拠火園雑録

あの空に、この手が届くなら。

 

名探偵コナン 10years シネマガイド
青山 剛昌
4091018033

毎年恒例となった劇場版「コナン」。今年も観て参りました。GWなるものが過ぎたために低年齢層の客も皆無の状態(子供客、楽しそうにしてるのは気にならないが、マナーのなってないのがさらに輪をかけてなってないオヤと観に来ているとイロイロ大変……)。

もう10年経過していた、という事実にちょっとだけ遠い目(笑)。10年という節目を迎えてどう攻めてくるのかしら、とそこそこわくわくしていたんだけど。

あれ。思ったより地味。

ある意味第1弾に構造は似てる(犯人はある意味特定可能な状態であるものの直接対決はなく、謎の提示→解決して先に進んでラストに到着)ので、節目らしい作品ではあった。決して悪い出来ではないけれど、自分の中に高揚感とか興奮と呼べる感覚がもたらされず、ちょっと置いていかれたような気分に。まあやれ爆発だ、やれバンジーだ、やれ飛行機墜落危機だ、豪華客船沈没間近だ、そんなんてんこ盛りにされても困るんですが。

これをコミックスver.にしたらより明確になるんだけれど、とにかく台詞が長くて多い。それによって「推理」が語られるので、のほほんとしてると何が何だか、というカンジ。集中して観ろ、ちうことでしょーか。小さいオトモダチ向けではないな(コミックスだとしても台詞の部分が地味〜に読み飛ばされそうな悪寒・笑)。
でもって、見せ場ってドコ? な気分だった。オール・スタア・キャストでそれぞれにそれぞれの見せ場を、とは意識されたそうだけれど(パムフレットより)、それ故に誰をどう見せたいんじゃ、と思わないでもない。制作サイドとしては「コナンと平次のバディ・ムーヴィ」だそうなので、彼等ふたり(と突然現れちゃった違う作品の高校生探偵・白馬くん――一応「コナン」にも登場経験はアリ。あーだからさー、あんまり何人も何人も「あっちの世界」のヒトたちを越境させ過ぎないでくれよー↓ というか、劇場版にああいう登場の仕方はアリですかそうですかしかも原作者自ら御提案ですかそうですかっ――もちょっとプラス、か。おまけに彼がまたちょっとヒトクセある役どころとなっているのがなあ…ハハハハハ……)が犯人に迫るために推理してはコマを進めるあのすごろくちっくなトコロがミドコロってヤツなんでしょうな。ある意味本格。ある意味順当。

時間制限アリということで解決まで要所要所で時間が明示されるのに何となく危機感も緊張感も感じなかった。……解決される、というのが大前提だからだと思うけど。故に、「どう解決されるのか」がミソであったと解るけれどまさに頭脳戦(=台詞解説・説明が多い)で、絵的にどうということはなく。
小説とかまんがだったら向いていたような気もする。
およそ2時間という枠の中で、あれこれ詰め込んだ割にはテンポは悪くなかったのに妙に冗長に感じられたのは何故なんだ(私だけだと思うけれど)。時間明示の割にちんたらして見えるのだな。

これまでがサアヴィスのし過ぎ、だったのかねえ。ヒロインはとんでもない受難を背負わされるし、要人のムスメでもここまで危険な目に遭えねえよ、なことにいつもいつも巻き込まれている(爆発に巻き込まれる・吊される・放り出される・身投げさせられる・溺れかかるえとせとらえとせとら・笑。監禁状態に置かれることもあるけれど、場合によっては主人公を助ける勇者サマと化してしまうアクション・スタアだし・大笑)のが、今回は妙にフツーに危機に晒されてました。トクベツ彼女だけ危険つーことはなく。まあそれでもコナンは蘭をメインに心配するのだが(ぷろみすあたーっく)。そういう象徴としての白いドレス姿だった模様(←ポスタアの中の蘭。喩えるならば「ラピュタ」のシータ……ばるす!)。

さらには、絵が。気になって気になって。繊細な主線の時と、セル画ですPC処理で拡大しました、と言いたげな線で描かれている時とがあって、そのギャップが凄かった。劇場版は、大抵「おお、やはりTV版より、あるいはTV版以上に画質がキレイでかつ絵もキレイ♪」なのだけれど、今回は例外。
加えて副題の「探偵たちの鎮魂歌」の意味もやや不明。誰の誰に対する「鎮魂歌」なんだ、これ。解らないまま観てました↓

悪くはないけれど「ああ、面白かったーVv」と一度観ただけでは思えなかった。何度か観ると味わい深いんでしょーか。単なる顔見せ興行ではなかったけれど(これはかなり気になっていた。とにかく登場人物をひとりでも多く出そうとしていたらしいので)。これ書いてる時点では、同じくコレを観た友人の感想を読んでません。どう思ったのかなあ、「ファン」としての友人は。

予告篇がいちばん緊迫感あったかもしれない(駄目じゃん、それ!)。

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名探偵コナン映画10周年記念作品「探偵たちの鎮魂歌」を観てきました。お子ちゃまが多いであろうGWを避け、平日のレイトショーの時間に友人と2人で行ったのだけれど、他に観
From 紫堂水玻。

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