そんな野郎の何処がいい?
2005'12'07(Wed)22:30
御曹子のフィアンセ
バーバラ・ボズウェル 横田 緑

このシリィズでは久々にロマンスらしいロマンスだった。楽しめたわ♪ 今まででは第1話とこの4話目がフツーに面白かった。大筋(フォーチュン家そのものに降りかかろうとしている厄災云々)から多少離れている、極端に関連しない方が面白い気がする(もっともどれも関係あるようでいてないようでいてある、というハナシばっかりなんだけど)。
ボス秘書モノ(何だかエライ話型名だがよくこう呼ばれているというかHQ社もそう呼んでいる。その名の通り上司と部下、あるいは端的にまさにボスと秘書の恋愛モノ。……社内恋愛は御法度とまではいかんだろうがあまり褒められたもんでもねえだろ、と思わずにいられない。会議室でいきなりお前らは何をしているのかと。恋愛どころかそれはセッ・以下略)にして契約結婚モノ(これもまあよくあるパタアンぢゃのう)。第1話とちょっとカブってるやないかい、とかそれは言ってはいけない。そんなこと言ったらほとんどの作家のほとんどの物語が何かとカブって(以下自粛)。
今回のヒーローは第1話目のヒロイン・キャロラインの従兄弟、カイル(2作目のヒーロー)の実兄。カイルがいい加減でちゃらんぽらんに見えるタイプだとすると、こちらの今作のマイケルは実直通り越して女性不信(でもテキトーに遊んではいる。……オンナはテメエの便利な性欲処理機か? まあ所詮カネ目当てに自分と付き合っている、と思い込んでいるので自然と「テキトーに付き合い、テキトーな時期に分かれる」、となるのだろう)。実母がカネに五月蠅いタイプでそれに辟易させられていたこと、またかつて婚約したオンナもまたカネの亡者だとわかった経験から、女というものはすべからくカネに執心するもの、と決めつけてかかってる(この時点で馬鹿と言えば馬鹿だが、置かれてきた状況を思うとキモチはわからないでもない。何しろ実母が守銭奴の無駄金遣いのクソアマ〈失礼〉ときている)。ヒロインは彼の実直にして勤勉――であることで彼の側に居ることが出来るのだと自分に言い聞かせながら日々を過ごすジュリア。
マイケルがある雑誌の「結婚したいアメリカ人男性トップテン」なんつーしょーもねえ記事に掲載されてさあ大変。ただでさえ女性というものと親密になりたくないというのに掲載されて以来女性たちから追い回されイライラは募るばかり。どうやらその記事の掲載には実母・シーラが絡んでいるかもしれないというから尚更腹立たしい。
その記事の掲載以降、会社のシステムがダウンするほどの email やヴォイス・メエルが送られてしまい、上層部――彼の実父や伯父までがオフィスにやってくる始末(しかもその父と伯父というのが犬猿の仲で、寄ると触ると言い合いになる。……鬱陶しい一族だな・笑)。
そこで一計を案じて出た結果が「偽装結婚」(お約束)。とりあえず「独身男性」ではなくなるから、追いかけ回しても無駄、と思わせればいい、という結論に達したのだ。すんげえカンタンだなあ。
ジュリアはボスが結婚に対して否定的なだけでなく侮蔑する気持ちや(彼女にしてみれば)根本的に歪んだ視点を持っていることを熟知している。従姉妹の結婚ですらやれ妊娠は打算によるものだの何だのと失礼極まりないことをヌカすのだ(本人たちの前で言ったら夫にして義理の従兄弟にぶん殴られるぞ)。故に、固辞するのだ。どうあっても結婚というものに対して否定的な男性とあまあま〜〜でらう゛らう゛〜〜〜な役を演じるなんて出来そうにない。それより何より、「夢」を見てしまうのが怖いのだ。もとより彼が好きだったから。しかし、拒まれたら拒まれたで馬鹿マイケルは何だか悔しい(笑)。しかし、それは自分の個人的感情などではなーい! と自分に言い聞かせている。……ホントに馬鹿だな。野郎はおしなべて馬鹿揃いのフォーチュン家。こえー。
