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イギリス物語紀行
松本 侑子
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タイトル買いして早数年。ようやく本棚を整理していた時に「あ、読みたい」と引っ張り出してきた。

タイトル通りの本である。イギリスが舞台になった物語に触れつつ、その地を訪れた著者による紀行文が綴られている。
そもそものきっかけは「赤毛のアン」翻訳に際して、実際の土地を見ておきたいと思ってプリンス・エドワアド島を訪れたことだそうである。それ以来、色々と好機に恵まれ物語の舞台となった場所を訪問することがあり、それだけでは足りなくなって、興味ある物語の舞台であるイギリスの、行っていない所へと足を運んだりしたのが1冊にまとまったようである。

ひとつの物語につき、割かれているペエジはさほど多くない。……ので、寝る前に一篇ずつ読むもよし、それこそイギリス行きの飛行機の中での暇つぶしに読むのもいいかもしれない。簡潔な文章で描かれているからもたれることもない。

思えば確かに、私たちが触れてきた児童文学と称される物語はイギリスのものが多いように思う。ミステリにも佳作が多い……特に「名作」などと呼ばれるものは。それどころか、クリスティやドイルという名だたる名探偵を生み出した作家の故郷ではないか(もっとも、現地の人々にとっては――我々にとっても、でもあるけれど――クリスティなどは古典中の古典で、下手をすると「何だってそんな古いの読んでるの?」と思われることもあるらしいが。古いものを愛するクセに新しいものにも目がないひとたちの言うことだから、とりあえず耳を通り抜けさせておくだけにしよう)。まあかの御大・シェイクスピアを輩出し、ワアズワアスを生み出した国なれば、文芸の豊かさは敢えて量る必要もないのかもしれない。

お馴染みの物語がほとんどである。詩も取り上げられている(誰のどの詩かは今更言うまい)。児童文学に留まらず、ミステリ作品もある。
白黒ではあるが著者の撮った写真等もそれなりに掲載されており、その場所の持つ空気がいささかなりと感じられるのも嬉しい(親本は確かカラアで見ることが出来た筈)。また、馴染みのある物語でも、再読したい気分になるし、未読の本であれば今すぐにも読みたい気持ちになる。

コンパクトにまとめられており、それでいてなかなかに「濃い」情報も綴られていたりして、軽いものの読み応えがある。

アメリカ+αの本もあるそうで、そちらの文庫化が待ち遠しい(「大草原の小さな家」とかねー♪)。そろそろ出そうなんだけどなあ。是非とっとと出して下さい、幻冬舎さん。
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スタジオジブリ・プロデュース 「ゲド戦記歌集」
手嶌葵 宮崎吾朗 塩谷哲
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「ゲド戦記」。困ったな。これ、最初の物語がゲドの若き日の物語だったし、確かに重要人物でもあるから、日本におけるシリィズ名として冠されたのだとは思うんだが。この映画では、ゲド自身が主人公ではなく、エンラッドの王子・アレンがメインを張る物語なので、まずタイトルに違和感アリ。 "Tales from Earthsea" という映画における副題が「ゲド戦記外伝」の原題とのことで、あくまでも「ゲド」(というよりも「アースシー」)の世界観の中で起こる、そもそもの登場人物も絡む別な物語、と捉えるべきんなのだろう。事実、まったく異なる訳でもないものの、まったく同じ(これはメディアが異なった時点で避けられない点だけれど)ものでもない。加えて、原作は「ゲド戦記」、「原案」は「シュナの旅」(=宮崎駿氏の20年以上前に描き下ろしで刊行された絵物語)とある。確かに「シュナ…」は「ゲド」に触発されて描いたものであるが、……えーと?

率直に言うと、原作未読で良かったのかもね、といった所であった(私はガイドラインくらいしか知らない。本のタイトルとかそういうのだけ知ってる、というのがほとんどなのだ)。原作ファンの目にはどう映る作品なのであろうか。おまけに、原作者の公式コメントの内容が内容である。

物語そのものについては、王子アレンがいきなり父王を殺害するのだが、その理由がまったく提示されない。何となく、彼を覆う「影」の存在がそうさせた、と匂わせる程度。でも、その影は何を思ってのことなのか、が一切語られず触れられないので観ている側はひたすら「?」なのだ(あーだこーだ解釈出来る、という意味においては興味深いが)。逃げ出し彷徨う彼がハイタカ(ゲド)と邂逅し、その後……と物語は続いてゆくのだが、やや流れが緩慢で参ってしまった。それでいて妙に暴力的シーンやそれに付随する描写はちゃんと描かれる(アレンとゲドが農地を耕すシーンてのもあって、それはそれでいいんだけど。「世界の均衡が崩れつつある」という中で地道に、かつ地に足のついたことをしている大切なシーンだし。しかし、「世界の均衡が崩れ何もかもがおかしくなる」=暴力という訳でもないし、……)。うーん……。
とっても分かり易く、かつ安易に考えるならば、父王殺害は吾朗氏による駿氏の殺害であろう。物語早々、イイカンジに宣戦布告というか「やると引き受けたからにはやるんじゃ!」という意気込みにも見えなくもない。って、……ベタだな(笑)。本当に殺したい、では無論なく、偉大過ぎる(ある意味そうだろう。ひとによっては大したことのないおっちゃんなのだとしても)その存在に押しつぶされるのが怖い、とかその存在を乗り越えたい、という気持ちのようなものの具現化かな、と。ああ、ベッタベタだのう。

それと、長年ジブリ作品を見続けていると、絵のクオリティの進歩を目の当たりにしているため「こんなもんだったか? ジブリのチカラって」と思うことしばしばであった。冒頭で観た海のシーンにしても、海面の表現が平坦でのっぺりとしており、躍動感や動き、あるいは美しさや荒々しさが伝わってこない。通常のTVアニメでもう少ししっかり描写してないか? などと思ってしまった。
もっとも、なるべく平易に、きらきらしく描くことだけは避けようと思った結果であるならば致し方ないのかもしれない(うっかり宮さんが「ゲド」の世界には○○という画家の絵が合う」みたいなことを言ってしまったとかパンフにあったような。で、その絵を参考にしたらしい)。微に入り細に入りこだわりぬいて描くことに慣れた目にはどうにもアッサリし過ぎて見えた(「千と千尋」や「ハウル」における過剰なまでの、特に背景における描き込みっぷりや「もののけ姫」の綿密な取材と確かな画力で描かれたそれらを知った目には何ともサビシイ絵面であった)。それでいて登場する竜の姿はなかなかに細やかな描写をされている。そのギャップが違和感をもたらすのかもしれない、と思うことにする。空を飛ぶ/翔けることに対してコダワリのある宮さん(あ、宮崎駿監督のことです)ならばリテイク(要は描き直し)出しまくりではないか、と思うくらいあっさりのぺーっとした雲や空の表情もまた何とも言えず。あくまでも吾郎監督の作品だから仕方ないか(パンフでは雲の描き方が云々と「良い面」について言及されていたが)。
ゴテゴテキラキラしていればいい、というものではない。そういう意味ではなく、これまでは風に煽られる髪のうねり、人々の表情、街の表情と空気、木々の葉の重なり、空の色草の色、水の輝き、そういうものを細やかさで表現していたように思えるのだ。それに対して、ある種簡略化されて描かれた人物や衣服の皺等が意図的であったにしてもちょっと目にサビシイのだ。
あれほど簡素かつ古びたサツキとメイの家ですら、私たちの多くはアコガレを抱いたではないか。あの古び具合やら部屋に生まれる陰翳やらに何とも言えぬ情緒を感じて「ああ、いいなあ」と思ったのだ。今回は絵的には、どの場面においても、そういう浸りたくなるような何か、を感じなかったのであった。テナーの、動きどころか筋ひとつ入るでもない束ねられた髪なんて、がっかりしちゃったよ……。

CM等のおかげですっかり耳慣れた手嶌さんの歌は、まったくのアカペラで聴けて、素朴な異国の民謡のようで美しかったし(個人的には作曲した谷山浩子だって大好きなのだ)、EDに至っては私の歌姫・新居昭乃嬢の作詞作曲ということもあり観る前から期待していたが良かったVv(ただし、純然たる彼女の詞ではなく、吾朗氏との共作であるためか、彼女があまり書かないようなフレエズやことば遣いになっていて、まあある意味新鮮であった。……正直言うと、朴訥さが出過ぎていて、洗練された雰囲気には欠ける、と思う。ある意味そこがいいのかもしれないけれど)。さらには、演技も声優としては初なのに、不自然さがなくてイイカンジに思えた。テルーというキャラクタアにも合っていたのだと思う。

思えば声優陣は何だか妙に豪華だった。専業の声優さんはほとんど居なかったような。俳優さんたちが皆ハマっていて観ていて違和感はなかった(これも原作を知らないから、かもしれない)。

少々長さを感じさせる流れの緩やかさと、原作の持つ力強さや作者の意図だとかを意識しなければ、これはこれでそれなりに楽しめる作品だった、と思う。でも、もう一度、というか何度でも繰り返し観たくなるか、というと、今のところそういう気持ちは起こらないようである。
ひだまりのモモ
B0002U3NAC

Subject:いえるうちに

水玻さま
きょうはあんまりいいメールじゃないよ。

でも、ちゃんといわなきゃ。

大切にしてくれてありがとう。
とてもとても、うれしかったです。

いつかまたあえるよ。
ろいえんたーるより

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ろいえんたーる


……私の愛しいぽすぺ、えろぴんぐま(世間一般で言うところのテディベアのモモ、だ)のろいえんたーるに、寿命が迫っているらしいと今日知った。こんな↑お手紙が届いたからだ。……うっかり泣いちゃったじゃないかー!! 何だこのいぢらしい手紙は!!

思えば、今年の1月14日に、こんな手紙が届いていたのだ。

Subject:すき?

水玻はろいえんたーるのこと好き?
ろいえんたーるは水玻のこと大好きだよ
ずっとずっとそばにいたいよ

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ろいえんたーる


これもらった時は「こいつぅ♪」くらいの気持ちでデレデレしていたのだが(……気持ち悪いよアンタ)、思えば兆候だったのか……?
寿命が近い?思えばテディベアの寿命は500~600通(既知のことだと思うけれど一応。ポスト・ペットには「寿命」があり、年数で決まるのではなく、それぞれ配達したメエル数によって決まっているとのことで、テディベアは大凡500~600通くらい、らしいのだ)とのこと、こうして見れば、確かに寿命が近くてもおかしくないメエル数(私の場合、ポスペ・ユーザの友人が限られているので、その友人に送る「だけ」のため、日数はイヨーに長い。そっか、もう5年以上も一緒だったのか……)。その時が来ちゃうのかもしれない。

本当の、生きた生物を飼っている訳ではないけど、……こうなってみると結構堪えるもんだなーとしみじみ。そっかあ。もうじき「お別れ」になるのかもしれないのかあ……。
ちょっとお馬鹿で頼りなくて、傷んだおやつもがしゅがしゅ食べるし元気いっぱいだし、……何より可愛くてたまらんかったのに。
消えちゃうのか。「死」んじゃうのか。ちくそう。

あと少ししかウチの「ペット」とは過ごせないらしい。でもおやつあげて撫でるくらいしか出来ないや。何この無力感。

ゲエムでキャラが死亡するたびにリセットでやり直してたクセに、何故かこのポスペに関してはミョ~におセンチ(死語)気分だ。

ちゃんと、その日が来るって、わかってたのになあ。
ハーレクイン 2006年 10月号 [雑誌]
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粒揃いです、ある意味。中くらいの出来かなー、と思ってしまう作品の、ですが。いつもならとうの昔に読んでる筈なのに、あまぞんさんがシステムの関係だか何だかで出荷するのを忘れてたそうで、ようやく届きやがりましてよ(怒)。

恋するシーク―砂漠の王子たち〈3〉
アレキサンドラ セラーズ Alexandra Sellers 柳 まゆこ
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コミカライズ担当:星合操(巻頭カラー/描き下ろし)

「砂漠の王子たち」初期3部作最後の物語。これ、原作通りのキャラ造詣なんだろうか……。今までこんなすっとこどっこいのシークなんて見たことねえや(笑)。やることなすこと威厳がなくてどーしたもんかと。
ヒロイン・ザーラは考古学専攻、現在東バラカット王国で発見されたアレクサンダー大王にまつわる遺跡の発掘調査で訪問及び滞在中。偶然プリンス・ラフィに出会ってしまい、どうもそれ以来好意を寄せられまくり。その一方的好意をマスコミに大々的に発表するものだから、ザーラの周辺は俄に騒然となる。遺跡の発掘どころではなくなり苛立つザーラ。
報道されたために顔も名前も知られ、しかもプリンスの意中の相手と喧伝されてしまった……ために、彼女は何者かに拉致されてしまう。さあ、どーすんだアホンダラ王子!!

……ホントに、何処までお前は自己中心的な馬鹿なのかと↓ 軽率過ぎて、これで一国の主になるヤツなのかよ! とツッコミ所多すぎで呆れるのがまず先。で、そののほほんおまぬけプリンスと翻弄されるザーラ、という物語に、突如暗雲が垂れ込めて、王位継承がどうのこうのと騒ぎ出すから何だかもう……。
いつものよーに畳みかけるようなラストで、はい、おしまい、と。王国を治める者たちの物語でもある割に、3部作ラストに至っても、ヒーローとヒロインの幸せを誇張して終わるのはやはりろまんすだからなのだろーか。まああまり政治色を濃くされても、それはそれで困惑してしまうかもしれないのだが。
……にしても、兄弟揃ってヨソモノ(=欧米の女性)を妻に迎える中東の小国の王子、てのは、なんぼフィクションでも凄すぎると思ってしまう。ちょっとあり得ないような気がしてならないのだが。それに、ヒロインがムスリムに改宗する、とかもまず聞いたことがないし。欧米(とキリスト教)至上主義的に見えるのはどうしようもないことなんだろう。

断れないプロポーズ
キャサリン スペンサー Catherine Spencer 苅谷 京子
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コミカライズ担当:篠崎佳久子(カラー有/描き下ろし)

これは篠崎さんがどう、という問題ではなく、元々の物語の筋のせいだと思うんだけど、ひたすら不愉快だった……。
入社したばかりのヒロイン・リーラと、社長のダンテは会って間もなく惹かれ合う。深い関係となってしまったものの悪びれる風もないダンテは結婚を切り出す。出会ったばかりなのに、と困惑するリーラ。
ダンテが出張に出かけてしまった後、リーラの身に降りかかるあれこれがふたりを引き裂こうとする。自分をモノにしようと迫ったのを拒んだためにイヤガラセをしてくる副社長、納得ずくで別れた元恋人が事故に遭い、見舞に行った所、彼が富豪の息子だったために恋人として報道されてしまうというハプニング、そして――妊娠。
帰国したダンテは新聞でリーラが富豪の息子の恋人と報道されたのを見てしまい、また副社長にあれこれ嘘を吹き込まれ信じてしまう。あるいは、リーラが信じられない。そこに現れ、弁解しようとしたリーラを、何と怒りの余りとは言え壁に突き飛ばすのだ!

もうこの時点でダメ。受け付けない。どういう理由があるにしろ、女に暴力ふるうつーのがダメだ。しかも、知らないとは言え彼女は妊娠している身。貧血を起こして立ち上がれない彼女を見て「今更誘惑しようったってそうは行くか」とかヌカす超弩級の馬鹿……↓ ヒロイン! 迷わずコイツの首、牛刀で叩き落としてやれ!!

