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ツバサ―Reservoir chronicle (13)
CLAMP
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オンライン書店ビーケーワン:ツバサ 13
「CLAMPノキセキ」で「ツバサ」について語っていたインタビュウ記事で「今後の展開はより『私たちらしい』話になっていくと思う」と言っていたのだが。
まあ、確かに「らしい」話ではありましたよ。
幸せだった筈の幼少時代を経て凄惨な体験をし、それを抱えて生きているけれども平生は表には出さずに居る、というヤツ。お約束中のお約束、ですな。どんな誰の作品にでもそれはあるんだけど、……彼女たちの作品だと尚更「またかあ」と思ってしまう。というか、凄惨な過去さえこれまでの作品の焼き直し的なモノですか、となんだか項垂れてしまう。

あちらこちらの次元も異なる世界へと飛び散ったサクラの「記憶」を求めて旅を続ける一行が、しょーじきどーでもええんちゃうんかい、な話の舞台となったピッフル国を後にして訪れた新たな世界・新たな国レコルト国。そこでは歴史好きの小狼の好奇心をくすぐりまくりな巨大な図書館があった。
惹きつけられて止まない本をふいに黒鋼が手に取りそれを受け取った刹那、小狼は見知らぬ世界にひとりで立っていた。

情景を見ること、何が起きているのかを知ることは出来るけれど介入は出来ないこと、そして目の前で展開している「物語」が「誰か」の過去であること、を読者は小狼と共に追体験する。

ここまで書いたらわかってしまいますなあ。小狼に本を手渡したひとが誰で、絵面からも誰の幼少期で少年期なのか、とか全部わかってしまいますしねえ。

「ツバサ」は「世界は繋がっている」という約束事の元に書かれているのでこの作品で初めて登場するキャラが極めて少ないのだが、その内のメイン張る黒いひとの生い立ちというか人生が小狼を通して知ることが出来る話になってます。一冊丸ごとほぼ黒ぽんの過去。
はいはい、惨殺。はいはい、血みどろ。そうですね、彼女たち「らしい」すぷらったらったらった血飛沫乱舞♪な話で描写でしたよ。

でも、もう、おなかいっぱーい♪

古くは「聖伝」(デビュウ作)、近作では「X(エックス、とそのまま読む。ヲトナの事情により現在休載中。今あまりに当時と絵のタッチ等異なっているため、再開する気はあるのか、いやいっそ再開して欲しくないような、などとファンにすら囁かれている「八犬伝」ちっくな無限ループ劣化「幻魔大戦」。地球の存亡をかけてちんたら日本の中心・東京をぶっ壊し続けて早十余年が経過している)」に至るまで、まあ無為にヒトがコロコロ死んでいるのだが(それも滅法残酷な方法や無茶な理由で「殺害」されていることが多い)、いやあ、そういう意味でしたか。好きだよなあ、無闇やたらとヒトが死ぬ(というか、殺される)の。
あざとさがウリなのか、と思うべきなのかね、ここまでくると(まあ「ちょびっツ」もあざといあざといとは言われていて、実際あざとかったけれど)。「ね、可哀想でしょう!? でもそれを微塵も見せずに生きている、格好いいでしょう!?」的物語や過去話はお約束と化しているし。誰も少年誌で「ベルセルク」ほどの凄惨さを要求したりはせんが(編集も止めるって)、ちょっとなー、ベタだなー。
ある意味上手いと言えば上手いのかも。「ベタな運び・展開」てのは(それは褒めてるの?)。これでもかと幸福な幼年期を描いてから、これでもかとイヤ~~な方向に転落していくかに見える物語を描く、という意味においては。子供向け故解り易さを心懸けているとのことだけれど、元々それが過ぎるところがあるからどーにもならないだけなんだろうけど。

というわけで、この「ツバサ」という物語の「主要キャラ」のひとりの過去がようやく(雑誌でなら何週にも渡って)描かれている巻なので、そのキャラクタアが好きだ、思い入れがある、という方には買いなのかもしれない。そのうち白い方も語られるのかね、一冊分くらいの長さで。うひー↓

何しろこの巻に至るまでに伏線を張ってはいるものの「こんな物語・展開にアホほどペエジ数と時間かけてる意味ってあるのか?」な物語が続いた後に、悲惨さてんこ盛りなキャラのお話、ってそれもまたベタ。緩急つけているつもりがいつもと同じというどうにもならない状態。色んな意味でループしてるんだねえ。よもや物語の展開のさせ方まで他作品同様るーぷるーぷだとは。

主軸になる物語の展開がやたらと遅い(何のことはない、その主軸になる部分がとてもシンプルだからなのだが)のに無ければ無くてもいいエピをだらだら描く、それのループ、というのはこれまで通り過ぎです。しかも、メインの物語の核心と終盤に迫ると怒濤の展開過ぎて「もう少し丁寧に描いた方がよくないか?」なこれまたお約束の着地点に到達しそうで、ねえ(「聖伝」は確か雑誌掲載時とコミックス収録時では内容が少し違ってた、という話を聞いた時はやや呆れた。最終稿がその時点までまだ決まってなかったのかよ、これぞ最後なんです、と出したんじゃあなかったのかよ、と。まあ「プロ」として納得のいく状態で「本当の最後」をお届けしたい、という気持ちの表れかもしれないんだけれど。でも、描き直したにしても何にしても「なんやこのラストは」とあっけにとられた訳だが↓)。

すでに13冊。あとどれくらい続くんだろう。この冊数の割にサクラの記憶はそれほど集まっているカンジもないのだが。ついヲタクの習性で豪華版、なんて買っちゃったけど、……フツウのコミックスで十分だったなあ。冊数あるわ場所取るわで参ってきた。そもそも何のために豪華版なんて出したんだろう。まあ買う私が馬鹿なんだが(しかも批判しまくりだし)。函入上製本でまんが読むこともなかろうに、私よ。あ。もっとコンパクトな文庫が何年かしたら出るんだね、と思ったら余計ヘコんできた(笑)。
一応、ラストまで見届けるつもりだけれど。20冊とかは止めてくれ、ホントに。
以下はやや(?)内容に突っ込んであれこれうだうだ言ってますので、未読の方はお避け下さい。
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荒川静香 Moment ~Beautiful skating~
荒川静香
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トリノ、無事閉幕。意気込んで観るタイプではないので、たまたまチャンネル操作したら放映されていて、関心があれば観る、くらい。ウチは総じてそういう人間ばかり。女子フィギュアは大会が中継されたりしてるとたまに観たりはしていたので、スキーやカーリングなんかは結果のみニュウス番組で観る程度なのに、それなりに観戦していた。

オリンピック開始前、母は怒っていた。
「ええい! ○キ○キ○キ○キ五月蠅い!!」
若い上に難易度の高い技をもしかしたら五輪でも成功させられるのでは、と前評判が高かったかの選手がしょっちゅう取り上げられていて、それを見るたびに母がイライラしていた。
「荒川だって、凄いんだから! 技術だってあるんだし! 何でひとりにばっかり集中して騒ぐのよ!!」
……どうやら母は荒川選手を何となくではあるが応援していたらしい。
「いや、ほら、若いとそんだけ期待と注目度は高いんだよ、きっと。あとは、まあ、スポンサアの数も多いしね」
村主さんはすでに名前が浸透していたのと、演技をそれなりに観たことがあるのである意味安定した感じで「頑張れよー」と思ってはいた。荒川さんは代表に選ばれた割に、ほかのふたりほど話題になってるのを(私は)観たことがなかったので、母がイライラするのも何となくわからないでもないなー、と、まあその程度に思っていた。ら。
……金メダルでした、と。

「開始前はそんなに騒がなかったクセに、いざメダル取ったらアラカワアラカワって」
……どうやら母のイライラはまだ続いていたようだ(笑)。
「セケンてのはそんなもんだよ、ホントのフィギュア・ファンとかなら、個々人の個性とか技術の高さ・表現力の豊かさを観てそれなりにそれぞれを評価したり応援したりしてたと思うけどさ、五輪だからってだけでとりあえず浮かれちゃうだけのヒトなんて、そんなもんじゃない?」
「まあね。そうなんだけどさ」

手足が長くて、なめらかな動きが綺麗だと思った(珍しく、今回上位の外国人選手たちがむっちりした可愛い感じの方が多いので余計そう思ったのかも)。評価の対象にはならないイナバウアーも、身体の柔軟さと筋力が伺えたし、終始安定していてうっとり観てました。迫力のある滑りが好きなひとには物足りないのかも知れないけど、優美さと安定感があるのと、ひとつひとつを丁寧にこなしていった所が個人的にはいいなあと。
「トゥーランドット」のCD、馬鹿売れするのね(笑)。
マイ・フィギュア・スケート・アルバム
オムニバス(クラシック) ヤンドー(イェネ) ラフマニノフ
B000EBDCQO

現在荒川さんが使ったver.のものが廃盤とかで、コチラが話題になっている模様。……こういうの、早いね、対応が。えいべくすさん。
「ゆー・れいず・みー・あっぷ」も売れるのか?(タイトルがいいなあ。シングルだけど誰かに支えられて一緒に演技するペア演技をふと想像してしまった。彼女の場合はファンや御両親がその「ペア」の片割れ、ってとこで)

ケルティック・ウーマン
ケルティック・ウーマン
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日本のものだと歌詞カアドありだろうけれど今は入手までに時間がかかるらしく、輸入品だと歌詞カアドはナシの可能性大だけれどやや早めに手に入る、っぽい(価格もお手頃)。
Celtic Woman
Celtic Woman
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凱旋帰国、ですか。疲れてるのに引っ張り出してインタビュウとかかますわけね。メダル取るのもラクじゃないけど、取ったら取ったでラクじゃないのね。

エキシビジョンの演技はどの選手のも楽しかった(手を抜かない某男子スケエタアに脱帽……すげー、あの演技力と技術の高さ!)。思わず見入っちゃいましたよ。点数関係ないから楽しそうだし、自由に滑ってて。

これから各地のリンクは子供たちでぎうぎうになるわけね。芋洗いの如く混み合っているのを想像すると物悲しいものがあるが(笑)。


「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」のOP。
これがいちばん最初のアニメ版「トランスフォーマー」。変形ロボものは昔からあったけど、コレの画期的だったところは、通常存在する乗り物がロボットになるだけではなくて、コイツらがそれぞれに意志や感情を持ってる、とゆーとこ、かな。
何か異星人的な設定だよね、コイツら。つーかどうやって生まれてくるんだ。

なんやかやで、この曲も大好きです(ふはははは)。カラオケにもちゃんと入ってて、ビックリしたんだよなー。

私の住む地域では朝っぱらに放映してた気がする。朝から納谷吾郎サマのお声でどやしを堪能してからガッコに行ってますた(笑)。
American McGee's "Alice" (Original Score)
Chris Vrenna
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……発売されたのが「2001年」だったことに衝撃を受けた。い、いつの間に!! 今まで「アリス・イン・ナイトメア」のゲエムをチェックしたりしても一度も「この商品を買った方は以下の商品も買っています」とかの欄に出てきたことないぞ。……日本(のあまぞん)で購入可能になったのが比較的最近、ということか?(でもレビュウ見たら2002年に書かれた方が居るではないか……↓)
一緒に買った、というだけで何らの関連性もない書籍だとかはばんばん紹介してくるクセしやがって! ……今まで調べない私も悪いが。いや、待て、多分見つけられない可能性の方が大だ。私は多分必死で「アリス・イン・ナイトメア」かその英語版で検索をかけることを繰り返していただろうから(「アリス/Alice」で検索かけたらエライ数出てくるような気がして、時間等に余裕ないと出来ないです……)。

曲のタイトルの並びだけ見てると「ああ、『アリス』ねえ♪」なんだけど、きっとすぴーでぃだったりあっぷ・てんぽだったりドツボな曲調だったりするのね。あああああああ、聴きたいー!! しかしゲエム自体まだ買ってもいないじゃないか(合掌)。ウチのPCの容量でインストールに耐えられるか謎だし、何よりHDDがいかれぽんちだもの♪(昏倒)

……ゲエム出来ないからせめてサウンドの世界に浸ろうかしら(涙)。
で。映画化のハナシはどうなったんだろう? ハリウッドで云々と言われてから随分立つのに。毒々しくて禍々しい美しさに満ちた世界が堪能できるのねー、とはしゃいでいたというに。ブルネットの美少女が彫刻の施された庖丁振り回してバトる映画なのよ(そうなると思ってるんだが勘違いだろうか)。観たいじゃないの。
Strawberry Shortcake Collectibles: An Authorized Handbook and Price Guide (Schiffer Book for Collectors)
Jan Lindenberger
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大昔欲しかった玩具其之壱で、今でも復刻して出してくれないだろうか、と時々思う。
「ストロベリー・ショートケーキ」という名前だったこととか、友達のドールもあって、全員スウィーツ系の名前だったことくらいしか憶えていない。クリスマスが近づいてくると玩具売場の広告が楽しみで、コレを見るたび「いいなー欲しい……」と思っていた。ストロベリィ・ショートケエキとその家が一緒に写っているものが可愛くて可愛くて。「ツクダ」辺りから出てたんだっけか(違うかも。って、適当に言うなよ私)。
ヤフオクなんかで検索をかけると、当時のものを出品しているひとを時々見かける。昔からある玩具屋さんだとか、根気よく探すと眠ってたりするからなあ……(ほんの数年前、某市の昔からあると思しき玩具屋の前を通りかかった時、「ベルサイユのばら」全盛期に出されたオスカルとアントワネットのドール(ちなみに、抱き人形で結構子供にとってはデカいサイズ)が箱入りで極端な褪色もなく売られているのを見かけたことがある。ある意味感動した・笑)。でももし自分で持っていたとしたら絶対手放さない。手放せないー!! まあ遊び倒して状態もあまりいいものではないだろうし。それより何より思い出詰まっとるっちうねん。
舶来モノ故、何となくバタくささが感じられるテイストで、そこもまた私にはツボだった。ブルウベリィ・マフィン(後年確認)とレモン・メレンゲ(やはり後年名前確認。黄色は、でも、何となく予想出来た。檸檬モノだ! というのはバレバレつーカンジで)、最低この3人は日本デビュウしていた気がする。赤・青・黄でトリオな印象があるし(子供の頃は、何でもかんでもあれこれ欲しいからと言って買ってもらえなかったし、オヤも出来るだけ「危険地帯(=玩具屋、玩具コオナア)」からは遠ざけておこうとするので、どういうものがあったかもちゃんと知らないのだった・涙)。で、彼女たちにもそれぞれ家があった、ような気がする(記憶の海は漠として広い……)。飼ってるペットまで美味しそうな名前で凝ってる(カスタアドとかフラッペとか・笑)。

ストロベリィ・ショートケエキは、苺のカタチした家に住んでたのよ!!(少なくとも私が見た当時の玩具では)可愛い~~可愛いに決まってるだろーよーええ?(何故キレる?)でもって、ドールからはそのキャラクタアに因んだ香りが着けられてた、んじゃなかったっけか(私の願望かもしれない)。
アメリカでは今でもグリーティング・カアドでお馴染みのキャラクタアでもあって(そもそも出発点はカアドだったそうで。なるほど、どうりでアメリカの文具系の店行ったら彼女たちにわんさと巡り会う訳だ)、少しずつ時代によって絵のテイストを変えながら、今もあれこれリリースされている模様。
個人的には今のテイスト、あまり好みではないけど。初期のがいちばん可愛かったと思う。ちなみに、現在はこんなカンジ。絵は好みではないと言いつつもこのCD自体は欲しかったり。
Strawberry Jams
Strawberry Shortcake
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キティにしてもそうだけど、昔の vivid な原色づかいにがっちりきっちりな主線のがいちばん可愛かったと思うし(CGでふんわかしたテイストのは、可愛いと思わないでもないけれど、好きかと問われたら答えは「No!」だな。同様に、「キキララ」も昔のベタ塗りパステル系の色遣いが好きだし、「パティ&ジミー」も原色ポップなのが可愛い)。
あ。今 wiki 見てみたら、やはり髪の毛に香り着けてあったと書いてある! 花の香り付のペンとかに燃えたタチなのでやはりたまらんです。

