刑事コロンボ 殺人処方箋
ウィリアム リンク リチャード レヴィンソン William Link

DVD−BOXが再販されたそうで。でも、それもう三度目じゃないっけ? それが事実だとしたらそりゃすごい(曖昧な記憶で申し訳ない↓)。根強い人気あってこそでありましょう。決して安いとも言い切れないのだけれど、かといって高額でもない、実はとっても値頃感ある商品なのでかなりのお買い得なんですが(もう何度言ったことか。一枚ずつ購入した方の大半がショックを受けたであろう素敵価格なのは事実。おまけに予約して買ったり、あまぞんだと割引あったりでより安く購入出来ちゃったりしたので、こつこつ購入なさった方のことを思うとねえ……)。
はい、しつこく出しておきますよ。でももうあまぞんだとユーズドしか無いのね……。
刑事コロンボ コンプリートDVD-BOX
ピーター・フォーク

ホントに、買って損は無いです。あらすじだろうがディテイルだろうが知っていても何度でも楽しめるんだよー! 繰り返し観ると新たな発見があったりすもするし。
で。DVDでもう何度も何度もしつこく観たのにまだ観ていて、さらには文庫も購入しましたですよ。それも、かつて出版されたものの完全版、らしい。
この文庫、出る、と言われてからもうかなり経過していて、もしかしたらもう出ないんじゃないだろうかと不安になっていたんですが(確か、今年のアタマくらいに刊行するよ、と告知?されて、それ以来音沙汰無しだった)。どうやらどうにか今後も刊行する予定がある、ようです。良かった……。
で。ちまちまと寝る前に読んでいるのですが。
面白いではないか。映像の方では詳細に語られることの無かった部分――主に犯人や彼等を取り巻く人々の感情や内面が具に描かれていて、より深みがあって楽しめる。いや、単純なノヴェライズ作品だろうかとちょっとたかをくくっていたのです、失礼ながら。そんなことは無かった。
映画(ととりあえず呼んでおく)だと特に描写されずとも伝わってくる犯人の人間性や内面が素晴らしいのだけれど、小説版ではより掘り下げることで伝わってくるものがあって、それが微妙に異なっているのもポイント(たとえば、映画だと犯人である精神科医フレミングは冷静かつ冷酷に、比較的淡々と計画を進め実行に移し、自らの行いを何ら省みることがないのだけれど、小説だとやや彼の弱さなんかも垣間見られて興味深い)。犯人の行為を幇助する女性キャラクタアの内面描写も相俟って思っていた以上に読み応えを感じる。ミステリにあらまほしき人間描写が、意外なまでにしっかりしていて(返す返すも失礼だな↓)、ちゃんと楽しめる作品に仕上がっているのだ。いやあ、買って良かった。
「完全版」、ということばが、何をどう意味するのかは実はよく判っていないのだけれど、たとえば台詞回しなんかで私たち日本人に定着してしまったコロンボ独特の口調に改めてある、とか、そういうことだろーか? ううむ、わからん。でもわからなくても面白いからいいや。
ちなみに、かれこれ5日以上ちまちまと読んでいる所ですが、ようやく我らがコロンボ氏が顔を出し始めました(ははは)。序盤は大抵何処までも犯人の動機と犯罪行為の描写に費やされるからねえ。真打ち登場まで時間かかるのは判りきってたことなのに、「出てくるまで長いねえ」と思ってしまいながら楽しみにして読んでいた。
今後の訳出にも期待♪ 難点はやや高額な点、かな……。厚みの無い文庫が1冊¥700もしてしまうとは↓ でも買っちゃうんだよ、どうせね。
ノヴェライズされた作品が単独でも面白い、というのはなかなかに稀有なことではないかと。大抵「……単に文章にしただけじゃん」な出来に終始することが多い中、個人的には大収穫です。文章も無駄が無くて読みやすいし。でもあと何年かかるんだ、DVD化されたこれまでの作品全てを、となると!(いや、そもそもそれ以前に全てがノヴェライズされるのか?)
2006/12/24 23:09 |
ほん:小説・物語。
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