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ハーレクイン 2007年 05月号 [雑誌]
![]() 今年度分になってから、ずっと「まんがちっくではない色遣い」の表紙が継続されているのだけれど、……こちらの方がしっくりきて個人的には好き。ピンクのヘアとか、オーロラの如く輝くドレス、とか、悪くないけどさあ。 久々に夏さんが表紙だったけれど、これまでの「どことなく色遣いにポイントが無くてしゃっきりしないカラア」だったのが、きりっとした赤を使うことで引き締まってスタイリッシュに見えて、夏さんの絵の持つゴージャスさが引き立ってよろし♪ 億万長者は秘密が好き アリソン・リー 天宮 美智子 ![]() コミカライズ担当:夏よしみ(巻頭カラー/描き下ろし) 何ヶ月振り? 調べたら昨年9月号以来だったよ。十分期間をもらったからなのか、何処までもみっちりと描き込む精緻さ復活! 子供を産んだばかりのヒロインがクリニックの院長の友人だという男から突然契約結婚を持ちかけられる所から始まる。 過去を秘めたままヒロインに近づくヒーローと、子供の父親に手ひどく捨てられて男性に不信感を抱くヒロイン……なんだけど、不思議なくらい物語がするするやわらかく進むのはレエベルの故か(「スペシャル・エディション」はアメリカ人作家メインの中篇のレエベル。これが「ハーレクイン・ロマンス」ならヒーローがもっと傲慢で尊大で阿呆だ・笑)。 強引ではあっても傲慢という程ではないヒーローと、辛いことがあった割に他者を思いやる余裕のあるヒロイン、はベタだけれど読んでいてあまり不快ではない。ただ、……ひっかかりがなさ過ぎる、ような気もしたけれど。 最後まで作画レヴェルが落ちないか、そればかりにヒヤヒヤさせられた↓ 物語としては、ヒロイン・ヒーローふたりの恋の行方、というよりも、ヒーローの再生の物語により比重が置かれた感じで、それ程ハラハラしたり出来なかったせいもあるかも(ははは)。 原作のアリソン・リー、私が読んだ作品では結構HOTな描写がふんだんにあったんだけど、これはそもそもそれ程でもないのか、夏さん好みに変えられたのか。ちょっと気になる。 ビーナスの野望 コリーン コリンズ Colleen Collins 山田 沙羅 ![]() コミカライズ担当:くればやし月子(カラー有/描き下ろし) 神話マニア(?)のヒロインと、偶然出会った弁護士とが恋に落ちるまでをコミカルに。 ……兄貴どもに過保護に愛されて、心の拠り所が神話の絵本の女神サマ、という「大丈夫か?」なヒロイン、と、別れた妻と元婚約者に振り回されてすっかり疲弊してしまったヒーローが出会うと、……恋に落ちるんスか。何かもうイロイロと無理矢理感あって「コメディとして楽しめってことだな?」と思うことに(一応コメディで間違ってはいないと思うけど)。 心おきなく話せる同性の友人が結婚して引っ越してしまって以来、女性に振り回されて疲弊しきったヒーローは雑誌で同性の悩みを聞いて助言してくれるコーナーに投書(おいおい……)。しかしその悩みを聞いてくれている相手は実は男性などではなくヒロイン。的確なアドヴァイスをくれる「彼」と、苛々させられはするけれど魅力的なヒロインとに元気を与えられて前向きになれたヒーロー……ってなあおい。これはホントにロマンスか?(笑) コミカルな作風が好きなひとにはツボかも。ヒロインが思いっ切りもっふもふのカーリィ・ヘアなのも新鮮だったわ……ホホホ……。ヒロインが何かっちゃ神話を持ち出すのはちょっと呆れた(笑)。お前はどんだけヲタクなのかと! 絵がちょっとふにゃふにゃした感じなのが気になる。 裏切りの夜明け ローズマリー カーター Rosemary Carter 藤村 華奈美 ![]() コミカライズ担当:曜名(カラー有/描き下ろし) タイトルと内容がどう一致するのか謎。