拠火園雑録

緑ノ指デ、描ク庭。

今月のHQCM。23−3

ハーレクイン 2008年 03月号 [雑誌]
B0011PCHZ4


薔薇のためいき
レベッカ・ウインターズ 矢部 恵子
4596304599


コミカライズ担当:森素子(描き下ろし/カラー有)

うーん……決して悪い出来ではないし、楽しめたんだけど、うーん……。

有能な弁護士であるヒロインは、ある日事故に遭う。それも自分の過失が原因で。全面的に自分に非があることを認め、相手に謝罪する……のだが、「被害者」の男性はとんでもなく魅力的で戸惑ってしまう。ただ、眼光の鋭さだけが気にかかる。
彼はどういう訳か「加害者」である自分に対して優しく親切にしてくれ、自ら足を運んで彼女と接触を持とうとする。美しい男性から薔薇の花束までもらってしまい、何かが怪しいと感じながらも惹かれていくのを止められない。
一方、男もまたある疑念を彼女に抱きつつ、好意とそれ以上の感情が芽生えてゆく自分に「これは仕事だ」と言い聞かせる。
互いが互いに疑いの気持を持ったまま惹かれ合い、戸惑いながらも離れられない。そこに事件が起こる。

これもまた「スーパーロマンス」からの一作なのだが、長い物語を上手く規定ペエジに収めていて、ちゃんと楽しめる仕上がりになっていて「プロだのう」と思わず呻ったのだが。

……ヒロイン、外国人問題や不法就労・入国等に関わる弁護士、という設定なのだが。

どう見ても高校生、よくて社会人一年生という初々しい可愛らしさ。これがなあ。ちょっとだけひっかかるんだよなあ。折角ヒーロー共「プロとして働きつつも、人間としての包容力や優しさを失わず、男女としての機微も失っていないいっぱしのオトナ」だというのに。
で。ヒーローもまた大学生のあんちゃんかい、と言いたくなるような若々しさで。可愛らしさすらあるぞ。少女まんがとしては正しいんだが、設定や物語のノリで考えるとちょっと若すぎるかなあと(彼もまた外見とはウラハラな「職業」に就いてるし)。

その点を除けば楽しんで読めた。森さんの絵、品があってキレイで大好きなんだけど。ううううううううううううむ。
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