今月のHQCM。10.5 |
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2007-01-14 Sun 23:58
久々に「別冊」なんて買った。隔月で出されるようになって、読めるコミカライズ作品が増えるのね、なんて思っていたのだが、……正直期待ハズレだった。続けて買ったのは初期の3号くらいで後は止めた。そもそも「HQ系オリジナル作品」が掲載されてるのもやや萎える(いい作品も掲載されるけど)。「HQ」はあまりベタを使わないでくれ、画面を黒っぽくしないでくれという編集からのお達しがあるとか無いとかいう噂があるのだが、それを抜いても酷い手抜きにしか見えないまんが家さんが居て、しかも常連化してるのが恐い(おまけに、ネエムが酷い↓ 間延びしてて面白さが欠片もない。加えてえろ頼み多し……終わってるだろ!!)。 しかーし! 久々にわざわざ書店行ってまで買った! 狩野真央さんがようやく雑誌に描いてくれるとあっては逃す訳にいかぬ!! それに、コミカライズ作品が自分でも好きな作家だったから尚更。おまけに3部作。おおう、3号連続で買わねばならんのかっ(でも買う)。それに、やはり大好きな尾方琳さんが1作を3回に分けて短期連載形式で執筆。買うしかないだろう!(誰に言ってるのだ) 今号は表紙:さいとうちほさん、ピンナップ:本田恵子さん、とゴーカ(さいとうさんは結構表紙を描いていらっしゃるけど)。 落札されたキス―役員室の恋人たち〈1〉 リズ フィールディング Liz Fielding 青海 まこ ![]() コミカライズ担当:狩野真央(巻頭カラー※/描き下ろし) 3部作で、3姉妹のそれぞれの恋模様を描く、というミニ・シリィズ(原作、持ってるのに未読のままだし・涙)。少し原作とは設定等異なっている模様。 ロンドンにある老舗百貨店に経営権を巡って問題発生。父親から経営権を相続した3姉妹たちに対して異議を唱える共同経営権を持つ一族。そこで直接乗り込んで経営の手腕を実際に見せてもらおうと言う。まず受けて立つのは広報担当のロマーナ。乗り込んできたのは銀行家のニール。ロマーナから見たニールは魅力的だけれども「敵」。ぶつかり合う内に互いに惹かれてゆくのだが……。 いやあ……ほんっっっとに! 久々に狩野さんのコミカライズ作品読んだけど、やはり巧いわー。まず絵的に丁寧。会社経営に携わってるくらいなので可愛いというよりも凛とした大人の表情をしたヒロインと、ストイックな魅力たっぷりのヒーローが素敵Vv(ヒーローの一筋の乱れも無いオールバック、スーツ姿がたまらん♪ 髪が乱れると尚いい・笑) 広報のために、モデルを使わず自ら自慢のロング・ヘアをバッサリ切っちゃったり、バンジーに挑戦したり(!)と行動的で責任感が強くて、命令するだけではなく率先して動くヒロインを見て、お飾りでも無ければ尊大でもないのだと納得して好意を抱くヒーロー、とか、ベタだけどいい。 ヒロインの行動原理や内面が丁寧に描かれているから、どうしてヒーローがヒロインに惹かれてゆくのかもまた丁寧かつ納得出来る描写で引き込まれる。勿論、すんなり結ばれることはなく、ヒーローの抱えた悲しみをヒロインのひたむきさで受け容れるせつないシーンと、その後のこれでもかとキザでベタでかっちょいいラストがナイス。やっぱりはーれはこうじゃないと駄目だよね、とひとり興奮してしまった。 この作品の中ではヒロインが一環してチャリティ活動にも従事してるのだけど、ここで彼女とダンスを踊る権利、というのをオークションに出品。当然! ヒーローが入札する訳だ。この辺りからの雪崩れ込むような展開が「ザ! はーれくいん!」ちう感じでスバラシイ。
