今月のHQCM。10 |
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2006-12-23 Sat 22:58
ハーレクイン 2007年 02月号 [雑誌]
![]() 年末だってのに「2月号」……いや雑誌なんてそんなもんだが。本来の12月にも2月にもHQでもお約束なイヴェントがある月だけに何かがもったいない気がする。今月は生え抜きデビュウの陽村さんが初めて表紙を飾った号なのだけれど、オーソドックスな色遣いとすっきりしたレイアウト等のせいか何だか新鮮。表紙担当する作家さんもこうしてちょくちょく変えて欲しいものだ(この雑誌は特にいつも同じ作家さんばかり起用するから尚更)。 王子様と家庭教師 ニコル バーナム Nicole Burnham 卯月 薫 ![]() コミカライズ担当:陽村空葉(巻頭カラー/描き下ろし) もしかして巻頭飾るのは初めて? どちらかと言うと庶民なテイストの残るHQ作品に向いていると思っている陽村さんが何とロイヤル・ロマンスものを描かれる、ということで勝手に心配(?)していたのだけれど、思っていた以上にイイカンジ。しかも、HQにはやや珍しい金髪のヒーロー(HQではダーク・ヘア、ダーク・アイズのヒーローが好まれる傾向がある)だったけれど、これも難なくクリア。そつなくなかなかにイケてるヒーローだった。ヒロイン(というか女性キャラ)もだいぶ描きこなれてきたなあ、と安心して読める(……男性キャラの描き方でBL系作品を描いていたことがあると見抜けるのは私だけではあるまい)。 奔放かつやや放蕩気味の王子を「教育」してやってほしいと彼の父王に頼まれて「家庭教師」を務めることになってしまったヒロインの物語。 コミカルではーと・うぉみんぐな話だったせいか、彼女の作風ともマッチしていて素直に楽しめた。今後今までより期待して読めそう(ヒーローが素直な性格というか、真っ直ぐさの見える人物の方が読みやすい気がする。シークものや傲慢ヒーローだとちょっと、なあ…)。 ジブラルタルの風 エマ・リッチモンド 柊 羊子 ![]() コミカライズ担当:篠崎佳久子(カラー有/描き下ろし) 篠崎さんがコミカライズした作品にしては珍しくややコミカルでキュートなタイプのヒロイン。 亡くなった父親の蔵書を調べたいと尋ねてきた謎の男性。何故やって来たのか、何を調べに来たのか。過去と今の彼女たちとの関係が錯綜する。 ……うーむ。ヒロインは背伸びして自分をクールに見せようと必死な、ある意味痛々しい女性(でも本当は素直で直情的な所が可愛いなあとも思う)で、それ程抵抗なく読めるのだけれど、ヒーローがかなり自己中心的かつ自意識過剰な言動を見せるのが鬱陶しい(笑)。読み手によってはヒロインも鬱陶しいタイプか? そういえば前回のコミカライズ作品も秘められた過去が絡む物語だったような。毛色の違う話だったらもっと面白く読めたんだろうか? 個人的にはあまり響くものが無かったなー……残念。野郎が鬱陶しいタイプ(傲慢で自己中で尊大)だと素直に楽しめない私は「シルエット・ロマンス」がお似合いだな↓ 初恋と呼ばないで ヘレン・シェルトン 吉本 ミキ ![]() コミカライズ担当:稜敦水(カラー有/描き下ろし) HQ初登場。……てゆーかふだんどんな場で活躍してるんだ↓(調べたら浅見光彦ミステリーなんかで執筆しておられた。ついでに同人情報も見てしまい、どのよーなジャンルで御活躍なのかを知った。ちょっとだけビミョ〜な気分だ)一応ロマンス系な作品を執筆してもいらっしゃるようで。今回は93pにて。 ペエジ数の制限の割にはまとまっていたのではないかと。 日本ではあまり人気がない(らしい。現日本支部編集長ベリンダ・ホブス氏が以前インタビュウで言っていた。私は嫌いじゃないけどなー。職業より性格のが気になるし。日本でもステイタスとしてはベタなのに何故不人気?)ヒーローが医者、の作品。ヒロインは実習医で医者の卵。なかなか優秀なのだが実習先の病院に数年前色々あって以来会うことのなかった初恋の相手が担当医として存在していてあたふた。甦ってしまう恋心と実習医としての苦悩…みたいなカンジか。 絵としては男性キャラがもっと魅力的だったらなー、と思ってしまった。決して悪くはないけれど。女性キャラは個人的にはアリでした。テンポよく読めたし、重くなり過ぎずにまとめてあって楽しめた。 ベネチアの幻 ニーナ ボウモント Nina Beaumont 石川 園枝 ![]() コミカライズ担当:宮本果林(カラー有/描き下ろし) おお、ちょっと久しぶり。そして相変わらず何だかキラキラしくて読むのがちょっとだけ大変(笑)。しかも増ペエジ155pにて登場。 自分が初めて読んだヒストリカル作品のコミカライズだったので、やや期待しつつ読んだ(ちなみに、ロマンス好きにはあまり評価は高くなかった模様。私はこの作品を最初に読んだお陰で、当初HQのヒストリカル作品は色んな国が舞台になるもの、と思い込んでしまい、その後「悉くイギリスかその周辺(アイルランドとかスコットランドとかね)が舞台、稀にアメリカ開拓期」という事実に肩を落としたのだった。フランスだのイタリアだのが舞台になるヒストリカルなんて殆どねえよ!・涙。日本は色んな国を舞台にした歴史物・時代物が豊富なんだと改めて実感したぞ)。 う、うん。まあ、こんなカンジ、かな(どんな感想だ)。 超能力を有するジプシー(原作のまま記載します)のヒロイン。妹を陵辱した男を見つけ出し復讐することを誓っていた。偶然出くわした貴族の美しい男こそがその憎むべき相手ではないか! 奴隷同然に買われそうになった所をその男に助けられ、気に入られてしまい軟禁される。自分の「力」で感じ取れる彼は、復讐すべき相手にも、そうでない人物にも見えて戸惑うヒロイン。一体何が真実なのか判らなくなると同時に彼に惹かれてゆく。 ややパラ・ノーマル的要素(ヒロインに超常能力がある)を含むものの、ベネツィアを舞台に華やかさとアクション性を兼ね備えていて個人的には好きな話。かなり前に宮本さん御本人がオススメ作品として紹介したことがあって、その時のヒロインの絵が自分のイメエジと近かったのに、改めて描いた今回変わっていてちょっとガッカリ(まあヘア・スタイルくらいなんだが)。 割とそのままコミカライズしてあったのでまずまず。正直言うと可も不可も無く。 陽村さんの作品が楽しめたのと、新しい作家さん登場でそれなりに楽しめたのでよしとする(偉そう)。ああ、狩野さんや美里さんといった以前よく登場していた作家さんの作品が本誌で読めなくなって久しい(涙)。かむばーっく! 来月号は何と5本掲載とのこと。ラインナップは小林博美さん、伊勢崎とわさん、橋本多佳子さん、岡本慶子さん、進藤ここあさん(おお、また御新規さんですか…)。橋本さんの作品に多大に期待を寄せる。以上!(いや、小林さんの作品も楽しみだけど)岡本さん、今回のカット絵だけは可愛らしく(デッサンの異常なまでの狂いが無く)見えたけれど、……またあの虚ろな瞳で物語を展開されるのであろーか。こわいよー。 |
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