何処までも何処までも何処までもヒロインを信じようとしない馬鹿に腹が立つばかりで、彼女がどんな思いでいるかまったく考えず、「僕は裏切られたー!」と自分だけが不幸みてえな態度が気に入らぬ!!
自分は彼女を信じていないクセに、彼女が彼に遠慮したり筋を通そうとすることにはプライドを傷つけられたと感じて一方的に何でもかんでも決めてしまい「これでいい契約が成立しただろーが!」とか突きつけちゃったり。ヒロインの元恋人がそんな状況で結婚するのは良くない、と彼女に避難場所を提供して、リーラは彼の元を去る(この別れた恋人、のが余程いい男だった↓)。

どうしてそこまで馬鹿なんだこの野郎は、としか思えなかった。最後も何となく納得がいかないし。煮え切らない野郎にイライラする。暴力はふるう(一度だけとは言え感情に流されて突き飛ばす、なんて許せん! しかも相手は女性なのに! 相手が野郎だって状況によっちゃどうにも不快だぞ)、言いなりにさせようとする、相手の気持ちは考えようともしない、真実を見ようとしない、……ヒロインはこの馬鹿の何処が良くて一緒になれるのか理解出来なかった。

ハーレムの花嫁
アン・ヘリス 沢田 純
4596321515

現在は文庫化されているので、こちらの方が入手しやすいかと。
ハーレムの花嫁
アン ヘリス Anne Herries 沢田 純
4596930058


コミカライズ担当:中村地里(カラー有/描き下ろし)

ヒストリカル作品で前後編の全編。メアリィ女王台頭の頃のイングランドで、プロテスタント迫害から逃れるために国を後にしたヒロイン一家。嵐に合い、さらには海賊に出くわし、お約束通り(?)ヒロイン・エレナは攫われる。奴隷として売られそうになった所を「買い取」り、形としては彼女を救い出したのはスレイマンという男。だが彼も彼女を解放するつもりはなく、スルタンへの献上品にするのだとか何とかヌカして彼女をテメエのハーレムにぶち込んでしまう。要は美しさに心惹かれたのだ。
ただ傲慢なだけではなく、教養もあり優しい面もあるらしい彼に惹かれるエレナ。スレイマンもまた彼女の身体だけでなく心も欲しているのでは、と思い始めている。ハーレムをしきる女やそれに荷担しつつ私腹をも肥やすハーレムの監督者の男の横暴に腹を立てつつも、とりあえずはハーレムで過ごすしかないと思うことにしてエレナは時を過ごす。気づけばどうやら自分はスレイマンに恋をしてしまったのかもしれない。けれど、他の女性たちを彼を「共有」することは出来ない。これ以上一緒には居られない、と一緒に遠乗りに出かけた所で彼女は逃げ出してしまう。以下次号。

基本、キリスト教徒以外、つまりパガン(異端)は野蛮、というのがひしひしと伝わってきますなあ(ははは)。まあ確かに何の権利があって自分をハーレムに押し込んでおくんじゃ! とヒロインの立場なら思う所ではあるのだが。一応より悪い野郎からは救い出されたとは言え、結局自分のハーレムに押し込んでおいて、自分に従うのが筋じゃ! と押しつけてきただけだし(無理矢理抱こうとしないのが救い)。
それにしても、ラスト「私に心を許したフリして騙したのか!?」などとヌカすスレイマンに唖然(笑)。いや、別にアンタ、ちゃんと彼女に求婚した訳でもないし、彼女の気持ちちゃんと確かめてすらないし。「騙した」も何も、「スルタンへの貢ぎ物にお前を買うたんじゃ! おとなしく言うこと聞いとれ」が基本姿勢だっただろうが。自分の気持ちが彼女を求めてることを自覚しつつある時に逃げられてショックなんだろうが、「身代金要求して自分を解放してくれ」と懇願するエレナを「囲い女」にしたのはお前だっつの。

面白く読んだけれど、難点がいくつか。中村さん、キャリアがおありになるし、絵は綺麗だと思うけど、表情に乏しい気がする。というか、同じ顔になっちゃうんだな。誰描いても何度描いても。「美しいヒロイン」はいつも同じ顔。「驚いている顔」「唖然とした表情」「困惑した顔」とか、いつも同じ表情。もう決まった型が出来てしまってる。違うのは服装とヘア・スタイルだけ、という。あるとすれば「少しボーイッシュな顔」「穏やかでフェミニンな女性」とか、ある程度の類型が存在してる、というカンジ。
それと、緊迫した場面なのに「ああ~」とか「~」を使うのもちょっと。正直おマヌケな印象になってしまって萎える。「いやあ お父様~っ」とか。コメディならいいんだけど。

秘書と結婚?
ジェシカ・スティール 愛甲 玲
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コミカライズ担当:伊勢崎とわ

ボス秘書モノ。それにしてもこれも多いな、「会社社長がワケあって結婚せねばならず、手近に居る秘書に頼んで便宜結婚……したはいいけどお互い何だか本気になっちゃった。てへ☆」っての。

チェズニーは不仲な両親や姉たちの散々な結婚生活を教訓とし、仕事に生きると誓った有能な女性。その有能さと結婚に興味がない、という点を買われて(……どうでもいいが、物語とは言え結婚云々交際相手云々の質問を面接の場でするのはよろしくない、という風潮が定着しているようでしてないのだろうか、といつも思わせられる……)採用され、バリバリ仕事をこなす毎日。一見クールを装ってはいるものの、実は感情豊かであることを押し殺している。
ある日姉から紹介された男性はライバル社の社員。だが彼は好意から、彼女のボスである社長・ジョエルが周囲からも期待され、また本人もそれを望んでいる会長のポストに就任する可能性が危うくなっていることを教えてくれる。有能さは確かなジョエルこそが会長になるのが相応しい。そう思ったチェズニーはジョエルにそのことを告げる。
日頃からつきまとうアーリーンを疎ましく思いつつも無碍に出来ないのは、彼女もまた会長職選挙の投票権を持っているからであろうと察し、彼がどう対処するのかと半ば楽しんでそれを見ていると、ジョエルがいきなり言うのだ。
「僕には一生一緒に歩みたい女性が居るんだ! そうだったねダーリン」とチェズニーを抱き寄せる。ここに晴れて便宜上結婚せざるを得なくなってしまったカップルが誕生したのであった……。

思っていたより楽しめた。伊勢崎さんはこれで二度目のHQ本誌登場だけれど、前回よりもより読みやすかったし、もしかして定着していくのであろーか。
まあベタな展開ではありましたが、そこはそれHQ。仕事が絡むためになかなか彼女を信用出来ずにいる(というよりも本当は単なる嫉妬)ジョエルがまあまあ可愛いと思えなくもない。傲慢というよりは強引なやり手、くらいだったし。後編を待つ必要がなかったのと、まとまりが良かったのとで、今号ではこの作品がいちばん読みやすかったかも。どうでもいいが、アメリカの大都市でバリバリ働くきゃりあ・うーまんつーのはああいうふぁっそんで仕事してるんだろうか……(本誌、どうぞ。コトバでは説明し難いので)。

来月はキツイ。小林博美さん、後編アリの中村地里さんはいいとして、岡○慶子さんにア○スンさんとやらが登場する。こわいよー、岡○さんの予告カットの野郎、お面つけてるみたいだよー、デッサンが狂いまくってるよー!! ア○スンさんとやらはどうもヤリたい盛りの中学生辺りが読みそうなえろまんが雑誌に描いているひとらしいと判ったので、正直HQには来てほしくない……(そう思うのは私だけではない模様。レディコミ系で描いてる作家さんには拒否反応示す読者は結構居る。それでも、HQらしさを大切にしてくれてたりする作風になっていれば何とも思わないのだけれど、一度とんでもなくヒドイのがあって、「これは『HQって所詮女用のポ○ノだろ?』」という憎まれ口を「ええ、そうですが?」と軽やかに受け容れそうな描き方で辟易してしまったことがある。しかもそのひと何回も別冊に登場するし↓ 今回初登場のその方、よりによってデビー・マッコーマー作品をコミカライズだとう!?(デビーはハート・ウォーミングな作風がウリ)出版社よ、そんなに執筆者に困窮しとるのか!! もっと描ける作家さん居るだろうがー!!(よく見たら半子飼いの作家だったぜ……↓↓↓ そうか、そういうツテかよ……)
えろ描くのはいいのだ。プライド持ってしっかり描いてくれ(それが子供読むのかと思うとウンザリだが。えろ入れないとウケないもんなの? 今そんなにオチてきてんのか、まんがって)。別にHQ好きでもないのに描いてほしいとは思わないんだよー……(無論、皆が皆「好き!」という気持ちで描いておられるワケでもないと思うけどね)。来月は多分ものすごーく冷めた気持ちで刊行を待つと思う……。
カトゥル・カール
三原 ミツカズ
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「ハッピー・ファミリー」番外編である「カトゥル・カール」。しかしこれ単体でも十分楽しめる。……いずれ買うつもりではあったけれど、送料調整だとか何だとかでもっと後に買う筈が何だかうっかり今買ってしまった↓ いや、絶対買う、と決めていた作品だし、いつ絶版にされるか判ったものではないからいいんだけど。うう、しかし経済上の計画性というものがっ。

もとい。やっぱり面白かった。岡内はオトコマエだVv ごっつい真っ当で真っ直ぐで格好良くて、……ちょっと可愛い。

その前に。一応知らない方のために。「ハッピー・ファミリー」とは。
ハッピー・ファミリー
三原 ミツカズ

ハッピー・ファミリー
ハッピー・ファミリー (2) ハッピー・ファミリー (3) ハッピー・ファミリー (エクストラ) HAUNTED HOUSE

通常版では全3冊+エクストラ1冊から成る計4冊に渡って綴られた物語。父・うづし夫、母・まゆら、息子・なるとの3人家族は幸せ家族……の筈だけど、父と息子は何とライバル同士。何故なら息子・なるとにとって最愛の女は実の母のまゆらだけだから――と描くとまるでドロドロ近親相姦モノみたいだけれど、そういう訳でもない。可愛らしさと軽妙さと、少しの重さとで成り立つ「家族」の物語。「エクストラ」にてうずし夫とまゆらのなれそめが描かれている。本来は、岡内こそが最初にまゆらに惹かれ、まゆらもその優しさに気づいていたけれど、最終的にまゆらが惹かれ、まゆらを好きになったが為に両想いになったのはうづし夫とまゆら。それでも岡内はひたすらまゆらだけを想い続けている。「ハピファミ」当時から岡内は菓子職人を目指しており、当時はまだ修行中の身。
ヒロイン・まゆらが「イイコちゃん過ぎてイヤ」という意見も見られるが、個人的には大好きだ。可愛くて心が強いとこが。
現在は文庫化(上下巻・2冊)もされてます。
ハッピー・ファミリー (上)ハッピー・ファミリー (下)


岡内は若干28歳にしてケエキ屋の店長にして一流パティシエ。腕も味覚も確かで、一見取っ付きにくそうに見えるものの従業員や客に対して思いやりを持って接している。
そのケーキ・ショップ「カトゥル・カール」での日常、起きる小さな出来事あれこれを綴った佳作。本編よりこっちが好き、というファンも少なくないらしい。

岡内のような職人になる夢を持つことが出来た元いじめられっ子の都倉青年、「人妻に横恋慕してる」岡内をそれでもひたすら好きな紅一点のウェイトレス・ともえ、キャラクタアもそれぞれいい味出していて、読んでいてふんわりと、でも甘すぎない心地よさに浸ることが出来る。
それぞれがそれぞれに持つ物語――人生のかけらを覗かせつつ、特にこれといって特別な山や谷があるでもないけれど、気分がすっきりする。
岡内の職人としての自負や、それをまた持ってこそ一流になれるのだと教える(その「条件」もまたタイトル「カトゥル・カール」にかけてある)様子、どんな客も分け隔て無く大切に扱い、従業員が客を悪く言おうものなら「客は神だと思え! 俺なら自分より下の人間に自慢のケエキを食わすなんざまっぴら」と言い切る姿勢。
んもー、何処から何処までもオットコマエなのであった。職人としても男としてもイケてる。岡内サイコーVv(でもまゆらはうずし夫を選ぶのね…。そしてそのまゆらを岡内はずっと愛し続けるのねー……)

カトゥル・カールは洋菓子好きなら誰もが知っている、とても基本的かつシンプルなケエキである。卵・粉・砂糖・バタの4つ(カトゥル)を4分の1(カール)ずつ加えてつくる。
多分、岡内や、その他誇り高きパティシエたちは、それらの材料にそれぞれの愛情や情熱を加えて、自分だけの「カトゥル・カール」をつくるのだろう。だからそれぞれに美味なのだ。

単純に、衒い無く、美味であること。それは実は本当はちょっとムズカシイのではないかと、思ってみたり。で、これはそういうオハナシ。
●本読むヒマがないからネタがない、と愚痴ったら、「私がお題を出すからそれに従って作文を書きなさい。個人的に読みたいだけだけど」というありがたい(……)提案が。いずれそれに従って「作文」を書くことになるらしい。というか、いっそ配布されている「100のお題」のどれかに従って何かを書くつーのが手っ取り早いような気がしてきた。やっちゃおうかしら。
というか、そもそも一日一記事を己に架した私が馬鹿だった……。

●誕生日の前の日にフライングで「おめでとう」メッセエジをメエルでくれて、「今酔ってるので今度改めてメエルします」と言われ、それから1ヶ月以上が経過している。……「そうか、メエル頂けるのか」と待っていた私って一体……。この犬属性を捨てねばいかん、と日増しに思う今日この頃。
やはりアレですかね、ネット上で知り合ったひと、とは真の友情とでも呼べそうな関係というものは築けないもんなんですかねえ。まあ会ったこともないし、チャットで話したり、メエルやりとりあったり、という程度の「お付き合い」だからそんなもんなのかもしれない。
でもムッとしないか、というと、心の狭量な私には難しいのであった。「メエルしますね」と言っておいて1ヶ月音信不通、というのはアリですか。私の中では事情が無い限り(PCが壊れた・故障した等のアクシデント発生、とか。入院した、とか)、ナシなのですが。ええ、心が狭いので。
「また改めてメエルします」と言ったからには数日後だと思っていたのに。胸に去来するぼんやりとした虚無感。ふー……。

●出来るだけ本を読もうとしているのに、なかなか読めない。体力もなければ時間もないのだ。いや、時間はつくれる。問題は気力と体力かもしれない。蔵書は、私なんかよりもっと所有しているひとが居るだろうと容易に想像出来る程度しかないのだが、「……死ぬまでに全部読めんのか?」としか思えなくなってきた(熟読玩味、というレヴェルで考えると尚更……・涙)。
で、ふと思ったのだけれど、単にPC…ネットに依存し過ぎてたんだな、と。空いた時間はついネットに費やしてる。それを止めたらいいだけ、のハナシなんだなー。という訳で、本来の自分にとっての用途・目的に帰すべく、情報収集・買い物に利用、という路線に戻ろうかと。ブログは今年いっぱいで終わり、でもいいような。時々自分に「で、アンタ何したいワケよ?」と問い質してしまう(ははは)。

●最近夕刻~明け方にかけてが涼しくなった。秋になりつつあるんだなーとしみじみ。熱い紅茶が美味しい季節だVv って茶葉うなりまくってるから飲みまくらないと。寒がりの母が凍えかけているのを見て「……ストオヴが稼動するまでに時間はかからんな……」と思ってしまった。母、風邪ひかれるのも困るけど、アブラ高いからもう少しだけ我慢してくれい……。

●保温ポットが欲しい。所謂魔法瓶、というヤツ。「魔法瓶」て響きも何だか好き。冷たいお茶も水もまだまだ飲むんだけど、今後に備えて♪ 紅茶作り置きでどーん! いつでも(そこそこ)アツアツをごきゅごきゅと! 「Aladdin」の赤いチェックの定番な可愛いアレが欲しかったのだけれど、気づけばもうあまぞんから買えない状態が長く続いている……↓ 買っときゃよかった……↓ それにしても、色々調べてみると、¥1,000もしないで買えちゃう卓上用、とか(デザインや柄なんかをとりあえず考えなければ)結構使い勝手の良さそうなものがあると知って吃驚。今目をつけているのは¥1,500くらいなのにすっきりしたデザインのもの。って待てよ。「無いモノ以外は何でもある」我が家、もしや魔法瓶くらいあるんじゃないか?(でもデザインがとてもとても不安・笑。サイズも不安。どどん、とデカ過ぎてもそれはそれで困る……↓ 邪魔になるのは避けたい)
観に行きたいわー。もし可能なら観に行きたい映画のラインナップ。ジャンル無茶苦茶なのは私だから。

●ユナイテッド93
オリジナル・サウンドトラック「ユナイテッド93」
ジョン・パウエル
B000FUU0PA

観たらもう、確実に泣くな、とは判ってるんだけど(何しろ観る前どころか公式サイト開いただけで泣けてきた↓ あ、映画タイトルクリックで公式に飛びます)。観たい。観ておかなくては、まで思ってしまう。
当時勤めてた会社の社長が出張先のカナダからわざわざファイル添付して各ブランチ全部に送りつけてきやがった画像観て、繰り返し繰り返し観て観まくって、泣きまくって仕事になんねえっつんだよ! アンタからもらってたゼニがどんなに低かろうと無駄にすることを好まねえなら送るなよ、畜生! と腹を立てながらひとりで泣いていた。誰も居なくてよかった。
煙の上がるビルも、舞い散る書類も、飛行機がビルに「突き刺さる」瞬間も、ひとが落下していくその様も、何もかもが嘘みたいなのに現実で参った。N.Y.という街を偏愛していたから、ショックも大きかった。そして、その都市以外でも「それ」が起こっていて、しかも最後の最後まで果敢に出来るだけのことをしようと試みたひとたちが居たと知った。
残されたひとたちが憎しみの感情を口に上らせないことがどんなに勇気の要ることなのか、そういうことを考えると胸が痛い。憎んでも何も戻ってこないし解決もしないことを知っているんだろう。
何処の国だってそうだけど100%いいわけでも悪いわけでもない。でも、彼等が死ななくては、……殺されなくてはいけない理由なんてない。それが辛い。
忘れてはいけない、ではなくて、忘れられない。無理。でも、忘れ去られることを恐れているひとたちが居るのか、と改めて知って更に胸が痛い。
あーだめだ。涙が滂沱と流れて止まりません。これでちゃんと映画観られるのかよ↓