ああ、当時のままの復刻版が欲しいー!! バービィだって 60's の頃のが復刻されたんだから出してくれー(次元違うドールだが↓)。

※何でタイトルが「S.O.S」かと言うと、かなり前にネットであれこれ検索してストロベリィ・ショートケエキのことを調べていた時に、いくつかファン・サイトも訪れたのだけれど、その中のひとつで、日本のドラマ「ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ」(確か主演は深キョン)のDVDの紹介までしてあったこと、に因む。全然カンケーないじゃん! と驚いて笑うのと同時に、その名がついているだけでとりあえずチェックしてしまう、押さえておこうと思ってしまう、というファン心理にイタく感銘を受けたので(笑)。まったく知らないアメリカのダレカさんのことを「可愛いヒトだなあ」と思ったことを憶えてる。ふふふ。

フィギュアBOX シャア・アズナブル 私服バージョン
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……何の雑誌で見たんだっけ。私服ver.が出る、と何かで見たぞ。それもつい最近。いやまあそんなことはどうだっていい。こうしてちゃんとあまぞんでも販売されるのだ。
と、言いますかね。だからさ。

需要と供給の「需要」の側にどんな誰が居るんだよ……。

前に発表・発売された軍服ver.の時も取り上げたんだけど、こうなるとますますわからない。軍服ver.はまだ何となく「キャラクタア独自のコスチュウム」だったから、「ガ○ダム」のキャラとして、そしてキャラモノとしてアリなんだろうなあと思ってたんだけど。し、私服? そういや私「シャア・アズナブル」としての私服姿とやらは知らないぞ。もっと彼がトシ食ってから、つまり「Z(念のため。「ゼータ」と読む)」以降なら何となく見た気がしないでもない、と思わないでもないんだけど(何処までも何処までも漠として模糊)。

女の子キャラの私服姿ならまだしも、男性キャラの私服姿……。誰が興味あるんだ、それ。人形者(=基本的にはドール全般が好きで、のめり込みようと気合いの入りっぷりではカスタマイズをしてり、着せるための服すら自作する)ならすでに軍服ver.で自作した服を着せてウハウハだろうに。わざわざ出すのか。でも売れるのか? MS(もびる・すーつ)のプラモならまだしもシャアのドールですか。……市場がわからん。想定されている購入者のボリュウム・ゾーンもわからん(まあ30代以上で経済的に余裕のあるひとたち、であるとは思うが)。でもこれ出すってことは前回のソレが売れた、ということなんだな? 何が売れるかわからん業界だな、ホントに(売れるだろうと踏んだものが意外と売れなかったりすることもあるしねえ)。

コンプリートセレクション 仮面ライダー新1号変身ベルト
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こっちのがまだ売れる理由わかる。というか、これならわかる。少年時代ヒーローものに憧れなかった男の子はどちらかというと稀だ。あえて表明しなくとも、好きだったひと、懐かしくてしょうがないひとってのがいっぱい居るだろうと思う。……女の子が魔法少女モノの変身ツール(大抵はバトン・ステッキタイプなのよねー♪)にちょっとは憧れた頃があったように(……私、「クリィミーマミ」とか好きだった↓ 最初ステッキ系だったのが、途中からタンバリンみたいなのに変わったんだよなあ。ちょっとした新機軸だったなあ。御玩具業界が如何に連動してカネを搾り取ろうと腐心していたかがよくわかるってもんだ・笑。何しろコンパクト〈今ならブレス・ウォッチか携帯系だな〉やペンダントにステッキ状の変身アイテム、それがヴァージョン・アップして買い替えを強いられるのが今じゃお約束ときてる。「セーラームーン」ではナンボほどレヴェル・アップしたら気が済むんじゃ! くらいあれやこれやと変わり、しかも人数が多かった・笑)。

いやあ、「シャアのドール」ってのの需要が如何なる人々の元にあるのか、それがごっつい気になります。拍車かけてコレってば「私服ver.」と来てるしね。

あまぞんのレビュウでは概ね好評かつ高評価だった「軍服ver.」。やはり経済力の備わったかつて夢中になっていた「ガ○ダム」ファン、が購入していた模様。……自分でもあれこれ好きな割に、これが男性女性問わず受け容れられるということが理解出来ない私。ヲタクをナメてた訳ではないのに。というか、ヲタクが食いつくのか心配(ははは)さえしたのに。需要あっての供給なんだねえ、と改めて思いましたよ。いやはや。

My Granny's Purse
Paul Hanson
0761129782

これはずっと欲しい欲しいと思いつつ、まだ購入していないもののひとつ。アメリカはこのテの「遊べる絵本(?)」が充実していて、新たに発見するたびに嬉しくなる。
おばあちゃんがいつも持ってるバッグには何が入っているんだろう? ということで、バッグの中を開けて、中身を調べてみると、これでもかこれでもかとあれこれ出てくる、のだ。中身を取り出して調べてみると、このバッグの持ち主であるおばあちゃんがどんな女性なのか、その人となりがほんのり伺い知ることが出来るようになっている模様。
たくさん詰まったあれこれ(紙で出来た、いわば玩具みたいなもの。一部を除けばすべて紙製)のひとつひとつが物語を生み出すようになっている、ように感じる。最初に物語ありきというよりも、読み手(遊び手、か?)が「これって何だろう?」「何に使うもの?」と調べてみたり誰かに訊くことでそのバッグの中身に詰まったあれこれの持つナニカが広がりや深みを帯びてゆく。
小さい頃、確かに母や周囲の大人の女性たちのバッグの中身は何だろうかと興味津々だった。……おばあちゃんともなるともっと謎ではないか。
「アメリカのどんなおばあちゃんもこういうものをバッグに入れている」のではなくて、あくまでもこのバッグの持ち主が入れているモノ。もちろん、一般的に持っているかもしれないものだって入ってる。
でも、……日本人の子供がいきなり「おばあちゃんのバッグとその中身」に興味、示すものなのかね。そこが何だか謎。オヤ世代の方が確実に喜ぶ気がする(私は遊べる要素たっぷり、という時点で、多分子供の頃出会っていても楽しんでいただろうと思う)。
で。これのじーちゃんver.もあったことを知った。
My Grandpa's Briefcase: a book just for kids and grandpas
P. H. Hanson
0761137947

こちらもまたかなり中身充実、のようで。ぎっしりあれこれ詰まりまくり。じーちゃん、モノ持ち過ぎ(笑)。常に孫を楽しませたい・喜ばせたいお茶目で可愛いおじいちゃんのブリーフケエスであるらしい(おばあちゃんもそうなんだけど)。男性は年齢重ねても子供な所多く残してそうだしなー(偏見?)。

核家族化が進む中、近くに住んでいるとしても別居しているのがフツウな中、頻繁に自分の祖父母の元を訪れることが、アメリカやイギリスでは出来ているんだろうか。……お寒い現実が浮かび上がってきそうなので、深く考えるのは止めておこう……。

これを一緒に眺めている祖父母と孫の図を想像することで何かを取り戻したいと願う大人こそがこのふたつを気に入りそうな気がする。
死にカタログ
寄藤 文平
4479391274

いつか誰にでも訪れるとわかっていても「喪失感」とか呼べそうなその感覚はどうしても生まれてくるものなんだなあとしみじみ思う。

幼い頃両親が共働きで、遠縁に当たる家に、留守の時間帯預けられていた。その家でお世話になったおばちゃんが亡くなってしまったことを地方新聞の小さなお悔やみ欄で見つけた、と母が言った。どうして亡くなったのか、とか、そういう細かいことはまったくわからない。縁遠くなって久しいのと、今忙しくしていらっしゃるのではないかと思うと、電話であれこれ尋ねるのも憚られて、……結局何もわからないまま。
「心臓が悪い、とは聞いてたんだけど」。
母が言う。年齢的にも身体が弱り易いし、それに加えて心臓があまり丈夫とは言えない状態だったとすれば、……無理もないこと、なんだろう、か。

自分のそれは色々想定するけれど、身内や周囲の人間のそれは「当然ながら」考えもしない。唯一人種も住む国も信じる宗教も何も関係なく平等に訪れるその日を、誰もがいずれ迎える日だとわかっているそれを、考えたりはしない。いけないことだからというよりも、出来るだけ先であって欲しいからだ。

小さい頃の私はどうしようもなく我が儘で甘ったれで自己中心的で(今もさして変わっていないかもしれない)、外ヅラは一見良さそうに見える、という何処にでもいるイヤな子供のひとりだった。その私を怒鳴ったり怒ったりせず、忍耐強くいつも笑顔で相手をしてくれたおばちゃん。
もう会えないなんて嘘みたいだ。
たとえ会わないでいても、おばちゃんはあの家で家族に囲まれて「いつもの」暮らしをしている、それが「当たり前」だったから。

もう何処をどんなに探してもおばちゃんは居ない。当たり前の事実を噛み締めなくてはいけない。

そんな日に、たまたま連絡を取った友人が「今度の子供は男の子だってわかったの」とメエルをもらった。母子共に健康で、無事に元気な子供が生まれますように。

毎日が誰かの誕生日で、誰かの命日。「当たり前」の事実。毎日何処かで誰かが生まれて、誰かが死んでくんだよなあ、と「当たり前」を実感する。

いいこともわるいこともなにもかもがあって、それがわたしたちのにちじょうなんだと。あたりまえのことにきづく。

おばちゃん。いままでありがとう。


カッコイイなあという印象。カラオケで歌ってみたいなーと思ったものの、時の流れに記憶力が敗けて、ところどころ自信がない↓

あるねー、さすがようつべ。

ああ、音楽のテイストが何だか懐かしいねえ。
ハリウッドの赤い薔薇
トレイシー・シンクレア 中原 聡美
459681211X

オンライン書店ビーケーワン:ハリウッドの赤い薔薇
おかしいな。「シルエット・ロマンス」は好きなレエベルなんだが。

まったくすっかりさっぱり何の感情移入も出来ぬまま終わってしまった。

まあ当たり外れで言うところの後者だった、ということだな、個人的に。「シルエット」は基本的に刺激的とは真逆に位置するものが多い、ふんわりとあたたかい気分・読後感に浸れるものが多い方なんだけど。まあそうでもないものも当然あったのね、と。

ヒロイン・リサ、風邪をひいて体調が悪い中、真夜中なれど車を運転中。ボロい車故にエンストしてしまい、途方に暮れていると闇夜に明かりが。助けを求めよう、せめて電話をかけてもらい、車をどうにかしてもらう手だてだけでもどうにかしなくては、とその明かりの漏れる屋敷に向かう。
朦朧とする意識の中屋敷を尋ねると不機嫌そうな男に出迎えられ、「また女優志願の女か」などとワケのわからんことを言われ、拒まれそうになる。「電話だけでも貸してもらいたい、そうすれば去る」と伝えると奥から魅力的な男性がやってくる。
――そこでフェイド・アウト。目覚めたらリッパなお屋敷のリッパな寝室で寝ていたことに気づく。
屋敷の主はローガン。何でもハリウッドのやり手プロデューサーらしい。だが、リサにとってはどうでもいい。ただ、危険な魅力に溢れるハンサムな男性であるということが気になって仕方ない。
すぐにも出て行かなくては、と自分の意志を伝えるのに体調が悪いのだから留まれとばかり言われる。数日一緒に生活していく内にますます惹かれてゆくのを意識するリサ。
ローガンは念を押す。「君は本当に女優志願ではないんだね?」。どうやらそういう女性たちに押し掛けられ、常々迷惑しているらしい。彼女には無論そんなつもりは毛頭ない。どうやら彼も自分に惹かれているらしい。だが、カラダを餌に結婚を迫ろうだの女優にしてもらおうなどと思っていると思われたくない一心で、自分は結婚など微塵も考えていない、と告げる。ローガンもそれは自分も同じだと言う。かくて、リサは愛してもくれない男性に想いを募らせることとなるのだった。

……ヒーローのローガンが、ウザい。ハリウッドなんてロクな人間いやしねえ、とほとんどの人間、特に虚栄心ばかり強い俳優連中やひとを出し抜くことに必至な映画関係者に対して疑念や嫌悪感を抱いていることがばしばしと伝わってくるのだが、それで食ってるのも事実。……そんな感情持ってるならその仕事辞めりゃいいじゃねえかと思うんだが。それで大金投資もしてるだろうが稼いでもいるだろうに。とにかくしつこくしつこくリサに「女優になりたい、なろうなんて思うな」とか、お門違いなことを繰り返す。いや、だから、リサのハナシ聞けよこの馬鹿

リサは快復後、ローガンに説得(?)され彼の秘書となるものの、妙な噂話を立てられ、彼がそれを広めるようなマネを許したのだと腹を立て、彼の元を離れる決心をする。
ローガンにに世話になっている間の治療費等を返したいのと、生活に困っている(親族を失い、テキサスの田舎からはるばるL.A.に仕事を求めてやってきた。なかなか見つからず、どうにかデパートの売り子で生活しているものの、この病気が原因で長期に渡って休んだりしたこともあり無職状態に)ためもあって、偶然知り合った男性の元で女優のハシクレの真似事をしたところ、生来の美貌もあって一躍有名に(ローガンはそもそもその美貌にココロ奪われてしまい、彼女を助ける気になったとしか思えぬフツウのすけべえである・笑。何しろたまたま一緒にいた友人の医者に任せず自ら彼女の濡れた衣服をすべてはぎ取る役目を買って出るのだ。このむっつり〈以下略〉)。
これを知ったローガン大激怒。「女優になるつもりがない、なんて言って、本当はやっぱりなるつもりで、僕がどういう人間か知っていて近づいたんだなー!!」と一方的に決めつける。その後はことある毎に彼女にイヤミを言ってみたりあてこすったり挙げ句の果てには娼婦扱い。彼女はもう何を言っても信じてはもらえないのだとヤケになり、「えーそーですともアタシはそういうくっだらないオンナだったのよー!!」と言ってやる。

もうね。どっちも馬鹿かと。より腹立つのは野郎。ヒロインが欲しくてたまらないくせに、下らない思い込みで彼女をひたすら傷つけて貶める。……そんなんして何が楽しいんだこの馬鹿は。挙げ句、彼女の何も見ず信じることもなく信頼すらせずに一方的な思い込みで娼婦扱いですよ。死んでしまえ
ヒロインもヒロインでそういう馬鹿にうんざりしつつも「それでも彼を愛してるの……」と自分の想いを封じ込めつつ耐える。捨てろ、そういう馬鹿は
そもそも世話してくれる男前に対して、ペエジ数三十数ペエジで「彼を愛してるんだわ」とか確信持てちゃうのがもうどうにもコワイ。せめて自問自答くらいしてくれよ。「私、彼に恋してるのかしら?」とか自分に問いかけろよ。何でそうすぐ「愛」だなんて思うんだよ。何か安っぽいなー。……としか思えなかった。挙げ句散々いたぶられる訳だし。それで耐えてるアタシって、と酔いしれておるのか? マゾかい。まあ何を言っても信じない・聞き入れない馬鹿も馬鹿なんだが。