街角のシンデレラ リン・グレアム 萩原 ちさと ![]() コミカライズ担当:佐々木みすず(描き下ろし) 93p作品。この方の描くHQコミカライズにはもう何も期待すまい、と心から思った。間延びしたネエム(本来125pで描かれて、エピソオドを削ったりされてるのに、それより少ない枚数でよくもここまでのっぺりした出来にしたものだ、と吃驚する)、一体何頭身あるんだ、と愕然とする人体、ヒーローの馬面……なんだこれは↓↓↓ ちなみに、リン・グレアム作品では珍しくヒーローが人格者の話(ははは)だったので、個人的には嫌いじゃなかっただけに拒絶反応が大きい。 若くして未婚の母になって路頭に迷っていたヒロインを助けるヒーロー。そのまま結婚しちゃうのだが、コミカライズ読むと「何で結婚まですんの?」と疑問符でアタマがいっぱいになる。ヒロインの何処に惹かれたのかも謎。 全体的にあまりに真っ白で、物語としても真っ白。絵もかなり適当に見える。本来、髪の毛一筋だってとても丁寧に描かれる方だっただけに残念。粗製濫造のケがあるので、当分お休みになっては? と思うくらいだが何と次号にも登場するそうな。 黒百合の復讐 ミランダ・ジャレット 大林 日名子 ![]() 仮装舞踏会の夜 ハーレクインプレミアムコミックス エリザベス・オールドフィールド 尾方 琳 ![]() ※かなり前の作品につき画像は尾方さんが手がけたHQ作品を参考までに。 コミカライズ担当:尾方琳(カラー有り/描き下ろし) 尾方さんとしては初のヒストリカル・コミカライズ。1700年代、アメリカイギリス領が舞台。タイトル通り復讐モノ。ただし、ヒロインに直接恨み辛みがあってのことではなく、ヒーローの生い立ちとヒロインの家族に因縁がある模様。 まだ序盤な訳だけれど、テンポが早くて読みやすい。ドレスなんかもきちんと描写されていて「おお、ヒストリカルじゃのう」と思えて楽しめる。 訳も分からないまま、ヒーローにいきなり拐かされちゃってるのに、思わずときめいてるヒロインがお約束(笑。世間知らずで無垢な貴族のお嬢様なだけに、ということだろうか)。結婚直前、という時にかっさらわれて、最初こそ「夫になる筈だった男が助けてくれる!」と思ってるんだけど、ヒーローのワイルドさに結構アッサリ陥落している。ううむ。結婚といっても、漠とした憧れだけでするところだったから無理も無いのかもしれん。実際、結婚相手の男はヒロインが攫われた後はぐだぐだ愚痴るだけの情けない野郎であった。 攫われてからの道中の途中、窃盗の疑いをかけられて襲われた所で以下次号。いいとこで切りますなあ。 お仕事は花嫁? ↓珍しく改題されている。というのもかつて既にコミカライズされたことがあるから。以下は原作(再版ver.で記事をUPした現在も購入可能)と既コミカライズ作品の両方。 花嫁を演じて エリザベス ハービソン Elizabeth Harbison 山口 絵夢 ![]() 花嫁を演じて 牧村 ジュン エリザベス・ハービソン ![]() コミカライズ担当:河内実加(カラー有り/描き下ろし) 何と同じ作品で再コミカライズ。今までに無かったぞ、そんなこと! いいのかなあ。もっとも、読み比べられるのでアレンヂの仕方とかの違いが判って面白いと言えば面白いのだけれど。 会社の支配権を獲得するために結婚することが必要になった会社社長が秘書を務めるヒロインに便宜結婚を申し込んで…という「ボス秘書モノ」+「便宜結婚モノ」。 正直、牧村さんは子供の頃読んでいて、決して嫌いなまんが家さんなどでは無かったのだけれど、HQが洋モノ、ということを意識してなのか、はたまた純粋に絵柄の問題なのか、ヒロインのやたらデカイ目と高いつもりの鼻の描写、ヒーローが絵的にそれ程魅力的に見えないこともあって、やや苦手。そのせいもあってか、河内さんver.の方が好み。「弥生!!」の頃の絵しか知らない(やべー、トシがばれば〜れ)のだけれど、ある意味アクが抜けてあっさりした絵になってらした。でも可愛らしくてよかった。やわらかい線とやわらかい雰囲気の絵が「シルエット・ロマンス」原作には合っていた。 