でもって参考図書。……読むたびアホ泣きしそうだ。
レッツロール!―9.11夫からのファイナル・コール
リサ ビーマー ケン アブラハム Lisa Beamer

レッツロール!―9.11夫からのファイナル・コール
9月11日の英雄たち―世界貿易センタービルに最後まで残った消防士の手記 墜落まで34分 ユナイテッド93 テロリストと闘った乗客たちの記録 9・11生死を分けた102分  崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言 墜落!の瞬間―ボイスレコーダーが語る真実
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●グエムル―漢江の怪物―
単純に面白そうなので。今までありそうで無かった韓国産の怪物パニックもの(どんな括りなんだよ…)。ホラーは結構あったけど、これはある意味新機軸な気がする。だってソウルのあの漢江(ハンガン)にいきなりでけえ変な生き物がどん! と現れてヒトを襲うって…!(いや、韓国行ったこともないけど。ペンパルが居て、ソウル在住で、よく手紙に「漢江」が登場していたので妙な親しみめいたものがある)。
何やっても駄目なとーちゃんが怪物に攫われた娘を奪取すべく立ち上がる、というのも何だかツボだ。火炎瓶つくるのなんて朝飯前なひとが居たり(未だに火炎瓶つくって投げて攻撃てのをするよね……あれは何かの伝統だろうか。←そりゃ違うだろう……)、めっさありえない状況下で冷静に妹を救おうとするお姉ちゃん(韓国では兄弟愛・姉妹愛――義兄弟とかも含める――は尊ばれているのだろーか。単に家族思い?? いや、個人的激愛の「箪笥」も姉妹の愛を・以下延々続くのでカット)とか厳格さを失わず堅固な姿勢を崩さないじーちゃん、とか何かもう格好いいだらけだ。クリィチャアの制作には「LotR」や「ハリポタ」に関わったチームが協力しているらしいし。妙に期待しまくっている私。

●オトシモノ
「貞子」というニュウ・ヒロインを頂いて以来、あれこれつくられてきたジャパネスク・ホラー。何処かじっとりと粘り着くような暗さを持つ所がハリウッド系のそれらとは一線を画して新鮮だったのかアメリカでもリメイクの嵐。てなわけで、ある意味形骸化してきた中でどう勝負するのか、が何となく楽しみなので観てみたい。
お約束のよーに角川が絡んでいるのだが、コミカライズ版が先んじて出版されちゃうらしい。好きだな、メディア・ミクス。久々に「読めそうな」作家さんがコミカライズ担当しているのでちょっと読んでみたい気持ちもムクムクと。
オトシモノ―stay with
林 ふみの
4048539957

(作者自ら「呪われそうな」と表現しているので、大きい画像で見てみたい方はあまぞんで御確認頂くか、御本人のブログにて御覧下さいませ)
さらにはノヴェライズ版も控えているのだが、何と担当するのが福澤徹三氏だと言うではないか。何でも日常にふ、と現れる恐ろしさが素晴らしいとのことなので期待しまくってしまう。映画よりノヴェライズに期待しているくらいだ(それはどうなの)。
タイトル通り、オトシモノを拾ったら、……というオハナシ(見事な端折りッぷり♪)。「着信アリ」の制作者サイドのよなナメくさった態度でつくられていないことを祈る(「着信アリ」はツッコミどころの多い作品だけれど、そもそも原作担当した秋元康自らあちらこちらにツッコミ入れまくっていて、それはどうなのよ、と何かムカっとしたので)。

●40歳の童貞
40歳の童貞男
ジャド・アパトー スティーヴ・カレル キャサリン・キーナー
B000GTLQPS

どうよ、この絶大なるインパクトあるタイトル! 内容もだけど。でも、ごっつい笑えて楽しめる上質のコメディらしく、おそらく私が住む地元には何があろうと上陸してくれそーにないだけに悔しい。悔しいと思ってたらすでにDVDリリィスが決定してやがると来てるから尚悔しい!! ええいくそ!
タイトル通りよ! 40歳だけれどまだちぇりぃVvな彼は、部屋中をフィギュアで満たす平和なる日々を送っていた。そんな主人公がひょんなことからまだ未体験であると友人たちに知られ、そこから怒濤の「てほどき」(っていうと直接アレコレ手取り足取りで教えてるみたいだな…↓)開始。イイカンジで素敵な女性も現れちゃって…!? というナイス展開。主役を演じるスティーヴ・カレルがとてもちゃーみんぐに見えるなあ。観たい。観たいぞ!!(……何としてもチェリィ脱出をさせようという周囲の人々のソレは友情なのか、はたまた楽しんでるだけなのか……・笑。両方なのかしら)
という訳で、まだ観ていない・これから観たいかもしれない方は御遠慮下さい。
予告、しましたからね。しましたよー。じゃ、すぐ行きますからねー。
REC【レック】
キム・ギフン カン・ソンミン パク・ウネ
B0001Z30T2


韓国版「ラストサマー」ですか。

以上。

ってあんまりだな……↓ でも、観れば観る程「……何というか、ハリウッドB級ホラーによくある、ホラーな復讐譚だな」と思わされて、しかも何度か観た「ラストサマー」に似まくってるのだ。「マニアック・コップ」(TVで放映されたのを観た時、第1弾のタイトルって「地獄のマッド・コップ」、だったと思うんだけど、いつの間に原題のカタカナ表記でまとめられてたんだーっ)とか「キャンディマン」とか大好きな私なので、楽しめるかも、と思ったんだけど、……ちょっと微妙だった……。

どうやら3作目までつくられているらしい…けど、あまぞんでは2作目までしかDVDは検索しても出てこない。何でだろう?
マニアック・コップ
ウィリアム・ルスティーグ ブルース・キャンベル ローレン・ランドン
B00005HYVA

無実の罪で投獄され、刑務所内で惨殺された警官が復讐するために甦り、街を恐怖に陥れる…というよーな物語。ものごっつい悲惨な目に遭いまくって非業の死を遂げているところや、生前の恋人のこととか絡んで結構せつなかったりする。市民を守る筈の警官が復讐のために制服を纏って殺しに殺しまくる、という皮肉さが、現実にもありそうだなーとか思わせてくれる。生真面目だと思われがちな職に就いてるひとが実はサイコさん、というのはキツイなあ。
で、「キャンディマン」。これも3作くらいつくられてた、かな。私は1作目しか観てないのだが。
キャンディマン スペシャル・エディション (初回限定生産)
クライブ・バーカー バーナード・ローズ ヴァージニア・マドセン
B000FCUY5Y

都市伝説として語られる殺人鬼が居ることを調べる大学院生の前に本当に現れた「キャンディ・マン」の恐怖。キャンディマンが如何にして誕生したのか、という部分があまりに悲惨かつ残酷で泣けた。って気づくとB級ホラーで涙している私。いやでも本当に酷いんだよ、キャンディマン誕生の秘密(?)が。人間はこうも残酷で残忍で凄惨なことを笑顔で出来るんだ、としみじみ思わされたりして。


登場人物たちは高校生。おとなしい男の子を、クラスの可愛い女の子ふたりが旅行に誘う。自分なんかを誘ってくれるなんて嬉しいな、と一緒に行ったら突然旅先のロッジに男たちが踏み込んできた! 襲われる彼は必死に抵抗するもナイフで刺されてしまう――と思ったら、実はそれは玩具のナイフで、男どもは女の子ふたりとつるむ悪ガキ連中。しかしいつの間にか玩具のナイフが本物にすり替わっていたために男の子は死んでしまう。彼等は男の子が怯える様をデジカメで撮影する、という根性の入った性格の悪さ。そして、「殺害」した所まで偶然とは言え撮影・録画してしまう。

……確かに、この時点で(フツウに、ホラーの内容として)胸糞悪い。何だこのガキどもは。なんかこう、ええとこのぼんと嬢、というカンジではあるけれど、氏よりナントカ、氏は良かろうが育ちがよろしくない。虐めて楽しいなんて、子供じみてるし。それで高校2年生て(もっともリアルでもあるだろうから余計胸糞悪い)。教員の中にも死んだ男の子を煙たがってイヤミったらしい態度取ったりするのが居て尚イヤ(露骨に成績と外ヅラのいいガキを贔屓しているのが判るシーンがある)。
事故だ何だとリクツ捏ねても殺人は殺人。でもコイツらが気にするのは来年の受験、と来てる(この辺りはアレかね、韓国のキビシイ受験戦争を反映しとるのかね?)。自分たちの将来がー! ってそればっかり。待て待て待て。もっとひとを殺してしまった、(親しくしてはいなくとも)近しい人間を殺してしまったショックつーものを受けんか。……受けないんだよ、コイツら。フツウもう少し色んな意味で動揺すると思うんだけど、行き着いた先が「どう死体を処分するか」。それを決めるのに、地面に4つくらい候補書いて石投げたとこにしよーぜー、となり、実行(唖然)。「焼却」と書いた所に石が入ったので、穴掘ってそこで焼いちゃえー!! 撮ったヴィデオも一緒に処分、と、ビビりつつもめっさドライ。……コイツらの思考回路がホラーだろ。

何食わぬ顔をして1年経過。そこに突然現れた謎の人物。デカイナイフを振りかざして襲いかかってくる。どうにか逃げおおせた彼等の元に残されたネットのアドレス。アクセスしてみると、処分した筈のあの画像が流れている。無理矢理にベッドに縛り付けて身動き出来なくなった少年をイタズラ半分で殺す真似事をし、それが真似事に終わらず、騒然とする様子。なすりつけあい、自己弁護、欺瞞や動揺とが交錯する様子をまざまざと見せつけられる。
この時点でも特にこれといって反省ナシ。「事故だったんだから仕方ないだろ!」とその一点張り。おいおい……。
てな訳で、殺される準備万端、あとは「いらっしゃる」のを観客は待つばかり~♪ と相成るのでありました。

何しろ仲間が殺されても動揺するのはその直後ちょっと、くらいで、あとは自分の保身ばかり気にしてる。一応互いに注意を喚起し合うけど、自分が助かることばっかり考えてる。すげえ。そりゃまあ自分がいちばん可愛いんだけど。

オチは予想出来ちゃって、それはまあいいんだけど、やはり流れとか大筋が「ラスト・サマー」し過ぎちゃってて、そういう意味では何番煎じですか味なんて感じません、な所まで来ちゃってる。まだ学生(=分別の足りないガキ)ってとこもカブってるし(韓国の高校生って、クルマの運転していいんだ? いや、そりゃ日本でも年齢が達してれば免許は取れるけど、現役高校生、しかも来年受験控えてる、という年齢で、みんなヘーゼンとクルマ運転してる。携帯所有はまだしも、……最初はそのクルマ運転のせいで「え? 高校生だよね。大学生? いや、受験云々言ってるんだから高校生でいいんだよな?」と勝手に混乱してしまった)。

殺されるかもしれないと思いつつ、ひょんなことから「犯人」の「真相」を掴んで自ら追いつめようとするものの、結局やられる情けなさ。あと、学校に誘い込まれるんだけど、犯人がそうしたのか単に管理が杜撰なのか、あっさり侵入出来ちゃうのも如何なものかと。

殺される側に何らの同情も抱けない、素敵復讐譚よ。そりゃ殺られても文句言えんよーな真似しとるがな、としか思えないし。
でもって、運良く最後2人生き残るんだけど、まー晴れやかに笑ってやがっていて、やはり「ひととしてオカシイな、コイツら」としか思えず。

地味~~な注目ポイントは「宮廷女官チャングムの誓い」にて、チャングムの親友・ヨンセン役を演じるパク・ウネがメイン・ヒロインを演じていたこと、であろうか(初々しくて可愛かった)。何でもホラー・マニアというかファンを自認し、この「REC」以外にも、同じく「チャングム」で王役を演じていたイム・ホ氏と共演でホラー作品に出演しているとか。そ、そーでしたか…。

ちなみに「ラストサマー」はこちら↓。これもB級ではあるものの、事故でひとを殺し、それを隠蔽した1年後に1 "I know what you did last summer." という脅迫状が届くのを発端に、隠し仰せた筈の彼等の罪が殺人鬼という形を取って襲いかかってくるため、「何で1年後に?」という疑問も、その脅迫文が効いてていいやね、と変換してしまえる。「REC」だと何で1年経過してから襲ってくるんだ、つーかやっぱり「ラストサマー」から着想でも得たのかね、と言いたくなっちゃうんだな。
ラストサマー
ケヴィン・ウィリアムソン ジム・ギルスピー ジェニファー・ラブ・ヒューイット
B000HWY282

Moleskine Pocket Diary Daily 2007
Moleskine
8883705882

前々から気にはなっていたし、悪くはない、とは思っていたけれど、ユーロは高騰しくさりやがるは好みのサイズのものはないわで、日記帳として買うならこれかな、と思い始めている。

サイズは、文庫本(B7)がベストだった。ここ3年それで統一してきたからだ(つまり、最初がB6だったらそれを貫いていたと思う)。が、文庫本サイズで横書き可能に罫線入り、1日1ペエジ、というものを探してはみるのだが、これが思っていた以上にないらしいことに気づく。1日1ペエジで純然たる日記帳という体裁(体裁なので、別に必ずしもきっちりと日記帳として使う必要はないけれど)となると、B6のものならあってもB7のものはあまりないらしい(もっとも、もう少し年末に近づけば、その内書店にコオナアが設けられ、イヤというほどあれこれと積まれることになって、選び放題になるのであろうが)。

デザインは至ってシンプルで無駄がなく、紙質もいいと聞く。厚みはペエジ数380pということもあり、小振り(サイズは色々だけれど、私の出す条件でいけばこの「ポケット」サイズがもっともいい、ということになる。文庫よりやや小さいだけ、と自分に言い聞かせている)でありながらなかなかどっしりとした風情と存在感もあって、「毎年使い、それを並べて保存している、それもまた楽しい」などと仰る御仁が居るのも頷けるなあ、などとひとりごちてしまい。

問題は価格。ポンドでも十分懐に響くというのに、最近高騰しているユーロ価格で(あまぞんでは)表示されているではないか! うう。日記帳にせんななひゃくえん……(この価格、また変動するかもしれないけど↓)。確かに1年間使い続けるものだし、自分の希望の8割は満たしてくれるのだけれど、ううう、丈夫さ、撥水性のある表紙、文句ねえだろ! と思いつつもちょっと抵抗を感じてしまう経済難民↓ B6で妥協すれば選ぶ余地(特に価格面で↓)は沢山あるってえのに! 
でも、サイズは重要なのだ。携帯するし、保存しておくものなので。とりあえず幻冬舎文庫みたいにハンパなサイズの文庫サイズ、と割り切ってしまえばいいのだ(言い聞かせる言い聞かせる)。
しかしMOLESKINEよ、何故ペン・ホルダアはつけなんだ。無粋だったのか? 私は外付けオプションで付ける方が何だかイヤなんだが(邪魔で!)。専用の皮製カヴァは貧乏人にはツライ価格だぞよ(これにはついてるのよ、ペン・ホルダアが!)。
――と。ここまで愚痴っていたら神が降りてきました。

今使ってる手帳の皮ひっぺがして使えばいいじゃん。

「サイズ、多分合わないと思うよ」、という忠告をしてくれる神も同時に降りてきたがこの声は無視することにする(なにぃ?)。手帳のサイズだけなら今使ってるものの方がデカイ。しかし、厚みならMOKESKINE。その厚みとサイズの違いで相殺されないだろーか、と今度は悪魔が囁いておるのであった。もうどーとでもなりやがれ!(……キレてないっすよ)

多分、これになると思います、ハイ……(でも、これ以外に自分なりに気に入るものを後になってから見つけたらどうしよう、とか悪魔が頭の中をぐーるぐる飛び回りくさります。ちくそー!! また変更、なんてイヤなんだー!!)。
愛の帰る場所
エリザベス・オーガスト 高瀬 まさ江
4596812144

オンライン書店ビーケーワン:愛の帰る場所
「記憶喪失」もの。これもHQではもう日常茶飯事かい! と言いたくなるくらいお約束の話型である。事故のせいで記憶を失ったヒロインの元に「僕は君の夫だ」と名乗る男が現れるけれど…とか、妊娠の喜びも束の間、何故か夫乃至恋人と会えなくなってしまって数年後、偶然出会った彼は自分を憶えていなかったが再び恋に落ちて…とか、そういうのがごろんごろんしてる。きっとアメリカとイギリスとオーストラリア辺りでは頻繁にあることなのよ、うん(えー)。
いや、まあ、脳ってのは面白いもので、記憶を捏造したりもする訳だから、あってもおかしくはない、と言えばおかしくはないんだけど。記憶喪失・一時的記憶障害てえのは。ってそんな真面目に語る程のことかい。

ヒロイン、すでに記憶を失っている所から物語は始まる(何とバイクでウィリィ走行をやらかそうとして失敗したのだ!)。自分の存在をやや疎ましく感じているように見受けられる母親、やたらと不機嫌そうではあるものの、自分を気遣ってはくれる夫だと言う男性。思い出せることはなく、不安にかられるばかりなのに、夫だという男性は自分を愛してくれているようには見えずさらに不安に。一緒に暮らしてみるものの、自分が彼を愛していたのか、彼が自分を愛していてくれたのかまったく何の確信も持てない。ただ、「今」の自分はどうやら彼に惹かれていることは解る。
話を聞く内に、どうも所謂「住む世界が異なる」ふたりが結婚したらしく、愛があったとは言い難いことが判ってくる。
記憶が取り戻せないままに互いに惹かれ求め合うけれど、……?

