今月のHQCM。19−1
ハーレクイン 2007年 11月号 [雑誌]
B000VOF1G8

今月は「おお、これは好きだ!」と思えるコミカライズがあって良かった良かった。満足ぢゃ。……実はあまり期待してなかった、もんだから、ハハハ……↓

表紙は巻頭も同時に飾った浜口奈津子さん(実は今号は「あれ? 誰巻頭だったっけ?」と思い出せなかった↓ いつものHQCMのラインナップとは微妙に異なる執筆陣だったものでつい…)。

白い狼の伝説
リンゼイ・マッケンナ 藤田 由美
4833557746

White Wolf (Harlequin Reader's Choice)
Lindsay McKenna
0373198744

(画像はアメリカ版より)

コミカライズ担当:浜口奈津子(巻頭カラー/描き下ろし)

ネイティヴ・アメリカンの血を引く女性が今作のヒロイン。原題は単純なれどそれなりの深さ・広さを持ついいタイトルだと思う。……「伝説」は無理につけなくても良かったんじゃないのかなあ。別にそんなハナシじゃないもの。相変わらずHQ社の邦題付けはビミョーだ↓

ヒーラー(治療師)としての能力を母から譲り受けなかったことを寂しく思うヒロインの前に現れた男性の脳には腫瘍があり余命幾ばくもない。彼はそのヒロインの母親こそを訪ねて彼女の住む地までやって来たのだが、時既に遅くヒロインの母は他界していた。ヒーラーを求めつつも何処かしら自暴自棄な態度を見せるヒーローと、彼を放っておけないヒロイン。逃げ出した筈の大都会に、彼と共に舞い戻るハメになってしまい戸惑うものの、彼を見捨てることが出来なかった。

うーむ。やはり、ヒーロー、身体の線が細いなー。良くて大学生だわ。前回のコミカライズ作品のヒーローは刑事とあって、それがかなり気になってしょーがなかったものの、今作では会社社長ちうことでまあ何とかやり過ごせた(でも過去の設定というか描写からいくとやはりちょっと「……」な点があるのだけれど)。
ヒロインはネイティヴ・アメリカンという設定だけど、……そういう顔立ちの再現というか、それを感じさせる絵にしろ、とまでは思わない。それはそれでムズカシイので。でも何処からどう見ても可愛い日本人がーるですた(ははは……)。
丁寧で綺麗な絵で、いつも言うけれど「少女まんがとして正しい」流麗さで終始描かれていて、そういう意味では素敵。
物語の方も、前コミカライズ作品の時よりもすんなり楽しむことが出来た。

そもそも原作のリンゼイ・マッケンナは、自身が実際にネイティヴ・アメリカンの血を引いていて、ヒーラーとしての勉強もしているらしく(というか、ヒーラーとしてもそれなりに経験があるっちうか活躍しているらしい)、時々作品にはインディアンの血筋のキャラが登場する。彼等特有のすぴりっちゅあるな能力なんつーものも存在するのだけれど、それ故かそれ程無理が無く、押しつけがましい感じがしない。
ヒロインが忍耐強く献身的にヒーローを思いやる姿が可愛らしいのと同時に、絵的な華奢さの割にタフネスさを感じさせなくもなくてなかなかにぐーであった。

タイトルが色んな意味を持っていて、作中の色んな部分とリンクしているのもよかった。原作がそもそも地に根を下ろした女性をヒロインにしていたのも良かったのかも。勿論、ヒロイン自身も過去や傷を抱えていて、決して完璧な女性、という訳では無く、彼女なりに大変なんだけれどそれでもしっかり生きている、という所が。アメリカ人作家の作品には割合多い、かな。女性の方が根本的にタフで包容力というか相手を許容出来る強さと優しさを持ってる、というパタアンは(イギリス人作家の作品だと、包容力云々というよりも馬鹿な野郎に流されてるだけ、愛という名の下に相手を「許してあげられる程寛大」という感じになっちゃってる印象を受ける。……時々「何だこのアマ」と思っちゃうんだよな、そのせいで。ちゃんとバカな野郎を拒絶したりはねつけたりして欲しいもんだ。アレだよ「エライねえ何でも食べられて」@木村カエレ/久米田康治「さよなら絶望先生」って感じね。←分かり易くて分かりづらい)。

繊細で優しい仕上がり。現時点で浜口さんコミカライズ作品の中ではいちばん好き。

翌日に続く。
【2007/09/22 23:48 】 | ほん:HQ。 | コメント(0) | トラックバック(0)
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