これでくっつくんだからすごいよ。自分を信じることもなく見下すことすらした馬鹿を一途に愛する愚鈍なヒロインと、ヒロインが病気で倒れたのをいいことに服脱がせて裸身堪能、ヒロインの気持ちも考えずに自分の意見と意志を押しつけ、それに従わないと嘲り見下すヒーロー。

……ろまんすではなく、馬鹿と馬鹿の追いかけっこを眺めていただけかもしれない。でも、HQはこういう「純粋という名の愚鈍さでひたすたに盲目的愛を捧げるヒロイン」と「自己中心的傲慢身勝手馬鹿で自分の都合通りにヒロインが行動しないとひたすら貶める地獄に落としてやりたいヒーロー」という組み合わせは多い。らぶ・いず・ぶらいんど、とか言ってる場合じゃないよ。自尊心ないのか、ヒロイン!! ちなみに、男に欠けてるものは理性と判断力、自制心。無駄に有り余ってるのは下らないプライドと性欲。
私は自尊心のあるヒロインと、プライドはあるけれど相手への配慮を忘れないヒーローが好きなのよう(涙)。
明治ミルクチョコパズル
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ヴァレンタイン前に見つけてたら自分用に買ったかもしれない。ああでも関係なく、プレゼントとかにしても良さそう。オブジェとして飾っておくだけでもいいなあ、と妄想膨らむ一方。

チョコレイトなのにベタベタした甘さのないデザイン「明示ミルクチョコ」のパッケエジそのままの中に、これまたチョコレイトそのまんまなパズルが隠れてる、という「だけ」のシロモノ。その「だけ」がよい。シックで落ち着いたデザインだったんだなあ、と今更ながらに感心。新しいパッケエジにしてイメエジを変えることで新規をより取り込もうとすることが多い中、昔のまんま、の方が実はひきしまって見えたりかっこよかったり、するような気がする。「風味絶佳」と書かれた黄色いキャラメルの箱、あれも好きだし、「都こんぶ」も密かに愛する(笑)。

ふと「いかにも『ヴィレッジ・ヴァンガード』にありそうな」と思ってしまった。ハンバーガーのコースタア(バンズから挟んであるパテ、トマト等すべてが一枚ずつ分かれてコースタアになる)を見かけるから、ひょっとしたら店舗によって置いてないかな、と理由をつけてまた行こうとしている私であった。ああでもこれホントに可愛いわー。
とりあえず、放映当時から追いかけてきたのでチェックしてしまう。そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・い・い・が! ……買っちゃうんだよなあ。買ってどうするのよ、と思いつつも買っちゃう。もう似たようなの持ってるのに(それはそれでまたナニカがイタイ)。
ミクロマン ミクロアクション エヴァンゲリオン 綾波レイ (プラグスーツ版)
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以前私服(アスカ。第八話初登場時着用の黄色のワンピース)と制服姿(レイ。いつものアレです。アレでわかるひとだけわかって下さい・涙)で出されたものが、今度はプラグスーツver.で。いや、フツウこのベタな方から出すのが順当ってもんでしょ、と思っていたのだが。これもアレですか、満を持して、というヤツですかい。アクション性にこだわるならこのプラグスーツver.がいちばんだと思うんだけど。
ミクロマン ミクロアクション エヴァンゲリオン アスカ・ラングレー(プラグスーツ版)
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多分、「もう似たようなの」が出ちゃったからこうなったんだろうなあと思わないでもない。
以前、コミックスの限定版に可動性の高いレイのフィギュアがついてきたことがあり、さらにその後それとお揃い(?)になるアスカのフィギュアが「月刊少年エース」(そもそもの掲載誌)にて誌上通販を行って入手可能になったために、まあ私のよーなひとであれば「各関節等可動するためポージング等で楽しめるフィギュア」を持っているのだ。目を付けるのが遅かったね、「ミクロマン」。「EVA」関係って割と版権に関しては申請さえすれば通るという印象が強いんだけど(つまり、比較的ユルいと思ってた、の意。シロウトさんや有名なフィギュア制作販売メーカーがばんばんフィギュアをリリースしまくりだし。で、何処もちゃんと申請してあるものばかり。不正規のモノ、てのも中にはある……のか?)。逆に、今まで何で出さなかったのか、の方が不思議なくらい。「ガオガイガー」とか出てたのに。
コミックス付録と雑誌通販の方はより(原型担当した方の)作家性の強いもので、さらには作画担当の貞本氏の監修もあっての「こだわりの逸品」的存在であったと思うのだけれど、こちら「ミクロマン」ではあくまでもこれまで培ってきた技術や創意の結晶として登場するもの、まったくの別物として楽しむべき、だろうな。

似たようなもの持ってるのにまた買うために、何だか必死に自分に弁解してるのがカナシイ(笑)。
天使のトラブル
デイ・ラクレア 真咲 理央
4596812101

オンライン書店ビーケーワン:天使のトラブル
……落第天使モノ、てのももうひとつのジャンルと見なすべき、なのかね? 少女まんがでもよく見るし、HQでも結構何回かこの設定のものは読んでる。
落ちこぼれの天使が追放されるのを免れたければ地上である任務を遂行し成功しなくてはいけない、とゆーヤツ。「異界から地上に『派遣』される」系譜もそもそも多いか。死んで霊体になってから探偵業させられてた筈がバトルものに展開して作者も崩壊・やりたい放題になった作品(笑)とか、本当は人間ではないけれど人界に紛れて生活し、何かしらの任務やなすべきことを持っている、という類の話は多い。多いとは思ってたけど、……そうですか、欧米のロマンスでもアリでしたか。はあ、さよで。「ベルリン・天使の詩」とかの影響だろうか? わからんが。

そういう訳でこれも、落ちこぼれ天使・アンジー(またベタですな。本来は「アンジェラ」か? 露骨に「天使」やん)が最後のチャンスの13回目(この数字はクリスチャニティばりばりの欧米にあってはベタでこそ、というところか)にまたまた(×?)地上に送り出される。お目付役はダルメシアン。
任務はリードという男性を「彼が真の愛情を注げる女性と結婚させる」こと。もう読者としては「はいはいラストはアレですね」と思いつつ読むんだが↓

天真爛漫を絵に描いたような美しい女性・アンジーは真っ赤なワン・ピースでリードの建設会社を突然訪れ秘書になると宣言。そして自分の役割として「アナタを結婚させること」があるのよーと言い、彼に何としてでも恋人を見つけようとする。
リードは突然現れた美しい女性に目を奪われるものの、過去のある出来事以来女性と深く関わるつもりはない、仕事だけに生きている男性。彼女を追い出したいのになかなかうまくいかず、結局秘書として納まることに同意する。リードの母親は何としても彼を結婚させようと躍起になっているので、おそらく母親のさし金で来たのだろうと踏んでいるのだけれど、どうも違うらしい。
訊けば彼女は自分が天使で「任務」を果たすために来たこと、その任務を果たせなければ天国から追放されることを告げる。ますます信じられず困惑するリード(まあ、それがフツウの感覚だろう)。
いつしか互いに惹かれていることに気づくものの、なかなか踏み出せない――。

とてもとてもベタな展開なのはHQだから、だけではなく、この「落第天使モノ」にはつきものの展開で、それ以上でもそれ以下でもないから、なんだよなあ。
アンジーは泳げもしないのに溺れかけた赤ん坊を助けるため海に飛び込んで、救助するだけして自分は他界、その行為故に天使にされた(と、少なくとも本人はそう思っている)元・人間の女性。自分の「生前」には自分が望んだもの――誰かを愛したり誰かに愛されたりすること、自分がここに居ていいのだと思える場所を獲得すること――を手に入れることが出来なかったが故に、天界からの追放を恐れている。
リードはかつて付き合いのあった女性が自分の子供を身籠もったまま姿を消してしまい、彼女とその子供の消息が気になって仕方がないこともあって女性を遠ざけている。故に、アンジーの「任務」なんぞくそくらえで、おまけに、誰をあてがわれるよりも彼女自身が必要なのだと感じ始める。
リードがどんなに想いを伝えても、アンジーは自分の任務を真っ当することこそがリードにとっての幸せであり、自分にとっても最上の結果をもたらすことになるのだと思うことで彼への想いを否定しようとする。

最後はお約束通りです。リードの「願い」を叶えたことで天界に戻るものの、本当に居るべき場所が何処なのかをやっと悟ったアンジーは再び人間になって地上へ。
ベタな分、細部を楽しむのが吉、という感じだった。たとえば彼女がどうして赤い色にこだわって服を着るのか。リードの過去と彼の弟との関係は。アンジーの死因とリードのかかわり……まあそういった辺りを。アンジーの姓が「メイクピース」はやりすぎだけど、まあそこもお約束か。
生きてた時に掴めなかったものをこの先も掴むことはないのね、と悲しみに暮れるアンジーがせつなくはあった(ラストが予想出来ていても!)。
予想出来る話、と言ったらHQはすべてそうなのだが(正直、ラストそのものに意外性というものは皆無だと思う。そこに至るまでの過程に多少ないこともないけれど)、ベタに徹した話型(?)のせいか、ちょっと読んでてダルかった……かな。
所謂「パラ・ノーマル」ものの一種。キュートさはあったし、せつなさもあって、こだわらなければまずまず、といった所だった。それにしても、どうしてある程度先が読める話でも、ヒロインとヒーローが別れたりするシーンはちょっとしんみりしてしまうんだろーか。びば・単純単細胞(哀)。そりゃ似たようなドラマだの小説あってもそこそこ売れるし読者・視聴者てのがつくはずだわな。ははは……。

これをコミカライズ作品で先に読んでいたことに気づいたのは今さっきだよ↓ そう言えば確かに読んでた。雑誌毎月買ってて、それに掲載されてたんだから。そりゃでぢゃう゛~な話やんけな気分尚更ではないか。比較的短い話にカットされていたから、本来の物語と違う所があって、その分印象がちょっと違ってたのかも(しかし、コミカライズ作品がどんなだったかもう憶えていない↓ HQのコミカライズ作品も、山程あるので印象に残る作品とそうでない作品、ぱっきり分かれる。描き手が安定していたり定評あるひとだとどの作品もだいたい憶えてるんだけど。この作品をコミカライズした宝生さんは雑誌「ハーレクイン」からデビュウを果たした……3人目くらいだったか。ちょっと描き込み具合と主線のバランスが悪いためにごちゃついて見えるのと、やや絵柄が古いのが損してると思う。
天使のトラブル
デイ・ラクレア 宝生 映美
4776717107

鏡リュウジの願いが叶うまほうのごはん―Happy time books
鏡 リュウジ CUEL
4860670833

こういう切り口がありましたか。最初「はぁ?」と思ってたけれど、レシピ担当なさったのが「CUEL」ならば話は別だ。見てみたいぞ。

西洋の魔法の伝承の中には、食べ物にまつわるものがたくさんあります。食べ物の魔力を使って、人生をさらに豊かなものにしませんか。願い事に効く魔法のごはんや12星座別ラッキーフードのレシピを紹介します。


とのことで。占いの本は、信じる信じないに関係なく好きなんだけど(面白がって読むタイプ)、食べ物に絞って、しかもレシピ付で、というのはなかなか画期的かもしれない。西洋占星術の体系に則ってあれこれ食材とか指定されてる、んだろうか。それはそれで楽しそう。レシピ本そのものも好きだから個人的にはかなり「読める」レシピ本になってそうでさらに期待大。

私の場合は獅子座だから、守護星は太陽、身体の器官で司るのは心臓・血管。だとすると……どんな料理なんだろう。ああ、気になる。
以前ある紅茶の本で「この星座の方にはこの紅茶を♪」というのを見た時は正直苦笑したのだけれど、こちらはちょっとわくわくしてしまう。
食べ物に纏わる魔法伝承てのも興味湧くなあ。「食べ物の魔力」つー惹句もイイカンジです。「魔力」だよ「魔力」! 「栄養」「滋養」、「風味」や「味わい」じゃなく「魔力」!

何事も信じることが大事なので、ある意味スナオに受け取って、健康的に食べたいものを食べて前向きで居れば、何だか願いも叶いそうだやね、と思えなくもないし。超自然的なことにこだわり過ぎて拒絶反応起こさずに見る分にはかなり楽しめそうな気がする。ここに東洋医学的見地から見た医食同源的視点を加えたらどーなるのか、とか、いかん、本来の在り方からどんどん外れて妄想だけが膨らんでゆく(笑)。

食べる、という日々のことを大切に考えることにも繋がっていくだろうし、タイトルのちょっとアヤシゲなのを敬遠しなければ活用できるよいレシピ集なのえではないかとも思える。うわー、欲しいわコレ。食べ物に纏わる「魔法伝承」、ごっつい知りたいです(それが目的だな?)。
八犬伝 (15)
碧也 ぴんく
4048535374

これもまた友人の協力を得て入手。「刊行した時に買っておけよ」第2弾の書(涙)。予算内に収まったとは言え、私にしては法外なカネを払っての購入となり、……やはり多少無理してでも欲しいものは欲しい時・買えなくなる前に買っておけ、としみじみ思わせられたことであるよ。
12年という長期に渡り、何度も掲載誌休刊の憂き目に遭っては復活を遂げ、章の合間等以外に特に御自身の都合による休載もなく、無事完結へと辿り着けたという事実が、原作者の馬琴自身の長きに渡る執筆を思わせて、妙に感慨深いものがある(自身の都合でオトす・休むの高河氏と違って、彼女の場合は、本当に何度も何度も掲載誌が休刊→掲載誌変更、の繰り返しで、御本人は勿論のこととは思うけれども、読者もハラハラしながら読んでいた。角川はあれこれ創刊させては駄目にしてるな……)。
最初はOVAとのタイアップ企画だった(故に、本当の初期、第1巻のタイトルはそのOVAと同じタイトル「THE八犬伝」であったが、後にただの「八犬伝」となった)のが独立し、馬琴のオリジナルを元に彼女自身の作品として連載となって、より原作を意識しつつも彼女なりの解釈を盛り込んで展開され、原作を知っている者でも別物でありつつもちゃんと「八犬伝」として楽しめる作品になっていた。

馬琴の作品とかの坪内逍遙の言から行くと、この作品では「人間」が描かれていない、ことになっている。近代文学という視点から見れば、それぞれが持つ徳目そのものでしかないだけの八犬士たちには、ひととしての「個性」、というものが付与されていない。現代の私たちには、逆にその「没個性」はある意味では都合がよく、それを「活用」し、あるいは自分なりの楽しみに変えて、自分なりの「個性」を与えることが出来る、いい意味で隙のある作品、と言えなくもない。そのためか、これまでも何度も映像化等なされてきた。
碧也ぴんく版八犬士は、彼女なりに付与したキャラクタア性がそれぞれにあって、それがとてもよかった。
素直で真っ直ぐで周囲への気遣いを忘れない信乃(「孝」)、優しく朴訥で少年らしさを残した荘介(「義」)、知的かつクールで男前な現八(「信」)、少々気性の荒さは否めないものの責任感強くタフな道節(「忠」)、気は優しくて力持ち、を地で行くおおらかな小文吾(「悌」)、苦労が絶えず繊細さが過ぎる面のある大角(「礼」)、孤高を保ち馴れ合うことなく常に冷静な毛野(「智」)、秘蔵っ子にして天真爛漫元気いっぱいの親兵衛(「仁」)。
如何なる艱難辛苦も変えられぬさだめも、時に乗り越え時に身を任せ、集結し、伏姫の願った争いのない世の為に戦う。