さらにマイケルのサイテーな所は、「特別手当の支給」を提案し、彼女が承諾すると侮蔑し、あからさまに嘲笑するかのような態度を取ったところ。コイツの目は節穴だな。ウロか? ウロだろ。馬鹿。どの女もみんな同じ、って、「どんな男も全部馬鹿で、アタマの中はえろと妄想でいっぱいよー!!(まあそれはあながち間違いでもないが・笑)」と決めつけてかかるのと同じで、そんなことされたらムカつくだろうに。ああ馬鹿はイヤだ。
ジュリアが承諾したのにはワケがある。彼女自身にはふだんもらっている報酬以上を望む気はない。だが、あれば有り難いのも事実。というのも交通事故で怪我をしてリハビリ・センタアで過ごす妹のために、莫大なカネが必要なのだ。けれどそれはマイケルには明かしていない。肉親を楯にするようなカタチで自分にとって有利をコトを運ぼうと思われたくないのだ。それ故にその条件を諾々と呑み、侮蔑されることも我慢して妹のため、と自分に言い聞かせる。さらに馬鹿は(マイケル、という固有名詞は何処へ?)アホみたいにくっっっっだらねえ(そしてジュリアを侮蔑するような屈辱的な内容の)契約書をアホほどつくり、少しでも彼女がそれに抵触するようなことがあれば訴えてやる、とまでヌカすのだ。過去カネ目当ての女に騙された、実母が守銭奴だった、それだけの理由でそれまで信頼して仕事を共にしてきた秘書である彼女にそこまでさせる……ウザイ。コイツウザイぞ。そりゃ人間不信強いからしょーがないと言えばしょーがないんだけど。
それからは「婚約者らしく」振る舞うことになるふたり。五月蠅い雑誌記者の追撃を逃れるために、婚約発表し独占取材をさせることにする。懸命に「幸せいっぱいのフィアンセ」を演じるジュリアの魅力に馬鹿は翻弄され始める。
もっとも、ある夜互いに憂さを晴らすためにランニングをしていた時偶然出会ってから、馬鹿…えーと、マイケルの中でのジュリアの印象はやや違うものに変わっていたのだ。乱れたところのないひっつめ髪に地味なスーツ、質実剛健を絵に描いたような太いヒールのパンプス。与えられた仕事を黙々とこなし、自分に媚びを売るようなマネもしない。ところがランニング中の彼女は髪を少しばかりほつれさせ、頬を蒸気させ、何より肌を随分と露出させていたために、「いつもの彼女」以外の側面を見たのだ(それも、過分に性的なモノを意識しつつ。これだから男はよー・笑)。それに、どこか快活さもって、ユウモアのセンスも持っていることに「この時ようやく」気づく(この惹かれてゆく様子はそれなりに納得がいく描写)。
その後はお決まりのよーに情熱(というより欲望、か)に押し流され、本当の結婚も婚約も望んでもいないクセに馬鹿はジュリアを求め、ジュリアもそれに応じてしまう。「愛してる」と言いたいのに、それを言っても信じてもらえないだろうと堪えるジュリア。
一線を越えてしまったものの、互いにそれは今だけのこと、「契約」とは関係ないこと、と割り切ろうとしている……けれど、どちらも自分の心を偽っていた。ジュリアは土日必ず妹の元を訪れることをやめておらず、それが馬鹿…マイケルの心に引っかかっている。尋ねればいいものを、それも出来ず、勝手に邪推する。自分以外の恋人が居るのでは? やはり母やかつての婚約者のようにカネ目当てだったのでは?
