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ロミー & ミッシェル
ミラ・ソルヴィーノ リサ・クードロー ジャニーン・ガラファロ ![]() 観た記憶があったような無いような。「とりあえず」くらいの気持で見始めたら面白くて最後まで観てしまった。 ロミーとミッシェルは親友同士のやや勘違いちゃん。本人たちはイケてるつもり、つーかイケてるっつーの、と思っているのだが、ハタ目にはアヤシイ。我が道を行き過ぎていて、周囲は距離を置いて接し気味。イケてる職に就いてウハウハの筈なのに、一方は受付嬢一方は現在無職。そんな彼女たちの元に高校の同窓会の通知が来る。意気込むふたり。……が。華やかだった筈の「当時」を思い返せば返す程、過去の自分たちに対する疑問が生じ、また今の自分たちがヤバイことを痛感する。 そこで、バリバリのキャリア・ウーマンのフリをして颯爽と登場しあっといわせてやろうとショボい画策を始めるのだが……。 ロミーとミッシェル、どちらも悪いコではないのだけれど、自分たちを客観的に観ることが出来ない。どう見えているのか。どう思われているのか。それでもふたり一緒に愚痴ったり褒め合ったりしていればヘーキ。オトコ? 今は居ないけど、それは見る目の無いヤツらばっかりだからよん――そんな風に自覚してか無自覚なのか、誤魔化して来たのだけれど。 ふと思い返してみれば、アタシたちって何か除け者? さりげにイジメ受けてね? アレ? アレ? 華やかだった筈の高校時代を思い返してみれば、いつも遠巻きに笑われてたり、小馬鹿にされていたり。 ふたりで過去を思い出すシーンはある意味痛々しい(勿論、かなりコミカルでもあるんだけど)。周囲はヘーゼンとかっとんだ格好をしていつもつるんでいるふたりを嘲笑してるし、気になる男の子はそんな女の子とデキてるっぽい。追いかけてきてくれる男の子は悪いコではないけれどイケてない(ある種のおたく、というカンジではある。でも、好きな女の子に対してどう対処していいか判らない初々しさとゆーのは、何時であってもなかなか女には理解されないものだよな……)。 偽のキャリアをでっち上げてふたりで「らしくない」黒のスーツに身を包み、いざ会場へ。本当のキャリア・ウーマンになった同級生も居れば、「女の幸せ」を掴み、「勝ち組」を誇る者も居て、何も無い自分たちを必死で良く見せようとする。 でも、そのメッキが剥がれてしまうことで逆に開き直り、自分たちらしいドレスで会場を闊歩する。当時バカにしていた女たちは今も同様にバカにする。それすらも軽くあしらえるようになる辺りは何だかスカッとする。 正直、おバカな女ふたりが、変わることも出来ずにずるずるオトナになっちゃって、情けないと言えば情けない状態な訳で、バカにされてもしょーがない、所はある。でも、「これがアタシたちだし」と本当の意味で思えるようになる様は、妙に観ているこちらも嬉しくなっちゃうのであった。何でなんだろうなあ。 ラストはあり得ねえ! の連続なんだけど、そこに至るまでにちらほらとある種のリアリティがある。 「わたしはわたし。コレでいーのだ」と清々しいまでに言い切れるくらいには彼女たちは「世間」というものに対して無頓着で居られる図太さがあると同時に、それ故に笑われてしまう「現実」がちゃんと描かれている。 手っ取り早く言うと、「勘違いバカ女」でしか無い、と言えば無い、のだ。ただ、それを「でもそーゆーのが好きだし、そうあるのがアタシなんだもん」と、ただ開き直るのではなく、主張すると同時に自らも改めて受け容れる。日常でその服あり得なくね? と言われようが、好きな服を着ていたいし、他人にどう思われようと楽しく居たい。 過去は良かった、という幻想から解放されるのと同時に、その過去から変わらない自分たちを全肯定してしまえるこの清々しさはやはりおバカの特権なんだろうか(笑)。……いや、その、まあ、かなりノーテンキでこうはなりたくねえよ、とも思うけれどもだな(はっはっは)。 でも、不思議とイヤな気分にならないんだよなあ。何でだろう。やっぱり「私は私だし」を貫いたもん勝ち、ということか? 彼女たちふたりにとっての「世間」視点から撮ったらこうはならない。確実に。「何だこの勘違い女ふたりは」としか思わないだろう、多分。アタマすっからかんでやや常識に欠けていて、ある種の羞恥心が足りないヒトたちを見てイライラせずに居られるだろーか? ……私には無理。 なーんのシガラミも気にせずに居られるのって、ラクでいいねえ、と奇妙なサバサバ感に包まれるフシギな作品だった。 ラストに流れるベリンダ・カーライルの "Heaven Is a Place on Earth" 、CMなんかで知って好きだったんだけど、懐かし過ぎるー!! いい曲。ラストにぴったりだった。あの曲の爽快さが絶妙にマッチ。 グレイテスト・ヒッツ ベリンダ・カーライル ![]() |
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