物語のラストは、八犬士たちがすべてから解放され、それぞれの意志でひとりのひととしての人生を歩むために旅だってゆく。伏姫からかつて八つの霊玉が八方に飛び散りまた集まったように、彼等はまた自らの意志で戻ってくることを胸に秘めて去ってゆく。彼等は生まれ直し、新たに自分だけの人生を歩むヒトとして生きてゆくのだ。彼等の姿とそれを見守る「ふたり」の存在が胸に迫る。うああああ、やっぱりちゃんと最後まで読んでよかった(涙)。

前にも何度も言ったけれど、原作では大団円を迎えながらもその後の里見を語り、決して明るくも安堵に満ちたものでもない終焉を迎えているのだが、あえて碧也版ではその辺りはカット。
「徳目の権化」だった彼等が、ヒトとして巣立ってゆく最後、これはこれで満足のゆくラストだった。
玉梓は伏姫に伴われ、憎しみと悲しみから浄化されこの世を後にする。大輔(伏姫の婚約者。後の丶大法師。そうそう、「丶大」は「ちゅだい」と読みます。「犬」の字を解体した名前、になってるのですね。馬琴様にヌカリはない)は八犬士たちの成長と集結とを見届け、あとは里見の地の四方を守護する仏像をつくり、またほかに50体の仏像を埋めることを終えたらこの世を去るつもりで居る(ちなみに仏像の数は伏姫が幼少時役行者から授けられた数珠――無論八犬士たちが持つことになった例の珠をも含んでいる――の玉の数に因る)。彼にもようやく安寧の時が訪れる。

これもやはり最初からぶっ通しで読みたくなってきた。こちらの「八犬伝」も、幾多の困難を経て年月をかけての筆了でしたから。その重みをしみじみと味わいたいです。
今は文庫版、増刷かかったのか以前よりはやや入手しやすい状態になってます(笑)。この「角川」版はおそらく、文庫も出たことなのでもう重版はないでしょう。文庫は犬士の人数とドンピシャの冊数です。
八犬伝 (1)
碧也 ぴんく
4834273172

ああ、文庫版第1巻は親兵衛が筆頭といわんばかりに表紙飾ってるのか。

そういやあ、こんなのもありましたよ。BOX仕様で出しますかそうですか。
里見八犬伝 DVD-BOX
滝沢秀明 佐藤隆太 小澤征悦
B000E0VMJO

……ものごっつ捨て値になってるのを新古書店で見かけたら買うかもしれない。一応「八犬伝」モノのひとつとして。


作中親兵衛は西の都を見てみたい、と京都に旅立つのだけれど、その辺りは別で描いてみたい話だ、と仰っていて(原作ではこの部分がイジョ~~に長い、んだったよな、確か)、気長に楽しみにしていようかと。……実現は少々無理かとは思いつつも(歴史モノは、コアな人気を誇るのだけれど、部数に結びつかないのか、雑誌等長続きしないし、「八犬伝」の一部を連載させてくれる雑誌があるだろうか、と考えるとかなり微妙なので、……)。

原作の面白さを取り入れつつも、原作を踏まえたオリジナルとして堪能させてもらいました。ありがとうございました(誰に言ってるんだろうねえ)。
超獣伝説ゲシュタルト 8 ガンガンファンタジーコミックス
高河 ゆん
4757504403

ゲシュタルト8。

もう二度と目にすることはないかもなあ、と思っていたら見つけてしまい、友人の協力を得て入手。……元値まんまで中古の本を買うって、まあ、マシと言えばマシなのか。複雑な気分。あまぞんの「マーケット・プレイス」では未だに4桁価格フツウにつけられてるからスゴイ。他社から復刊されたのに、やはりこの判型にこだわりたいひとが居る、と見切られている↓(賢い選択は、多分、今まで持ってた分を新古書店に売却して、今復刊されているのがその新古書店にオチてくるのを待って買う、ってとこだろう。何だか自分で言ってて不愉快というかカナシくなってきた)。
……ああ、あの時、あの書店に並んでいたあの時、何で買っておかなんだか……! 自分の馬鹿さ加減が恨めしい。だから今は本は気になると手当たり次第(かなり抑えるようにはなったが)購入してしまうのだ。くそう! 絶版になるサイクル、毎月の新刊ラッシュ並みの勢いで速い! 最近は初版売り尽くしてあとは手を引くか、というのが増えてるんだろうか。「買い逃したが最後」、が最早書籍の中ではそれなりに売上がある方のコミックスですらフツウに起きる状況にあるのかと思うと何だか寂しい。

数年越しでようやく「超獣伝説ゲシュタルト」という作品の、最終巻を読むことが適いました。今まで、ずーっとずーっと7巻止まりで、よりによってラストを知らずに何年も経過してしまっていたのですが。出た年が2001年だったか。そうか、……5年もかけて手に入れたのか……。
一時期は数千円の値がつけられていて、正直未だに足元を見られている状態なのだけれど、それでもほぼ元値で購入出来たのは運が良い方なんだと思う。

読みたかった最終巻は。
今まであった伏線の回収等かなりぶっちぎりで、ただひたすらにラストに向けて突き進む、という怒濤の展開っぷりだった(笑)。ある意味とても高河ゆん氏らしいと言えばらしい展開でもあったけど。
相変わらず台詞やコトバの並びには掴まれる。響いてくる。強引っぷりも何かもうアッパレ過ぎて、最後の最後は微笑ましいくらいあっさりすっきりさっぱりしてた。これまで引っ張ってきたことの何分の一かくらいしか意味を為さないエピソオド等あったけれど、これ一冊で読む分にはさほど極端に困らないというすごい一冊でもある(もちろん、オボロゲながらそれまでの展開は記憶してはいるのだが、ラスト読めないから当分いいや、と本棚の奥底に封印してしまったので読めないまま読んだのであった。故に何が何やらすっかり忘れているアレコレもたんまり↓)。
彼女の場合、単発でぶっ放すエピソオドとかが特にいい味を出してたり面白かったりするので、本来は連載向きじゃないのかも。読み切り連作は、だから、大抵面白く読めるのだけれど。これまでのあれこれを全部ブッちぎるようにして突き進むこの最後の一冊は、故に、ある意味これまでのものと繋がりながらも別物であるかのように思いつつ読むと、それはそれで面白いと思えるのであった(それもどうかと思うが)。

タイトルに「ゲシュタルト」と銘打ちながらも、いざその「本編」であろう、という部分がこの一冊、というのもすごい。

正直、……コレは打ち切られたかな、と思っていたりも、する。

完結はしてるのだけれど。してるんだけど、回収すべき伏線が丸投げになっていたりするし、番外編もナシ。おまけに、この作品を担当していたらしき方が、今現在このコミックスを出した会社から独立して違う出版社を興し、当時活躍していた看板作家を数人、それも中には作品ごと(!)引き抜いて新たに雑誌を創刊しちゃったりしてるので、それに伴って作品もある意味お流れになっちゃってあんなラストかなあ、と素人が邪推。何があったかはまったく知らないけれど、このコミックスと同じレエベルで「クロニクル」という作品も1巻「だけ」出て終わっている。「未刊の女王」の名を恣にしている彼女のことなので、出版社のせいか否かは実は何とも言えないのだが↓

RPG風ファンタシィで、メインの王理(おうり)と司祭のオリビエ等が伝説の島「G(ゲシュタルト)」を求めて旅をし、追っ手が仲間に加わったり(?)で何時しかパーティ形成状態、ひらすら流離う中に、あれこれ起こる事件や闘争(??)とぶつかっては立ち向かう、というハナシ、でした。
反逆神・ゲシュタルトの創った島にはどんな願いも叶えるという超獣が棲むと言われている。その島を目指してひたすら進んでは戻り、追っ手と闘っては何も得ずそしてすべてを得てゆく。
ひたすら純粋に信仰心を貫くと同時に自分の「何か」のためにゲシュタルトに行こうとするオリビエと、そんな彼に惹かれ行動を共にする王理(外見は女性だが実は男性)。ゲシュタルト行きを阻止しようと迫る追っ手。王理に付き纏う集団。旅するうちに出会った「仲間」や王理の弟妹たち。あんなとことかそんなこととか、回収されてない伏線やネタを読者は勝手に脳内で補完せねばならないのがやはり残念。

弱いように見えて芯の強さ・頑固さで前を見て歩むオリビエ。強さと豪快さで好き放題のクセに弟妹たちを捨て置くほどの冷徹さは持てず、またオリビエだけを想う王理。はぐれダーク・エルフのスズに「汚れた騎士」シャザーン。そこに王理の弟妹たちも加わって、それぞれがそれぞれのために闘って生きる。ただの他人同士に芽生える絆、血縁故に消えることのない絆、それぞれが相俟って綾なす物語。
あとがきを見たら何と完結まで10年近くかかっていた! そう言えばそうかも! 私、このコミックス現役で買ってた時まだ学生だった……(思わず絶句)。休載しまくり、下絵での掲載、絵のテイストの激変とオソロシイ真似もしでかしつつの10年(ある意味濃ゆい10年だなあ、オイ!)。拾い忘れというか取りこぼしというか、明かされぬままのネタや伏線も放置、あのキャラどないなっとんねんというフツーの疑問等々をぽぽーんと放り出しての「大団円」。

それでも、読ませるパワアがあるとこが、彼女の作品を捨て切れない理由。不満もあるし文句だってあるのに、今でも彼女の作品を愛読している。
だから。とりあえずはこの判型のものがちゃんと手元に揃って全部まとめて読める、ということに、満足している、のでした。
入手するため協力を惜しまずにいてくれた友人にも感謝♪

さあ、最初から読み直しだー!(そしてまた「だからあのハナシどうなったんだって!」とか不満大爆発、と・笑)。その前に本の発掘作業かよ(涙)。
ロンドン迷宮案内―トリックパズルで巡るミステリーツアー
村瀬 尚子
4048539418

ロンドン。迷宮。パズル。ミステリィ・ツアー。オイシイ単語がすでにタイトルの中にこれだけある。欲しくなるに決まってるじゃないか!(それはアンタだけだ)
ロンドンの名所・迷所を3-Dパズルやだまし絵で紹介し案内してくれるという、少々変わった趣向のガイド・ブックとのこと。一冊で何度オイシイのだ、と言わんばかりに凝った内容のようで、冬の夜長にじっくり味わいたいなあと思わせてくれる。

ミステリは古典から入りました、というひとならドイル(ホームズ)やクリスティ(ポアロetc.)も読んでいるだろう。そういうひとなら多分間違いなくトライしてみたい、見てみたい、と思うのではないか(多分、ね)。また、ロンドンあるいはイギリスに魅力を感じているひとにも楽しめそうである。さらには、何しろ名所案内を兼ねているので、旅のお供にもぴったり、あるいは旅立つ前の楽しい予習に役立ってくれそうでもある。
だまし絵、トリック・アートが好きならばそのポイントで十分に楽しめるだろうし、見るだけでもイイカンジ。エッシャーの絵を飽きることなく延々見ていられる私にはうってつけだ♪
しかし。ひとつ問題が。

3-D、今まで見えた試しがない……(涙)。

何となくそこでイライラしてしまいそうでコワイ(笑)。意地になって見えるまで頑張るしかないのかねー。楽しむ前にイライラしてブッちぎれそうな厭な予感バリバリで御座います……。
でもいずれ買ってしまいそう。ロンドン、行けるアテも無いというのに。まあ行けないからこその楽しみ方、もあると思うことにするか。

同じ作者のトリック・アート本も面白そうだった。見てみたい。
発想力をアップ!なぞ解きトリック・イラスト―ミスター・エムのからくりやしきへようこそ
村瀬 尚子
4569645445
待ち望まれた死体
キャサリン・ホール ペイジ Katherine Hall Page 沢 万里子
4594019919

待ち望まれた死体。

去年のいつから手をつけたのかも憶えていないくらい前に読み始めて、ようやく読み終えた。……何してんだよ、私……。
いや、何も pageturner ではない、という訳ではない。期待して購入して、それには応えてくれた。事件に至るまでの導入とメイン・キャラクタアや土地柄の有り様なんかもソツなく描かれている感じで、訳文もこなれていて読みやすかったし。
ミステリは記憶力が必要なのと同時に、それが少々欠けている、のが読むのに相応しい資質のひとつだと思っている。記憶力が無いと何が起こったかとか、翻訳物だと特にそうなのだが、人名とどういう人物かを憶えないといけない、というのがあって、……疲れている時には気が乗らない、のだ。記憶力が少々欠けている点に関しては、何度でも再読できる、という利点の故(笑)。勿論、ネタバレされていても面白いミステリは何度でも面白く読めるのだけれど(それにしたって「コロンボ」に関してはDVDで同じ作品を何度も観たりしてるので流石に流れはほとんど憶えている……んだけど楽しめる)。

バリバリの都会(N.Y.!)っ子・フェイスが恋したのは牧師のトム。料理人としての実力もキャリアも捨てて、彼と共に赴いたのは片田舎のニュー・イングランド。毎日が平坦で何ということのない日々。もちろん夫は愛しているし、赤ん坊のベンジャミンも可愛くて仕方がない。満たされているのだけれど、時々故郷の喧噪が恋しくなる。ところが、平和と自然の美しさが取り柄のその町で、発見してしまった死体を発見してしまいさあ大変……というのがあらすじ。
夫は愛情深くて優しいし、子供も可愛くて愛おしい。でもいずれ仕事を再開させたい、と願っている、「今は」平凡な主婦。ものすごく抜きん出て特徴のあるタイプではない……美人ではあるけれど。でもやはり退屈というか平和を得に描いたよーな町に住むようになったからか、好奇心旺盛になってしまい(元々旺盛だったのかもしれないけれど)、事件に首を突っ込んでしまう。やはり第一発見者になるとそのまま素人探偵化するのはお約束なのであろうか(笑)。

小さな田舎町で、それぞれの住民がどんな暮らしをしていて、どう過ごすのが「フツウ」なのかが決まり切っている中にひょい、と来てしまったフェイス。戸惑いも感じるけれど、馴染む努力・溶け込む努力(まあそこまで大袈裟でもないけれど)をしたこともあって、それなりに住人たちには受け容れられている(まあ夫が牧師なので、教区の人間、同じ町に住む人間としては余程のことがない限りは受け容れるものであろうが)。
その、「何処か閉鎖的な小さい田舎町」の雰囲気というか空気がよく出ていて、「ああ、何となくわからないでもないな~」とカル~くブルウな気分になる。閉鎖的な田舎の雰囲気、は比較的何処も似通ったものがあるのだろうか(そうとも言い切れないけど。ものすごく気さくに親切にあっさり受け容れてくれる所は受け容れるものなのだろう)。もっとも、互いに必要以上に警戒したりサベツ意識を持たなければ、うまくやっていける、んだろうと思う。付き合いが密になると、今度は噂話と裏話に花を咲かせてみたり、と「女同士」の付き合いの心地よさとある種の息苦しさなんかも「……なんかわかる気がする……」と思ってしまう。気さくな奥さん、ちょっと気むずかしい女性、可愛い女の子にちょっとクールな青年、どの町にもフツウに居るように、其処に居る彼等もまたそれぞれにいい味を出している。
そういう日常の描写がとても細やかなのがリアリティを感じさせてくれるんだろう。また、自然の美しい所なので、所々に見られる外の景色の美しさや広々とした感じが伝わってきて臨場感もたっぷり。

