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ハーレクイン 2007年 07月号 [雑誌]
![]() やっぱり現実にありそうなカラリング、っていいなー。見やすさも増した気がするし。ふぁんたぢっくなのも悪くは無いんだけど、髪の色をヘンにパステル系だのにすると周囲の色と上手く合わせられないというか寝惚けた色調にしてしまいがちなひとが担当するとポイントになるカラアが無くて全体的にぱっとしなかったりするので。 ハートの秘密 アイリーン・ウィルクス 麻生 りえ ![]() コミカライズ担当:小林博美(巻頭カラー/描き下ろし) 3部作「プロポーズのゆくえ」の第1作目。 男ばかり3人の全員が異母兄弟。母親のように面倒を見てくれた女性を救いたい一心で、信託財産を受け取るためにそれぞれが結婚を決意。と言う訳でまずは長男ジェイコブの物語。 ヒロインは彼のアシスタント代理として登場。 彼女はある事件以来醜聞がつきまとい、本人もそれをかなり気にしてはいるものの、とりあえず表面上は「噂なんてアテにならない」と彼女を受け容れるヒーロー。実際に付き合ってみるとやはり噂とは異なる人物であると知って彼女に惹かれてゆき、ヒロインもまた彼のひととなりに惹かれてゆく。 ヒロインにつきまとう危険が顕著になり、互いにより深く互いを想うようになって……と、サスペンス要素も含んだ物語。 またしてもタイトルが「???」。これはまんが家さんの責任ではない。HQ社のせい。ふぃーりんぐだけでつけてるよな、これは、というのが少なくないからな↓ 何処がどう「ハートの秘密」なんだか。つーか、「ハートの」にする意味がわからん。 そもそもの大筋とヒロインに纏わる秘密というか危険というかが全く! 関係無いので、ちょっとだけ微妙な気分になる。まあ互いに惹かれてゆく過程を描く上でのスパイスとして、と、「便宜結婚」モノとして単調にならないようにそういう話にしたのかもしれないけれど。 そつなく描かれている印象はいつもの通り。ヒーローの外見というかヘア・スタイルが好み(髪をサイドや後ろに撫で付けているんだけど、幾筋が前髪が零れてる、というヤツ。……インテリっぽいのが好きだな、相変わらず↓)。 甘美な企み ジュリア ジェイムズ Julia James 原 淳子 ![]() コミカライズ担当:森素子(カラー有/描き下ろし) 優しくて上品な雰囲気で探偵モノ(だったけか?)を描かれていた森さんがいつの間にかHQを……! どんなカンジなんだろう、と思っていたら、いやいや、思っていた以上に楽しめた。絵に華があっていいわーVv ヒーローは姉に「不妊に悩む私を残して、遠く離れた自分の所有するホテルに若い女を置いている、その女と夫を引き離して欲しい」と懇願される。姉はすっかり参っていて、ヒーローはそのアバズレを誘惑し、虜にすることで解決しようと、遙々ギリシャまで旅立つ。 突然声をかけられて驚くヒロイン。聞けば自分を今ホテルに置いてくれている男の知人で、自分の世話をするよう仰せつかったという。危険な香りがすると思いつつも惹かれてゆく自分に気づく。 ヒーローは親子ほども歳の離れた男と不倫をするようには見えないと思いつつ、ヒロインに近づき誘惑を重ねる。何処かで自分も本気になりつつあると気づきつつも。 今月号ではいちばん楽しめた作品なんだけど、ラストにやや余裕が無いというか駆け足な印象だったのがやや瑕瑾。 正直、物語としては嫌いというかニガテなパタアンだったんだが↓ 人柄でいけば愛するに足る人物と判っていながらも屁理屈捏ねてヒロインを信用もせずたらし込む、というのがどうにもこうにも。そりゃあ人間見えてる部分だけで判断出来ない所も多々あるけれどもだな! それに、このヒーロー、ちゃんと裏付けとったり確認したり、ということを一切しないで、「姉がそう言うから」というだけでヒロインを下劣な女と決め込んでた訳で、……やはり莫迦じゃなかろうかと(笑)。 