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砂漠のばら
リズ・フィールディング 苅谷 京子 ![]() 実は読んだのは去年の9月末。他のサイトから引っ張り出してUPすることにしました。穴埋めなのがばればーれ↓ リズ・フィールディングは現在「イマージュ」というレエベルに移動。よかったよかった。彼女の作風はソフトでマイルドなので、やれ情熱がどうの、セクシィさがどうの、で押したがる「ハーレクイン(定番)」よりは、「イマージュ」(割とソフトなストーリィが多く、セクシュアルなシーンは控えめ)のほうがいい、と思ってたから嬉しい。 これは彼女の作品の中で、私が知ってる限り唯一のシークもの。アラブの王子さまに有能ジャーナリストであるヒロインが誘拐(やっぱり……・笑)される、というお話。 どうやら彼の国の王位継承問題に関わることで彼女が誘拐されねばならなかったらしい、んだけど。 王子であるハッサンにとっての政敵に、彼女の能力を悪用されることを回避し、彼に王位を簒奪されないためにかどわかすんだけど、当然のよーに恋が芽生えるんだよなあ。 でもさすがリズで、王子は強引ではあるけれど、理性的で彼女に対してとても誠意ある態度で接するところがほかの強引・傲慢な「だけ」のシーク・ヒーローとは一線を画するところ、だと思う。 ヒロインの名前は「ローズ」。原題も "His Desert Rose" で、珍しく邦題に反映されてる。ちゃんと「砂漠のばら」というモノ・コトバも、物語の中で機能していて、綺麗にまとまってました。 てなわけで、評価は ☆☆☆ ……ごくフツー、くらい。ヒロインが理知的かつ冷静な女性、というところがよかったかなあ。 でも、後にコミカライズされた作品を読んで、本音がぼろぼろ出てくる自分に気づいた。 砂漠のばら リズ・フィールディング 中村 地里 ![]() 中村地里さんによってコミカライズされて雑誌に掲載されたんだけど、「あれ、かなりハナシ変えてないか?」と思った記憶がある。で、冷静になって(?)原作を思い返してみると、割と山や谷の少ない、ちょっと平板なカンジのするストーリィだったなあ、ということに改めて気づかされてしまった。強引過ぎるくらい強引なのがシークもののある種の醍醐味なんだろうけれど、リズの描いたシークは比較的理性的かつヒロインの意見を尊重するタイプだったし、事件も淡々と描かれていたので、おそらく「このままコミカライズしても少々盛り上がらない!」と中村さんが思われて、かなり物語に手を入れられたのではないかと思う次第。 こうしてみると、やはり読み比べるのも一興よのう。最近まんが版の雑誌「ハーレクイン」で、時々だけれど、コミカライズされた作品の原作を、丸ごと1冊付録でつけてくれることがあって嬉しい。毎号やってくれんだろうかと思うくらいだ(採算取れないか…)。 |
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