それは別としても、おそらく原作を曜名さんなりにアレンヂしたのではと推察。 友人たちと訪れたアフリカで、騒動を起こし、現地ガイドに怪我を負わせてしまったヒロイン一行。自然動物保護区のオーナーである男性に、責任を取って彼の代わりに働けと言われ、唯一友人たちを止めようとしたヒロインが名乗り出る。 大自然に囲まれながら、苛酷とも言える仕事をこなすハメになるヒロイン。それでも、徐々にその環境とオーナーに惹かれてゆくのを感じて戸惑う。いずれこの地を去るしか無いのに、心を奪われてどうしたらいい? 一見冷たいように見えるヒーローと、真っ直ぐでひたむきなヒロインが少しずつ惹かれ合ってゆく様が、初々しい気恥ずかしさとオトナなツヤっぽさの両方を帯びていてぐっど。ただ、曜名さんの持ち味でもあるコミカルさが時に過剰に思える場面があって「うーん、ココはソコまでしなくてもよかったなー」と思ったり。全体的にはまとまっていて楽しめた。 危険と隣り合わせのアフリカの大自然に美しさや穏やかさを見出して、土地とその地に住むヒーローとに惹かれてゆく過程がいい。 今号ではいちばん好きVv とゆーか曜名さんが好きなんだけど。絵も丁寧、物語も曜名さんテイストにまとまっていて安定感も相変わらず。 熱砂に燃えて ヘレン ビアンチン Helen Bianchin 村山 汎子 ![]() コミカライズ担当:瀧川イヴ(カラー無/再録) 本来なら描き下ろしで葉月暘子さんの作品掲載、の予定だったのが作者急病とかで急遽差し替え。瀧川さん好きだから、ま、いっかー(第一、3部作の2作目のコミカライズを掲載予定で、その1作目は別冊に掲載されている、という点が気に入らぬ)。一応「シークもの」という同じ括りの作品を選んだ模様。 報道カメラマンの兄が中東の反政府組織に捕らえられたことを知ったヒロイン。以前似たようなケエスで人質救出に一役買った人物が居ることを知ってその男の元に赴き救出を依頼する。彼は拒絶するような態度を見せるものの、彼女が持っていた「情報」によって承諾する。行動を共にする内に惹かれ合うようになって……。 無茶やらかした挙げ句救出が必要になって、きょうだい思いのヒロインが……もよくあるなあ。正直イラっとする設定。おまけに、大抵こういう場合はヒロインもまた無茶な性格、ときていて、何かしら問題を起こしくさるのだ。ああもう。 それを除けばヒーロー・ヒロイン共にまずまず魅力的(絵的にもV 瀧川さんの描く男性は骨太で逞しいけれど洗練された雰囲気が漂うのがたまらん)。 それにしても、人間いかな非常時にあってもヤることは忘れないもんなのねえ(下品過ぎるよその発言)。非常時だからこそ求め合う、とでも言いたいんだろうか。わかんないでもないんだけど。一応兄の命かかってるって時なのになあ、とかつい思っちゃって。一時とは言え、考えたくないことを考えなくて済むし。うーむ。 全体的にまずまず。曜名さんのがやはりいちばんのお気に入り。そうか、あの「ぱおー」はこの作品故かあ(詳しくは御本人のサイトで・笑)。自分なりのテイストにうまく持っていける作家さんのひとり、かな。描線がとても綺麗でいつも安定してるし。 来月は浜口奈津子さん、橋本多佳子さん、篠崎佳久子さん、知原えすさん。橋本さんの作品が読めるのが嬉しいVv それにしても、「マイ・フェバ」では登場することはあっても本誌に描き下ろしで登場して下さらない秋乃ななみさん。本誌で読みたいよー(涙。「ボニータ」でデビュウ前から応援してたからなあ。←「まんがスクール」等の投稿ペエジもちゃんと読むタイプ。秋乃さんは当時から絵が安定していていつも後もう少し、という評価を繰り返しもらっていたひとだった。尾方さんも同じ。小学生の頃からそういうペエジ見ては「お、このヒトは何かデビュウしそうだ」とかやってたな、そう言えば)。 |
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