殺されたのがまだ若い女性で、少々問題児だったために、さて彼女を殺したいほど憎んでいるのは誰なのか、と皆がアタマを抱えるハメに。何しろ小さい街なのだ。婚約者の青年が居て、喧嘩をしている所も見られたけれど、住人たちは幼い頃からの彼を知っているので彼がやったとは信じられない。その後も「容疑者」が多々現れるものの、いまひとつ決め手がない。何がどう繋がって彼女が殺されなくてはいけなかったのか。謎にアタマを抱えるフェイスたちを余所に起こってしまう第二の殺人事件――。
所謂「コージィ・ミステリ」の部類に入ると思うけれど、謎解きの部分はなかなかに本格的で楽しめた。伏線の張り方と回収の頃合いもなかなか♪ 私にとってはちゃんと「意外な人物」が犯人で、おおそう来ましたか、と気持ちよく騙されました。
フェイスが料理上手ということで、作品の随所に美味しそうな食べ物が登場する。「作品を純粋に楽しんでもらうために」とあえてレシピは掲載しなかったとのことで、……つまり、本来はあるのだな(この後数作このシリィズが出されるのだが、ある作品からはレシピも載っている)。いずれレシピだけまとめてどどんと出してくれるとなお嬉しいぞ♪

強面・堅物に見えて実は心優しくユウモアのセンスもある警部補や実はミステリ好きな牧師の夫などなど、登場人物たちも概ね好感を抱いて読める。次作以降も楽しみ♪なんだけど、……一体ナンボ購入するコージィモノを増やせば気が済むのだ、私!(これ以外にもあれこれ読んでみたい作家がゴロゴロしてる……)

ちょっとだけ気になるのは、割合容赦なく向こうの固有名詞が出てくる所。最近は日本でもよく見かけたりするものだったりするから大丈夫な時もあるけど、いきなり固有名詞はちとツライかも。日常で使うもの・食べるものとか、すぐにはピンと来なかったりしてねえ。「スナグル」、辛うじて知ってたけど、知らないひとは「……なんだそれ?」だよなあ(多分描写のせいで判るだろう、という判断の元に、本当に判りづらいもの以外には出来るだけ興を削がないよう註は最小限に留めているのだとはわかってるんだけど)。
「アガサ賞最優秀処女長編賞に輝いた一編」は伊達じゃなかった。今後にも期待Vv(でも最近邦訳が途絶えているぞー!)
ドクターに片思い
スザンナ・キャレイ 水山 春
459660956X

オンライン書店ビーケーワン:ドクターに片思い
……何だコレ。何処までも何処までも微妙な気分にさせてくれる話だったなあ。メインよりもシリィズ通しての大筋の方が面白いというか興味そそられるし。どっちもバランス良く楽しませてくれよ、と思うのが我が儘なのか?
子供が絡んでも面白く読めるロマンスは多々あるんだけど、難病モノの系譜も絡むとちょっと難しい気がする。何に主眼を置きたいのか、病気のことやその病気で苦しんでいるひと・その家族を軽んじているように見える可能性がないかとか気軽に楽しみたいのに色んなことがアタマの中でぐるぐる回って素直に楽しめない(まあ考え過ぎだったり私の中に何かしらの差別意識があるせいだろう)。それが9話目。

前回第8話のヒロイン・ナタリーにイギリスから電話をかけ、彼女の祖父に当たるベン・フォーチュンの血縁者を捜している旨を告げた女性・ジェシカがヒロイン。彼女は自分がアメリカでも屈指の大富豪・フォーチュン家の血縁者である可能性があると知り、何としても連絡を取りたがっていた。理由は娘を救いたいから。ジェシカの娘・アニーは白血病で、骨髄移植のドナーとなれる人間が居るかもしれないという一縷の望みをかけて渡米してきたのだ。
娘を気分転換にと連れ出した動物園でひとりの男性と出会う。彼はアニーの様子を見てすぐに何かしらの問題を抱えていることを悟り、何かあったら自分も勤める病院に来るように言う。互いに一瞬で惹かれ合うふたり(はいはいお約束お約束)。
動物園で出会った男は医師・スティーブン。数年前息子を脳腫瘍で亡くし、何も出来ず救えなかったという罪悪感(彼の専門は脳外科ではなく血液関係)と、喪失感に喘ぐ妻に対してもまた何も出来なかったために離婚、それ以来女性と深くかかわることを避けてきた。わざと忙しくすることで過去から逃れたいと思いつつ、その日曜日は楽しい思い出と辛い思い出とが共存する動物園――息子が他界する前に一緒に来ている――に来てしまったのだ。
一方のジェシカもまた夫に浮気された挙げ句事故で先立たれ、頼れる者もなければ男性を信頼していいか自信もない。
アニーが体調を崩し、言われた病院に行って再会するふたり。スティーブンの勤める病院にはリンゼイ・トッドという医師がおり、彼女は旧姓フォーチュン。つまり、かの一族のひとり。ジェシカからあれこれと経緯を聞いたスティーブンが自分からもかけあってみようと持ちかける。
互いに再び傷つくことを恐れつつも求めずにはいられない。同時に、アニーのドナーとなれる人物を見つけだせるのか、日に日に弱ってゆく娘を救うことが出来るのか――。

……メインのふたりの物語はそういうカンジで進んでいく。これと同時進行で、シリィズの大筋にも変動が。
前巻でフォーチュン家を脅かし続けた女優モニカ・マローンが殺害され、嫌疑はフォーチュン・コスメティクス社現社長のジェイクに。古くからの顧問弁護士・スターリングに相談し、自ら警察に出頭することに決めたものの、容疑が晴れる可能性が薄く拘置所に入ることになる。ジェイクは今更ながらに別居中の妻をどれほど愛しているか、今まで振り返るべきだったこれまでを思い、日々懊悩する。妻のエリカもまた夫を今でも愛しているが故に何か出来ることはないかと模索するもののすれ違うふたり。
死んだことになっているケイト(フォーチュン家の主。変装してあちらこちらに身を潜めて何だかんだ言っても好き放題・笑)も長男ジェイクの先行きが不安でならない。
正直、こっちの「大筋」の方が面白いというか私の興味を引く。まあかなりこのシリィズとしても終わりに近づいてきているせいもあると思うけど。今回のメインのカップル、何となく受け付けない。何でだろう。
どちらも惹かれ合ってるし、どちらも傷つきたくないんだけど、求める気持ちだけはどうにも出来ない。これはわかる。ジェシカが娘を思うように、スティーブンもまた我が子を失った辛さがわかるが故にジェシカとアニーを救いたい。それもおっけー。一日も早くドナーが見つかって欲しいために、フォーチュン家そのものがゴタついている中協力を扇ぎ、皆もまた快諾する、これも悪くない。
……明日をも知れぬ命、みたいな危機感持ってて、不安の真っ只中にあって、信頼できる医者が面倒を見てくれている(その中には自分が恋した男性も入っている)、そういう状況下で、どーしよーもなく相手を求めて関係持っちゃうって、……アリ? いや、辛い状況下だからこそ激しく求め合ってしまう、つーの、よくある話なんだけど。

本気で子供を心配してんのかよと。

確かに、ドナーが見つかるまで化学療法やって、辛いものの多少は持ちこたえられる、それ故娘が痛みや吐き気にまとわりつかれながらも幼いなりに我慢して耐えて闘病してるつー時に、「このひとに抱かれたーい!!」とか発情してられんの?? 辛くて辛くて何処にも逃げ場がないって時に、自分を甘やかして優しくしてくれて安心させてくれる男が居たら、そりゃ抱きしめて欲しかろうし、求めたくなる気持ちもわかる。でも、……性的快楽を欲して燃え上がっちゃうのか? 安堵を求めて肌を欲しがるのは何か解る気がするんだが、何故こうもこの複雑な状況下であっさりサカってやがるんだこの女は、と何とも言えぬ気分になりまくり。そりゃ病気の家族抱えてるひとがそういう行為に及ぶなとは言わないけど。それくらいの、……何だろう、「生きる」ということに繋がってゆく前向きさみたいなものは必要だろうし、あった方がいいんだろうとも思うんだけど。もう少しその辺りの情緒ってもんを書き込んで欲しいんだが。あるいはヘンにその辺りの「衝動」に関する内面をぐだぐだ書かずに、どうにも惹かれ合ってしまう、それに抗えないふたり、を書いた方がよくないか、と思ってしまう。相手をどう魅力的に感じているのか、とかそんなことばっかり考えてる場合じゃねえだろ、とかツッコミ入れちゃうよ。
セクシュアルなシーン、無理に入れなくていいのになあ、とそればかり思ってしまった。もっと精神面を労ったり慰めたりする愛情深さみたいなもんを描いて欲しいなあと。そういう気持ちの発露としてのふれあいの方が余程官能的になる気もするし。
おまけに、前の結婚でのあれこれを引きずって、行きつ戻りつなスティーブンも何だかなあ。臆病になってしまうクセに、彼女と身体の関係は持ちたがる。結婚がどうとか今後がどうとか不安なのにヤるだけはヤるのかよ(下品で申し訳ない)、とイラっとする。煮え切らねえ男だな! まあそれが男ってもんですかね。そういう意味ではリアルなのかもしれないですね、はい(何だか投げやり)。

このカップルに共感も抱けなければ入れ込むことも出来ず、今回惹かれたのは夫婦として長年連れ添ってきた筈のジェイクとエリカのすれ違う心と、ケイトに対してスターリングが昔から抱いてきた思慕の情を彼女に対して明確にした点(おお、どちらのカップル? も少々お齢を召しているなあ)。そっちのが余程面白そうだった。緊急時にサカってばかりのふたりには何か同情とか共感じゃなく呆れる気持ちばっかり湧くんだもの。非常事態故に求め合ってしまうてのはあることなんだろうけど。説得力無い。というか、何故こんな状況でそんなことに耽ってられるんだよ、という気持ちしか残らない。あーあ。

次の作品はジェイクの弟・ナサニエルの子供たちの誰か、かな。こういうモヤモヤが残らない話を切に希望……。

現在入手可能(多分。この記事をかなり年月経過してから読んだ場合は保証しかねます)なものはコチラ。
ドクターに片思い―富豪一族の肖像〈9〉
スザンナ キャレイ Suzanne Carey 水山 春
4596821097

The Rubber Stamper's Bible
Francoise Read
0715318519

スタンプはよく買う。可愛いのがいくつかセットになってる、とかそういうのにも弱いし、単品で「これは!」というものを見つけて買うのも好き。
福岡に友人と遊びに行った時、ラバー・スタンプの専門店と思しきテナントを見つけて、かなりの時間を費やしたことがある。そのほとんどがアメリカ辺りからの輸入モノで、種類は多いしデカくて凝った図案のものとか日本ではないテイストのものとかこれでもかとあって「全部欲しい!」くらいの勢いで物色した。

……でも。何であんなに高いんでしょーか、スタンプって。

現在も某通販会社からスタンプを購入しているけれど、これはまだいい方かもしれない。大きさはタテ・4センチ、ヨコ・6センチくらいか。この規格内で何種類かのスタンプがつくられていて、モティフも様々だけれど、基本的にフランス語のメッセエジが必ず入っている(「おめでとう」とか「やあ!」とかそういうヤツが、綺麗な書体で。文字のみのものがひとつは入ってる。そのほかはモティフ)。ちょっとしたオプションもついて¥1,000(税込)。ある意味安い。2センチ四方のちょっとしたスタンプが数百円で売られていることを思えばかなりのお買い得価格、というヤツかもしれない。
アメリカでは最近だとスクラップ・ブッキングの流行りもあってか尚需要があるようで、このテの本がわんさか出版されていて吃驚したくらい。表紙からして彩り鮮やかで楽しそうなので目を通してみたい、とばかりに欲しい本リストに数点放り込んである。
Stamping Fun For Beginners
Maryjo McGraw
1581805853

これなんかはビギナー向けだそうで。ラバー・スタンプを楽しむ上でのテクニック、って具体的にはどんなもんなんだろうかともの凄く気になる。日本ではまだそんなにスタンプ関係の本は見かけないなー。せいぜい手紙書いた時に便箋にちょこっと、とか封筒の〆代わりとか、そういうカンジ? あとはプレゼントに添えるカアド作成に使うとかか。
私は専ら友人へ手紙を出す時に添える近況を記した paper 作成時に使ってるのだけれど、……不器用はいかん。まっすぐに連続して押したいのにズレるズレる↓ 可愛いスタンプも台無しナリ(涙)。……そうか。そういう「テクニック」だとかについても教えてくれる、のか、ビギナー向けの本ともなると(と勝手に推測)。
せっかくわんさと(数個ずつセットになっているのを何種類も買ったり、ちまちまと好きなイラストレエタアさんのスタンプを買ったりして結構溜まってきたし、個数だけなら無駄にある…ような気がする)持ってるんだからもっとがんがん使いたいんだけど、今ひとつうまく活用出来ていないのが残念。……英語のままで読んでトライするしかないか?(ため息)
聖戦の報酬
シャーリー・アントン 谷原 めぐみ
4596321299

購入したのが2002年。これに連なる前2冊を読んだのは、ハテ何時のことだったか……思い出せねえ↓ これも読もう読もうと思ってる内に積ん読の山の一角に静かに眠っていた一冊。前の2冊、ぼんやりとは内容憶えてた。でも、これ単体で独立した話として十分楽しめたので無問題。

「黒薔薇の騎士」という3部作で、3人の作家の競作(1作目が、担当した作家スザーン・バークレイの遺作になってしまった。S・バークレイはヒストリカルの人気作家さんなのだそうな。私が彼女の存在を知った時にはもう他界した後だった)。作品としては、登場するヒーローが十字軍として聖地に赴く「黒薔薇団」に出征させられて中東に行かされ、従軍者の中で唯一生き残った6人のメンバアのひとりである、という共通項があるのみ(基本的には。それぞれの物語に、キャラクタアとしてヒーローやすでにくっついたカップルたちが登場したりはしているけれど、極端に物語に密には絡まない)。

バーナードは十字軍に参加させられる代わりに、報酬を約束された。ひとつは領地。もうひとつは領主セットン卿の末娘・クレアとの婚姻。危険と生死の狭間を生き抜いてようやく辿り着いた彼に、セットンは「そんな約束はしていない」と一方的に突っぱねてしまう。納得出来ぬバーナード。司教の立ち会いの元に交わした約束故確かなものと思っていたけれど、それを証明してくれる筈の司教はすでに他界している。誰もその約束が本当だと証明出来ない。
何のために戦い抜いて生きて帰ってきたのか。バーナードは怒りに燃え、決意する。クレアを攫い、返して欲しくば自分の要求に応えるよう仕向けることにしたのだ。身代金と引き換えに、クレアには何もせず無事返してやるつもりだった。けれど、それは出来ないと彼は気づいていた。クレアもまた自分を拉致したバーナードに怒りを感じるものの、父との約束が事実であったならば、死地をくぐり抜けて帰ってきた英雄にはそれ相応の報酬が支払われて当然だとも思う。そもそも自分の父は強欲にして傲慢、ひとをひととも思わぬ人物なのだ。逃避行を重ねる内にふたりの心の距離が縮まってゆく。