……訊けよ、この馬鹿。
ジュリアの肉体に溺れきってるこの馬鹿は、毎夜彼女と過ごしているのに、土日も独占できないことでイラついている。ジュリアは毎晩時間が来ると妹に電話をかけている(定時に毎晩電話をかける習慣があるのだ)ものの、別に隠しても隠れてもいない。それに気づかない、あるいは知ろうともしないのだから、マイケルが自分に関心を持っていない=本気などではない、と思っている。
そんな矢先、ジュリアは妊娠に気づいてしまう。
告白するでもなくしてしまった後、マイケルはジュリアを一方的に罵る。やはり君はカネ目当ての汚い女だったんだ、妊娠という手段で「本当の結婚」を勝ち取ろうとしたんだ、とか、どうせ土日別な男に会ってたんだろう、その見ず知らずの男の子供を自分に押しつけるつもりんだんだろう、とか……最低だな、この馬鹿は。
当然ジュリアは哀しみと絶望のあまり去り、そうなって初めてこのどうしようもない馬鹿は彼女を追いかける(おせーんだよ、鉄板の大馬鹿!!)。
まあお約束通りちゃんとハッピィ・エンドですがね。いつもいつも思うのは、どうしてこう簡単に馬鹿男を許すのか、ヒロインたちは! という点だな(まあ、余韻の足り無さとか会話のやり取りとかが作家によって巧いかどうか、ってのもあるんだけど。私が今までにそこそこ許容できた「ごめんねハッピィ・エンド(それまで傲慢不遜でヒロインを侮辱するようなマネした馬鹿ヒーローが平謝りで謝罪して許されてハッピィ・エンドになるパタアン)」はノーラ・ロバーツの「不機嫌な隣人」〈※〉くらいだったかなあ…)まあそれが「あいしてる」とゆーことなんでしょーが。自分にすべてを与えた女を「淫売」だの「娼婦」扱いしたよーな野郎をですよ。何でああも簡単に許すかなー。ひとことでもそんなこと言ったらぐーで殴るぞ、私なら。鼻の骨砕いてやるくらいの勢いで(笑)。第一、その時点で愛も冷めそうなんだが。
とりあえず、ロマンスとしては面白かったかなあ。シリィズものは出来不出来の落差がデカイというか、ノれるのとノれないのとがどうしても出てきてしまうのでちょっと大変。次回作はアリシア(第1話・ヒロインの双子の妹)の片割れ、ロッキーことレイチェルがヒロインとのこと。さて、どんな話になることやら。
今回の物語では、ジュリアのルームメイトのキアが好き。金持ちが大っっっ嫌いで、尊大なマイケルにもばんばんイヤミや皮肉を言うし、ジュリアを大切に思ってるのも伝わってくる(ジュリアに対してもそこそこ手厳しいことを言うのだけれど、それもちゃんとした関係が築けているからこそ、というカンジなのがいい)。こういう「得難い親友キャラ」に弱いわ。
バーバラ・ボズウェル 横田 緑

このシリィズでは久々にロマンスらしいロマンスだった。楽しめたわ♪ 今まででは第1話とこの4話目がフツーに面白かった。大筋(フォーチュン家そのものに降りかかろうとしている厄災云々)から多少離れている、極端に関連しない方が面白い気がする(もっともどれも関係あるようでいてないようでいてある、というハナシばっかりなんだけど)。
ボス秘書モノ(何だかエライ話型名だがよくこう呼ばれているというかHQ社もそう呼んでいる。その名の通り上司と部下、あるいは端的にまさにボスと秘書の恋愛モノ。……社内恋愛は御法度とまではいかんだろうがあまり褒められたもんでもねえだろ、と思わずにいられない。会議室でいきなりお前らは何をしているのかと。恋愛どころかそれはセッ・以下略)にして契約結婚モノ(これもまあよくあるパタアンぢゃのう)。第1話とちょっとカブってるやないかい、とかそれは言ってはいけない。そんなこと言ったらほとんどの作家のほとんどの物語が何かとカブって(以下自粛)。
今回のヒーローは第1話目のヒロイン・キャロラインの従兄弟、カイル(2作目のヒーロー)の実兄。カイルがいい加減でちゃらんぽらんに見えるタイプだとすると、こちらの今作のマイケルは実直通り越して女性不信(でもテキトーに遊んではいる。……オンナはテメエの便利な性欲処理機か? まあ所詮カネ目当てに自分と付き合っている、と思い込んでいるので自然と「テキトーに付き合い、テキトーな時期に分かれる」、となるのだろう)。実母がカネに五月蠅いタイプでそれに辟易させられていたこと、またかつて婚約したオンナもまたカネの亡者だとわかった経験から、女というものはすべからくカネに執心するもの、と決めつけてかかってる(この時点で馬鹿と言えば馬鹿だが、置かれてきた状況を思うとキモチはわからないでもない。何しろ実母が守銭奴の無駄金遣いのクソアマ〈失礼〉ときている)。ヒロインは彼の実直にして勤勉――であることで彼の側に居ることが出来るのだと自分に言い聞かせながら日々を過ごすジュリア。
