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2006-03-13 Mon 22:36
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
高山みなみ 山口勝平 山崎和佳奈 ![]() いや、なかなかどうして。久々に観て、朧気どころかカケラになってる記憶のあちらこちらを確認しつつ、ふんふんと鑑賞していたのだけれど。 作品の出来、良かったんだなあ。 映画版は概ねそうだけれど、犯人当てに重点を置くよりも、登場人物同士の関係性だとかアクション、ハデな演出てので楽しませてくれるのだけれど、この劇場版第1作ってバランスが良かったんだ、と改めて思った。キャラの行動原理に納得のいくつくりになってるような気がする。 「工藤新一」(これが、ちゃんと「《工藤新一》でなくてはならない理由」がある。そこがイイカンジ。「高校生探偵」としての「工藤新一」の活躍、というものも描かれている)に挑戦する、事件を企てた人物(……名前がベタでんがな)との攻防と、畳みかけるように収斂して、ちゃんと(お約束だとしてもヒネリがないとしても)納得出来るラストを迎えてた話だなあと。冒頭部の事件が伏線になっていたり(それでいて直接的には「犯人」の企てとは関係ない。でもあえてそこそこの時間を割いて丁寧に描いて、コナンや周辺の人々の関係性をうまいこと語ってる)、犯人が誰と判っていても「ああ、なるほどね」と思わせられるそれなりの説得力がある(現実レヴェルでどうの、ではなくて、あくまでもこの作品の中における「リアリティ」)し。積み重ねがちゃんとあって、それが少しずつ解体されていって、収まって欲しい所にすとん、とまとまっていて、いや、純粋に楽しんでしまったではないの。 「コナン」という作品としてもちゃんとしてたし、一本の話としてもまとまっていて、何というか爽快ですらある。おまけに、青山氏が好みそうならぶらぶこめこめな要素を取り込みつつも、最後には「こめこめ」がちょっと取れてこっぱぢゅかちいラストを迎えちゃう辺り見事と言ってもいい(そこにもちゃんと伏線が張られてあって、何かあらゆることが見えてくるラストに向かえば向かうほど「ほうほう♪」と楽しい気分になってくる出来だった。 爆弾犯と連続放火事件、工藤新一が解決したかつての事件、冒頭のエピソオド、新一と蘭の絡み、サスペンスとアクションのバランス、破綻や無駄がなく連なっていて良かった。今更ながらに「劇場で観ておきたかったな」と思わせられた。「途中で観るの止めよっかな」なんて思いながら観てたのに、結局最後までちゃんと観てしまった(EDとその後も観ないとね♪ だし)。 映画的お約束は第1作目からあったんだね、ということも再認識。ええ、もちろん、「ヒロイン受難」、コレですよ。もうこれなくして劇場版は成立せんのかい、と言いたくなる程の受難はココから既に。何処のフツーの女子高生がいきなり爆弾犯のしかけたビルに居合わせて崩壊してゆくビルの中、ケガもせんと生き残っておるとゆーのだ(まあその辺りはやはり「お約束」だからしょーがない・笑)。でも蘭がそのビルに居合わせたのが偶然のようで偶然でない(話のハコビ云々だけでなく、物語の流れとしても)つくりになっているのがまた素敵♪ いや、これ、ホントに、脚本とかめっさ良かったんじゃん!! 小五郎パパが、ああ見えて(まあ見たまんまでもあるけども・笑)実はマトモな、フツーの父親、ひとりの娘の父として存在していて、「そういう面もあるにはあるけれど」あまり直接的かつあざといカタチでは描かれない中、ごく自然に「年頃の娘を持つ父」だったり「娘の命がかかっていることに冷静になれない親」だったりする所が不自然さなく描かれている(それだけに、公開当時まだ登場していないキャラ故しょーがないのだが、娘を気遣うであろう筈の母親の存在皆無なのが瑕瑾。事件がデカくTV沙汰にまでなっているので、知らないでいる状況の方がオカシイ訳で。まあ国際派弁護士、という設定でも脳内でつけて誤魔化すか? ヒネらず脳内補完するなら、東京都から遠く離れた場所で仕事をしていて駆けつけられず、電話すら出来ない状況、とでも思っておくか)。というか、この映画の中では存外おっちゃん「マトモ」な大人として描かれていて驚くほどだ(笑)。無茶したコナンを「お前が死んでたかも知れないんだぞ!」とか何とか、「本気で」怒る。おっちゃん、マトモだよ! すんげえマトモだよ!!(笑)ふだんでも「ガキがしゃしゃり出るな!」とか言って、それとなく危険から遠ざけてる(と同時に本気で邪魔にしてる。捜査現場・犯行現場でコドモをうろちょろさせておかないのが常識なのだが、何しろ毛利のおっちゃんだもん。←差別発言)辺りも実は面倒見がいいのかもしれん。地味に毛利小五郎がオトコマエであった。 おキザではぢゅかちい展開担当・青山ボーイズ筆頭の工藤新一さんことコナン君(いや、そこ逆に書いてやれよ・笑)はラストこれでもかとさあう゛ぃすさあう゛ぃすで御座います。いやあ、あんくらいやんねえと駄目だべ(アンタ、何処のヒトなのよ?)。 物語の中にちまちまと、けれどひつこく登場するあんな伏線こんな伏線がちゃんと最後には「おお、そこに行きますか」と楽しませてくれるものになっていて、何だよー、面白いじゃんよー、とひとり(内心で)騒ぎまくって見ておりました。第1作であのクオリティだったんだなあ。そっかあ(何かを勝手に納得している)。 自分の記憶力の無さに感謝するわ(ははは〜)。ものすごくスナオに楽しめました。
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| 拠火園雑録 |
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