本来はまろやかな、というか、穏やかでやわらかい雰囲気のロマンスが好きなのだが、……これは何とも言えぬものが↓
所謂HOTな作品、ではない、です。さあこれから深い関係に踏み込むの!?(と言っても一応元々夫婦だけれど)というシーンくらいはあるにはあるけれど、ヒロインの記憶が戻ってない内にそういう関係を持ってしまうのはフェアではない、とひじょーに誠実な男性がヒーローなので寸止めで終わりだし、そういう意味では「好き」な筈なのだけれど、……何かこう、なー(「なー」言われてもね)。
とにかくヒロインの記憶が霧の中、のため、終始何ともモヤモヤした記憶を求めて苦悩している、という感じで、ロマンス要素が微妙に足りない。ロマンスとして読もうとすると物足りなさが残ってしまう。かといってそんなにミステリアスだったりとんでもない謎を秘めている、という訳でもなく。

記憶喪失モノは結構「そ、そりゃまたエライことで…」なことが封印されていたりすることが多いけれど、これは期待させた割にはそれほどでもなく、割合地に足のついた(?)「封印された記憶」だったので、やたらドラマティック、という訳でもないし(私がかつて読んだヤツなんて中世辺りに海に沈んだ宝物がうんたら、なんてのが絡んでたことあったよ…)。
でも、ある意味現実レヴェルとして受け容れやすくて、「ロイヤルものとか現実離れし過ぎてるのっていくらHQでも受け付けなーい」なひとなんかにはいいのかも。

じんんわりと、少しずつ両者が歩み寄っていく所は悪くなかったんだけど、如何せんヒロインの記憶探しみたいなものがるる~~っと続くために盛り上がりにやや欠ける。もう少しだけ華やかな要素が欲しかったなあ。
やじきた学園道中記 29 (29)
市東 亮子
4253092004

オンライン書店ビーケーワン:やじきた学園道中記 第29巻
……あー……やっぱりコレを表紙にしちゃったんだー……(がっくり)。正直、コレだけはおよしになって、と思っていたのだが。誰やねん、向かって右の狸顔のねーちゃんは(涙)。やじさんが……あたしのやじさんが……こんな狸娘にされちゃって……! やじさん、日サロで顔だけ失敗したのか!? みないな顔色じゃあないか! 
さあ、この再開直後の美麗な「アナログの」カラアを御覧遊ばせ。
やじきた学園道中記 (第23巻)
美しかったわー……。タッチも繊細で。着物の柄ひとつだってレエスの重なり具合だのモティフだの、まさにひとつひとつ一本一本細やかに丁寧に描かれていた方なのに。CGになってしまわれてからは、本来の持ち味が消えてしまい、悲しいことこの上ない。

12年という年月を経て再開し、喜んだのも束の間、結局の所、作者サマのサアヴィス精神旺盛さ故の顔見せ興行的流れのままに終わってしまった、という観が否めない。正直この物語に6冊も費やしたこと自体が「うっ……」とコトバに詰まるものがある。
赤目に眠る謎の財宝とそれに纏わる古来より囁かれる謎と仮説、それを守る忍びの者たちとそれを奪おうとする人間、暴こうとする人間が入り乱れてあれやこれや……と書くと何やらものすごくわくわくさせてくれる展開を期待してしまうのだが、お気楽極楽な貴人(=奇人。大抵は)の典雅なお遊びに巻き込まれた「だけ」でしたー、謎? そんなもん明かすだけ野暮ってもんさ! で終わってしまったのであった……(「野暮ってもんさ!」な部分は予想ついてたし、それはそれで粋で悪くないとは思ってるんだけど)。
そりゃあね。ラスボスと言われた葵上総介は登場しましたよ。花の顔も御披露なさり、ラスボスたるに相応しい(?)武術の腕前も御披露なさり、挙げ句姫御前(作中一の奇人にして妖怪変化……いや、ある意味誇張ではなく事実)の婚約者と来たし。
でも、「赤目編」において登場した新キャラたちが如何に動くか何を考え行動するのか、そういったことよりも、これまでに登場したあんなひとやそんなヤツらに翻弄されて何だかなー、といったカンジ。彼等そのものの信念めいたものとか行動原理が解ったような解らないような、なハンパなカンジがしてもったいない。それなりに物語や展開において重要人物「らしい」のに、ちょろりと出た後音沙汰無くなってラストでぽん、と登場してみたり。
今までの物語では、それぞれの舞台において登場したキャラたちそれぞれに、それぞれの思惑等があって、それを貫く為に大活躍! ってなノリが見受けられたけど、今回は色んな意味で受け身の状態。
「かつてのあんなキャラそんなキャラ」はあそこまで出張る必要あったんかいな、とも思ってしまうし。主要キャラは単に暇人どもに振り回されていた「だけ」だった……。何だよう、それー(涙)。

だいたい、やじきたCが受け身で、終始翻弄されているか振り回されているか、という状態故に、今まで味わえた爽快感が欠如してる。
過去のキャラ総動員なんて何時だって出来るのに。何もこの「赤目編」がラストって訳じゃないのに。一応それなりに人間関係が新たに判明した点もあって、その辺りは伏線としてのもの、必要に応じてだとは思うけど、……今後どう何が展開するのか皆目検討もつなかい。楽しみだ、という意味合いで、ではなく、「どう収集つけるんでしょうか?」という意味合いで、だ。

ある程度は関係が生じ、けれどそれっきりなのがまた良く、という塩梅の良さが、今回でぐずぐずになってしまったように感じる。そこまで関係性繋げちゃわなくても……と何だか新たに「既存・既知のキャラ」が出るたびにゲンナリしてしまう。

それでも、まとめて読めば、それはそれでそれなりに読める。けれど、何度も何度も読み返してはあの興奮、高揚感よ再び! ……という気分にはなれない。今までは何度も何度も読み返しては「っかー! やっぱり面白えや!」と思えたものなのだけど。

描線の荒れも何だか気になるし。かつてはクセのある描線が味わいだったのが、こなれてゆくにつれて洗練されてゆき、ある意味画一的で綺麗ではあっても面白みには欠けてしまった、と思っていたら今度はやや劣化したかに見えるあの描線(正直に言うと、ちょっと乱暴に書き殴ったように見えてしまう時がある)。目がお悪いとのことなので、そのせいもあるかもしれないのだけれど、何ともカナシイ気分になってしまう。

今度は何時再開になるんだろうなあ。何でもまた新しいシリィズ開始なさるそうで。折角これまた10年以上のブランクを経て再開した「JUKNS(旧「東から来た男」)も1巻が出たきり描かれておらず、原作付の作品の連載も始まってしまい、……何だか嬉しいというよりも「大丈夫ですか?」と心配になってしまう。「出来ること」だけやっていては、そりゃあ進歩もありますまい。でも、「出来ること」をきっちり全うして頂いてから、「新たなるチャレンジ」に踏み出して頂いてもファンとしては構わないのですが、と複雑な心境に。

何はともあれ完結。後日談「その後の赤目」はテンポ良く読めて、「これが本来の楽しさなんだけどなー」と逆にちょっとしょんぼり。
日記をつける
荒川 洋治
4007000166

最近どうしてかはよくわからないのだけれど、「日記をつける」ことに対してある種の「執着」を持っている、と感じる。
現在、手帳にメモ程度とPCで(というかまあWeb上で)その日のこと等を記録しているのだけれど、来年からは「日記帳」に絞って書こうかな、とかあれこれ考え始めている。
誰かに読んで貰うためのものではないので、Web上でのそれは非公開である。何の意味があるんだよ、と思われるだろうが、とりあえず自分の信用ならないPCがイカレにイカレてデエタ保存出来なくなった時でも、とりあえずサアヴィスを提供してくれている側がサーバがイカレたり事故ったりしなければある程度は守られている、と思えるからだ(自分のPCがイカレるのと、サアヴィス提供側のサーバがイカレるのが同時に起きないことを祈る)。

PC入力はラクなのだ。ペンを使ってひと文字ひと文字刻みつけてゆく作業は、疲れている時などは結構キツイのだが、キィ・ボオドを殴るのはラク。時間を取るのはどちらもそこそこ同じだけれど、それでも手書きよりは早い。
一時期は一定のひとにアドレスを教えて公開もしていたけれど、公開することの唯一の利点は「ひとの悪口を書かない」ことだった。こういうものを読まされて気分のいいひと、はまあ居ないだろうと思うので、たとえば愚痴めいたことは書いても、特定の誰か(誰、とは判らないように書くのだとしても)に抱いた悪印象と、それに付随して出てくる呪詛のような文言というものは自ずと書けなくなる(書けば書いたで後になってから結構冷静になれていいものだが。他人をあれこれ言える程自分がリッパかどうか、を自問自答するきっかけになるのだ↓ それに、心理学的にも言われていたと思うけれど、近しいひとへの批判・非難は自分自身にも言えることが多いそうだ。私は実際そうだった)。

けれど、やはり紙乃至書籍の形をとった媒体に回帰を図ろうとしている。自分だけが読めればいいのだ。振り返り、そういう日もあったか、と思いを巡らせることが出来れば。
自分に残されている時間が、限られている、という意識が強いせいだとも思う。せめてその「限り」の中で、自分のためだけにちまちまと綴っておきたい、と思うようになった。何時までつけられるだろうか、と真っ新なペエジの枚数や厚みをしげしげと眺めたいのだ。

今から、どんな日記帳を買おうか、とわくわくしている。それから冒頭の本。すでに意欲に満ちている私にはすでに不必要かもしれないのだけれど、純粋かつ単純に面白そうなので読みたい読みたいと思っていた。買っちゃおうかなー♪
The Totally Tomato Cookbook (Totally Cookbooks)
Helene Siegel Carolyn Vibbert
0890877882

多分田舎だけの現象なのだろうが、季節によって「厭でも集まってくるモノ」というのがある。特に生鮮食品。具体的に言うと野菜の類。
私が子供の頃、西瓜やメロンは買って食べるもの、というよりも、頂き物が溜まりに溜まって日々「処分」に往生するもの、と決まっていた。大抵の家庭がそうだったようで、「メロンとか西瓜とかってさ、買って食べるもの、っていうより、イヤでも集まってきて、毎日のように食べるものだったよね」と言うと、大抵同年代・同郷の友人たちは大きく頷いてくれる。
「そう! そうなんだよ! あれは買って食べるものじゃなかったね! たまに買って来ちゃったりした時に限って、親戚とか近所のひととか、果ては友達の家で出されちゃったりすんの!」

で。今年はトマトの当たり年となりました。もう、じゃんじゃん集まってる。しばらく買って食べてない。頂いたものをどんどん「消費」しないと、傷んでしまって食べられなくなるー!! 年毎に違うけど、ピーマンをやたら頂戴することもあれば、茄子が席巻することもある。今年はトマト。
好きな野菜なので皆何とも思わない……と言いたい所だけれど、正直日々「傷んでしまうんじゃないか」とヒヤヒヤしながら食事毎に「片づけている」というカンジである。何しろ今年「も」! 酷暑なので。涼しい場所、なんてものが存在しない。折角頂戴したのに無駄にするなんて出来ないではないか。

リコピン摂りまくりね♪ と思う反面「今日も食卓にトマトがのぼりました…」と誰に報告したいのかわかんないけど内心呟いている。美味しいんですがね。完熟状態で。甘みあって。
ただし。日照は十分なので育ちもいいけど、こういう時は皮が固くなるらしく、実際皮つきのままで食べると噛み切れない時がしばしば。母がわざわざ皮を剥いて供するのであった。

「キャベツ必要な時は何時でも連絡ちょーだい♪」とトマトを置いていった母の知人はにこやかにそう言って去っていった。どうやらキャベツも買わずに済みそうである。毎日ほいこーろーとか野菜炒め、とか焼きそば、とか何でも食べ放題ね♪ 

それと、今夏の父のふぃーばー食材(?)は「とうもろこし」らしい。直売所言って比較的安価で美味しいのを買って来まくり。美味しいんだけど、茹でるのが大変だよ……部屋の中に熱籠もるし↓ でも私も食いまくってるが。

季節のものを季節に食べるのが、やはりいちばん美味しいな、と思う。
いつわりの結婚式
アネット・ブロードリック 中川 礼子
4596812136

オンライン書店ビーケーワン:いつわりの結婚式
……何となく不思議な読後感。定番中の定番、「便宜結婚」モノのストーリィなんだけど、ベタなHQの話の運びとちょっとだけ違ってる感じがして、何だか戸惑ってしまった。多分、冒頭の展開が妙に早いのと、そのために解説の部分が多いこと、それでいてヒロインとヒーローの関係性がちゃんとほのめかしてあるので、……その、まあ、何だ、「フツウの小説みたいだなあ」と思ってしまった、のだと思う。HQはあまりと言えばあまりにも様式美を重んじるというか、定型の美なので、判り切った流れに身を任せてするりんと読むのが常なのだ。多分妙な戸惑いはそのせいだろう。何だそりゃ↓

ヒロイン・ケイティはフォト・ジャーナリスト。中央ヨオロッパの小国ダルマティアに滞在し、リポオタアとして危険であることを察しながらも情報収集に努めている。そこに何故か突然現れたグレアム。彼は政府の機関で働いている人間で、この国に居る筈のない人物。それが突然「ホテルが占拠される前に逃げ出すんだ」と彼女を伴ってダルマティアを脱出しようとするではないか。
仕事は投げ出せないという彼女に「死にに来たわけではないだろう」とあくまでも出国・脱出を提案するグレアム。そこから彼等の逃避行が始まる。
ある村にどうにか逃げ込めたものの、内戦で混乱している今、相手を刺激したくないし無事に逃げおおせたい。そこで、グレアムは親切そうであり、かついきなりひとを殺害したりするようなことはないであろう神父に咄嗟にでまかせを言う。
「僕たちは結婚したいと思ってるんだ」。
彼等は互いに結婚というものに不信感を持っているため、「本当の」結婚などしたくない、と思っていた、筈だった。「別に本当に結婚したって、いいんじゃないか?」と自問し始めるグレアム。ケイティも結婚なんてするつもりないわよと言いつつ、彼に強く惹かれていることを否定出来ない。
神父の元で書類を提出し、結婚するふたり。それはその国でのみ有効であって、故郷・アメリカにおいてまで有効なものとは思っていなかった。あくまでも便宜上。どこまでのいつわり。

張りつめた環境の中、ふたりは結ばれそうになるものの、グレアムの理性によってどうにか何もない状態(……とも言い切れないか・笑)で過ごし、そのまま帰国後は別れてしまう。何をするにも手に付かないケイティの元に「夫が尋ねてきたと言ってくれ」と現れた男性が居ると言われて驚くケイティ。
「僕たちの婚姻は成立しているんだ」と言われ、さらに驚愕。さあ、どうなる、どうする!?

現代が舞台で、内戦等の混乱の中にあり、便宜上結婚することで助かろうとする物語はこれが私にとっては2作目。多分読んでないだけで結構あるだろう。で、一度破綻し、またくっつく、という元サヤモノにもなっちゃったりする。
この物語では、グレアムが彼女を捜し出し、「本当の結婚だった」と告白して彼女を説得しようとする。ケイティも彼を愛していると気づいて歩み寄ろうとした所に謎の女登場(お約束)。嫉妬にかられて自分に振り向かせようと奮闘するケイティ。さあこれで丸く収まる、と思っていた矢先にグレアムが任務のために……という展開。

そもそものレエベルが「シルエット」だったためか、ホット過ぎることなく、そのテの描写はやや控えめ(アネット・ブロードリックは現在ほぼ「ディザイア」というホットなレエベルで活躍中)。でもミョーに盛り上がりを見せる辺りはやはり彼女の作風はソッチなんだな、と再認識。
面白いとか面白くないじゃなくて、私はひたすら何だかあっけにとられていた気がする。
最初からどちらも相手に好意を抱いているけれど素直になれない、というのはどの物語にだって共通してるとも言えるのに、不思議な違和感があって。
設定と物語の展開の仕方(唐突に前フリも特別無く、渦中からの脱出劇→逃避行中のつかず離れずなふたりの間柄→帰国後別れるものの再会→お互いがお互いを想っていることが明白→謎の女登場で逆に盛り上がるふたりの関係→ヒーローが危機的状況に陥ってヒロイン自分の気持ち再確認→ごーる!)がそれほど破綻せず(いや、御都合主義とかそれは今更なので言っちゃいけない)するする~っと規定のペエジ内に収まってて、でも何か強く残るものがあるようなないような、というファジィさが同居していて、……何だろう、これ(はっはっは)。

ヒーローが強引ではあるけれど誠実で忍耐強く、ヒロインが凛としていて責任感があって行動派、という気持ちのいいカップルではある。それぞれに葛藤もあるもののする必要、ある?? みたいな所もあって引っかかりがない、ような。駄作ではないけれど、良作とも言い切れない、ちょっと煮え切らない何かを残してくれた。ツッコミどころが無いというのか。何だろうなあ。
待て。そこまであーだこーた考える程ものごっつ重要な作品ではないだろ、お前にとって。
う、うん。それもそっか(自己完結)。
SRDX ローゼンメイデン・トロイメント 蒼星石
B000HSINI6

ユージンの「ローゼンメイデン トロイメント」のシリィズでは早第4弾、ですか。予約開始されましたね。
先日リリィスが発表されたばかりの「水銀燈」を思うとどーにもサビシイ気がしないでもない出来だなあ。というよりも、「水銀燈」がイヨーに凝ってるというか力入れてつくられているというか。

