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ふと書きたくなることがある。……手紙を。友人に。
手紙を書きたくなったら 木下 綾乃 ![]() タイトル見た時から「買わなくてはなりません。買いましょう」なのであった。メエルは便利だし実際利用してはいるけれど、魅力だけで言うのなら手紙の方が数倍上――私にとっては(このブログでも何度言ったことか)。最近ホントに書く機会が減ってきたけれど。これも繰り返し言ったことなのだけれど、「体力」と「時間」、これがないと書けないのだ、私の場合。あれもこれも書きたい、と欲張り過ぎるのだな、きっと。過不足無く、というのができない。パワア全開で臨むな、そんなことに! と自分でも思う。 さて。本書であるが。本文が2部構成になっていた。「1 手紙のこと」、「2 切手のこと」。ほぼ半分ずつペエジが割かれていて、著者にとっては切手もまた愛好するものであることがひしひしと伝わってくる。 イラスト、写真も豊富で(木下さんはイラストレーター)、可愛らしいものの甘すぎない印象のエッセイ集。手紙にまつわる様々なエピソオドが綴られていて、モロ「実践編」的なものを期待すると肩透かしを食らうのではないかと。あくまでも「手紙にまつわるあれこれ」、なので、手紙を書く喜び、もらう嬉しさ、旅先で知り合った青年との海外文通などなど、「手紙を書く・もらう」ことが好きでしょうがない、というひとにはどれも楽しめる内容(特筆すべきはかの有名なイラストレーターの○○○○さんに手紙を書いたら御返事戴けて、しかも「××で会えますよ」と言われた、というくだりだろうか。ものすごく誰よりもファンだ、とは言えない私でもちょっと興奮しそうになった。その著名なイラストレーターがどなたか知りたい方は本書をどうぞ♪)。もちろん、「○○で買った××」、「こういう手紙にはこういうものを使ってます・同封してみました」等の「実践例」も写真やイラストで紹介されているのでそれも楽しめる。木下さんの封筒・便箋コレクションや自作の封筒など、見ているだけで楽しくなるヴィジュアル要素もたっぷりと、とはいかないけれども掲載されているので、真似してみるもよし、自分のお気に入りを探しに街にでかけるもよし、と楽しみ方もイロイロ。 切手編では彼女なりの「好き」のポイントや、どんなところで購入しているのか、収集する時の楽しみやポイント等について軽妙に語っていて、「イマドキ切手?」などと思ってしまうひとには新鮮かもしれない(もっとも、長野まゆみさんのファンだとか、理系的文系乙女には馴染みのアイテムでもあるのだけれど)。
切手が手に入る店は世界各国に跨って紹介されているので、旅のお供にもよいかもしれない。で、現地の郵便局行って現行の切手や郵便グッズ買って友人に手紙出す、と。オツだ♪(雑貨好きにとって郵便局、特に海外のそれはある意味鬼門だ。とっつかまって出てこられなくなるぞ…。←軽い呪詛) でも、もう少しだけ「手紙」についてのあれこれを読んでみたかったなあ。あと、彼女なりの「実践例」を色々眺めてみたかった。本書はこれはこれでバランスが取れているとは思うのだけど。でも、「手紙を書きたくなったら」がタイトルなので、比重としては切手と同じくらいじゃなくても、というかより「手紙のこと」に置かれていると嬉しかったかなあ、と。切手も大事なアイテムだし、好きなんだけど。私が欲張り過ぎなのかもしれない。 コンパクトで可愛らしい。封筒・便箋、筆記具と一緒に散策がてら出かけて、その日の「収穫」とともに気の置けないお店で一通認めるもまた一興。……そんなことをしてみたくなる本。 |
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