今月のHQCM。11.5−2
HQCM-H-07Spring別冊が隔月で発行されるようになったのに増刊も出す辺り、精力的なんだか数打ちゃ当たる的発想なんだか。コミックスをいちいち買えない身としては、コミックス2冊分くらいの価格で数冊分の作品を読める訳なので、かなりオトクと言えばオトクなのですが。
これらに加えて更にジャンルで特集組んだ増刊出したりするからもうね(涙)。そっちは我慢出来る時は我慢して、出来るだけ買わないようにしちゃうけど。

でも、「クリスマス増刊」てのはわかるとして(もうそのまま、クリスマスものをたっぷり掲載する)、春の増刊号とか言われちゃっても。「恋の季節だからだ!」ちうことでしょーか。何だかもう買ってる私も投げやりだな↓ 
今号は以前にもこういう増刊に掲載されたり本誌に既掲だったりが2本もあってややガッカリ。出来るだけそういうのは避けてくれよ……。

すいれんの咲く庭で
マージョリー・ルーティ 鏑木 ゆみ
4833511479

大草原の貴族
※画像が無いため、便宜上コミカライズ担当作家の別作品の表紙を代用。

コミカライズ担当:原ちえこ(巻頭カラー/描き下ろし)

母が他界し、今は故郷イギリスを離れフランスに住みホテルを経営する伯母に、休みを取って遊びに来るよう勧められたヒロイン。言われるままに滞在することにした矢先、伯母が入院。その間留守役をしつつも休館中のホテルでゆったりしようと思っていた所に何故かひとりの男性客が。彼女の名と伯母のことを聞いて顔色を変える男を不思議に思いつつ、一緒に過ごすはめになる。

ヒロインはかつて母親共々父親に捨てられたことを忘れられず、恋愛や結婚に臆病。……これもよく見るパタアンだな。両親やその前の代のあれこれを引きずっているために、ヒロインやヒーローにとばっちりが来て、そんな必要もないのに憎しみや苦悩を背負うハメになる、という。親の因果が何とやら、は日本だけではないよーで。
それにしても、安定しているといえば聞こえはいいけれど、男性キャラ、もう少しヴァリエつけてくんだいだろーか↓ ヒロインはまだどーにかなるんだけど(いつもたっぷりうねうねのロング・ヘアだけどね)。短髪で整えていないか整えるのがやや不可能なクセのある髪質、というタイプ。もうどの作品見ても野郎は同一人物だ。あと、男性なのに足が小さいのも気になるなー。HQだと「大人の男性」というのが一般的だから尚更気になるのかもしれない。
物語としては「うーん。こんなもんでしょーか」というカンジだった。過去背負ってると、その過去の清算→精神的浄化、がメインになってるように見えて、ロマンスのどきどき感が薄れる気がする。

ロマンスは慎重に
ジェシカ・ハート 竹原 麗
4596118191

オンライン書店ビーケーワン:ロマンスは慎重に

コミカライズ担当:伊藤悶(カラー無/再録)

色んな意味で懐かしさがこみ上げたわ。絵で。失礼ながら、彼女の作品は読んだことは無いんだけど、かつてよく見たものなので。今でもあまり変わってないなー。
突然赤ん坊を押しつけられて面倒を見るハメになった男女が協力し合う内に……これももうHQではお約束。大抵はヒーローが押しつけられているのを見かねて、あるいはヒーローに頼られて手伝うハメに、というパタアン。
会社社長のヒーローが弟の赤ん坊を押しつけられ、面倒を見ることになるものの、そんな経験などないヒーローは秘書であるヒロインに3倍の残業代を払うことを条件に手伝って欲しいと頼み込む。どちらにも初めてのことで何がなにやらわからないまま奮闘。その内に……。

コミカルな部分もあって楽しく読めた。ベタな展開だけれど、ちゃんと「ロマンス」そのものが楽しめる展開だったのも良かったのかラストで「うむ!」と満足感が。キャラクタアがちゃんと「大人」で、ロマンスのテイストもオトナ。赤ん坊が絡むものの、本人たちのいずれかの子供ではなかったのも良かった(どちらかの子供、となるともう「いい父親」「良き母親」という部分なんかがクロオズ・アップされちゃって、ひとによってはロマンスには邪魔! と感じる。私も場合によっては子ナシのが良かったよ、と思っちゃったりする)。

伯爵と愛人
トルーダ テイラー Truda Taylor 井上 碧
4833546256

伯爵と愛人 1 (1)
※画像が無いため、便宜上コミカライズ作品上巻の表紙画像で代用。

コミカライズ担当:文月今日子(カラー無/再録)

描き下ろしコミックス2冊分一挙掲載で計250p。1700年代後半のフランス(つまり、フランス革命の頃)を舞台にしたヒストリカル。
幼少時に貴族に引き取られ、公的には勝手に愛人と思われているものの、実は親子のような関係でしかなかったヒロイン。彼女に好意を抱き「自分の愛人になれ」と言った男性が現れ憤慨する。父のように慕った男性がこの世を去り、彼を頼るはめになる。王政復古、地方解放のために動乱の世となったフランスで反発と惹かれ合う気持ちを抱いたまま半ば便宜的に結婚するふたり。

ペエジ数といい内容といい、なかなかにどっしりした読み応えの物語なんだけれど、やはりベテラン、まとめ方が巧い。するする読めるしコミカルさもあるけれど、当時の混乱ぶりやその中で逞しく生きる人々の暮らしぶりが伺えて面白く読めた。素直になれないヒロインやなかなか自分の気持ちを伝えられないヒーローのもどかしさが何処か初々しくて可愛らしい。物語の背景は重いんだけど。

ほか2篇掲載されていたものの、どちらも既読作品だったので感想は省略。全体的にはいい買い物だったかな、と思えたので良かったかと。でも既読作品2本はちょっとカナシイ……↓ 一度掲載したら再掲載は出来るだけ控えて欲しいんだが。
【2007/02/11 23:17 】 | ほん:HQ。 | コメント(0) | トラックバック(0)
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