マイケルがある雑誌の「結婚したいアメリカ人男性トップテン」なんつーしょーもねえ記事に掲載されてさあ大変。ただでさえ女性というものと親密になりたくないというのに掲載されて以来女性たちから追い回されイライラは募るばかり。どうやらその記事の掲載には実母・シーラが絡んでいるかもしれないというから尚更腹立たしい。
その記事の掲載以降、会社のシステムがダウンするほどの email やヴォイス・メエルが送られてしまい、上層部――彼の実父や伯父までがオフィスにやってくる始末(しかもその父と伯父というのが犬猿の仲で、寄ると触ると言い合いになる。……鬱陶しい一族だな・笑)。
そこで一計を案じて出た結果が「偽装結婚」(お約束)。とりあえず「独身男性」ではなくなるから、追いかけ回しても無駄、と思わせればいい、という結論に達したのだ。すんげえカンタンだなあ。
ジュリアはボスが結婚に対して否定的なだけでなく侮蔑する気持ちや(彼女にしてみれば)根本的に歪んだ視点を持っていることを熟知している。従姉妹の結婚ですらやれ妊娠は打算によるものだの何だのと失礼極まりないことをヌカすのだ(本人たちの前で言ったら夫にして義理の従兄弟にぶん殴られるぞ)。故に、固辞するのだ。どうあっても結婚というものに対して否定的な男性とあまあま〜〜でらう゛らう゛〜〜〜な役を演じるなんて出来そうにない。それより何より、「夢」を見てしまうのが怖いのだ。もとより彼が好きだったから。しかし、拒まれたら拒まれたで馬鹿マイケルは何だか悔しい(笑)。しかし、それは自分の個人的感情などではなーい! と自分に言い聞かせている。……ホントに馬鹿だな。野郎はおしなべて馬鹿揃いのフォーチュン家。こえー。
さらにマイケルのサイテーな所は、「特別手当の支給」を提案し、彼女が承諾すると侮蔑し、あからさまに嘲笑するかのような態度を取ったところ。コイツの目は節穴だな。ウロか? ウロだろ。馬鹿。どの女もみんな同じ、って、「どんな男も全部馬鹿で、アタマの中はえろと妄想でいっぱいよー!!(まあそれはあながち間違いでもないが・笑)」と決めつけてかかるのと同じで、そんなことされたらムカつくだろうに。ああ馬鹿はイヤだ。
ジュリアが承諾したのにはワケがある。彼女自身にはふだんもらっている報酬以上を望む気はない。だが、あれば有り難いのも事実。というのも交通事故で怪我をしてリハビリ・センタアで過ごす妹のために、莫大なカネが必要なのだ。けれどそれはマイケルには明かしていない。肉親を楯にするようなカタチで自分にとって有利をコトを運ぼうと思われたくないのだ。それ故にその条件を諾々と呑み、侮蔑されることも我慢して妹のため、と自分に言い聞かせる。さらに馬鹿は(マイケル、という固有名詞は何処へ?)アホみたいにくっっっっだらねえ(そしてジュリアを侮蔑するような屈辱的な内容の)契約書をアホほどつくり、少しでも彼女がそれに抵触するようなことがあれば訴えてやる、とまでヌカすのだ。過去カネ目当ての女に騙された、実母が守銭奴だった、それだけの理由でそれまで信頼して仕事を共にしてきた秘書である彼女にそこまでさせる……ウザイ。コイツウザイぞ。そりゃ人間不信強いからしょーがないと言えばしょーがないんだけど。
それからは「婚約者らしく」振る舞うことになるふたり。五月蠅い雑誌記者の追撃を逃れるために、婚約発表し独占取材をさせることにする。懸命に「幸せいっぱいのフィアンセ」を演じるジュリアの魅力に馬鹿は翻弄され始める。
もっとも、ある夜互いに憂さを晴らすためにランニングをしていた時偶然出会ってから、馬鹿…えーと、マイケルの中でのジュリアの印象はやや違うものに変わっていたのだ。乱れたところのないひっつめ髪に地味なスーツ、質実剛健を絵に描いたような太いヒールのパンプス。与えられた仕事を黙々とこなし、自分に媚びを売るようなマネもしない。ところがランニング中の彼女は髪を少しばかりほつれさせ、頬を蒸気させ、何より肌を随分と露出させていたために、「いつもの彼女」以外の側面を見たのだ(それも、過分に性的なモノを意識しつつ。これだから男はよー・笑)。それに、どこか快活さもって、ユウモアのセンスも持っていることに「この時ようやく」気づく(この惹かれてゆく様子はそれなりに納得がいく描写)。
その後はお決まりのよーに情熱(というより欲望、か)に押し流され、本当の結婚も婚約も望んでもいないクセに馬鹿はジュリアを求め、ジュリアもそれに応じてしまう。「愛してる」と言いたいのに、それを言っても信じてもらえないだろうと堪えるジュリア。
一線を越えてしまったものの、互いにそれは今だけのこと、「契約」とは関係ないこと、と割り切ろうとしている……けれど、どちらも自分の心を偽っていた。ジュリアは土日必ず妹の元を訪れることをやめておらず、それが馬鹿…マイケルの心に引っかかっている。尋ねればいいものを、それも出来ず、勝手に邪推する。自分以外の恋人が居るのでは? やはり母やかつての婚約者のようにカネ目当てだったのでは?