蒼星石、翠星石と双子の妹で僕女(一人称が「僕」であるオンナノコ)的キャラだったか(原作もアニメも未読・未鑑賞なので情報ほとんどなっすぃん♪)。……ドールとしての服のせいもあるけれど、……思った通りというか地味な出来になってしもうて……何やらちょっとだけ気の毒。もっとも、どことなくストイックなキャラでもあるらしいので、ヘンにゴテゴテとつくり込まれることを嫌う・厭がるファン、も居るやもしれぬので、これはこれでいいのかもしれない。鋏は彼女特有のアイテムらしい(姉の翠星石は如雨露。それぞれ何か技の発動に使われてるらしいんだけど。……鋏かい。何かを刈り取るのか?)。
とりあえず早く7体揃った所を見たいなあと思う次第。

ちなみに、「シザー・マン」ちうのは、大昔プレステのゲエムとして登場した「クロック・タワー」に登場する殺人鬼(多分)。
クロックタワー-The First Fear-必勝攻略法
ファイティングスタジオ
4575160601

どでかい鋏をシャッキンシャッキン言わせながらヒロインを追いかけまくる。当時はまだ(当然ながら)ドットが粗いのだが、そこがミョーな恐怖心を煽ったような煽らないような。時計倒されて通路塞がれて妨害されるだけでちょっと追跡が遅くなるお茶目さんであった。
この攻略本、ゲエムをやるに辺り買ったのだが、イヨーにコワイ(笑)。描き下ろしのコミックがフル・カラアで掲載されているのだがリキ入りまくりの劇画タッチで、本編より怖いくらいであった。だがそこがいい(ははは)。
蒼星石も結構身体に比してデカイ鋏を持っているので、ついついシザー・マンを思い出してしまったのであった。ああ、そういえば私バッド・エンドばっかりで終わってたよなあ……(遠い目)。

むてきののらいぬ様ご提供の小説書き様のための100+5の質問をお借りして回答、の後半戦。50+5問、行きま~す。
 
51 本を買ったり借りたりするときのポイントを教えてください。
買うポイント:テエマ、作家、装訂。これまでに培ってきた(?)勘で新規開拓。
 
52 同性愛やボーイズラブについてどう思っておられるか教えてください。
純粋にはしゃいだり面白がっていたのは中学生くらいの時まで。高校生くらいになると「お約束だね」と冷めてしまい、それ以降は流している(それに、あまりに開けっぴろげな存在になってしまったことが残念で。隠微な存在であって欲しかった……)。「男同士の恋愛じゃないと厭だ!」というこだわりがないです。同性愛について書くことや同性愛者が自作に登場することはあっても、意図して「ボーイズラブを書く!」という意志の元に書くことは無いと思います。また、自ら読もうということも無くなりました。
 
53 こういった枠組みはどうかと思われますが、描写するのが楽しい種族を教えてください。(少年を描写するときが好きとか、メイドさんが好きとか)
食事に至るまでのあれこれと、ベッドに行くまで(あるいは「する」まで)のあれこれ。食欲と性欲の二大欲求かよ! ということで。「美しい」という設定を付加したキャラクタアの顔立ちを描写するのも好き。
 
54 公開媒体としてある、HPという手段と、同人誌という手段。どちらが身近に思われますか?
今なら前者。もっとも私は「ブログ」なのですが。
 
55 キャラクター小説 という枠組みについてどう思われますか?
すみません、キャラクタア小説、というものが如何なるものを指すのか漠然としか解っておりません。正しく理解出来ていないものについてあれこれ言及出来ません。
 
56 ご家族は何か創作活動をなさってますか?
父が同人誌に寄稿している模様。また、詩作・句作等も嗜んでいるらしい。母が知人に頼まれて(PTA会報の!)ゴオスト・ライタアをしていた過去がある(ショックだったよ、母……)。
 
57 ご自身の周りで小説を書いている方がいらっしゃいますか?
かつて書いていた方、は居ます。今も書いているかは存じませんが。
 
58 執筆中のご自身をどう思われますか? 
没頭するし熱中もするけれど、同時にとても冷めてます。
 
59 執筆をしないでいられる期間はどのくらいでしょうか。
意欲と体力、ネタのかみ合いがバランス良く存在しないと書けないので、書くとなれば数日間ずっと何時間でも何枚でも書き続けますが、故のその逆もありまして、まったく! 書かずに数年間、ということもあります。
 
60 登場人物の設定でこれを設定しないと絶対書き始められない! というものがあれば教えてください。
……性格、かも。
 
61 何か研究しているものがあれば(ただ好きでいろいろ調べまくっているという程度で可)。
何故か小・中学生くらいの時にイヨーに「卑弥呼」だとか「四神」について調べていたことがあります。それをネタに何か書きたかったのでしょう。超古代史モノ? 現在なら欧米のファミリィ・ネエムの由来、とかかな。
 
62 創作するための工夫を教えてください。
くふう!? これはどういう次元のものを指すんだろう? よい作品を書くには、という意味? もう少し考えさせて下さい。
 
63 書くために、脳の筋トレしてますか?
ある程度自分の中に色々流し込む(=何かを読む・見る・情報を仕入れる)ことをしないと駄目だと痛感します。語彙が乏しくなるのが判るので。
 
64 起承転結をどう思われますか?
書く時は意識していないと思います。書く側は、案外それほど意識していないような気がするのですが、私だけかもしれません。
 
65 辞書をどのくらいひきますか?
必要に応じて何度でも。
 
66 盗作についてどう思われますか?
盗作、というからには「意図的に」行われたものと解釈します。よって、「いけません」。
 
67 小説を書くという行為をどう思われますか?
自然発生的で、自己満足の域を脱していないクセに、読者を意識しているという矛盾を常に孕んでいて、ある意味面白いです。
 
68 これがないと作品を書き始められない! というのがあれば教えてください。
「ちゃんと」「落ち着いて」「完成させたい」と思っている場合はワアド・プロセッサの類。あとはネタ(……)。

69 インスピレーションが高まる季節、時間がありますか?
日常に転がっていることが多いので特にはありません。
 
70 ある王国があるとします。どの役割につきたいですか?(例:王様、泥棒、コック、愛人)
尼僧。薬師もいいかも。
 
71 夜見る夢はどんな夢が多いですか?
病院や百貨店のような場所で逃げ回る。モデルのある家であれこれ何かが起きる。緊迫した夢が多いです。
 
72 夢をもとに作品を書いたことがありますか?
アイディアのカケラくらいにしかならないので、夢をそのまま、とかアレンヂして、とかはないです。
 
73 科学と魔法どちらが性にあっている?
「今生きて此処に在る私」、としては「科学」。
 
74 地、水、火、風。性にふさわしいものをあげてください。
火。それ以外考えられないくらい「火」。理想は「水」なのに。
 
75 作品に死体がよく出てますか?
小説ではナシ(まんがではご~ろごろ♪ 出てきたものですが)。
 
76 創作活動中の登場人物に対する感情移入度は?
幸薄い登場人物には「しあわせになれよ……」と思ってしまいます。
 
77 最近はやりの解説本についてどう思われますか?
ああ、これもどんな本のことを指してるのかが明瞭に判りません。ごめんなさい。どういうモノについて解説しているものを指すのでしょうか?(「ダ・ヴィンチ・コードを読み解く」みたいなヤツ??)
 
78 小さな頃に読んでもらったおとぎばなしですぐ思いつくおはなしをひとつお願いします。
人魚姫
 
79 そのあらすじをお願いします。字数制限なしです。
種族を超えて恋をした少女が、想いを遂げられぬまま消えてしまう。
 
80 おとぎばなしを下敷きにしたパロディを書いたことがありますか?
はい。「眠り姫」を下敷きに近親相姦モノ、という胸糞悪い話を純文学気取りで書きました。今の自分を基準にするといい出来だったなあ(遠い目)。

81 ジャンルの分け方についてお伺いします。ミステリ、ファンタジー、SF。ご自身が考えている各ジャンルとはどのような特徴などをもっているか教えてください。
ミステリ:「探偵」という役割を持つ人物が居ることで事件が起き解決される。ある意味マッチポンプ。
ファンタシィとSF
:現実世界の理を必ずしも持っていなくとも、その世界なりの理が存在し成立していればファンタシィ、現実世界の理をある程度反映させた上で成り立つことが多いのがSF、かな。

82 小説を執筆してみたいという場所。
N.Y.のアパートメントの展望のいい一室で。深い意味はないけど。

83 執筆する上で、通説俗説が邪魔になったことがある?
そのような知識を必要とする程のモノを書いたことがないのですが(涙)。
 
84 ものかきになるための本というものを読んだことがある?
ありません。「少女まんがのかき方」ならあるのですが。

85 映画を撮ってみたいと思いますか?
思ったことがないです。脚本担当をさせられそうになったことはあります。

86 小説家の資質はなんだと思いますか?
書きたいという情熱を文章乃至作品と呼べるモノに昇華出来る文才、ですかね。情熱はあるけどそれ以外が(以下略)。とりあえず、「書きたい」と思う気持ちでしょうか。
 
87 国語のテストについてどう思いますか?
有意義な無意味。無意味でもやっておいた方がいいかな、と思うもの。
 
88 フェチなところがあります?
目(瞳)と手と髪、は気になる。あと、友人に立派な変態と言われたのは「男性のネクタイのノットと襟元、白いワイシャツの後ろ姿及び身体の動きに沿ってシャツに走る皺」。
 
89 この小説家のこの題名がすごい! 
サラ・キーン「いとしの熊博士」
……もうね、ロマンス小説なのにどうしようかねコレ、としか(笑)。
 
90 そらみみならぬ、よく、そら読みしてしまう単語があれば教えてください。(例:ロータリークラブ→ロリータクラブ。おこと教室→おとこ教室など…)
「ぱいれーつ・おぶ・ か び りあん」。
海水に長く浸かり過ぎたのだ、ジャック・スパロウよ……(をい)。
 
91 もしご自身の作品がドラマ化(ラジオも可)、あるいはアニメ化されるとしたら? 演じて欲しい俳優、声優、演出家、監督、音楽監督などを一つでも結構です。教えてください。
音楽担当は是非是非新居昭乃様で!(どり~夢炸裂)
 
92 作品が出版されることになりました。もし挿画、あるいは装丁デザインをしてもらうことになるとしたらどの方を希望なさいます?
クラフト・エヴィング商會(内容にまったく! 合わないとは思うけど)。祖父江慎氏も憧れます。奈良美智くんも憧れるけど私の作風と全然かみ合わねえ!
 
93 ご自身のキャラクタの中で(パロディ作品内でも可)他の人から、似ているといわれるキャラクタを教えてください。
あるオリジナルの男性キャラクタアが、「自分のせいで母親を死なせてしまったと思っている」という設定があるだけで「オスカー・フォン・ロイエンタール」(「銀河英雄伝説」)に似ている、と言われました。謝れ! 田中芳樹先生に謝れ!!(号泣)
 
94 ご自身執筆の登場人物の中で好きな登場人物を四人あげてくださいまし。また理由をお書きいただくと嬉しいです。
某大学教授:屈折加減と弱さ加減と傲慢さ加減が。
某女子大生:最弱のようで実は強い。
某ホスト:謎のひとなので。
某女医:おおらかかつ繊細で豪放な所が好み。
(登場人物名は伏せさせて頂きます。現在未公開につきあっても意味がないので)
 
95 オリジナルとパロディ。どちらの比率が多い?
オリジナルです。
 
96 オリジナルキャラクタ。何人お持ちですか? 
最低30~40人位はいるかもしれない。
 
97 シリーズは何本お持ちですか?
2本。
 
98 ご自身の登場人物で、演じてみたい登場人物は?
無いです。
 
99 公開している登場人物のテーマ音楽を答えてください。四人までで。
某大学教授:高嶋政宏「SOLID GOLD」、ゴスペラーズ「熱帯夜」、荒木真樹彦「Jealousy」、大沢誉志幸「君の住む街角(1992“ナイーヴ”ヴァージョン) 」
某女子大生:新居昭乃「三日月の寝台」、「きれいな感情」、「地図をゆく雲」、UA「青空」、「ミルクティー」
……どんだけあるねん↓
 
100 手袋のイメージを教えてください。
自分より大きなあたたかい手。

101 ピンクのイメージについて教えてください。
ふわふわでやわらかくて甘くて濡れてる。
 
102 海の匂いを表現していただければ幸せ。
もし涙に香りがあればそれに似てる(←私の特技は寒気と笑いを起こさせること~♪)。
 
103 猫が夜に会議をする理由を教えてほしいのです。
「料理店を開く時に出しておく注意事項はいくつまでか」を検討しているのです。
 
104 お好きな単語を四つ、あげていただけますか?
夜。森。水。月。
 
105 最後に、この100+5をお答えになって、解答に題名をつけるとしたら。
「そして君は徒労に終わる」。

むてきののらいぬ様ご提供の小説書き様のための100+5の質問をお借りして回答にトライ。
現在Web上で書いたものを公開しているひと・かつて書いたことのあるひとならば回答権(?)がある、とのことでしたので。
長いよー。読むのが大変だよー(はい、予告しましたからね)。

|||| 小説書き様のための100+5の質問 ||||  ver 2.0

1 ペンネームについて教えてください。(ハンドルと違う場合は記載下さい)
固定していません。紫堂水玻名義でも書いてますが、更に2~3あります。
 
2 誕生日を教えてください。
谷崎潤一郎、よしもとばなな、久保田利伸各氏と同じ日。「河童忌」とも。
 
3 血液型は?
ABに近いA。
 
4 学級委員や生徒会活動をしたことがありますか?
ありません。したくもないです(これ、小説書きにどんな関係があるんだろう……)。
 
5 専攻した、あるいは専攻してみたい学問があれば教えてください。
専攻は日本文学近世後期~近代文学、ということになっている。
 
6 鬱体質ですか?
YES! YES! YES!(力強く・笑)
 
7 車の運転が好きですか?
ひとを殺しそうなのでキライです。というより、運転の仕方を忘れているくらいですからリッパに免許はゴールドです。
 
8 洋楽は好きですか?
洋楽、という括りより、アーティストやジャンルで好きになるものがあります。
 
9 英語などの外語が得意ですか?
そういう誤解をされたことがある程度ですが。でも「得意」というのとはちょっと違うなあ。
 
10 翻訳ものをどう思われますか?
国が違う=コトバが違う=文化背景が違う、そういうものが垣間見られて好きです。こなれていない訳文を見かけると昏倒しそうになりますが。
 
11 狭い場所、好きですか? お好きでしたらその場所をあげてください。
暗ければなお好き。押入LOVE。
 
12 インスピレーションを受けるモノをお持ちですか?(鉱石とか人形とかお菓子とか)
ふと見かけたもの何でも。「コンビニの幟」でらぶらぶかぽーのとある一日を書いたことがあるくらい。

13 文字を綴るという以外の表現手段をお持ちですか?
時々ラクガキして遊びます。
 
14 好きなブランドデザインを教えてください。
これは何のブランド?? シンプルさなら「MUJI」、デコラティヴなモノ・服なら「PINKHOUSE」、ゴスロリ系のメゾン多数。あとは「IKEA」の雑貨。
 
15 好きなフォント、フォントサイズを教えてください。(サイズは単位を指定してください)
好きなフォント:HG丸ゴシックM-PRO(小説の時はフツウにMS明朝体)
好きなフォント・サイズ:10.5か12(用紙とのバランスもあるので何とも言えないけど)
 
16 縦書き、横書き、どちらが読みやすいと思いますか?
媒体に因る。書籍なら縦書き、Webなら横書き。
 
17 衣・食・住、書きやすいのはどれですか?
強いて言うなら「食」だろうか…。
 
18 執筆暦はどのくらいでしょう?
もうかれこれ○年以上…(小学4年生か5年生の時に「小説」と意識して書いたのが初めてで、もうそれからかなりの年月が経過しています)。
 
19 性格診断テストなどは好きですか?
好き。面白い。悪い面はよく当たるし(笑)。
 
20 変わり者といわれたことがある。あるいは最近、人に賛同されないという経験をお持ちですか?
「面白いひとだね」と言われることが多い。ひとに賛同されない、というより馴れ合うことがニガテなので孤立し易い(なので、多分、というか確実に「あのひとって変わってるよねー」と囁かれていることであろう)。
 
21 執筆中飲食するものがあれば教えてください。
紅茶。キャンディ。
 
22 宗教経典をどう思いますか?
面白いです。都合良くねじ曲げて悪用する輩が多いのは悲しいことです。
 
23 作品のリニューアルは(キャラクタを含む)繰り返す方ですか? 期間があれば教えてください。
読み返して必要を感じれば。リニュウアルというよりは推敲と改訂です。数年後にいきなり、ということもあれば、翌日速攻、ということも。キャラが変わる、ということはあり得ない。あるとすればそれは「成長」とか「心境の変化」とかのつもりで描写しているので。
 
24 よく作品に出る小物、気づけば出してしまっている小物。あれば教えてください。
パフュウム。書籍。ネクタイ。アクセサリィ。
 
25 文章を書く上で、校正条件に気をつけていらっしゃいますか? (?のあとに1マス空けるとか)
記号使用の後はひとマス空けます。カタカナ語の表記に揺れが生じやすいので時々どうしたものか途方に暮れます。

26 手書きかキーボードなどで直接入力するタイプか。どちらでしょう?。
基本はキィ・ボオド。手書きもあります。どのツールが書きたいと思った瞬間其処にあるかどうかが問題です。
 