おまけに、誤解が解けた後、マトモに詫びてないやら結婚しようと申し込む理由がバカすぎるやらで呆れ返るぜ。何だこのバカ(はっはっは)。 おまけに、何でその程度でこのバカ許せるの? というヒロイン(これもまたお約束ではあるが)。 もっと凛としたヒロインと、謝罪の何たるかを知ってるヒーローを登場させてくれい……。 みんな誰かに恋してる―花嫁の季節 アリス シャープ Alice Sharpe 緒川 さら ![]() コミカライズ担当:稜敦水(カラー有/描き下ろし) ……正直言うと絵的にも物語としても目からすっこすっこヌケってっちゃって理解出来たような出来てないような。 自分の目標のためにあれこれ画策するヒロインと、そんな彼女に出会ってしまったヒーロー。彼女の真の目的が判らないが故にあれこれ勘ぐってしまうヒーローと、自分の行動を深読みされて困惑しつつも惹かれてしまうヒロイン。可愛らしいといえば可愛らしい雰囲気のオハナシ。 ヒーローのイケてなさがある種の現実味を引き出していて、……いいのかそれは(笑。欧米のね、「悪くはないんだけど、イケてるか、つーたら何か違うやね」なおにーちゃん的外見をしている・笑)。ヒロインはどうみても欧米人には見えず。微妙な組み合わせだなあ。 ただ、やたらめったらごーぢゃす&ハイソな世界を背景に持ってないので、そういう意味ではまんが家さんに合った作品ではあったかと。 前回登場された時、ヒーローもヒロインも医療に携わっていたけれど、今回はヒーローが獣医。2作連チャンで登場人物がメディカル系というのも珍しいなー。 トップシークレット ルース・J.デイル 堺谷 ますみ ![]() コミカライズ担当:中村地里(カラー有/描き下ろし) 原作が「スーパーロマンス(現在は無いシリィズ。「ヒストリカル」や短髪の長篇を除けばもっともペエジ数の多い読み応えのあるラインだった)」というのを知って素直に驚いた。余程うまく取捨選択をなさったか、……長編だと言うのに枝葉末節があまり面白くなかったかのどっちか、でしょうか……↓ いずれにしても125pにまとめられたのは大したものだと。 有名女優の付き人として働くヒロインは、女優に似ており、彼女のものまねも得意ということで替え玉になることを命じられる。祖母の医療費のために、と渋々ながら承諾。そんな彼女にボディガードが付けられる。ボディガード=今作のヒーローにときめくものの、自分は今本来の自分ではない。相手も仕事相手とは深い付き合いをするつもりは無いと明言。でも一線を越えてしまい、おまけに命まで狙われてしまい……。 サスペンス・タッチで進む物語。でも本来長編であれこれ詰め込んであった可能性もあって、その「あれこれ」を出来るだけ必要最低限くらいに収めたためだろうけれど、ハラハラ感は少ない。全体的にやや薄味。コンパクトに、小綺麗にまとまってはいるのだけれど。 全体的にはまずまず、かなあ……。一冊にさすぺんすふるなのが2篇、とか、シークものが2篇、とかよくあるんだけど、どちらか、あるいは双方の印象が薄まっちゃったりするのでやめた方がいいのでは、と思ってしまう(まんが家さんの個性で関係なくなればそれで無問題ではあるが)。 次月ラインナップは星合操さん(またアシさん大奮闘・手抜きに見えまくりじゃなかろうな?)、よしだ斑鳩さん(ど、どなた?? うっすらお名前を何処ぞで拝見したような気がするのだが……。検索してみたら、御本人のサイトがあって、HQを描くことに対しての熱意を感じられたので期待しよう♪)、陽村空葉さん、伊勢崎とわさん、加えて佐々木みすずさん(……)。いやだからシークもの2篇1冊に入れないでってば(入る予定なのです)。面白味が減るじゃないか。それでなくともお約束と話型で成り立ってるんだからさー!! |
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