拠火園雑録

あの空に、この手が届くなら。

 

エア・ギア 20 限定版 (20) (プレミアムKC)
大暮 維人
4063621014

「エア・ギア」もよーやくどーにか20巻目。長かったなあ。休載あーんど加筆のためか他の作品より新刊出るのが遅いでよ(涙)。
そして、久々の限定版・特典付。以前二度やった「エムブレム型ピンバッヂ」三種が今回も付属。シムカ、スピットファイア、アギト、と個人のエムブレムで、ちょこっとだけ新鮮(今まではあくまでも「チームの」ものだったので。つーか「王」クラスの人間なら個人でもエムブレムを持つのか? それとも任意で、というか勝手につくって所有してるのか??)。出来は相変わらずよ。でもやっぱりメタル製のリアルなのが欲しいなー(……そんなんしたらアレか、一冊に一個しか付けられないか)。

さてナカミ。

今回は枢(くるる。オレ的呼称はくるくる。基本どーでもいい。林檎らぶだから!)の父の会社「シリウス商会」によるチーム「白狼会」対「小烏丸」の対戦「のみ」。あ、くるくると「仲間」たちのあれこれもおまけで(どんだけくるくるはぞんざいなんだ)。

正直物語そのものは遅々として進んではいない。まずは「契(つむぎ)の王」としての枢の自覚(あるいは覚醒)と、イッキ乃至「小烏丸」メンバアたちの自覚――成長の一部をある意味あぐれっしう゛に、ある意味淡々と描いている一冊になっている。

これまであれやこれやで勝利を手にしてきた「小烏丸」の面々にとって、本当に必要なものを自覚し、それをどう乗り越えてゆくかをそれぞれに考えるために必要な「敗北」を経験するイッキたち。久々に極端に殺伐とした空気の無い、「少年たちの成長物語」的側面からのあぷろーち。

……よーやくキミらが「中学生」だったと思い出せたよ。まったく。

空と「決別」を果たしたものの、本当の意味では吹っ切れていない(そして多分、まだまだムリ。でもいずれいい意味で昇華させられる、んだろう)なイッキ。メンタルに弱さを抱えるブッチャ。気持ばかりが先走りがちで相変わらず地味な(笑)カズ。フィジカル面に圧倒的課題と弱さを抱えるアギト。まだまだ頑張るだけで精一杯のエミリ。
これまで手にしてきた勝利も、何もイツワリだった訳ではない。ただ、……これから立ち向かわなくてはならない相手に対してはソレでは通用しない。そして、それをこそ自覚し実感するためにも必要だった「価値と意味のある敗北」。彼等は今回それを手に入れる。

くるくるもまたようやく「トゥール・トゥール・トゥ」リーダーとして立つと同時に、それをすることでイッキの調律者として存在し得ることを実感した、ハズ。

まあね。いつまでもうぢうぢうだうだ可愛コぶってる場合じゃねえやな。

つーかおめえはいいよな。「てへ♪」みたいに照れたり「頑張ります私!」みたいに張り切っちゃって、「好き」なオトコの側に居られるんだから。
林檎なんてオメエ、表立って味方することも叶わず、形式的にも、今現在は物理的にも袂を分かってしまったが故に、一緒に居ることすら出来ないってえのに、それでもイッキたち「小烏丸」を陰ながら応援し庇護し続けてんだぞ?(誰にふっかけてんだ私)

……私にはやはり林檎こそがヒロインだー!!(涙)

「私、まだまだ至らないけれど、でも、頑張りますっ!」なくるくると、既に培ったものと「王」の称号を持つに相応しい技量を持つものの、ひとりのオンナノコとしては好きなオトコノコの側に居ることすら出来ないのに、それでも声にならない声援を絶えず送っている林檎では、……林檎の方がずっとセツナイ。
いずれ対立するかもしれないと分かっていたのに、それでもイッキは翼を持っていて、自力で羽ばたいて翔べると信じて「空」を、「飛ぶことのヨロコビ」を教えた林檎。

アレかな。描かれないことによって際立つものが、ある、ってことなのかね。

くるくるに関しては、描くことで。林檎に関しては直接的にはあまり描かないことで。それぞれの想いを綴ってゆく、んだろうか。

最終的には、林檎にこそ、……惚れて欲しい、んだけどなあ。オンナとしてもライダーとしても。ただ側にいて支えるんじゃなく、一緒に並んで時には向かい合ってぶつかり合っていける対等なふたりとして。そんで、一緒に笑ってて欲しい、んだけどな。

ダメっすか、グレっち(馴れ馴れしい)。くるくるは後出し遅出しジャンケンッス。認めてねえっす(「王」としてはヘーキだけど、でも、アレだな、林檎は努力もあって身につけたスキルがあるけど、くるくるは天才的な才能、持って生まれた天賦の才ってヤツで「王」だしなあ。そこんとこも何かこう、何らスキルを持たぬ身としては「ちっ」という気分なんだが・笑)。

いかん。バトルやらで少年たちの成長が、とかヌカしながらレンアイもの的視点で愚痴ってた↓ いやでもホントに林檎どーにかしてくれ。くるくるばっかでイヤんなってきた(涙)。とりあえずイッキがイロコイ沙汰をそれ程は意識してないであろう点に期待しておくが。

終盤から「敗北」を経験した「小烏丸」たちの合宿開始。不穏な影もちらつき始めてやや焦臭さを感じさせつつ次巻へ続く。雑誌チラ読みしたけど、……あーはよ読みてえ。

21巻も限定版でピンズ付。いや、嬉しいっちゃ嬉しいがそれよりもっとこうサイクルさっくさくにしてくれる方が嬉しいなー……くすん。












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