27 五十音のなかで好きな音、嫌いな音はありますか?
好きなのはア行の音。嫌いな音…濁音+拗音が重なり過ぎる時(昔英語の時間、「ジュジュビ」という単語が出てきたのだけれど、それを発音するのがとてもとても厭だった)。
 
28 描写するときの癖についてお伺いします。描写するときの対象物との接写距離を教えてください。
基本は第三者的立ち位置で突き放すように。同時に登場人物等の内面を直接描写する。あえてそれを混在させています。
 
29 文章上の癖。この単語がよく出てくる! というのがあれば教えてください。
「艶(つや)やか」。「しなやか」。「優美な」。「婉然と」。「蜜のような」。
 
30 よく書く季節は?
……そういえばどれがいちばん多いっけ? あえて特定しづらく書く時と、確定的に書く時と色々あって断定出来ず。
 
31 ネタはどんなふうに頭に浮かびますか?
日常から。ふと見かけた○○、とか、誰かと交わした会話から、とか。
 
32 どれくらい小説を書き続けられますか?
一晩中でも。ノってる時は数日間ずっと集中してしまう。10枚単位でのUPは割合フツウ。
 
33 らぬき文章をどう思う?
各個人と、物語やその表現方法に因るものなので、一概に「悪い」と決めつけることは出来ないでいますが、個人的にあまり好もしいとは思っていません。ただ、小説中においては、キャラクタアの個性を表す時に必要なこともあるので台詞の中で使うことはあり。ただし、地の文では基本的には使わないよう心懸けます。
 
34 カタカナ表記とひらがな表記、漢字表記。どれが好き?
場合によりけり。カタカナはふだんからあまり好まず。雰囲気のやわらかさ重視ならひらがな。淡々と、かつ明瞭になることと心懸ける時、あるいはやや重さを伴うものや深長さを持たせたい時なら漢字。
 
35 読み仮名をお願いします。 
1 棺の中の死人 = ひつぎのなかのしにん
2 魚祭 = さかなのまつり
3 天国狂 = パラダイス・アディクト
4 御堂 = みどう
5 礼拝 =  らいはい
……すみません、わざとヒネりました。でも、物語の世界観等によっては読み方を固定したい時は多々あります。 

36 よく書く時代背景は?(現代もの未来もの、平安時代とか)
現代と近未来(?)。
 
37 よくは書かないけど好みの時代はこれ!
広い意味で中世。
 
38 よく登場させてしまう登場人物はどんな性格あるいは特徴をもってますか?
「一見カルそうでいて頭脳明晰かつ懐が深い」ぱっと見おちゃらけ野郎。
 
39 古典名作などをどう思いますか?(どこまでが古典かという線引きはお任せします)
読み味わえるだけの素地を持たなくなったことを恥ずかしく思います。近代小説ですら既に私たちの多くが「読めない」状態にあるということはオソロシイとすら思う。大切にすべきもの。

40 お好きなジャンル。好きになったきっかけを教えてください。
ロマンス(恋愛小説、ではない):小馬鹿にしていたことを反省し、試しに読んでみたら面白かった。
海外のコージィ・ミステリ:日常(=文化)が垣間見られる+謎解きの面白さが心地いい。
ホラー:S・キングの存在、かも。それを抜きにしても「恐怖」というもの、「得体の知れぬもの」には惹かれるので。
 
41 お好きなジャンルは、そのまま執筆されるジャンルと同じでしょうか?
「似非」がつきますが「ろまんす」は書きます。ほかは書けるアタマがありません↓
 
42 好きな映像監督を教えてください。
ヤン・シュヴァンクマイエル
 
43 競作したことはありますか? 感想があれば教えてください。(テーマをしぼって書いたこと)
まだありません。
 
44 友人と共有できるキャラクタで同時に作品を書いたことはありますか?感想があれば教えてください。(共同作業)
これもありません。あまりしたいと思ったこともないように思います。
 
45 ハッピーエンド、バッドエンドどちらの比率が多いですか?
ハッピィ・エンドのように見えて、不穏な翳りに覆われているようなものをよく書いてしまいます。基本は前者だと思ってますが。
 
46 好きな作詞家がいらっしゃいましたら教えてください。
松井五郎氏。椎名林檎ちゃん。及川眠子氏。
 
47 もしご自身の作品が出版されるとしたらどの出版社のシリーズ(シリーズがあれば)から?
……「もし」でもありえない……(涙)。定まったジャンルを書かないので。でもジュヴナイル系なら老舗の「コバルト」がいいなあ、などと大それたことを↓
 
48 好きな出版社、シリーズがあれば教えてください。
古典・現代文学、バランスの良さでは新潮社。良質のミステリ等海外作品を多数輩出してくれる東京創元社、早川書房。自分好みの本を出してくれるのは筑摩書房、平凡社。好きなシリィズならば「ブギー・ポップ」シリィズか。ライト・ノヴェルと侮れないあの構成力が妬ましい。あと創元の主婦探偵ジェーンシリィズ。
 
49 擬音語は多用される方ですか? どどーん。ばーんとか。
あまり使わない方かもしれません。
 
50 作品を書くとき、プロットを用意しますか?(単純なものでも可)
いきなり書き始める。用意する、という意図的なものがあまりなく、ふ、と思いついたものを書き始めて、自分が何を書きたいかが明瞭になっていくことがほとんどです。

前半戦終了。後半は明日に。
デュオロッサインセンス ジューシーローズ (2入り)
B000H6G6SW

このクソ暑いのに、何だって私は自室で「炎」を見つめねばならんのであろうか。ああ、めらめらと良く燃えます。というか、私も燃え尽きるなりまた着火しているのですが。暑いなー。余計に暑いよ。

焚けません。燃えます。

何が、ってお香が。インセンス・スティック、とでも言うのでしょーか。
コーン型のものも好きだし利用してますが、個人的にあのびろーんと長いスティックタイプのもの(こんなやつ↓ですね。って中身見えませんが↓)がより好みです。それを日々部屋で楽しんでいるのですが。
フラワーチルドレンインセンス (バラエティーパック) 1袋20本入 IFK202
B000BY6O64

めいど・いん・いんでぃあ、のやっすうぅぅぅぅぅいのを買った私もいけなかったのかもしれませんが、工場で働くインドの人々の全てが手を抜いたりいい加減な仕事をする、と決めてかかるのは失礼ではありませんか。なので、安かろうとちゃんと焚けるもの・楽しめるもの、と楽しみにしていた訳ですよ。で、事実ちゃんと楽しめた。ところが。手を抜いたのか、はたまた慣れぬ新人ちゃんの手によるものか、ちいとばっかへそ曲がりな機械でがっしょーつくられたもんじゃけえ品質には責任持てんのじゃあ! なのが混じったのか、……籤で言うハズレに当たってしまいましてねえ……。

火を着ける。消えている。火のついていた部分は黒くなり、やがて灰と化してほろり、と皿に落ちる。諦めずにマッチを擦る私。着ける。燃える。とにかく燃えまくる。いや、私も長めに火を走らせたんだが。そして燃え尽きて落ちる。

お前は明日のジョーか。

焚きたいんだよ! 燃やしたいんじゃないんだ! ちうか、何で燃えて終わるんじゃ!! 香りもせなんだわ! ええ口惜しや!!
50本入り¥105(税込)だろうと、ちゃんと焚けんもんは腹が立つではないか。おまけにマッチ何本も無駄にしてるし。

そういう時、何故諦めない?(ボソリ)

何故ベストを尽くさないのか!! それが答えだ!!

……とお香1本に何をここまでムキになっているのか判らない今年の夏。
熱帯夜
ゴスペラーズ 安岡優 田辺恵二
B00005G60L

暑い。暑いったら暑い。なのに冷房と呼べるものの何一つ通電させず、汗をだらだらかいている私は一体何なんだろう↓ 先日「ダイソー」で買った温度計、日中は35℃を軽くマアク、現在32℃に「落ち着いた」模様。暑い。同じ32℃でも、アメリカのそれは木陰に逃げ込んで風を待てば十分やり過ごせる気温だったのに。

湿度だ。この湿度がニクイ。温度より問題なのは湿度だ。沖縄のヒトは九州の暑さに耐えられないと言うではないか(気温より湿度にやられるらしい)。
前にも言ったが、もう日本なんて温帯じゃねえや! 熱帯だよ熱帯!
水分と塩分摂りまくりなのでイジョーに汗をかきつつ、PCに向かう自分が何だかアワレだ……。PCが熱持っちゃって大丈夫なのか気になる気になる。

BGMはそういう訳で「ゴスペラーズ」の「熱帯夜」。リアル・タイムで耳にして、ソッコーCDショップに走った名曲。……バラアド系のがウケがいい、んだろうか、ハデというか濃厚なカシスのジャムみたいな緋色の夜を思わせる(そんな夜何処にあるんだ、とか野暮なことは言わない)この曲、あまり知られてない……? いい曲なのに。
濃密で官能的な熱に溢れていて、とろりとした蜜が滴りそうな名曲なんだけど。情熱的なのに、明るい艶やかなあかよりも、少し淀んだワイン色のあかが似合う。それから黒髪と白い肌。トパアズと月の黄金を少し足してもいい。
いい意味でものすごくいやらしくて大好き(笑)。顔も素性もわからない男に暗闇で何もかも預けるような気分に似てる。汗と息遣いと吐息と熱しかわからない濡れた夜みたいな歌です。大好き。理性とか投げうって黙って溺れてろよ、と誘うよーな曲。

でもって、C/W「CENTURY」がまた名曲だ。対極にあるような、広大な宇宙の広がりを思わせる、爽快感と旅立つ前のほんの少しの焦燥を集めたような、未来に向かう気分にさせてくれる。
「熱帯夜」が大人の閉塞的にして開放的な官能美だとすれば、こちらは少年の前向きな好奇心・冒険心だろうか。あるいはかつて少年だったひとの回想かもしれない。対比がある意味鮮やかで、私はどちらも繰り返し繰り返し聴いてしまう。

熱帯な日に聴きたくなるといえばもう一曲。
Shangri-La
電気グルーヴ
B00000J20D

初めて聴いた時から「何で!? 何で懐かしい気分になる!?」と思ったら元ネタがあったのか。
スプリング・レイン(紙ジャケット仕様)
シルヴェッティ
B000EZ8C4C

子供の頃にでも何かで、何処かで、耳にしてたのか??
「Shangri-La」も一度聴いてすぐCDショップにGO! の曲であった。PV(でもアレのイメエジはソオプ・ランド・笑)も好きだったな。この曲も妙に赤い色が似合う。薔薇だろうとガアベラだろうと何だろうと。赤。鮮やかで艶やかなあか。電気の曲はコレと「N.O.」しか知らない不届きモノだが(はっはっは)。……私、地味にテクノ系の音楽好きだな、そういえば。アラヤダ(誰が知っているであろうか、「Cutemen」なんて! ←ある意味失礼。2ndアルバムのみ「3-D ON CD」という曲のために買って全曲ハマりまくって夢中になって聴いていたコドモの頃~♪ そして「Cutemen」と「電気」にはちゃんと繋がりがあった、と……。好みって……)。

閑話休題。

そういう訳で、消えてくれない湿度と熱気の故に、この曲に酔いしれることとする。
サーモマグ マグカップ ルビー 3281

サーモマグ マグカップ ルビー 3281
サーモマグ マグカップ オレンジ 3281 サーモマグ マグカップ クリアグレー 3281  CG サーモマグ マグカップ スカイブルー  3281 サーモマグ マグカップ クリア 3281  CL

タンブラアもマグも腐る程、というか売る程持っているのだが、……結露しないというこのテのが今断然欲しくなってきた。

何、部屋の温度30℃以上って。

冷房と呼べるもの一切を使用していない私も悪いが、それにしたって異常な暑さが連日続いて参ってきた。夏は毎年負けてるけど。今年は惨敗感がイヨーに強い。やはり扇風機すら回さないのが致命傷か(判ってんじゃねえか↓)。

一階の居間は「冷房奉行」こと父がこれでもかとフル回転させてやがるので、涼しいことこの上ないのだが、この涼しさに慣れてはいかん! と己に鞭打って限界まで我慢することにしている。故に、扇風機すら封印(もちろん、まったく、一切使用しない訳ではない)。あの快適さに慣れるとちょっと暑い場所に留まろうものなら発狂しそうになる。てゆーか、何この「ドキ! 女だらけの男子大運動会ひとりだけの炎暑我慢大会」。何でここまで無理してるんだろう↓(電気代節約とCO2の排出を少しでも・以下綺麗事なので略)

とりあえず、水や茶を冷やして、塩を入れるのはちとマズそーなので、にがりを数滴落とし、「よし、これで塩分と水分両方だねっ」と自分に言い聞かせて耐えに耐えまくる。……ああ、夏のアマン・扇風機とは深夜だけの甘い時間(……なんだろう、テメエでヌカしといてこのごぶごぶと湧き上がる不快感・笑)。今は水分と塩分がオトモダチ~~(+タオル)。涼しい場所で仕事してるんならまだしもそういう訳でもないしね。フフフ……。

冷たいお茶用意して、チラシだとか要らない紙でぐるぐる巻きにして、「ダイソー」辺りで買ったPET用ホルダア(一応冷温キープ、とは謳ってるが、所詮¥100は¥100である)に入れておいてるけど、……何というか、無駄な努力てのあこのことかい、と。

サーモ・マグかサーモ・タンブラア、購入検討すべしと脳が告げております。
ゴートミルク ベジタブルオイルソープ(固形)
B0000AN9M2

あまり私が住んでいる地域のドラッグ・ストアやその辺のお店ではまだまだお目にかかれない山羊乳石鹸が、とうとうあまぞんでも買える日が来たのねえ……(感慨に耽る。でも価格見ると目が醒めるね・笑。ヨソではもっと値頃感あるもの)。
一時期海外(主に北米+イギリス)のハンドメイド・ソーパーのサイト巡りに夢中になっていたのだけれど、頻繁に見かけていた。
牛乳よりもミネラル等がふんだんで、肌に良いらしいのだ。ドライ・スキンなひとには潤いを、そうでないひとにもハリを与えてくれるんだとか。
しかし検索しても大抵この「カヌス」というカナダのメエカアのものばっかりだな。ほかにも色々販売されてるんだけど。やはりアレか、日本のシロウトソーパーさんたち同様家庭内手工業で良いものをつくれる分だけ、というカンジで販売してるから、「カヌス」とやらのようにメジャアではないのかもしれない。

海外のソーパーさんによる山羊乳石鹸は、そりゃああれこれヴァリエがあって、香りも楽しめるものが多いだけに、名前を見るにつけわくわくしたものなんだけど(解説文も面白い。確かブルウベリィの香りの石鹸は「熊の出没注意!(それだけウマーな香りらしい・笑)」とか書かれていた)。もっとすごいとこになると山羊も売ってました(笑)。今日本であまり山羊のミルクは飲まなくなったな、そういえば(いや、私もその世代じゃないんだけど、「サザエさん」読んだら山羊のミルクをもらいに行く話てのを見たから、昔は結構フツウだったのかと)。
あと、個人的には特にトリムしてない、「はい、型に流して乾燥させたのを取り出したモンをカットしたんですぜ!」というちょっと無骨なのがより好みなんだけど。大きさも100g以上とかたっぷり使えるぞーなカンジがするのも好き(このあまぞんで紹介されてる「カヌス」の石鹸も140gはある♪)。

肌が昔より無駄に敏感になってきたので遣ってみたいシロモノではある。でも買うなら多分あまぞんからではなくてヨソから、だろうなあ……(だってあまぞん高いよー・涙)。扱ってくれた、ということ自体は嬉しいんだけど。
ku:nel (クウネル) 2006年 09月号 [雑誌]
B000GNOJKI

……不思議な違和感を感じる。流れている空気みたいなものはいつもと同じように感じるのに、文章からいつもは感じないえぐみみたいなものを。何でだろう? 少しだけ、ライタアさんの自分の文章に対する陶酔のようなものを感じたような気がする。意地悪く読んだつもりは毛頭なく、いつものように読んだのだけれど。妙に「物語」として演出しようとしているとでもいうのか。
ふだんの「Ku:nel」は「ありふれた日常」に潜む「ちょっと特別なモノ・コト」を掬い上げて、退屈なものなんてない、誰にでも「ちょっと特別な何か」がある、と語りかけてくるようなやわらかさを感じるのだけれど、今回は妙に「……なんか、演出し過ぎてるような……」という部分があった。

今更ようやくじっくり読んだ。眠る前の2時間程、時間をかけてとろとろと。
不眠症の私にとって、「就寝」までの時間はある意味「恐怖」だ。ちゃんと眠れるのか。眠れたとしてそれが身体や精神の疲れをほぐすものとなり得る眠りになるのか。それから、「私は眠って――休んでいいんだろうか」という一抹の罪悪感(どうしてか、は長くなるので割愛♪)。そういう時は、出来るだけ自分の好きなことをして自分の中にあるあれこれを誤魔化すことにしている。

