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2005-12-25 Sun 23:20
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LOVELESS (6) 限定版
高河 ゆん ![]()
この1冊で「誕生編」全部、でいいのかな?(何しろコミックス派で雑誌はお楽しみよろしく読まないようにしているのでわからない↓ 彼女の作品はある時突然ふつりと続かなくなるので、雑誌購読は欠かさないのが賢明ではあるのだが) 「誕生」。何が生まれたのかは作者によって明示されていない。立夏の決意なのか。草灯の弱さなのか。清明の暗躍なのか。 そもそも、誰も「ホントウノカレ」であるのかわからないままに物語は始まり、続いている。立夏はある時を境に「本当の立夏」ではなくなったと言うし、転校生である彼を、転校してくる前、「変わって」しまう前の彼を、今一緒の時間や空間を共にする彼等は知らないのだ。 誰も清明がどんな男なのかを知らない(いや、それぞれにそれぞれの持つ印象や人物像はあるのだが、それぞれが合致/一致しているかは甚だ謎なのだ)。 誰にでも優しく穏やかだとAが言えば、潔癖性でひとと触れ合うなんてあり得ないとBは言う。「穏やかで優しい兄」という「記憶」を持ちながらも、清明の中にある奈落のような暗闇を、立夏は何処かで憶えている。カレがナニモノなのか、周囲の人間も、読者も、誰も知らない。 草灯とて、何を思い何を考え何のために行動しているのか微妙である。ただ、草灯は「モノのように扱われたい」「命令して」と、その点だけは主張する。タマシイもカンジョウもないモノのように。それでいて、何処かで自分の中のナニカを持て余している。カンジョウがあることを知っているが故にそれを否定したがっているように見える。 「私は立夏くんが大好きなんです」とコトバで明瞭に語った唯子。 怖いしどうしていいかもわからないくせに立夏の母親と対峙することを決意する立夏のクラス担任・瞳。 女性たちは比較的自分たちの意志や感情を明確に表す。けれど、男たちはいつもナニカを秘めたまま。 誕生。ナニカが生まれる。……ナニが、生まれる? ナニが生まれたの? 立夏は清明を「殺した」(ということになっている。本当に清明は死んだのか。いや、どうやら生きているらしいけれど、それが「清明である」と誰ならば証明できるのか。そして、死んだことになっているのであるなら、本当に死んだ――殺されたのは、誰なのか)「ななつの月」に会うことを決める。それまでは避けていたことをやることにする。 前に進むために。真実を知るために。 でも、しんじつなんてどこにあるというの? 立夏の中の清明は優しくて穏やかなのに何処か陰惨さも持つ男だった。どちらも本当だと言うなら、何がどう正しくて間違ってるの? 正しいとして、間違っているとして、それが何だというの? そこから何が得られるというの? 得られたとして、それが何になるというの? 生まれたのは、新たな疑問、新たな謎。 ……進んでいるようでいてまったく進んでいないこの「LOVELESS」も、とうとう6巻目となりましたよ。いやあ、長いな。フツウ月刊連載だったらもっとさくさく出ててもいい筈なんだがな。何しろ月産ペエジ数が少ないの何のって。 ユイコ(知らない方のために一応。立夏のクラスメイト。小六なのにきょにう……。ちょっとお馬鹿だけれど、まっすぐで可愛い)が可愛かった。恐がりでヘタレで根性ナシだけれど、立夏に励まされて頑張れること、立夏が居るだけで学校がそれまでよりずっと楽しいこと、そのためにちょっと頑張ろうとするところがケナゲで。 瞳先生も情けないようでいて真っ直ぐでひたむきでお馬鹿で、可愛い。立夏の母と対決するのか!?(立夏の母は、何が原因かよくわからないのだが、立夏を虐待しまくっている。今回のコミックス収録分での清明の言を借りて言えば、「愛情が深いが故に傷つける」ということらしいが) 草灯の元に居たチビゼロふたりは渚先生の元へ(ああいちいち説明するのも何なので、興味持たれた未読の方はコミックスであれこれ御覧下さい)。 清明の戦闘機を名乗る二世(ニセイ)の存在と名前が気になるなあ。所詮「二世」ってことなのか、と。草灯こそが清明の戦闘機であって、二代(台)目に過ぎないのか、とかあれこれ考えてみたり。草灯と真逆のキャラクタアだし。でもって小者感が拭えないとこが何とも言えず(笑)。 今のところ、明かされている部分と明かされていない部分のバランスのキモチワルサが個人的にはないので、今後の展開が楽しみ(某くら○ぷまんがだと、これでもかーっと秘しておいた部分が明かされてみるとショボ過ぎてゲンナリしたり、その設定どうなのよ、何の解説もナシかよ、何か落ち着かねえなあ、な部分が気になって苛々するんだけど、ゆんさんのまんがではあまりない。何しろ、伏線がすっぱり忘れ去られていたり回収どころじゃなくなってたりするので・笑)。 とりあえず今後の展開を楽しみにしておこう。つーか月産ペエジ数増やして下さい、ゆんさん……。イマドキ月刊連載で月20頁以下はナシでしょー。 以下は限定版にのみついてくる小冊子についてちょこっとだけ語っているので、未読故にネタバレ回避なさりたい方は読まないでおいて下さいな。 |
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| 拠火園雑録 |
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