……とまあそういうハナシ。そういう訳で舞台は中世ヨオロッパはイギリス。最近のヒストリカルはナカミがすかすか、とかつまらなくなった、とHQファンの一部に囁かれているのだけれど、このほんの数年前に出た本、私は面白く読んだ。もっとも、十字軍云々に関しては、「異教徒=殺してもおげ!」という宗教上のリクツを背負って人殺ししてただけちゃうんかい、と思わないでもないので、正直それほど好ましいとは思わないのだけれど、物語の中では(当然と言えば当然だけれど)それが全てを占める訳ではないのでとりあえず騎士モノとして楽しめた。
バーナードは幼少の頃両親を何者かによって殺害されて以来、何の後ろ盾もなく、セットン卿の城に引き取られて諾々と生きてきた。突然十字軍参加を言い渡され、報酬のためだけに不承不承承諾して出征。領地がなくては傭兵にでもなってカネで雇われて生きていくほかはない。おまけに、尊い身分の姫君を妻にし、子供をもうけて安寧を手に入れることが出来るという夢を一蹴されてしまい怒りに燃える。まあそりゃそうだ。それだけを胸に死にかけながらも戻って来たんだから。
約束を守れと詰め寄った所セットンに地下牢にぶち込まれる。それを助けに行ったクレア(地下牢に「クレア」という名の女性、というのもちょっとした演出なんだろう。クレアとかクラリスとかそのテの名前は確か「光」を語源に持っていた筈)。助けてくれた彼女をそのままかっさらって逃亡するバーナード。実はクレアは(当時にしては)結婚するには遅い年頃だったのだが、運良く同盟を結ぶにはもってこいの男性と婚約することに漕ぎ着けたばかり。父親は故に、自分を裏切った娘に腹を立てているものの、無碍にも出来ず必死にならざるを得ないのだ。
最初は互いに不信感を抱いたりするものの、次第に惹かれ合ってゆく様がちゃんと描かれていていい。
クレアはおとなしくて内向的だった少年がほんの4年で逞しく雄々しい男性になったことに驚くと共にときめいてしまう。バーナードは彼女が凛とした美しいレディになっていることにより惹かれてゆく。
彼女が少々病弱なのもあり、もとより傷つけるつもりなどなく、それどころかずっと妻にと望んでいたくらいなのでとにかく守ろう守ろうとするバーナードが素敵だわ♪ クレアはそのちょっと病弱、なのを除けば至って健康で快活さすらある女性なのだけれど。でもその魅力にも抗えないものだから、触れ合ってるだけでどーにもとまらない欲望が!(笑)でも必死で堪える。それでこそ騎士だ、頑張れバーナード! レディには愛と忠誠と礼節を以て接するべきだもんねえ。でも身体が反応してしまうのは許せ、と(大笑)。

逃避行の中での恋(ベタだけど)、バーナードの両親の死に関する謎と疑問、クレアの婚約者との決闘、と見所てんこ盛りな割にするする読める。物語に破綻がなくて気持ちよく楽しめた。もっとも、私は日本史の知識もあやしいくらいなので、西洋史となると何をか況や。整合性だの設定の無理だの、そういうものが気になってしょーがねえ! ということが起きない、てのも幸いしてるんだと思う(西洋史が好きなひとなんかには、時々アラが目立って些細なことですら気になり、「その時代にその国でそれはあり得ねえだろ!」と途中で挫折したりもするらしい。……モノ知ってると損することもあるのかあ、と思ってしまった)。それと、物語の中盤ですでに互いが互いを必要とし、愛情を持っていることを自覚している、いわばらぶらぶかぽーVvなので、個人的にツボだったのかも。「ごめんねハッピィ・エンド」(ヒーローが一方的にヒロインを拒絶したり罵倒したりした挙げ句、本当に愛しているのはやはりヒロインだけだとよーやく気づいた馬鹿が謝り倒し、ヒロインもヒロインでそれをあっさり許してメデタシメデタシ、というパタアン。場合によっては大変胸糞悪いので私の場合好き嫌いが分かれるパタアンなのだ)ではなく、絆がどんどん深まりながら尚もその愛情が大きく膨らんでゆく、というのが好きなので(これもまあ作家とか作品によって「はぁ?」になったり「おおVv」になったりするから一概には言えないけど↓)。

ようやく3部作全部読み終えてスッキリ♪ でも、妙にあれこれ気になる点があって、もしや地味にスピン・オフでも予定していたのか、作者の中では、とか気になっちゃったのが何とも。6人の騎士たちで3人しかヒーロー張ってないし。まあそこそこ物語の中でその辺り触れてはあったけれども。
あとは、ヒーローが主張していたことや謎とされていたことが本当の意味でスッキリ全部綺麗に回収された訳ではない感じで終わったのが少しだけ消化不良。それは「余韻」と言えば「余韻」なのかもしれないけれど(あんまりするする綺麗にまとまっても、それも嘘っぽいか。ううむ)。
この3部作は全部面白く読めた佳品でした。ふー満足♪
星5つの内4つ♪ 「完璧!」かどうかは決めかねるので、ま、4つ、ちうことで。
連日「ライブドア」関連のニュウスが流れる。株や経済に関して無知なので、本当の意味で何がどう悪かったのかは、実のところ理解出来ていない、と自覚している。ただ、ぼんやりとやってはいかんことをしくさったのだな、ということがわかったのと、「……法の網の目があるんならくぐればいいじゃん。てゆーかさ、そういう抜け道みたいなの残しとくのが駄目じゃね?」という根性があれば大金が掴めるってことか? と思ったくらいだった(ものすごく馬鹿っぽいなあ↓ でもまあある意味その考え方は「事実」と言えば「事実」か)。

よく「マスコミはあれだけ時代の寵児としてもてはやしたクセに、いざとなったら掌を返したように貶める」という意見も目にするのだけれど、個人的には「いつか没落するのを見たい、見せたいんだろうなあ」と思っていた。「前途洋々たる若い企業家」の「優れた手腕により伸びてゆくであろう業績」とかを期待してたんじゃなくて、最初から「何時どうやってボロを出すのか、どうやって堕ちてゆくのか」それが見たかったんじゃないのかなあ、と。
それこそ話題性があれば取り上げるのがマスコミ。雪害に喘ぐ地域にわざわざ出向き、まだ落雪の中に埋まって救出を待つひととその事故現場を取材し、「さあ、残された今ひとりは助け出されるのでしょうか!」とか煽ってCMに流れる、というヴァラエティ番組ノリで放送する神経を持ってる訳だし(胸糞悪い)。何が出来るでもするでもないクセに被害に喘ぐ地域に乗り込んでレポートされてもなあ。事実だけを伝えるならまだしも、人命かかってるその時まで娯楽モノのノリだもの。

もてはやしてた、のかね、そもそも。知名度UPに貢献してやって、連日取り上げてはコトバ尻みたいなものを捕らえて言及したり、意図的に部分だけ取り出して広めてみたり、ということは確かにしていたと思うんだけど、いずれにしても「持ち上げてた」とか「褒めそやしてた」というよりは、単に今までに顕在していなかったタイプだから面白がって取り上げて、取り上げられた側もそれにのっかって利用してただけ、だと思っていた(ホリエモンがブログで「(関係者の自殺等の件で取材申込等殺到し、その申込方が尋常ではなかったとかで)マスコミは何でもアリだ」とさも迷惑かかってるかのような発言していたけど、これには笑ってしまった。何でもアリはお互い様でしょう、と思ったし、さんざっぱらそれを利用もしてきただろうに)。懐疑的なひとは最初から懐疑的・批判的だっただろうし。掌を返したような発言をしているひと、とやらも居るのだろうけれど、そんなに彼(=元社長で現在拘留中のヒト)を持ち上げていたひとって多かったっけ? という気もするし(私があまりそういうことに関心なかったので知らないだけで、多分方々であれこれ言及されていただろうとは思うが)。

思えば、日記サイト「MEMORIZE」(以下メモラと略称)が買収された時に、ネット利用者の一部は「ライブドア」にいい印象を持てなかった、と思う(ネットやIT関連情報に強いひとなら、その前々から色んな情報を持っていたり知っていたとは思うけど)。私はこの出来事のお陰で、別に知る必要もなかった「ライブドア」なる存在を知ることになったのだ。

当時「メモラ」はユーザ数およそ5万という老舗日記サイトのひとつで、ちょうどブログが日本にも流行りつつあった頃、ある日突然「ライブドア・ブログに『メモラ』は吸収合併されます。権利諸々譲渡しちゃったので、あとはライブドア側の指示とか告知に従ってね」みたいなアナウンスをされてしまったのだ。
ユーザ・サイドとしては、事前にメエル等で連絡があるか、管理人あるいは開発者自身の日記等で発表されるなどして、何らかの告知があるもの、と思うものではなかろうか。ある日いつも通ってる専門学校だの何かしらのスクールが忽然と消え、「今度から○○に行ってねVv」と紙一枚ドアにぺっとし貼り付けられていたら、誰だって呆然とするんじゃないか?(つい最近も何処ぞの英会話学校がやらかした、んだっけか)
本当に、何の前触れもなかった。突然管理画面のTOPペエジだのに「あなた方ユーザは『ライブドア・ブログ』に移転してもらいます」と明記されている、だけ。「ライブドア」の何処がどういいのかもわからないし、いくら無料サアヴィスとはいえ有無を言わせず、ということに抵抗を感じた。面倒なのもあって素直に移転を決める者、移転先を求めて流離う者、「難民」と呼ばれ、いつ自分たちの登録しているブログ・サイトに流入し、サーバ不調をもたらすことか、と忌避されるハメに陥った者、末期は様々(現在、ココのユーザに、「ライブドア・ブログ」のユーザが難民化して大挙して押し寄せてくるのでは、という不安が生まれているらしい。ははは…)。

その矢先に、「ライブドア」社員で、「メモラ」買収にかかわったらしき人物のブログが見つかり、やり玉に挙げられた。「社長(たかぽん、とそこでは呼ばれていた。フレンドリィだな、アンタらの会社…)が欲しい、と言ったから買ってきちゃった♪」みたいな随分と軽いノリ(「私たちユーザはぽ○もんですか…」と呆れるような調子で↓)で記事が書かれていたために、その事実を知ったユーザの多数が激怒。ブログの機能をフルに活用され、その書いた社員のブログのコメント欄は抗議と罵倒、批評批判の嵐となる始末。
「ライブドア」に譲渡した、と発表されてからは、元管理人(開発者でもあった)からは何の音沙汰もナシ。多分、売り渡したからにはクチを出すな、とも言われていたのだろうとは思うけど。
自動的に移行、と言われても首肯しかねるひとはやはり多かった。選択の余地を一切与えないやり方に、誰が好意を持てるだろう?

「メモラ」にはログのダウンロード機能があり、いつでも自分のログをひと月分ずつダウンロード出来て、そこもまた便利でよかった。自分なりにログの管理保存が出来て、有り難かった。そこで、とりあえずこれまでのログをエクスポートして、何処か安住を地を求めていざ離脱、と思ったひとがやはり沢山居たのだが。それを見越したかのように、先手を打ってダウンロード出来ないようにしてしまったのだ。それがさらなる「ライブドア」嫌悪に火をつける。というよりも、すでに燃えさかっていた火に油。

「ライブドア」がすでに勝手にアカウントを作成してしまっている、というのも不評反感を買った。しかもそれを削除してもらうには、登録にはせいぜいメエル・アドレスと名前くらいしか必要なかったのに、アカウント削除となると住所やら何やらの個人情報を入力しないと出来ない、と言いやがったのだ。無論、反感倍増。

「何で自分で好んで登録した訳でもないアカウント削除すんのに、わざわざこっちの個人情報くれてやらなきゃいけないんだよ!」

非難囂々である。当然だ。かなりの批評・苦情を受けたらしく、ようやく渋々「移行したくないひとはこういう方法でアカウント削除出来ますよ」という告知がされ、めでたく移行不承諾組は自分の好きな所に移転出来ることになった。「メモラ」最終日直前は移転告知と今まで有り難うのメッセエジが最終記事となってUPされていた日記多数。最終日より過ぎてもアカウントを削除しなかった場合はやはり強制移動・強制アカウント作成されてしまう、というのもまた何とも。故に、「ライブドア」批判記事もかなり多かった。

あくまでも何処までもユーザの立場ではなく、自分たちの益だけを考えて行動する、それが彼等の原理なんだろうなあ、そう思わざるを得なかった。反感を買うのがわからないほど不明だったとは思いたくないのだが(腐っても会社を経営しているひとなのだし)、とりあえず無神経かつ自分本位であることだけはよーく解った気がしたのだ。しがない一日記ユーザとして、だけど。

だから、セケンが球団買収の件で盛り上がってもどことなく嫌悪を覚えたし(応援していた地元のひとやファンのひとたちにとっては有り難い話だっただろう、というのはもちろんわかっている。それとは別で。ちなみに、「楽天」の「後出しジャンケン」みたいなのもやはり嫌悪感を誘った。そもそも12球団存続維持の問題に関しては全体的に厭な印象しかなかったな)、ちやほやしてるのもされてるのも、見ても「……何時までの話なのかねえ」としか思わなかった。多分、「メモラ」の件である意味根に持ってる(笑)ヒトなんかは冷めて見てたんじゃないのかなあ、と思っていた(元々ギョーカイに詳しいヒトはそりゃ別な意味で冷めていただろうけど)。

商売はキレイゴトだけじゃ成り立たないんだろうけど。とりあえず上り詰めたらあとは落下するのを眺めるしかないですな、日々の生活に喘ぐ下々の民草のひとりとしては。もしまたセケンが彼のような人材を希求して、彼もまたそれまでの「悪い」部分とでも言えるものを改められれば、また活躍できる時とやらが来るのかもしれないけれど。「信用」というものはそんなに簡単に取り戻せるものなんでしょうか。特に「商売」においては。ああ、そっか、カネがあれば何だって手に入るんだったわ。ヒトの気持ちも買えるんだった。そうでしたそうでした。貧乏人だからその発想すぐ忘れるなー。

でもまあ「復活」を遂げることが出来たとしても、また「何時落下するのかな♪ ボロ出すのかなあVv」と期待さちゃうんだろうね、と思うのでした。
アランジマシンガン〈Vol.2〉
アランジアロンゾ
4840110670

最新号で2004年発行。むう。もう弾切れなの!? 2006年になっちゃってるのよ、もう(……ベレッタとかのマガジンと雑誌のマガジンをかけていることに気がついてくれるひとは何人居るのだろうかとふと思う夜更け。さらには「マシンガン」というタイトルにもかけて弾切れとか言ってることに誰が・以下略)。
ホントは「アランジマガジン」と素直に命名する筈だったのが、色々遊んでいるうちに「アランジマシンガン」に。「マシンガン」ゆーくらいだからこれでもか! という勢いで刊行されたらどうしよう! というのは見事に杞憂に終わった↓ 年1回出ればいいかな、くらいののんびりのほほん(これが「アランジアロンゾ」の持ち味と言えば持ち味、か)と刊行され、徐に準備号から出してまだ2号目までしか出てないという。どんだけすろーもーなマシンガンなので御座いましょうか。もっともこんなにお高い本をガンガン出されてもそれはそれで大変なんだけど。

新作ぬいぐるみの可愛い写真に悩殺され、しょーもないまんが(ホメことばだ、これは)で笑わせてもらい、かっぱのあてどない旅の様子に思わずうらやましさのため息をつく……(ポージングが絶妙過ぎる! 旅館の窓辺で手摺に肘をもたせかけて遠くを見てる姿とかたまりません)。いいなあ。このとろーんとした何とも言えない空気感。

そろそろまた出るのかなあ。それとも立ち消え? 色々考えるけど、このちょっとほっとかれたどーでもいーじゃん的気分であるように見えて実はとても手間暇かけられてつくられてる「アランジマシンガン」が好きなので、ゆるーっと待つのがいちばんなのでしょう。
既刊も可愛いけど、今でもちゃんと手に入るのか??(実はvol.1とvol.2は偶然新古書店で安~~く売られているのを発見して購入したのでした↓ いやもうホントに、欲しい本だらけでいつもどこのネット書店のカートも購入待ちのフリさせて3桁はあるから、つい後回しになってしまう書籍が増えてゆくのよー。そして、そんなことしてる内に買い逃しをして二度とお目にかかれぬという悲劇を何度も繰り返す馬鹿に成り下がっているのだが・涙)あ、今調べたら買えるらしいと判明。そうか、まだ入手可だったか。
アランジマシンガン〈Vol.0〉
アランジアロンゾ
4840105502

