冷めぬ熱、覚めぬ夢。

今月のHQCM。25−2

ハーレクイン 2008年 05月号 [雑誌]
B0015LX3TI

続いて2作目。今までもずっとシリィズを通してコミカライズされてきたアレキサンドラ・セラーズの砂漠モノの続編。……どんだけ続けるんだ、くらい出てるなあ。そんなに好評なのか……。
しかし。今回はちょっと新機軸っぽくなったぞ。新鮮と捉えるか、「これまでの作画のイメエジと違い過ぎる!」と戸惑うか、それぞれではないかと思う。

プリンセスに変身―砂漠の王子たち (シルエット・ディザイア)
アレキサンドラ セラーズ Alexandra Sellers 山野 紗織
4596511160


コミカライズ担当:知原えす(カラー有り/描き下ろし)

彼女はいつも夢を見る。自分には名前があり、家族があり、住む場所があった。空腹に悩まされることもなく部屋は涙が出そうに美しい。何より、家族が居てひとりぼっちなどではなかった。

王の側近・聖杯番である男は直々に命を受けて行動していた。目的は行方不明になった姫君を捜し出すこと。その途中、砂漠でひとりの少年に出会う。見るからに貧しく、薄汚れていた。彼がトラブルに見舞われているところを助けてやると、反発され、逃げ出される。
捜すよう言われたのは姫君であって少年ではない。だが面影は王族のそれだった。そして彼は、その少年こそが捜していたプリンセスであると知る。彼ならぬ彼女を連れて、王の元に戻った。
一方、突然難民生活から引きずり出され、王宮に連れてゆかれ、そこでの生活を強いられることになったヒロイン。最初こそ反発していたものの、自分を助け出し、今は同じく行方不明となった実兄を捜してくれている男が気になってしょうがない。彼もまたほんの少し離れている間に美しさを増した彼女に惹かれてゆく。
けれど、ふたりには身分の違いがあった。

今までこの物語に至るまでのおはなしは、全て「華やかな」と形容される絵のまんが家さんたちによってコミカライズされてきた。ので。その……何だか地味、です。正直、素朴さは感じても、華やかさはちょっとその……。

ただ、一応キャラクタア、それもヒロインそのものは可愛らしくて、今回のお話には(少なくとも彼女が構成し、味付けした分には)合っていて、悪くはない、のだが。
コスプレした日本人の男女がお芝居してるみたいな雰囲気になってしまうのが残念かなあ、と。おまけに、ヒロインが若いというよりも幼い印象なので、ティーンエイジャー同士ですか、みたいになってるのもやや気になる。

まとめるのはいつもそつがなくてお上手だなあと思うのだけれど、絵的には私が思う「HQなカンジ」とは違うために「……」となってしまう。

大抵はシークだのスルタンが異国(=異文化)の女性と、というパタアンだけれど、今回はどちらもアラブ系。そこがちょっとだけ珍しい、かな。
[ ほん:HQ。 ] CM0. TB0 . TOP ▲
COMMENT
Secret

この記事のトラックバックURL
http://jardindelaluciole.blog2.fc2.com/tb.php/1450-3acc322e
trackback