作中に兄妹故同一人物と思しきキャラクタアが登場するのだけれど、同じひとが描いたわけではないので別人28号よ…・涙。←世代を感じるな……)。 |
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| 拠火園雑録 |
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