……訊けよ、この馬鹿。
ジュリアの肉体に溺れきってるこの馬鹿は、毎夜彼女と過ごしているのに、土日も独占できないことでイラついている。ジュリアは毎晩時間が来ると妹に電話をかけている(定時に毎晩電話をかける習慣があるのだ)ものの、別に隠しても隠れてもいない。それに気づかない、あるいは知ろうともしないのだから、マイケルが自分に関心を持っていない=本気などではない、と思っている。
そんな矢先、ジュリアは妊娠に気づいてしまう。
告白するでもなくしてしまった後、マイケルはジュリアを一方的に罵る。やはり君はカネ目当ての汚い女だったんだ、妊娠という手段で「本当の結婚」を勝ち取ろうとしたんだ、とか、どうせ土日別な男に会ってたんだろう、その見ず知らずの男の子供を自分に押しつけるつもりんだんだろう、とか……最低だな、この馬鹿は。
当然ジュリアは哀しみと絶望のあまり去り、そうなって初めてこのどうしようもない馬鹿は彼女を追いかける(おせーんだよ、鉄板の大馬鹿!!)。
まあお約束通りちゃんとハッピィ・エンドですがね。いつもいつも思うのは、どうしてこう簡単に馬鹿男を許すのか、ヒロインたちは! という点だな(まあ、余韻の足り無さとか会話のやり取りとかが作家によって巧いかどうか、ってのもあるんだけど。私が今までにそこそこ許容できた「ごめんねハッピィ・エンド(それまで傲慢不遜でヒロインを侮辱するようなマネした馬鹿ヒーローが平謝りで謝罪して許されてハッピィ・エンドになるパタアン)」はノーラ・ロバーツの「不機嫌な隣人」〈※〉くらいだったかなあ…)まあそれが「あいしてる」とゆーことなんでしょーが。自分にすべてを与えた女を「淫売」だの「娼婦」扱いしたよーな野郎をですよ。何でああも簡単に許すかなー。ひとことでもそんなこと言ったらぐーで殴るぞ、私なら。鼻の骨砕いてやるくらいの勢いで(笑)。第一、その時点で愛も冷めそうなんだが。
とりあえず、ロマンスとしては面白かったかなあ。シリィズものは出来不出来の落差がデカイというか、ノれるのとノれないのとがどうしても出てきてしまうのでちょっと大変。次回作はアリシア(第1話・ヒロインの双子の妹)の片割れ、ロッキーことレイチェルがヒロインとのこと。さて、どんな話になることやら。
今回の物語では、ジュリアのルームメイトのキアが好き。金持ちが大っっっ嫌いで、尊大なマイケルにもばんばんイヤミや皮肉を言うし、ジュリアを大切に思ってるのも伝わってくる(ジュリアに対してもそこそこ手厳しいことを言うのだけれど、それもちゃんとした関係が築けているからこそ、というカンジなのがいい)。こういう「得難い親友キャラ」に弱いわ。
現在再販中なのでコチラ↓の方が入手しやすい状態。
御曹子のフィアンセ―富豪一族の肖像〈4〉
バーバラ ボズウェル Barbara Boswell 横田 緑
※人気の「マクレガー」シリィズの一篇。これが初版。自分の住むアパートの向かいの部屋に引っ越してきた謎めいた男性に惹かれたシビルの物語。
不機嫌な隣人
ノーラ・ロバーツ 平江 まゆみ
現在は文庫にて入手可能。
不機嫌な隣人
ノーラ ロバーツ Nora Roberts 平江 まゆみ



