今月のHQCM。25−1
ハーレクイン 2008年 05月号 [雑誌]
またしても残念な、がっかりなコトが起きていた。あーあ……。それなりの時間的余裕があったと勝手に思っていたけれど、それでも間に合わなかったのだろうか。もしかしてひとりで描いてらっしゃるの? だとしても、時間がかかるのならそれだけの猶予をもらって執筆、とか、それなりの対策を編集サイドと一緒に練って臨まれた方がいいのではないだろうか。
そんな訳で、問題の一本目レビュウいってみよー。
花嫁に真珠を―キング三兄弟の結婚〈2〉
エマ ダーシー Emma Darcy 有森 ジュン 
コミカライズ担当:夏よしみ(巻頭カラー/描き下ろし)
三部作「キング三兄弟の結婚」2話目。次兄がヒーロー。
クルーズ船の調理人募集に応募したヒロイン。オーナー自身より先に、その祖母だという女性に気に入られたこともあり見事採用される。そして、オーナーだという男性に会って、あまりの魅力に圧倒される。
周囲にも受け容れられ、ヒーローにも認められ、順風満帆だった筈の彼女の元にトラブルがやってくる。それはかつて親友と読んだ女性と、その夫となった元恋人だった。ひどく動揺する彼女を見て、「オーナー」という立場以上のものを感じた男はヒロインを護ろうとするかのように立ち振る舞う。
……来ちゃいましたな。「また」は無いものと思いたかったのに。物語中盤「のみ」いきなり真っ白、トーンナシ、辛うじて主線のみペンが入ってる状態のまま、で掲載。どういう訳か序盤と後半は大丈夫なのに、中盤だけ。ペンを入れたいところ・入れやすいところ・入れられるところから作業したため、なのだろうか? 以前も言ったけれど、細部までこだわって細かく描かれる方なのでアラが目立って目立ってとても残念な気分になる。ううむ。
物語そのものは、相変わらず好感の持てるあたたかみある夏さんらしい展開で(……なので、原作がホントにこういうキャラでこういう物語でこういう展開だったのかなあ、といつも思ってしまう)、傲慢クソ野郎のイヤな部分や純粋という名の馬鹿ヒロインを見ずに済む上ふんわりした気分になれるのは素敵だと思う。私は好きだ。傲慢野郎の話でも、面白いものは面白いんだけど、夏さんの場合は紳士で大人でクールでハイソ、がやはり決まる気がする。
ヒロインも努力家で、必死で辛さを隠して頑張るところなんかは健気で好き。そして、傷ついた彼女が自分と人生を歩むつもりがあるかちゃんと見定めて決意出来るまで待つところも良かった。
……だけに、突然真っ白ペエジ、が残念でならんのだなあ。これが無ければとても素敵なおはなしだったのに。あー、でも、初期に比べるとペンタッチが粗くなった気がする。「時間が無いよー!」的急ぎ仕事っぽさが見える。
「花嫁に真珠を」。またしてもタイトル全く無いように関係ナシでした。海が舞台になるからこういうタイトルなんだろうか。まんが家さんたち、出来るだけタイトルにも沿うように、と頑張るらしいのだけれど、頑張りようがないよな、これじゃ。