貝殻の博物館。たったひとりのひとがこつこつ集めた綺麗な貝が沢山ある「だけ」の小さな宝箱のような場所が高知にあることを今回初めて知った。写真がどれも綺麗だ。

「器と料理のプロレス」も良かった。かつて「器と花のプロレス」という企画があったのだが(ちなみに、どちらも器をどっちゃり持ってるNさんと、その道に通じるダレカさんが、器とナニカでそのセンスの良さを競い合う〈?〉というもので、前回の器と花では、様々な種類の器・食器を花器として、どんな花をどう生けてどう見せるか、どう使いこなして見せるか、を競い、大層面白かった。で、今回は料理と器、という異種格闘技から王道へと出戻った訳です)、今回もまた「おお、そう来るか!」とか「なるほど、そういう見せ方・楽しみ方かあ……」と感心したり頷いたり。料理もウマそーなのが尚そそる。
器も大事にしつつ、その器に見合った料理をす、とつくれる、ってのが格好いいな。

エルダアフラワアのドリンク! これは飲んでみたい! つくってみたいー!! エルダアフラワア・コオディアル。どんな味がするんだろう。ものごっつ気になる~~。

それから、「主婦業」というものに誇りを持ち、手間暇かけ、家族と、そして自分のためとに丹誠込めてこなした女性・佐藤雅子氏の記事も短いながらその存在を知ることが出来て良かったと思える記事。
私の保存食ノート―いちごのシロップから梅干しまで
佐藤 雅子
4579203577

私の保存食ノオト。

大切なことを疎かにせずにいるということが私のようなぐうたらにはとても難しいのである意味憧れてしまう。
私の洋風料理ノート―おそうざいからお菓子まで
佐藤 雅子
4835441508

どちらもいずれ購入したいなあ、と思ってしまった。

という訳で、概ね満足し、浸りまくって読んだのだが、ある記事だけは受け付けなんだ。文章が体験記も兼ねていて、ちょっとはしゃいで見えるせいかもしれない。悪くはないんだけど。肌に合わないとでも言うのか。うーむ。

でも何だかんだ言って毎号楽しみにしているのでした。
名前だけならすんばらしい冷気と寒気をもたらしてくれること間違いなしの素敵さです。いいわー(笑)。
長時間クール持続スカーフ MAGICOOL(マジクール)ライトブルー DMO002
B000GU6M6A

日々暑すぎて何だかもう壊れてきたですよ。毎年暑い暑いとは騒いできたけど、今年はいつもより多めに騒いでおります(サアヴィスサアヴィスゥ♪ ←……)。で、暑いもんだから、クール・ダウンに役立ちそうなもの、をつい求めてしまうんですな。でも、これ、何でどうひっかっかって検索結果に出てきたのか未だに思い出せない……。

マジクール、ですよ、まじくーる。マジックなクールさ、というのもかけてあって素敵相乗効果で余計サブいネエミングになってるところに激ホレVv そういえば昔こういうの、TVショッピングで見た気がする。でもって、こんな安くなかった気もする……。お手頃価格だし、ちょっと欲しいかも。部屋で汗だくになってると、縋ってみたくなるわ。
水を含ませておくと、使用環境にもよるけれど20時間はひんやり感が持続するらしい。でもって、頭(というか額、かなあ)や首に巻き付けておくと、気化熱効果で皮膚の温度の上昇を防いでくれるのだとか。そういえばよく暑くて鼻血出ちゃったりのぼせた時にはうなじの辺りを冷やすといいとか聞いたような気もする。
ちなみに色違いもあってよ♪(流石、冷感をもたらすグッズだけあって、寒色系のみのようです)
長時間クール持続スカーフ MAGICOOL(マジクール) ネイビー DMO001
B000GU6M60


真剣に購入を検討し始める私。現在室温35℃……。
ヨーロッパのお茶の時間―Teatime in Europe
山本 ゆりこ
4894445417

日本と一括りで呼んでみても、実際にそれぞれの地方・地域に出向けば、同じ国でありながらこれほど違うものなのか、と改めて実感させられることは多い。
私の両親の生まれ故郷の赤飯は、甘い。故に、母のつくった赤飯は甘く、私にとっては雛祭りやお盆なんかに食べられる、おやつ感覚の食べ物だった。それがフツウだと思っていたので、TVで「今日はお祝いだから」とか言いながら、ごはんとしておかずと一緒に食べているシーンを見るたびに「……うわー……ありえねー……。よく甘いもんとおかず一緒に食べるよなあ」と思っていた。だって自分の家にとってあまりにも「フツウ」のことだったから、誰にも確認なんてしたことがなかったのだ。そしたら、赤飯が甘いのは限られた地域だけで、ヨソでは皆特に味がないか、軽い塩味がする程度らしい(ちなみに、通夜葬式の席で食べる膳には赤いごはんではなく黒豆か何かで色づけしたごはんがつく訳だが、これもほんのり甘かったりする。でも、あくまでもほんのり、ね。おこわみたいな感じで)。だから、九州出身の友人に「赤飯で何でメシとして食うかね。アレは甘いもんじゃん。甘納豆使う地域もあるけど、アレは個人的には邪道だな。ウチは小豆の缶詰使ってつくるから、小豆の甘みと砂糖の甘みとが相俟って美味しい上品な甘さになるんだーVv 砂糖、それも上白糖ダイレクトな甘みはどうも下品な甘さになっていけねえ。雛祭りとかお盆とか、ああいう時につくるんだけど、楽しみでさあ」みたいなことを言ったら「え!?」とたいそう吃驚されてしまい、私もまた吃驚したのであった。「お赤飯が、甘いんですか!?」……う、うん。少なくともウチと、ウチの両親の出身地では。甘くなかったのか、ヨソは……。

そんな訳なので、これが「ヨオロッパ」などというさらに広域ともなると、一口に括ってしまえるものではないことくらい明白である。北欧と南欧では当然違うだろう。では寒い地域ではどう楽しむのか? 東ならば茶請けの定番と言えば何なのだろう? 器は? 茶器は? ああ、気になる!!

故に。ティ・タイムの楽しみ方も、似て非なるもの、何かしらその国々・地域の特色というものが滲み出てくるであろうことは想像に難くない。
フランス在住の著者がヨオロッパ各国のティ・タイムに纏わるあれこれを綴ったというこの本、興味そそそらない筈がないVv その国風のテエブル・コオディネイトなどをアレンヂした写真なども掲載されているらしく、ますます期待が高まってしまう。

装訂がほっこりとあたたかくてやさしい。多分期待を裏切らないでくれるだろうな、とわくわくしてしまう。
絵本からうまれたおいしいレシピ子どもと一緒にごはんづくり
きむら かよ アコ 晶子 yachi コドモゴハンプロジェクト
4796654089

い、いつの間に…!(むかっ)出ていたのだね、第4弾! 既刊3冊(※1)
はどちらかというとお菓子寄り(特に第1弾第2弾は「絵本とお菓子の幸せな関係」と副題にあったくらいで、お菓子・デザアト系をぎっしりと、というカンジで、見ていると思い出したりそういう話があって、そういう食べ物が登場していたのか、とかたまらんキモチになってしまうのであった)だったのが、今回は「ごはん」「食事」という大きな括りで色んなおはなしの中から色んなあれこれを御紹介、ということのようで。加えて「子供と一緒にごはんづくり」……何処かで聞いたようなフレエズと思っていたら執筆陣を見直して納得。「コドモゴハンプロジェクト」(※2)も参加していたのだ。なるほどね。

※1
e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』
きむら かよ 晶子 鳥越 美希

e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ ~絵本とお菓子の幸せな関係~』
絵本からうまれたおいしいレシピ2~絵本とお菓子の幸せな関係~ e mook『絵本からうまれたおいしいレシピ3』 たかこさん&みかさんの毎日作りたくなるお菓子とパンのレシピ “毎日のように焼き続けてやっと見つけだした”ぜったいおいしく作れる焼き菓子レシピ―超人気お菓子サイトたかこ@caramel milk teaさんの みかさんの手づくりパンのある楽しい食卓
by G-Tools
3冊目はかなり物語から乖離してないか? との疑問の声も多いものの、相変わらず、レシピ本としての「見た目の楽しさ」「ヴィジュアル要素」は可愛くて抜群(なお、関連書籍の中に3冊、このシリィズのものではないものが含まれておりますので御注意を)。


※2
「良いコドモとオトナのおいしい生活を応援する」ことをモットー(?)に活動を続けるヒトビトの集まり。御自身たちがまず楽しもうという姿勢が感じられて、見ていて何だか楽しくなる。
コドモゴハン1年レシピ
コドモゴハンプロジェクト
489444397X

掲載されているレシピにはちょっとだけ賛否両論。「これなら簡単で子供と一緒にやってみたい」と思わせるものと、「それほど日々、日常につくりたいかっていうと違うなあ」と思わせるものとがある、とのこと(←私は子持ちじゃないから子供の居るひとの感覚ではこの本を見ないので解らないのだな)。ヴィジュアル要素は満点なので、レシピ本としては楽しめる。


「コドモゴハン…」さんが担当したのはパパとつくる料理、というテエマらしく、それはいいことだな、と思う。でもって、日本のお父さん、て気の毒だな。子育てに率先して参加したくてもシャカイとカイシャがそれを容易にはさせてくれない……。楽しみたくても出来ないひとの方が圧倒的に多いと思う。

個人的には子供が居ないので、あまり「子供と一緒」を全面に出されても「……」なのだけれど、絵本に関わっているとあってはやはり期待もしてしまうし、きっと買ってしまう。あえて「子供と一緒に」なんて押し出さなくても、いいんじゃないのかなあ。まあ何しろ「子供に絵本の読み聞かせをしましょう」なんて奨励しちゃう世の中だしなあ。そんなもの、奨励されないとやらないの? 他愛ない、でも楽しそうな本、子供が選んできた本を一緒に読んでやる、それだけのことなのに? ……当たり前じゃなくなってきたんだろうか。私が小さい頃は当たり前のように夜寝る前に絵本を読んでもらったり、昔話を聞かせてもらったものだけど。
そう言えば、「誰でも知ってる」定番昔話を、最近の若いヒトはあまりよく知らない、とも何かで聞いた。いや何もそれを知らないからどう、ということではない。別に違う行為でも何でもいいのだ。「親からしてもらった何気ないけれど後になってみると感謝したいこと」があるか無いか、というのはとてもとても大事なことなんだと思わせられることが多くなった。
塾もいいよ。お受験もタイセツなんだろう。それらに時間を割くあまり、もっと大切かもしれないものを切り落として見ないことにしてる気がする。

子供の頃に大事な何かを得ているか否かで色んなことが変わってくると思うのだけれど。
さしあたっては、哀川翔兄貴の言う「メシは家族揃って食え!」を実践するところから始めるのが妥当だな、と思う次第である。
食べること、食べるものが口に入るまでにどんな工程・過程を経ているのか知ること、そういうことを見聞きしたり体験したりするのがとても大事なんだよー、とあまり肩肘張らずに、こういうカワイイ本はつぶやいているような気がする。
Now Playing - Series 3 Box Set: The Thing - MacReady vs Dog Monster
B0009N9PB8

あまりの素敵さにコトバを失った(笑)。すごいフィギュア(というか、この場合はダイオラマ/ジオラマの範疇に入るんだろうか?)。
「遊星からの物体X」が元ネタ?? あまりに無駄にいい出来でもうどうしたもんかと(大笑)。でもきっとファンにはたまらないのね。
で、古典で来たかあ、と思ってたら最新のもあった。
The Ring - Action Figure Box Set
B000A2BV4W

さ…貞子!!(ってか、サマラ?)それだけでも何だかスゴイのに、「アクション・フィギュア」て! 動いちゃうの? ごぎがぎと? ……違う意味で怖い……。どうやら何種類かあって、TVからずろん、と出てくる所を再現したものもあるらしく。でもって、腕がでろれん、と動くギミックなんかも搭載(?)しちゃうらしい。動かなくていいよ…↓(まあ動くからこそ楽しいのかもしれないが)

何だかコレらを出す会社から、色々ホラー系キャラのフィギュアがリリィスされるみたいです。マニアやファンには朗報なんだね、きっと。
ちょっとだけ心惹かれている自分が厭だ(はははははは)。
廃墟彷徨
中田 薫 中筋 純
4821150557

オンライン書店ビーケーワン:廃墟彷徨
かなり前のことになるが、死体の写真集だか画像集(=CD-ROM)があって、それが欲しいなあ、と思ったことがある。「死体」のそれは、奇妙なまでに美しい少女が「眠る」が如くベッドか長椅子に横たわっている表紙(ジャケット?)であった。実際の中身がどんなものかは判らないのだが、そのような写真ばかりなら観てみたい、と思ってしまったのだった(そういえば、「ルルドの奇跡」のベルナデッタの遺体は死後も腐ることがなかったといい、その写真というのを見たことがあるが、確かに美しかった)。
その後、死体の写真ばかりを集めた写真集、を実際見た。自動車事故の犠牲者から散弾銃で射殺されたと思しき肉塊と化した身体、血の海に横たわる者、傷だらけの顔、……何とも言えない気分になって、そっと元あった場所に戻した。死は醜いだけでも美しい訳でもない。事実として其処にあり、逃げることの叶わぬものであると突きつけられる。
朽ちてゆく、滅びてゆく、消えてなくなるその前に、厳然と其処に在る。

安易に踏み込んではならないが故に侵したくなるモノや場所というものはないだろうか。「見ては駄目」と言われれば見たくなり、「行ってはいけない」と言われると俄然興味が湧く。

廃墟。惹かれるひとは存外多いらしく、そればかりを収めた写真集は結構出版されている。かつてひとという血が通っていた建造物という肉体が、今はその血も何もかも失い、形骸化しつつも存在感だけは異様なまでに大きいそれらに、自分の中に潜む何かをそそられるのだろう。

もう、何がどう機能するでもないのに。日常を断ち切るように其処に在るだけなのに。

そうしてみると、何も理由や価値などなくても其処にあることだけで何らかの意味があるモノというのは確かに存在するのだな、と思う。

理由や価値など無くても存在しているものを見つめることに、意味があるのかもしれない。
少なくとも、私にとっては。
時々ミョーにツボにハマって吹き出してしまう。いやん。
人生激場
三浦 しをん
4101167532

ようこそ、めくるめくをとめの妄想の世界へ~♪ 一応掲載誌はおじさまが読者のボリュウム・ゾーンということで初回いきなり「仁丹」の話題から入っちゃう気の遣いっぷりが、気づけばサッカーW杯における「オレ好みのいいオトコ」観察に陥り、果てはしをんvisionで見る彼女の「何でもない」日常が綴られる。読者のおっちゃんたちは彼女の世界に寄り添うことが出来たのであろうか。多分大丈夫じゃないかな。まちょと覚悟は(いい加減クドイので略)。
「何でもないよーなことが~しあわせだったとおも~う~♪」ととんでもなく年下のヨメを彼女が16歳の時に貰ったオトコも歌ってたことだしな。うむ。

彼女の視点は至極真っ当だ。ただ、それが少しずつ彼女独自の指向/嗜好によって心地よ~く壊されてゆくだけで。それが楽しい。
野郎が仲良くしているとつい妙な想像を巡らせるのか、キミも……。それはイマドキ言うところの「腐女(略)」指向というヤツかい? まあそれも若さ故の……ってトシ食っても楽しそうに妄想に耽りそうだ。それも人生。うむ。

下世話なネタを扱っても尾籠なネタに走っても、下品にはならずひたすら笑わせてくれて、さくさく読めるけれどもたれないので後を引く美味しさだった(何か評が間違った方向に行ってないか?)。

思わず大きく頷いたのは、「モー娘。」のことば遣いについての段だ。「ウチのお母さんが~」等と言っているのを見ると、私も「それを言うなら『ウチの母が』、もしくは『私の母が』だろうが!」と襟首掴んで教えてやりたくなる。オヤもオヤだ。それくらい教えておけ。恥ずかしくないのか。年齢はどうあれ社会に出しちゃったんだから尚更だと思うが。
……恥ずかしく、ないんだろうな。そうだろうともよ。「あのウイウイシサが可愛いのだ!」とか思ってんだろうか。躾られてないだけじゃないか。ええい!
芸能界、上下関係も躾もキビシイと思っていたが、それは最早「かつて」の話なのか。そういえば昔「L☆IS」とかいう小室哲哉が関わったアイドル集団が居て、とりあえず「TMN」のメドレエ曲のシングルを出したものの、その後鳴かず飛ばず。あっさり解散したんだったか。TVで観てたら「挨拶は出来ない、叱られればふてくされる、やる気がない」と怒られまくっていて、「おお、正しいオトナが甘やかされたアホウなガキを叱っている!」と感動したのを憶えている(で、べそべそ泣いてるんだよな、おこちゃまたちが。もっとも、ドシロウトで稼ごうとしたツケが回っただけ、とも言えるが。「KABAだって頑張ってるのに、何だお前たちのその態度は!」みたいに言われていて、当時「dos」とうグループで「オトコのフリ」していたKABA.ちゃんが「いいとも」なんかでハジけまくってるのを観てちょっと驚いた記憶もあるな。おねえキャラなのをひた隠しにさせられていたとは気の毒な)。
もとい。
そういう訳で、昨今のアイドルやアイドルな世代(今、以前からの意味での「アイドル」って居るのか、が実はそもそも疑問だな)のタレントのことば遣いのイタさには泣けると常々思っていたので夜中読みながら「カメラート!!(「同志」の意。ロシア語だったっけか。ドイツ語だと「カメラーデン」。学生時代、講義で読んだ〈!〉「オデッサ・ファイル」〈そーだよ、あのF・フォーサイスの硬派な娯楽小説だよ〉で知りました)」と叫んだことであるよ。

