えいがかんしょうにっき。1 |
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2007-07-08 Sun 21:54
入院中観てた映画の感想をちょこちょこと。
フロム・ヘル (新生アルティメット・エディション) ジョニー・デップ ヘザー・グラハム イアン・ホルム ![]() ジョニー・デップの主演作の割に概要もあらすじも憶えてなかった作品(よく公開近くになるとTVで宣伝したり映画館でチラシ配布してたりして、大抵は作品タイトルくらいは憶えてたりするのに)。何でだろう。そんなにマイナーか? 少なくとも題材はマイナーなどではなかったのだが。 「ジャック・ザ・リッパー」、「切り裂きジャック事件」の数ある推理された犯人像を描き出す、という趣向だった。有名な説をうまく取り入れて、面白くまとまってるなあ、と。 しかしそれくらいしか感想が出てこない。 特筆すべきは当時のロンドンの不潔さや街の佇まい・雰囲気がスバラシイ、ということだろうか。こう、腐臭なんかが漂ってきそうな。当時のロンドンはこうであっただろう、と思わせる説得力のようなものがある。風俗の描かれ方も良かった。 ヒロイン(?)が娼婦でありながらも何処か清潔感があって、また彼女の故郷がロンドンとは真逆の美しく広々とした場所であるというのが対照的で良かった(でもって、娼婦仲間たちが何とも「酸いも甘いもかみ分けた海千山千な女」してていい)。 エリザベス ケイト・ブランシェット シェカール・カプール ![]() 歴史モノを観る程元気じゃないよなー、などと思っていたのに、気づけばちゃんと最後まで観ていた。 友人と野原で楽しく遊んでいた少女が、時代の流れに翻弄されてゆく内に、無邪気ではいられなくなり、女としての幸福も手に入れられず、王として君臨するまでを描いているのだけれど、いやいやいや面白いではないの!(以前、とある方が面白かった小説としてこの作品のノヴェライズ版を薦めて下さったことがあったんだった) 私生児という出自、宗教の違い(私は未だにイギリス国教会とカトリックの対立とかイギリス国教会の発生とかが判ってないぱーだ……↓)、それ故に謀殺の対象となり、同時に担ぎ出される存在にもなってしまい、自分の意志などお構いなしにされるエリザベス。自らの命を守るためにも気丈に振る舞うものの、恋に堕ちた時は可愛らしさがのぞくのが何とも言えない。 常に周囲に敵と味方(といっても、彼女をひととして愛しているのではなく、あくまでも自分たちの保身に役立つが故に側に居る「だけ」)、策略と陰謀が渦巻く中、毅然と生きる姿。寛大なだけでも冷酷なだけでもいけないという立場に置かれるにはあまりに若いのに、逃げ場はなく、死の恐怖から己を守らなくてはいけない。何ともスリリングで緊迫した状況だらけ。 肖像画で見る限り、エリザベス一世は(私個人の好みとしては)美人とは思えないのだけれど、その美女とは言い難い女性をケイト・ブランシェットが魅力的に見せている。演技においても、外見においても。 立ち居振る舞いの美しさや上品さも素晴らしいし、感情の移ろいや不安なんかが画面から、演技から伝わってくる。 日本史ですらアヤウイのに世界史においてをや、と思っていたけれど、ドラマ性があってテンポも良く、すっかり浸って楽しんでいた。娯楽モノとしてもいい作品だった。 |
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