胸かきむしる可愛さを味わえる準備号。いや、ホントに可愛い。らぼりーVv でもってアランジアロンゾさんたちにとっても「可愛い」と思われているアーティストさんたちの描き下ろしペエジもあったりで充実度があるようなちょっとサビシイような(全編これでもかと「アランジアロンゾ」なペエジに埋め尽くされていて欲しい、というひとにはちょっとだけサビシイかも)。
アランジマシンガン〈Vol.1〉
アランジアロンゾ
4840107475

巻頭で登場する新作ぬいの「うおあ!?」と声を上げてしまいそうな「コワイさ」加減もたまらん「コワイイ!」がキィ・ワアドな第1号。いや、ホントにインパクトあるんだよ、その巻頭に登場する「3人」が!! その中でも特に「おさげおんな」最強。ちょっと友人に似てるからなお最強。うあああああああ! 謎の鳴き声を出すかぱぱも夢に出そうにコワイイ。うあああ↓

という訳で、3号は今年出るのかなー、とてろてろ考えている。
ミスターXをさがせ
ミランダ・リー 高橋 庸子
4596812098

オンライン書店ビーケーワン:ミスターXをさがせ
タイトルからしてコメディタッチのものを期待していたのだけれど。……こ、これは何かが違う。いや、違ってない、真っ当な、というかフツウにロマンス小説してるとは思うのだが。
25歳の誕生日を迎えたばかりの図書館司書。地味で控えめで目立たない小柄な女性。そんなヒロイン・モリーが恋しているのはお隣に昔から住むリアム。一種のコンピュータおたくなのだけれど、その才能を活かして事業を展開、今では青年実業家として名を馳せている。母親のファッション・センスの良さが影響してか、すらりとした長身の彼は身につけるものも素晴らしく、何でもさまになってみえるゴージャスな男。
リアムから見ればモリーはただの幼馴染み。相談相手にしてよき親友。そう思われているのも知っているのにモリーは彼が諦めきれない。ある時「今の自分」に別れを告げて、出来る限りの「変身」を遂げよう、そう決意する。
リアムは突然変化し始めた「親友」が心配でならない。何故そんなことをするのか、と問われてモリーは好きな男性を振り向かせたいからだ、と告げる。しかしそれが「誰」とは明かさないまま。リアムはその「ミスターX」が誰なのかしきりに気にするのだが、検討もつかない。
ほかの誰もが私の恋心を見抜いているのに、どうしてあなただけは気づかないの? モリーは居もしない、そしてすぐ側にいる「ミスターX」をひたすら思い続ける――。

自分を女性と見なしてくれない幼馴染みに恋する女性のオハナシ、てのもまあよくある訳ですが。コレ、なあ……。妙にヒロインの内面がナマナマしくて「……こ、こええ……」と思ってしまう(笑)。
何しろ彼一筋で生きてきたもんだから、ほかの男に目もくれず過ごしてきた訳で、つまりは色んな意味で未経験。そのクセ想像力だけはたくましいし、夢の世界に逃げ込むしかない彼女は日々彼とベッドに入ったらあんなこととかそんなこととかしちゃうんだわ~~と常にそのことばかりを考えている、のだ。ごめんよヒロイン、正直ヒきまくった(大笑)。もうアタマん中ソレばっかり、って盛りのついた10代の男の子、じゃないんだからさあ、と女も自分が目下恋愛中でも何でもないとかわいげのないコメントしか出てこないのであった(ははは)。
でも、こういう内面を具に描写するのはウケるものなのかもしれない。特に恋愛で悩んでたりすると「ああっ、わかるわ~~」なノリになるらしい。かつて小説(と呼べるシロモノでもないかもしれないが)を描いた時、自分に優しくしてくれる恋人が、かつて付き合った女性にもこんな風に接したのだろうかと悩むヒロインの独白させた所、「何か泣けた~~」とのコメントを友人からもらったことがある。当時彼女は彼女の居る男に恋慕していたのだが。……そ、そうか。そういうものなのか。いや、誰もが皆そう、という訳でもないだろうが。
それにしたってヒロイン、ことあるごとに妄想しまくり。それでひとりメロメロになってる。アンタどんだけどりーまーなんだよ、と読んでるこっちがハズカシイ。
野郎も野郎でニブ過ぎて、まあ可愛いと言えなくもないけどどーにもこーにもニブい。いっそどんくさいと言ってもいいくらいだ。そのクセ女をきらしたことがない。適度に遊びまくっている。お前はそれまで「付き合う」という行為を通して女の何を見てきたのかと。互いに愛情を求めてのことではない、割り切った付き合いばっかりしてたらしいからしょーがないのだろうか。そして、そんな野郎をヒロインは愛してる、と。……不毛……。

ヒロインが変身を遂げ、見る見る変わってゆく姿に翻弄されるリアム。自分にも「魅力」というものがあったのだと気づき溌剌としつつも何処かでまだ否定的になってしまうモリー。些細なことがきっかけでベッドを共にすることになってしまい、リアムは自分がモリーを独占しておきたいのだということに気づく。でも気になる「ミスターX」の存在が……。

最後の最後で「ミスターX」の正体を知ったリアムの態度、これだけはぶらぼーでした。ヒロインを責めるのではなく、自分を振り向かせたい一心で変身し、必死だったことを悟って彼女をそのまま受け容れる。
これまでのどんくささがそれで帳消しになったぞリアムよ。
星5つの内3つ。ヒロインの妄想爆走モオドが何ともこっぱずかしいのでこのくらい(笑)。
ジャスミンの罠
エマ ダーシー Emma Darcy 久坂 翠
4596930031

そうか。そう言えばこれ文庫化されてたんだった。私が持ってるのは2002年頃に出た復刊ver.で、上杉忠弘さんのクールでシックなイラストで彩られたもの。
それにしてもこれ、文庫にするほどいい話なのだろうか、と純粋に疑問。シークものはウケがいいらしいし、エマ・ダーシーという作家自体も人気があるらしいのだけれど(個人的にはちょっと微妙)。積ん読の山から取り出して読んだはいいけど、終始「??」だった。
中東のホテルで働くアマンダは、ブロンド・ヘアと容易に副支配人の誘惑に屈しないためにセクハラに遭いつつも仕事を続けている。というのも、実は彼女には誰にも明かさずに進めたい計画があるのだ。父の名誉を回復したい。それが彼女の望み。それを叶えるためにある人物に接触するチャンスを待っているのだ。
ある日彼女の働くホテルに、威圧感と高貴さを湛えた男性が客として来訪し、互いに瞬時に惹かれ合うものがあることを感じる。彼はアマンダが最も会いたいと願い、また父の名誉挽回の鍵になるであろう首長・ザシラクに近しい人物であることを知る。
その男性はザシラクの権限を背後に示す書状を所有し、それにより無能な総支配人とアマンダを苦しめ続けた副支配人を解雇。アマンダを総支配人に任命する。これほどの権限を持つことを許されている男性ならば、ザシラクに会う何らかの伝手になるのではないか。そして、何よりその魅力に抗えない自分を感じている。
謎の男が宿泊するスイートに呼ばれ、緊張の面もちで彼女は部屋に向かう……。

もう最初っからバレバレ過ぎる。いや、その謎の男の正体、というヤツが。わざとだとは思うけど。ヒロインだけが気づかない(笑)。「志村ー、後ろ後ろ!」の気分だ、まったく(はっはっは)。
ヒロイン・アマンダが亡き父が見つけたという水晶の洞窟を探し出し、そんなものはないことにされてしまったために貶められた、その名誉を回復させるために奔走するのだけれど、結局は「ザシラク」の思惑通りになってゆくのが少し歯痒い。まあ彼の言い分ももっともではあるのだけれど。ある種の名誉欲とひとつの国の未来と、どちらを天秤にかけるんじゃ! と言われたら、何も言えないではないか。
アマンダの父親が発見した水晶の洞窟、それ自体は別にどうということもないのだけれど、水晶が持つある成分が危険な武器や軍事的に利用されることを回避するために発見した、という事実がなかったことにされてしまった、らしい。わからんでもないが、そのために死ぬまでそれに執着し、それを捨てきれなかった父親の無念もわからないでもないし。

出会った瞬間から恋に堕ちる、というのはお約束みたいなもんだけど、こうも「何がどう、というのじゃなくて惹かれてしまうわ、自分でもどうにもできないのー」みたいなことを最初から延々モノロオグで吐露されてもなあ。いや、現実はそんなもんなんだけど。何というか、下世話通り越して下品な言い方になるけれど、あとはもう物語の何処でどんなタイミングでベッドインするか、それだけが終着点みたいになっちゃってる気分になって、素直に楽しめない。
野郎も野郎で「何時でも手は出せるけど今はまだその時じゃない」みたいに強引に迫るよーでいて放り出すし。何がしたいんじゃ!
とりあえず、ヒロインが女性故に軽んじられ続けてきた境遇に対して理解があることと、彼女の気骨やタフさにある種の敬意を持っている点はよいのだけれど。

で、お互い惹かれ合ってるし、信用してたのかと思ってたら、この野郎がどうにもアホウで、事故で彼が洞窟の中に閉じ込められた時、ヒロインが何とかして助けねば、と大急ぎ・大慌て・大焦りでかけずり回ってヘトヘトになってたってのに、事故をいいことに自分の利だけを優先させて自分を捨てた、置き去りにした、と言って聞かず、ヒロインを幽閉しようとするんだな。

調べてからものを言え。

何でそう馬鹿なんだ……↓ ちょっと調べればちゃんとわかるのに「君は僕の信頼を裏切って置き去りにした!」とかうだうだ喚く喚く。そのクセちゃっかり先手打っておいてまんまと自力で助かってるし。そうだとヒロインが知ってたら置き去りになんかする訳ねえだろ、と読者はまたしても「志村ー!」な気分にさせられてしまう。これがロマンス耽溺派な読者であればせつないすれ違いなのであろうが、何せ読み手が私だ、「この馬鹿! 陰湿でクドいわ! ひとを見る目が無かったと自分も責めろよどうせなら!」しか思わないのであった。

お互いが水面下で勝手に悶々と情熱を燃やしまくるまま進むので、何だか盛り上がらない。気分が高揚しない。「これからどうなるの!?」とワクワクも出来ない。「いや、だからさ、何がしたいワケよ、アンタたちさあ」と突っ込むばかりだった。私には向かない話だった模様……↓

「ジャスミンの罠」というタイトルも合っているようでいて合ってないというか何とも言えぬズレを感じるし。
ヒロインが真摯でタフなところは惹かれるんだけど。野郎がなあ。一国を治める者としては厳しさと冷静さとが常に必要なんだろうけど、暗躍しまくりで胡散臭いし(笑)。地味に拉致軟禁やらかすし(シークもののお約束というか、HQでは罷り通る犯罪行為……特権やカネにモノ言わせて女拉致るのなんてなんぼでもあるからなあ)。
シークものにしてはあまり「ごーじゃーす!」という感じではなく、ヘンなきらびやかさがないのは好みだったんだけど。

ジャスミンの香りに酔えたのは作中のヒロインだけで、私は駄目だったらしい、というのが結論で御座いました。むう。
麗しのスーザン
キャシー・ウィリアムズ 山本 瑠美子
4596812071

オンライン書店ビーケーワン:麗しのスーザン
最近不眠症がどーにもこーにも治まらない(?)ので、ほぼ毎晩本を読んでいる。カルめのがいいよね、と積ん読の山の今現在最高峰HQからやはり選ぶ。

会計士になることを諦めて、ロンドンに出てきたものの、仕事はうまく行かないし、賃金と家賃の折り合いが付かないために安普請のひどいアパートでその日を凌ぐように生活しているスーザン。
唯一の慰めはチョコレイト。それを惰性で食べることで悲しみや虚ろな心を埋めようとしている。父親は半ば無念の内に他界。生前雇い主との約束では敷地内にある小さな家に住まわせてもらえる筈だったのに、若い後妻のせいでその約束も果たされぬままにこの世を去ってしまった。父の無念と自分自身の不甲斐なさ・寂しさ。以前は美しいとは言えないまでもすらりとしていてまだチャーミングだったと言えただろうと自分でも思う。寂しさ故に食べ続けたチョコレイトが彼女の体型まで変えてしまった。わかっているのに止めることも出来ない(……このキモチが痛い程判る自分がカナシイ↓ 駄目と思っても食べてしまうのよね……フフフ……・涙)。
そこに昔から憧れていたデインが突然現れる。彼女は自分の豪奢とは言い難い生活ぶりと代わってしまった自分とを見られるのがつらい。彼は相変わらずハンサムで、それどころか前よりも素敵になっていたくらい。
生活の零落ぶりと自身の仕事の状況(実は厭な上司と喧嘩をして辞めたばかりの無職)、変わり果てた姿とを批判され、傷つくスーザン。
デインはこのアパートを出て自分のフラットに住まい、仕事を世話してやるからその会社で働けと指示する。
どうして今更現れてあれこれと干渉し自分のやり方を否定するのか。スーザンにはわからない。父の雇い主の息子で、突然去り、自分の父が苦しんでいるという事実をまったく知らなかった筈もないのに放置しておいたデイン。反発すると子供じみた態度は止せと受け付けない。
結局彼の言うがままに転居し、新たな仕事に就くスーザン。彼は自分を何とも思っていないだろうが、彼女は今でも彼に惹かれていた……。

ヒーロー・デインがいちいち彼女を子供じみていると批判するのが彼女の為を思ってのこととは言え、何となく鬱陶しい。そう思っている私も多分子供じみているのだろーが↓ 父親を亡くしてからさして時間も経過していないせいもあって、スーザンはなかなか立ち直れずに居る。ふとしたことで思い出しては涙ぐんでしまう。そういう状況から救い出してくれたのは確かに彼なのだが、悲しい時くらいまず存分に悲しませてやれよ、と思ってしまった(まあ父親無くなってから数ヶ月は経過してたんだから、いい加減立ち直れよ、と思われるものなのかもしれんが)。
多分、大抵のひとは好ましいと思わないのだろうけれど、何か言われるたびに言い返さずにいられないスーザンの、彼言うところの子供じみた所、が何となく憎めなかった。ただ黙って閉じ籠もってるよりは皮肉のひとつも言い返せるだけいいような気がする。そもそも、デインもデインで何かと言えば彼女を挑発するようなことしか言わないし。ある意味そうやってスーザンをこだわりすぎている過去や問題から抜け出させているのだけど。

アメリカに渡った時に見つけた有能な女性がスーザンの勤める会社の上司。初日の挨拶の時に「アナタがカワイソウだからデインはお仕事くれてやったのよー」とか分かり易い牽制を(笑)。確かに仕事は出来るけれど、どうやらデインとはデキてるらしいし、そもそも自分は眼中にないらしき態度も気に食わない。
ある日デインがホーム・パーティを開く、という時に、その女性アンジェラがデインの居ない時に耳打ちする。「あなたみたいなヒトは場慣れしてないし、彼には世話になってる身分なんだから、お客様にドリンクでも振る舞うことで手伝ったらどうかしら?」。デイン自ら招いてくれたパーティではあるけれど、どうせ自分のことなんてついでに誘ったんだろうと思ったスーザン、アラレもないメイド服(……本国では1996年刊行作品。時代を先取りね♪)を着てドリンクを配るためにくるくると働く。デインがどーも怒ってるらしいけれど、それも何だか気分がいい。パーティ終了後にあれこれとなじられ、……どうも彼が彼女の身体に見入っていた野郎どもに嫉妬していたらしいことがわかる。
彼にその後迫られ、ベッドまで行くけれど自分を愛している訳でもない彼に抱かれることは出来ないと思い、拒絶。あれこれ持て余しているデインは怒髪天(さあ悶え苦しめ・笑)。それからは気まずい日々に。
家に帰りたくない一心で仕事に精を出していると奇妙な書類を見つける。その謎を追う内にあることに気づく。それが、3年もの間、故郷イギリスと自分の家とを放り出して単身アメリカに渡ってしまったデインが何故「今更」戻ってきたのか、という一応物語の中では大きく占めている謎の解明に繋がっていく。