文章が時折おやじ通り越して御老体の化身が乗り移ったり、かと思えば「程良き胸毛のバランスは…」と考察する何処までも真っ直ぐな一乙女(……)として語ったり、と何処読んでも楽しめます。久々にエッセイで大笑いした。妄想たくましいヲトメの書く世界で楽しめるのは稀有な存在ではないか。ああ、これでまた購入する作家が増えた訳か↓
今のところエッセイしか読んでいないのだけれど、小説はどうであろうか。「賞取ったから」面白いんじゃなく、「面白かったから賞取った」(評価出来る何かがあった)んだろうとは思うので期待しまくっておこう。

やはり読書量が多いひと、というのは文章が巧いというか、読み易かったり楽しめる文章を書けるものなのだろうか。……単に才能か? むむう、妬ましい。

朝日新聞で連載していた書評コラム(?)「三四郎はそれから門を出た」、そういえば好きだったなあ。
三四郎はそれから門を出た
三浦 しをん
4591093565

残酷なレッスン―富豪一族の肖像〈11〉
マリー フェラレーラ Marie Ferrarella 新号 友子
4596609640

元来ヒロインの肩を持ちたがる方なので(とは言っても、物語によっては無論ヒロインに対して批判的になることも多々ある)、余計に不愉快というかのめり込めなかった。読むごとに怒りが募る↓ 

富豪の一族の中にあって、もっとも我が儘などと言われているクリスティーナはフォーチュン・コスメティクス社広告部のやり手。若いけれど豊富かつ斬新なアイディア、迅速(そしてやや強引)な行動力で実力を示してきた(上司ですら彼女の行動力とアイディアをアテにしていると来ている)。そんな彼女に、亡くなった祖母が残してくれはたのは古ぼけたホテルの共同所有権。最初こそ「どうしてこんなものを?」と疑問を抱いたものの、経営難にあることなどを知るや自分のアイディアですぐにでも挽回出来る状態にしてみせる、とやる気満々で現地へと向かう。

一方、所有者の片割れ(?)であるマックスは突然美しくも傲慢な若い女性がずがずかと乗り込んできて、それまでの平穏と彼のココロを乱すのが気に入らず、イライラしていた。もっとも、彼自身もホテル経営そのものは他の従業員任せで、帳簿すらマトモに見てもいなかった。その事実を差し引いても、自分を愛情持って育ててくれた養父母の思い出に溢れ、ゆったり長閑な空気の流れる今の環境を壊されるのは我慢ならない。おまけに従業員を解雇するとまで言い放つのだ(ひとによってはのんびりし過ぎに見える従業員たちの態度を見ていると、利益と客へのサアヴィスという点を冷静に考えれば、クリスティーナの言い分にももっともな点はある)。
当然衝突するふたり。何処かで相手に惹かれていることにはとりあえず目を瞑ることにして。

ある日クリスティーナが梯子から落下し、頭を強打する。意識を取り戻した彼女はすっかり記憶を失っていた。これ幸いとばかりにマックスは彼女を「調教」することを思いつく。如何に傲慢で身勝手で恵まれた環境に居たが故に他者に対する思いやりに欠けているか、それを知らしめることでホテルの件をアキラメさせてやろうというのだ。斯くして、マックスは彼女に「君はこのホテルのメイドだ」と嘘を吐き、働かせることにする……。

このクソ野郎(アラヤダ失礼♪)。ぶん殴りてえ!!

そうしないと物語が進まないし、そういう進展の仕方だからこその物語だろうとは思うものの、腹が立つばっかりで不愉快極まりねえんだー!!

だって、フェアじゃない!!

クリスティーナは、確かに「取るな」と言われた、マックスが大切にしていた暖炉の上のタペストリィを外そうとはした。でも梯子の上に居る時に、いきなりどやしつけて、驚いた彼女が落ちて頭を強打したというこの状況。事故は事故だが彼に何の非も無いとは言えないだろう。いくら頭に来たといっても、側に行って冷静かつ怒りを込めて止めることも出来た筈。
おまけに、頭を打って混乱している彼女から、身元がばれるようなもの(何とクレジット・カアド等もある! ……立派な犯罪者だろ、お前)を隠し、嘘の身分と名前を与え、「その根性叩き直してやるぜ~♪」とばかりに彼女にやったことがないのを承知であれやこれやホテル内の仕事を全てやらせては部門の人間に厭がられイヤミを言われ叱られる、という屈辱を与えるのだ。落ち込む彼女を見て罪悪感に囚われるクセに、「以前の彼女とは違ってええコや♪ 最初からこうだったらよかったんだよ、おめーは」とか何とかヌカして嘘と「調教」とやらを続行。
何の権利があってのことだ、それは。

マックスなりの言い分としては、
1:彼女は金持ちで、こうしたブルウ・カラアの仕事の大変さと、彼等が彼等なりの誇りを持っていることを知らない(じゃあアンタは彼女がその「金持ちの家」でどんな思いをして過ごしてきたか知ってんの?)。
2:こちらの気持や言い分をまったく理解しようとしない傲慢さは改めるべきだ(彼女の言い分だけが間違ってるとは言えない点もあったクセに、一方的に彼女「だけ」悪者?)。
3:フォーチュン家は金持ちだから、うっかりすればこの件で訴訟を起こされたりして、それこそ家族のように思っている従業員たちが路頭に迷うハメになる(そうなったらそれが誰の責任か、ちゃんと受け止めれば? 次の就職先をはいつくばってでも探してやればいいのではないの?)。

確かにクリスティーナはやや独善的ではある。けれども、そもそもマックスはホテル経営そのものにあまり関心がなく、他者に任せきりで、利益が上がらなくても努力してなかったのは事実(それに、ホテルは副業扱いで、本業は建築会社の社長なのだ)。自分が考えたプランでテコ入れすれば繁盛間違いなし、と自信満々なクリスティーナの態度は確かにハナにつくものがない訳ではない。いきなり一方的に「アンタのやり方じゃ駄目。私が改善してあげるわよ。そうすれば絶対うまくいくわ!」と言われてもむっとするのも当然だろう、とは思う。
互いに相手がどういう人間でどういう生い立ちを背負って生きてきたかも知らない状態でいきなり敵対し、理解し合えない状態ではあった。マックスは孤児で、自分を養い愛してくれた養父母に感謝し、残してくれたホテルを守りたい(クセに、マトモに経営に着手したなかったんだが!)。クリスティーナは傲慢強引に見えるものの、そうしなければ卓越した人物の多い一族の中にあって埋没し、独立した一個の人間だと認めてもらえないある種の恐怖を払拭すべく努力してきた(故に、彼女は常に彼女なりに自己を研鑽し、実力も見せつけてきたし、そうしなくてはならないと思って生きてきたのだ)。
マックスから見れば利益第一主義、カネがもっとも大事な彼女が気に入らず、クリスティーナにしてみれば、素晴らしい素材を眠らせたままでお遊びのような商売をしていることが気に入らない(利益を得ることにも主眼には置いているものの、彼女はちゃんと客に如何に喜んでもらえるか、を熟考してもいる)。相容れないのも当然。
でも。頭を打つような事故に遭った彼女の親族に連絡は入れない、嘘を吐くことで彼女をコントロールしようとする、挙げ句彼女が自分に思いを寄せているのに気づき、自分もまた「改心した」彼女に惹かれていることを実感し、彼女との関係を深めてゆくこのド畜生野郎はナニサマのつもりなのだろーか。
確かに金持ちは傲慢な所が多々あるだろうとは思う。でも、彼女の何を知ってそこまで「酷い」ことが出来るのか解らない。二言目には「ホテルのため、従業員のみんなのため」と言うけれど、それだって十二分に傲慢だろう。
まともに話し合えない、と決めつけたのはクリスティーナばかりではない。マックス自身もそうなのだ。

いちいち彼女が努力し素直な面を見せるたびに罪悪感を感じるこのクソ野郎が偽善者に見えて腹が立つ。おまけに、クリスティーナの立てたプランをきちんと見直すと、確かにそれが素晴らしいアイディアだとちゃんと理解出来、それをちゃっかり取り入れることにするのだ(しかも、彼女に嘘を吐いて皆で芝居をし続けている状態の中でなので、さも自分が考え出したかのように説明し、彼女に感心させるという最低っぷり。後に「君の発案なんだよ元々は~」とかヌカすけどいけ好かねえ)。改装しよう、とクリスティーナが提案した時は自分の思い出に浸るばかりで反対するだけだったし、経理やこれまでの経営状態の把握したのも彼女が来て初めてと言ってもいい。冷静になって初めて彼女の言い分が正しいと認めた訳だが、それに対する謝罪もねえときた(まあ簡単に謝罪しないのが欧米人だが)。

最後には彼女がマックスを許すことで結ばれるのだけれど、……彼女が大富豪の一族の中にあってどれほど努力して自分という存在を示そうとしたか、そのためにどれほど努力したか、実力を見せ続けてきたか、そういう積み重ねを「金持ちだから」のひとことで考えもしなかった脳ナシ野郎をどうしてそう許してしまえるのか。蹴りのひとつも入れて汚泥の中に突っ込んでやれ!!

正直、胸糞悪かった。
一人前であろう、一人前でありたい、実際そうだったクリスティーナ。フツウの家庭に生まれ、親の七光りなどと言われずとも頑張れば誰かが褒めてくれ認めてくれるとは言い難い家に、自分の意志とは関係ナシに生まれ、その環境にめげず頑張ってきた彼女。我が儘だ強引だと言っても、彼女がまったく自分の利益のためだけに動き働いてきた訳はないだろう。強引で我が儘な理由を「金持ち故」と決めつけたマックスだって十分に傲慢だろう。
自分とすぐにうち解けなかったのは腹立たしかっただろうし、家族同然に思っていた従業員を解雇すると言われれば怒り心頭にもなろう。でも、重症ではなかったとはいえ、頭に怪我を負い、記憶を失って不安定かつ不安に陥った女性に、やったことなどないと判っていることを無理矢理やらせては恥をかかせ落ち込ませ、屈辱を感じさせる、そんな権利がコイツの何処にあるんだ?? 不安に陥って悲しむ彼女につけ込むように嘘と欺瞞で塗り固めた芝居をしていく内に本気で好きになりました、だあ?? どっちが本当の彼女なんだろう、だとお!?

去ね。とっとと消えろ。

読んでる間中ひとりイライライライラし続けていた(笑)。この偽善者! 弱みにつけ込む悪党! クソ野郎!! もう罵倒しまくり。

今回の物語で多少なりとも頬が緩んだのは、ようやくフォーチュン家の顧問弁護士であるスターリングが一族の長・ケイトへの思慕を具体的な形にしようと決意したことと、とうとう家族の皆の前に姿を現したケイトの颯爽たる御登場のシーンぐらいか。
次回よーやく一連の物語に終止符が打たれます。ああ、長かった(もっとも、この後番外編1、続編数編に新章16冊……と延々! 続きますけどね!・怒)。
最後のヒロインは予想通り、それまでケイトを殺害し…ようとした人物を突き止めるため、探偵を雇って奔走していたレベッカ。さてうまく幕引きが出来てるものかどうか。とりあえずそれなりに期待しておこう。

現在再版中で、今後も既刊を再版していく予定があるらしいため、当分フツウに手に入るであろうため、入手しやすいのはこちら(通常HQ社では在庫保有期間は4ヶ月なので、それを過ぎると入手困難な状態に。版元には無いことになっているので流通在庫を当たる・オークションに頼る・新古書店巡りで探し出すしかなくなってしまうのだ)。
残酷なレッスン―富豪一族の肖像〈11〉
マリー フェラレーラ Marie Ferrarella 新号 友子
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オンライン書店ビーケーワン:残酷なレッスン

二度目の恋は熱く
ジャスティン・デイビス 桐島 夏子
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オンライン書店ビーケーワン:二度目の恋は熱く
何と前作を読んだのは今年の2月であった。……何ヶ月振りだよ……。まあ色々あって読むどころではなかったりしたのもあるけれど。
やっと10話目。オソロシイほどに大筋が絡まずに進む(笑)。それでも「フォーチュン家」という一種の巨大な檻からは逃れられない訳で、あれやこれやでちゃんとシリィズの一話なのであった。

今回のヒーロー・グラントは2話のヒーロー・カイル、4話のマイケル、7話のヒロイン・ジェーンとは異父兄弟(らしい。もう何が何やらで正直把握しきれない↓)。かつてフォーチュン・コスメティクス社の看板モデルだったモニカ・マローン殺しで殺害容疑をかけられているジェイク・フォーチュンの弟ナサニエルの義理の息子(彼の母が家を出て、ナサニエルと結婚したため、グラントの姓は今でも本来の、というか彼の父の姓「マクルア」である)。父が、そして自分が愛する自然とそれに囲まれた牧場とを愛し、かの富豪一族とは関わりなど無いと思っているのだが、そのフォーチュン家の柱・ケイト(死んだフリして裏で暗躍中のタフで美しいおばあさま)から何故か名馬「フォーチュンズ・フレイム(フォーチュンの炎)」を託されており、さして交流がある訳ではないのに何故自分に、と少しばかり困惑していた。

そのグラントの元に、華やかで我が儘な異父妹・クリスティーナに頼まれて滞在させて欲しいと送られてきたのは、何と数年前、まだお互いが「子供」だった頃に関わりのあったメレディス――通称マーシィだった。
マーシィは当時グラントに夢中で追いかけ回していた。彼女にとって彼はヒーローだったのだ。グラントにとっては五月蠅く追いかけ回してくる女の子でしかなかった。しかし、それはもう昔のこと。
今回彼の元に来たのは敬愛する上司にして相棒のリックが殺害されたのを目の当たりにしてしまった衝撃を癒すため。マーシィは小柄ではあるものの警官として危険な任務に携わってきた骨のある女性。クリスティーナ同様すっかり「都会の女」となり、しかも美しく魅力的な女性になっていることにやや当惑するグラント。
互いに久々に会い、より魅力的になっているために惹かれてゆくものの、間に深い溝があることをも感じ、出来るだけ冷静に距離を保とうとする。

……今まででいちばん好きかもしれない。ヒロインもヒーローも。特に、ヒーロー。自制心、というものがある!(笑)すっかり彼女に魅了されて欲しくてどうしようもない、いざそのチャンスが来た、という時に、……こんな形で今そういう関係になるべきではない、と退くのだ。HQヒーロー、何が出来ないって我慢が出来ねえ(大笑)。「おあずけ!」を言い渡された犬以下だ。なのに。あーえらいねーグラント、よしよし(やはり犬扱い)。
ヒロインもまた警官になっただけあって、冷静さを保つことを覚え、容易に感情を露わにすることはなく、グラントが自分をあまり近づけたがっていないことを悟るや、自分なりにどう行動するかをわきまえ、彼の邪魔にならないよう、それでいて何かしら役に立てるようあれこれ仕事をこなしてゆく。

グラントには過去の痛手故に、「都会の女」に対して拒否感というかある種の嫌悪感・憎悪の感情を抱いている。それ故に、今彼の牧場に居る「都会の女」マーシィにも勝手に「都会の女は○○だ! 間違いない!」と何処ぞの芸人のよーな決めつけをして遠ざけよう遠ざけようとしているのだが、彼女が存外タフで、牧場というハアドな仕事をこなす場にあっても、自分に出来ることを精一杯やろうとする所に何処かで一縷の望みを抱いている。
マーシィもマーシィで、自分が警官という職を選んだことは後悔していなかったし、時が来れば戻らなくてはならないと思いつつも、牧場での生活、美しい自然に魅了されている。
あとはふたりの気持ち次第なのに、何処か空回り。けれどやはり抑えきれずに結ばれてしまう。離れ離れになるしかない、と何処かでわかっているのに。

グラントが男を見せて、本当はイヤでしょーがない「都会」に、マーシィの身を案じて飛んでゆくのはなかなかよろしかったです。そうじゃねえとな!
で、本来は野郎から出向いて野郎が折れるのが好きなのだけど、今回マーシィの方からグラントの愛する土地へと出向いてゆくのがまたよかった。どちらにとっても勇気や思い切り、自分を納得させることが必要だったことを、ちゃんと乗り越えたのが。シリィズの中では清々しいお話だった。
馬がマッチ・メイカア的役割を果たしてくれるのも何だかほんわかする(もっともそれはケイトの送った馬~。恐るべしケイト!!)。

相手への思いやりと歩み寄りがお互いにある、というのがある意味珍しいと気づいた。いつも野郎の身勝手だとかでこじれるしな(いや、まあ、ヒロインの方に非が皆無つー訳でもないんだけどね……)。

この作品を執筆担当したジャスティン・デイビス自身がかつて警官の職に就いていたことがあるそうで、しかもその時自分を激励してくれた同僚と結婚したのだとか(何でも互いに部署が変わって離れ離れになり、10年経ってからその男性が「君のことが忘れられない。結婚してくれ」と遙々遠く離れた場所から彼女を訪ねてプロポオズしたのだそうな)。小説を地でゆく作家は結構居る……すげえよはーれくいん。

現在手に入りやすいのはコチラ↓(比較的最近再販されたので、既刊はおそらく全部手に入るかと)
二度目の恋は熱く―富豪一族の肖像〈10〉
ジャスティン デイビス Justine Davis 桐島 夏子
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