拠火園雑録

あの空に、この手が届くなら。

 
2006年06月15日

鳥もいい……。

流水さんちのペット事情家族事情
流水 りんこ
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ペットを飼ったことがない。飼っているひとのウチで生活したことはあるのだが。小さい頃から何か飼ってみたかったものだが、両親は首を縦には振らないのであった。
父は動物そのものに関心がない。母は「どうせ最後に何だかんだ押しつけられるのはアタシです。イヤ!」とのことで。むう。
だから、いつもペットの居る家庭が羨ましかった。だから、この本も羨ましいやら楽しいやらで、つい何度も何度も読み返してしまう。

流水さんのファン歴の長いヒトならば皆、彼女が幼少の頃から大型のインコを飼っていることを知っている(多分)。何しろ自画像がインコ顔なのだ(サングラスかけて、鼻と口元はインコ)。相当鳥、というかそのインコが好きなんだろうなあ、と思っていた。あとがきにも頻繁に登場していたし。
名前はスノーク。大方の予想通り、あの「ムーミン」に登場するノンノン(本名:フローレン。こんなウツクシイ名前だったのよねえ)のお兄さんから。どうやら身体の色が同じく緑だから、らしい(ついでにいうと、流水さんがスノークのファンだったから)。
御歳30と余りいくつ、という御長寿(100年は生きる、と言われたそうな。いや、生きて欲しいなあ、ホントに)。なかなか周囲で40年50年という記録を聞かないと不安に思っておられるようであるが、30+α、リッパに記録モノだろう(とりあえず、現地の天然モノ、とかと一緒には考えないでおこう)。可愛がって大事にしてきた結果、賜物であろう。
請われれば遊んでやり、請われずとも遊び倒し、時に肉弾戦を繰り広げ(もう30年以上飼っているのにいまだにちょっかいの出し方によっては咬まれるそうで・笑)、抱っこしたり褒めちぎったり罵倒したり、コケにしたりされたり、とこれでもか、と愛を注いでいることが伺えるのだ。

それにしたって何だってこんな「他人サマの内情」を楽しく読めるんだろう。見たこともないパナマボウシインコが可愛かったり楽しかったりいぢめてみたくなったりするのだろう。
好物には人間の好むものが山ほどあり、それを述べたら読者から「消化器官が違うんだからダメですよ!」と窘められ、与えないでいたところストレスで毛ヅヤは落ちるわ痩せるわ、とカワイソウなことに。確かに与えすぎは良くないだろうけど、多分、何十年という単位で飼ってきたんだから、加減てものは御存じだったと思う。ほどほどに食べさせて、それで元気に今まで育ってきたんだから、読者の心配もわかるけど、まあいんでないの、と思ってしまった。基本は向日葵の種らしいんだし(というよりも、ナンボなんでも人間と同じものしか食わせない、ということそのものが飼ったことのない私でも考えづらい。大量に与えている、とも思えない。そんなことしてたらとっくに天に召されていただろう、と思う)。

スノちゃん(スノーク様はそのようにも呼ばれる。ほか「スノち」「スノ」等気分で呼び方は多種多様)は人語を解する。褒められるといつまでもその美点を誇らしげに示してくれるらしい。可愛いなあ。
鳥は犬や猫と違う、とは私も思ってなかった。やはり、可愛がればちゃんと懐くし、彼等なりに理解や判断というものをしている。
それは、何処にでもいる鳩ですらそうなんだから、ましてや話せるインコのスノ様ともなれば尚更であろう。
私の知り合いのおじさんは山鳩を飼っていた。玄関に籠に入れて置かれており、よく鳴いていた。おじさんが出かける。帰ってくると鳴く。しかし、私や奥さんであるおばさんが帰宅したからと言って鳴いてくれる訳ではない。ちゃんと、「自分にとって誰が主人なのか」を理解していた、のだ。
これを可愛い、と言わず何と言うのだ。可愛い、可愛いぞ鳥!! しかし私が愛でたいのは猫。でも鳥でも可愛いなあ、と浮気心をくすぐるほどに魅力満載なのであった。
猫とにらみ合いになり、去った後プライドの高さ故に怖いのを誤魔化したいのか「アハハハハハハハッ!!」と鳴くスノ様。決して流水さん以外には懐かないスノ様(本当にお金まで出して買ったのはお母様なのに、そのお母様すら天敵扱い)。インドから来た流水さんのムコを威嚇するスノ様(旦那様のサッシー氏は何でも「カレーにしてやる!」と仰るそうだが、スノ様も例にもれず「鳥カレー!!」などと言われている・笑)。南米生まれなのに暑さに弱く、クーラー無しには過ごせないものの冷風に当たってくしゃみをしてしまうスノ様。

……かわええのお……(うっとり)。

このほかかぶと虫や亀などとの蜜月についても語られ、何ともほのぼのとした気分になりつつ笑わせてくれるのでありました。












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