コロンボ本の、とりあえずは決定版♪
別冊宝島 『刑事コロンボ完全捜査記録』
町田 暁雄 
何だかもう読みながらひとりウハウハ。
全69エピソオド完全網羅したムック本で、何処を開いてもどんなに読んでも「コロンボ」「コロンボ」「コロンボ」!! 書き手/描き手の愛情と思い入れがひしひしと伝わってきて、楽しいことこの上ない。
1話につき見開きで、あらすじや見所、ポイントやトリヴィアルな事象に至るまであれこれ綴られており「そうそう!」と頷きつつ「へえ…」と興味を惹かれ、「そういう見方もアリか」と感心する。
添えられたイラスト+コメントによるツッコミがまた秀逸で、ファンは一緒になって「そうそうそう!」「あったあった!」とまるで「100人にききました」状態(古いよ……)。このイラストによるツッコミは吹き替え版のセリフを流用しているので、尚更「ああ、そうそう! わかる〜〜Vv」度合いが高い。でもって、イイカンジにデフォルメされつつも似てるんだ、絵が! リアルに描いてもデフォルメで描いてもお上手な方で素晴らしい限り。表紙、遠目に小さい画像で見ると写真みたいじゃないですか! ←そうです、イラストなの)
未見だったり観た筈なのに憶えていなかったりで、「新・刑事コロンボ」篇の方は読みたいような読んじゃいけないようなでも読んでしまう、という有様で、とりあえず出来るだけナナメ読みをしているのだけれど、旧シリィズ(DVD−BOXですべてまとめられた全45話)に関してのあれこれは実に楽しく、半ば興奮状態で読み込んでしまった。もう何度も何度も繰り返し観ているので、いちいち憶えていることが多かったり、逆にまったく知らなかったことが語られていることに好奇心をくすぐられたり、と1冊でかなりあれこれ楽しめる上に「コロンボ」に関する(無駄)知識が増えてゆくヨロコビに満たされるのであった。
コロンボの飼い犬「ドッグ」(何と名無しなのだ、旧〜新に至るまで、ずーっとず〜〜〜〜〜っと……)はどうやら6代目まで居るらしいなんて初めて知った。そうか、やっぱり違うタレント犬が演じていたか(何しろ動物は育つの早いしねえ。もっともあのでろ〜んとした垂れ耳で「ハッシュ・パピィ」のマスコットとしてもお馴染みのバセット・ハウンド、そもそももう成犬であろうというデカさで登場しているのでそれ以上育つもへったくれもないよーなものだが)。
また愛車プジョー403に関するデエタや蘊蓄も楽しい(クルマの免許は持っていても興味があまり無いが故に「バン」だ「セダン」だ言われても「そりゃ元々馬車の型じゃい!」としか言えない私でも楽しいのだ)。「アメリカに3台しかないんですよ」とコロンボは言うんだが、ホントかそれは!
でもって、日本においては吹き替え版も味わい深いため、その方面の話題も豊富で、どんな声優さんが演じていたか、また歴代コロンボ声優について、等も興味深い(洋画の吹き替え版マニア、というのもこの世には居るのだな。何しろ昔は今以上に芸達者で素晴らしい声優さんが、あるいは声優も出来る役者さんが沢山いらしたから! ……イマドキのドシロウトに毛が生えたみたいな演技しやがって、なひとは居なかったよ……)。
洋画マニア、映画ファン、そして当然「コロンボ」ファン、ミステリ好き、あらゆるひとたちに楽しめる一冊である、と思う。
こちら↓とともに必携のアイテムです。
刑事コロンボ コンプリートDVD-BOX
ピーター・フォーク 
小説版も揃えたいなあ、と思ってるんだけど、……そんなにあってどーする。
今後よりディープな本が出るまでは、これが決定版と言ってもいいのでは、という仕上がり。かつて出されたものの改訂版なので増補部分がたっぷり。ファンならずとも「コロンボ」に親しんだことのある方は是非。オススメです。

ほん:えとせとら。 コメント(0) トラックバック(0)