御本人の談では原作を5本ばかり渡されてその中から選んでコレになったらしい。……編集サイドよ、何故一度コミカライズした作品まで渡す?? そりゃあ楽しめたんだからいいっちゃいいけど、折角ならまだコミカライズしてない作品をもっと読みたかったなと。 ……と思っていたら、更に同様の問題(?)。やはり以前既にコミカライズされていて、今回何故か再び、それも他界なさった方のネエムで執筆して掲載、というものが。な、何故?? 絹の誘惑 ヴァイオレット ウィンズピア 三好 陽子 ![]() ![]() (画像は同一原作者によるシークもののコミカライズ作品の表紙) コミカライズ担当:サクヤカイシ(カラー無し/描き下ろし) 既に一度コミックスとして発行されていたものの、コミカライズを担当したまんが家さんが他界。コミックスそのものも絶版だったために著作権の関係で再販・再録出来なくなったのか何なのか。最初にコミカライズを担当していた方のネエムで別なまんが家さんがまんがを描かれて二度に渡って掲載されたその後編。原作、持ってるけど未読(もうそんなんばっかだ)。 HQ的なベタな世界(ヒーロー富豪で住んでる世界が何だかごおぢゃす)というよりも、砂漠モノ/シークもの(これはこれでHQ的お約束なんだが)なので、個人的に初のまんが家さん故にHQに向いてるか否かの判断が微妙であった。……BL系で活躍してる方(※)だったからなあ……(BLはHQの焼き直しみたいな設定多いけど。よく見るぞ、砂漠の君主にどーこーされちゃう、というパタアンのが↓ 無論、野郎がね・涙)。 御本人のネエムでもない分、何と言っていいやら。次回があればその時に期待。 楽園のかなたに ジャッキー メリット Jackie Merritt 寺尾 なつ子 ![]() ![]() (画像はコミカライズ作品のコミックス表紙) コミカライズ担当:宮本果林(再録) 再録作品なのだけれど、読んだ記憶がない。何でだろう? 買わなかった増刊辺りに掲載されたんだろうか。彼女の作品はどーも目をすこーすこーと通り抜けてしまうから記憶が薄れてるだけか??(ひでえ) 島の開発プロジェクトの契約を父に代わって取り付ける為に島の持ち主の実業家の主催するクルージングに参加(らしい)。冷淡な印象しか持てないものの魅力を感じるヒロイン。乗っていた船が事故に遭い海に投げ出されるものの、無人島に漂着。自分同様浜に打ち上げられていた男性を発見し駆け寄ってみると冷淡なあの男だった。彼は記憶を失っており、冷淡さは欠片もなく優しく頼りになる男性だった。助けを待つ内に―― 93p作品のせいか、展開が速過ぎる上に終始テンション高めでどうしていいか判らない(笑)。更にはやたらとキラキラしい絵面なので、直視出来ないというか凝視出来ないというか。ヒーローの過去や内面があまり描写されないので色んな意味で唐突な印象。 総評…おおむね満足。狩野さんの作品がじっくり読めただけでも買った価値はあったかと。思わぬ収穫は、28pのオリジナル読み切りで登場した「新人」の宮花みんさん。絵とストーリィがマッチしていたし、コンパクトにまとまっていて可愛らしい仕上がり。ものすごく個性的、という訳ではないけれど、今後原作付のものを読んでみたいなあ、と。新人、といってもHQにおいて、であって、多分同一人物だろうけれど「花とゆめ」に投稿・受賞している方(雑誌掲載があった、ということはデビュウしてる、んだよね?)らしい。今後期待していようVv しかし。次号またしても佐々木さんが登場してしまう。今回のやる気の無さを見ると期待出来ないのだが。レディコミの方が余程丁寧だった記憶があるだけに、なあ(遠い目)。目当ては狩野さんや尾方さんほかだからいいと言えばいいんだけど。ビミョ〜〜。 |
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