……やたらと「女の考えることは不可解だ」みたいなことをヌカすのだが、野郎は野郎でプライドとやらが邪魔するのかあれこれ訳のわからんことをしでかすときている(はっはっは)。お前等も十分素直じゃなければ大人でもねえだろう、と呆れつつ読む読む。
彼女が抱かれるのを拒んだ時も「お前は結婚をタテに身体許そう、ってんだろう! そうは行くかー!」とかヌカすし。……結婚云々はさておき、勢いだけでヘーキで抱かれる女のがいいのかよ、この馬鹿は(私はすぐに男性キャラを罵倒するなあ…)。まあお手軽に遊べる方が気楽だろうが。
しかし、これもHQ。最後にはちゃんと丸く収まってはっぴーはっぴーで御座います。
ヒーローが元気づけようとしているのもないではないけれど、ヒロインを挑発するのが鬱陶しいのを除けば、概ねどことなく可愛らしさも感じる物語で、楽しめる方だった(読んでいてキレることが多いのに毎月チェックして買ってるってどうなんだよ、自分)。
星5つの内、3つくらい。

それにしても、随分あっさり痩せるなあ。女性は概ね自分が太っていると自覚したとしても周囲が思う以上に感じるものだから、実際はさほどでもなかったのかもしれない。でも、そうだとしたら尚更なかなか体重って落ちないと思うんだけど。体重が落ちるのと引き締まるのとはまた別問題だし、要は引き締まったのか?? まあこの物語の場合チョコレイトを食べることを止めて、熱心に働いて、しかも昔から好きだった男性と同居、ときてるので、するんと痩せてもおかしくない、のかもしれないけれど。現実はもっともっと厳しいと身を以て感じる私には腑に落ちぬものがありました(笑っとけ!)。でも確かに間食はよくないよね(涙。あ、私の場合間食よりも食事しっかり取りまくりなのに運動量が少ない、んだった↓)。
誘惑しないで
クリスティン・リマー 藤田 由美
4596609527

……随分読むの久しぶりだった。もうこの前の巻に現在復刊中のが追いついているので自分にハッパかけて読んだ。ぜいはあ。

今作はイロイロとシリィズ自体の大筋そのものにかなり大きな動きがあるにもかかわらず、ちゃんとヒーローとヒロインのロマンスも描けている気がする。その辺りのバランスが悪いと、何となくつまらない、ノレない話になるのは何でなんだろう。そういう訳で、今回は星5つ中3~4つくらい(どっちやねん。とりあえず私は採点甘いので参考にならないんだけど↓)。

ヒロインはナタリー。第1話ヒロイン・キャロライン、第3話ヒロイン・アリソン(キャロラインの妹)、第5話ヒロイン・レイチェル(アリソンとは双子)、第6話ヒーロー・アダムときょうだい(ああ面倒な!)。アダム・キャロライン・ナタリー・アリソン/レイチェル、という順らしい。きょうだい多い家庭はアメリカで少なくないけど、……憶える身にもなってくれ(笑)。ここにさらに、父の兄弟の子供たち、というのが加わるのでさらにタチ悪いぞ(また、叔父だ叔母だとこれまた沢山出てくる出てくる↓)。

ナタリーはゴージャスなきょうだいたちと違って、自分だけは地味で目立たなくて魅力がない、と思い込んでいる小学校教師。失恋し一時は落ち込んだものの、そんな男とは別れて正解だった、夏休みはひとつ豪華クルーズ旅行にでも出かけよう、そう思って家を期間限定で賃貸物件として提供することにする。というのも、亡き祖母(ホントは健在。めちゃめちゃ動き回っとるがな↓)の遺言で、この家を相続するに当たっては、祖母の愛犬だったバーニー込みになっており、この家で面倒を見ること、結婚するまで家を空けてはいけないことになっている。そこで、彼女の留守中バーニーの面倒をも見てくれるひと、でなくてはならない。
彼女が賃貸物件として提示した家が自分たちの求める家にぴったりだと判断して訪ねて来る男性・リックが本作のヒーロー。トビーという子供がおり、彼はある事件以来口を利くことが出来ずにいる。医者は必ず元に戻ると言うものの、様々な事情から息子とはさしてかかわらずに来た彼には何をどうしていいかすら判らず、徒に不安になってしまう。
トビーが見ず知らずのナタリーに会うなり笑顔を見せたのと同様に、その父親もまた彼女に出会ったその瞬間から惹かれてしまう。
ナタリーもまたハンサムな男性と、その可愛らしくも少々問題を抱えた少年を気に入り、賃貸契約成立。こうして旅行に旅立つまでの2週間、ひとつ屋根の下で互いに独立しつつも共同生活を送ることになる。

ナタリーは前のボーイ・フレンドが、自分にではなく自分の持つ背景――全米でも指折りの資産家の令嬢であるということや、彼女が得られるであろう富に惹かれていたのだと悟り、男性に対して臆病になっている。
リックもまた離婚を経験し、今はとにかく息子が元の元気な少年に戻ることを最優先にしなくてはいけないと思っているために、女性と深く関わることはしていなかった……のだけれど、まあ最初の御対面で互いにすっかり惹かれ合っていることに気づいてしまう。
お互い相手を遠ざけてみたり意識せずに過ごそうとしてみたりするものの、わき上がる想いや欲望に抗えなくなる。その点リックは正直で、彼女にアプロオチを試みるものの、彼女にまだ心の準備が出来ていないことに気づいてある程度は我慢。えらいぞ、リック!(←犬へのホメ言葉か?)
でも、この男、自分がどんどん彼女に惹かれていくのと募る欲望に悩まされ、彼女にワケのわからんことであれこれ八つ当たりしたりするのだ。……フッ、ガキだな(笑)。

とうとう一線を越えてしまった後、ナタリーは不安と後悔に苛まれる。
もしかして彼も自分の持つ背景や属性にのみ惹かれただけではないのか? カネだろうか? それとも? 本当に自分に惹かれて関係を持ったのだろうか? 本当はそうじゃないのかもしれない。何か目的があったのかもしれない。
本人を目の前に言ってしまう。「間違いだったのよ、私たちのしたことは」。
リック激怒。しかし、表向きそれを表さず、皮肉なことばを返すだけだった。
「確かに間違いを犯したようだ」。「トビーの面倒を見てくれる住み込みのナニーが欲しかったから、それが目的だったと言えるかもしれない」。
傷つくナタリー。ふたりのこころはすれ違うだけになり、彼女はいたたまれず、父の住む屋敷に向かうことになるのだが……。

疑われて厭な気分にならない筈はないのだけれど、彼女がどうしてそこまで不安になるか、なかなか相手を信じられないか、そこを汲み取ってやれる程の余裕はなかったらしく、あえて皮肉を言って彼女を傷つけるのがちょっとだけカナシイ気分にさせられる。そりゃヒーローの気持ちもわからないでもないのだが。でも、ナタリー自身がちゃんと自分の気持ちと向かい合う時間や勇気も必要だったし、ということでしょーがない。

きらびやかで華やかな家庭の華やかなきょうだいたちに囲まれて、自分に自信が持てずにいたナタリーが本当の愛を掴むまでの物語。ヒーローがちょっとガキっぽい嫌がらせめいた態度取った時は少しガッカリだったけれど、まずまずの大団円で御座いました。

大筋では大問題発生。これまでフォーチュン・コスメティクス社の乗っ取りを画策していたと思しき初代モデルのモニカ・マローンが何者かによって殺害され、その容疑がナタリーたちの父親に向けられたのだ。
そして、過去に遡り、あれこれと知りたくない事実に直面せねばならない状況に追い込まれ、フォーチュン家は少しぐらついた状態に。
次巻ではいきなりフォーチュン家の秘密(?)にかかわる女性が登場し、ヒロインとなる模様。何か思ってたよりすごい展開になってきたな。
とりあえず8冊目まで読了。ああ、まだまだ続くんだわー(涙)。

現在入手しやすいのは再販ver.のコチラ↓
誘惑しないで―富豪一族の肖像〈8〉
クリスティン リマー Christine Rimmer 藤田 由美
4596821089

悪くはないけど、個人的にはベッタベタに「はーれくいんでおまんがな!」と主張しやがるタイプの旧版の方が好きです(ははは)。

マイ・バレンタイン〈2006〉愛の贈りもの
キャロル モーティマー キム ローレンス レベッカ ウインターズ
4596805164

オンライン書店ビーケーワン:マイ・バレンタイン 2006
……思えば随分本来の時期に先駆けて発行されてる、んだな。久々にリアル・タイムで(今年出た分を今年の内に、の意)読んだ。私がコレを毎年買うようになったきっかけは、必ずチョコレイトを使ったデザアト等のレシピが、作品数と同じ数、掲載されていたからだと言うのに、……今回レシピ皆無↓ あれあってこその「ヴァレンタイン」短篇集なのにー(涙)。
でもまあオハナシ自体は思っていたより楽しめましたが。

キャロル・モーティマー「奇跡に満ちた一日」
ヒーローがマヌケで可愛い、と思った初めての話かもしれない(笑)。悪気もないし、それどころか愛を伝えたくて頑張りまくりなんだけど、あまりにあれこれ手を尽くしたのが裏目裏目に出てヒロイン激怒、というおマヌケさがいい味出してた。
ヒロイン・タジーはある朝出勤しようとドアを開けて吃驚。何とどうしていいかわからないものが贈り物として届けられていた。そのために会社に遅刻。上司のロスには「今日はヴァレンタイン・デイだからねー」とカル~~く言われ、タジーには「だから何? てゆーか誰!?」と混乱。その後も次々と延々これでもかと贈り物が届けられ、彼女は困惑するばかり。彼女は実は上司のロスに恋をしていて、こんなものを届けられたからと言っても嬉しいとは思えない。おまけに贈り物のせいでからかわれる始末。
……ってまあ読む前から誰が贈ったかなんてバレバ~~レな訳なのですが、そのためラストによりはぴ~になるオチ(?)を設けてありました。
でもやっぱり野郎が単純お馬鹿で「……コイツはどーしたもんかのう」とアタマを抱えたくなる気分にならんでもない(笑)。
ロマンス小説読んでると、時々「何処が夢見がちで非現実的やねん」と思う。野郎が女性に対して勝手に思い込んでることなんかは結構ありがちなことが多くてある種のリアリティを感じるし(あ、そっか、その先が非現実的か。何しろ相手がどうしようもねえクソッタレでもヒロインは「愛してるわー」とか言っちゃえるんだから。自分をやれ女狐だ、最悪娼婦・淫売呼ばわりするような野郎に拳のひとつも見舞ったらんか、と私などは思うのだが、ヒロインは一様に簡単に「愛してるから」で許してしまうのだ。さすが寛容こそ美、のクリスチャニティのお国柄だな)。美男美女しか本来は許容されぬ、というのもある意味リアルだし(「冴えないヒロインが愛される筈がない!」とか力説したがる方も多いです。ひとは所詮見た目なんだね♪ という「現実」が見えて何処が「夢物語」じゃ! ととっても冷静になれることが多いわあVv)

レベッカ・ウィンターズ「愛のシナリオ」
これもまあよくぞここまであれこれ裏工作をするもんだ、と感心した一篇(笑)。ヒーロー、凝り性なのかただの演出好きなのかよーわからんが、とりあえず記憶には残って、相手に愛情があるならまあ女性としては嬉しい、の、かも、なあ、と(ものごっつ歯切れ悪し)思わないでもない(さらに悪い)。
ヒロイン・リースは人気ソープ・オペラ(=日本で言う昼メロみたいなカンジ。既に有名な話ですが、このテのスポンサアとして石鹸・洗剤メエカアがつくことが多かったためにそのように呼ばれる。日本にもあったな。「花王 愛の劇場」てのが)に出演していた「一応」女優。最初から女優志願でTVに出演出来る程になった、とかではなく、実はフツーの大学生だった。女優だった伯母に勧められて伯母の出演していたドラマのオーディションを受け、たまたま女優業に足を踏み入れることになった女性、なのであった。
彼女は相手役を務めているアレックスに恋をしてしまい、しかも彼には恋人が居るらしいとの噂を聞き、ドラマ降板・女優廃業を決意する。恋人が居るらしい彼に、「演技で」恋をすることが辛くなったのだ。そして最後の収録に向けて腹をくくり、スタジオに向かう。降板にあたって、ベスト・カップルであった彼女演じる役と、アレックスの演じる役の男女が結婚することで締めくくることになっている。余計に辛いという思いと、偽りでも素敵な夢を見られるなら、という気持ちに翻弄されつつも、カメラの前で懸命に演技を進めてゆくのだけれど……。
本当に、ここまでTVドラマの制作現場が温かみがあって和やかなんだろうか、と思わずにはいられない程いいひと揃い。でも、長いクールで撮影・放映してるドラマならあり得なくもないのかな、と思わせてくれる。
終始可愛らしさと和みの空気に包まれてのハッピィ・エンドで、「可愛い話だなー」と楽しめた。ほのぼのしていて、ギスギスした空気がないのがよかった(復讐モノとかよく読んでるけど、ヒーローがヒロインを取り戻したい一心でやらかす行動が犯罪行為だったり狡猾な手口だったりで読んでいてどんどん苛立ってしまう)。一応ヴァレンタインに絡ませた話ではあるけれど、……ヴァレンタインというよりロマンティック・デイ(閏年2月29日は女性から男性へ愛の告白をしても良い、という、日本のヴァレンタインと似た概念がある)だよなあ、という印象が強いぞ。

キム・ローレンス「甘美な嘘」
……ここまで筋らしい筋がないのもスゴイなあ、と訳のわからないポイントで感心しちゃったじゃないか。全編ヒロインの内面、ことにヒーローに対して感じてしまう欲望だの心情だのが綴られている、というカンジで、物語として楽しめるポイントが少ない気がする。
ヒロイン・ナタリーは夫と離婚し、女手ひとつで子供を育てつつ働くシングル・マザー。けれど、そのために、無能でもないのにキャリアを遠ざけざるを得ない選択をし、閑職に追いやられる(子供がまだ幼く、喘息持ちで出張等が出来ない)。理解のない上司のせいだと愚痴っていた所に御本人・会社社長のラファエル登場。愚痴っていた相手は逃げ出すし、さあ、どうする!?
……正直、筋らしい筋がないので困ってしまう。ラファエルが登場してからは舌戦とナタリーの妄想(笑)で埋め尽くされているカンジだし。やれ子供が発作起こした、とかイロイロ大変な筈なのに、オフィスでサカるのやめてくれい……↓ 最後にはくっつくし、まあ常道・お約束だけど、「ああ、ロマンス読んだわー」という気分にはなれなかった。

どちらかというとえろ度の低いまろやかな話が好きなので、1話目と2話目は楽しめた。3話目はかなりビミョ~~~↓ ヴァレンタインに必死に奔走する野郎どもがきゅーとであったのことよ(日本でもお互いが贈り物し合う、というカンジのノリで定着してりゃよかったのになあ、といつも思う。ほわいと・でーって、何? 製菓会社の中の人も大変だな、ということかねえ。もらったらお返し、という日本人らしさでもあるとは思うが)。
  
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